| どうもさちさんはじめまして。昨日から突如出没している腐れ獣医師49番です。 (獣医である私が書き込んでいること自体体験板ではなくなっているので、いずれいなくなろうとは思っていますが…。) 動物病院ですでに説明されていることかもしれませんが、あえてもう一度説明させていただきますね。
腎不全の食事に関してですが、教科書的に言えば、食塩・タンパクを制限しカルシウム、リンのバランスの取れた食事をするというのが重要になります。 そのためには動物病院で売っている処方食を食べるのが一番なのですが、「食塩制限≒味が薄い≒嗜好性↓」ということになるようで、食べてくれない猫ちゃんは非常に多いですね。 代表的な処方食としてはk/d(ヒルズ、ドライ&ノーマル缶&あら挽き缶)、KF(ユカヌバ、ドライ)、腎臓サポート(ウォルサム、ドライ)、スペシフィック缶などがあります。 個体差はありますが、k/dよりはKF、腎臓サポの方が嗜好性が良いと思います。 あとはコバルジン、クレメジン、ネフガードといった炭素系タンパク吸着剤を食べることでタンパク制限と同様の効果を得ることができますが、猫の餌は得てしてタンパク含有量が高いので、処方食と併用するのが一番です。他の餌では塩分の制限もできないですしね。
家庭で作れる処方食もあるのですが、今手元に資料がないため、必要であれば明日調べて書き込もうと思います。
食事を含め生活面の改善が必要とされる病気療法には、妥協も必要です。理想とされる療法を基本として、猫ちゃんの様子を見ながら、飼い主さんと獣医師で相談しながら「できる範囲で行なう」ことがもっとも現実的だと思います。
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