| こちらのHPのことはうちのシマ(♀1歳半元ノラ)に腎不全の疑いがあると言われて以来、ずっと読ませていただいておりました。何か参考になることはないか、と王様の膨大な日記にもあちらこちら目を通させていただきました。飾らない軽快な文章もとても気に入っています。ひぴさん、クレイジーです(笑)、、、よくも、ここまで、と思います。本当に立派な人だと思います。その辺のダメ医者よりも知識が豊富で数百倍偉いです。ひとえにネコ愛からくるものなのでしょうか。なにもかもが本当に為になっています。吸着剤とその他の薬を一緒に与えていたのを是正したのもこのHPのおかげです。医師は自分たちが常識だと思っていることは、案外、飼い主には伝え忘れる傾向にあるようですね。 ひぴさんの影響で、私自身も紀伊国屋の医学書のコーナーやらINTER ZOOという獣医学書を扱っているところなどから腎不全、内分泌系、高血圧の本を取り寄せまくり毎日通勤電車の中、昼休み、就寝前の寝床で、電子辞書を片手に、ない頭を駆使しながら、自分の愛するネコになにかできることはないかと探っている状況です。 生後およそ2ヶ月のノラ猫の子供を奥さんが自転車で轢いてしまってことが、シマとの出会いでした。事故後、飛び込んだ医者には、「あと3時間くらいの命でしょう。うちで引き取りましょうか?」などといわれました。それではかわいそうなので家で最後を見取ってあげよう、とボロ雑巾のような哀れな子猫をつれて帰りました。3時間経っても、旅立つ気配がありませんでした。それよりも、生きよう、生きようという意思が伝わってきました。動物は、「もういいや、ボクぼうダメだ。死んでしまおう」、なんて思わないように感じます。最後の瞬間まで、しかも、今のその状態を一生懸命生きることが神様によってプログラムされているような気がします。腎不全における糸球体の様子がそれを物語っておりました。私は医学書を読んで涙しました。(笑)RAA系(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)の作用機序を読んでのことでした。 何らかの原因によって、死んでいったネフロン君たち。70〜80%のネフロンが死んでしまったあとには、RAA系が亢進して、糸球体内圧をあげるんですね。上のほうから「生き残ったネフロンたちよ、残念ながら大多数のネフロンたちが死んでしまったいま、残った君たちに、彼らの分の仕事(ろ過)をしてもらわなければならなくなった。血管を収縮し、これから血圧を上げようと思う。生き残った君たちには多大な負担をかけるがなんとか、頑張ってくれ。」 当然、糸球体ろ過率はUPします。代謝性老廃物なども除去されることでしょう。 でも結果的には、これが腎不全をより進行させ、生命の死期を早めてしまうのでしょうけれど、神様は僕たち生き物が一瞬一瞬を高質に生きられるようにプログラムしているのですね、、、。長く生きることは考えていないようです。 僕たちはそういった自然摂理の作り上げたプログラムに抗うようにして、ACE阻害薬をはじめ、様々な降圧薬や受容体拮抗薬などを投与し、生命を長持ちさせようと努力するのですね、、、 でも、「できるだけ長く一緒にいたい」と思う気持ちにはやっぱり勝てないです。従って現在闘病中です。 もはや何が言いたいのか自分でも分かりません。ただ、いつかこのHPで発言してみたいと思っていたのだと思います。頑張っている人たちと会話がしたかったのだと思います。 結局シマは、首の骨の一部と頭蓋骨を骨折しており、1ヶ月以上酸素室に入院し、必要な処置を受け、回復しました。 その後、下垂体やら視床下部やらがダメージを受けているようで、様々なホルモン分泌が障害されたりで、尿崩症からくる腎不全になっています。今日は、数字が過去最悪で緊急入院しました。 BUN180、CRE6、Na169(これがとにかく異常!)、K(7.8)ETCでした。「普通はこんな高カリウムであれば心臓停止している。数字だけみるともう死んでいてもおかしくないよ。」とかかりつけの先生に言われてしまいました。 混乱している中で、めちゃくちゃな文を書いてしまってすみません。なにか役にたてることがあれば、お役にもたちたい気持ちです。腎不全の子を抱える多くのオーナーさんと同じく、「多飲多尿」という重要なキーワードに気づくことができなかった自分が悔しくて仕方がないです。
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