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| 窓付きのダンボールハウスを製作。 らくは窓から出入りしようとして、その度にお腹がつっかえて、じたばたもがく。 毎回、引っ張り出して救出。 猫は顔(頭骨)さえ通れば全身が通り抜けられるというのは、イエヤマネコには当てはまらないと証明された。 毎回の救出が面倒くさいので、窓を大きくしてみた。 とたんにらくさん、興味を失う。 らくや、腹がつっかえるのは趣味だったんだね。 たぷたぷの腹肉は趣味の道具なんだね。 |
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| ここ2〜3ヶ月、らくのお尻にちょびっとだけ、いつもうんこちゃんが付いている。 ちゃんと拭いても、次の日になるとまた付いている。 らくや。 あんた、お尻のお掃除をしてないんじゃないの? そういえば、身体をふたつ折りにして脚を舐めているところはよく見るけれど、お尻まわりのグルーミング光景はしばらく見ていないような・・・。 さらにそういえば、お尻を拭かれた後、毛が少し濡れていても舐めないで放っておく。 まさかまさか・・・・・。 らくちゃんや。 あんたまさか、お尻にベロが届かないの? ひー。そりはいかん。 実験して確かめてみよう。 らくのお尻まわりに、びちゃびちゃと水をつけてみる。 らくは「いやーっ」と叫んで、私の膝の上から逃げて、すぐそこで箱座り。 ・・・らくちゃん。だからね。 「いやーっ」なときは、もっとあっちのほうまで逃げなくちゃ。 手を伸ばせば届くところで落ち着いてたら、またすぐ捕まるよ。 ・・・じゃなくて。 要点は、そこと違う。 お尻をびちゃびちゃに濡らされても、らくはまったく、ぜんぜん、少しも、舐めようとしない。 なんてこった。 らくや、本当に自分でお尻を舐めれないの? 少しばかり腹肉が多目だとは思うけど、そこまでは太ってないはずよ。 とりあえず、ちょっとやってごらん。 えらいな〜。らくは自分でお尻をきれいにできるもんね〜。 きっと届くからがんばれ〜! さあさあさあとっととやってごらん! と、いくら横で応援しても宥めてもすかしても、らくはお尻を舐めようとしない。 脚をつついたら、大急ぎで起き上がって触られたところをベロベロするくせに。 もうちょっと身体を折れば、そこはもうお尻よ。 ほらほらここと、穴をピンポイントでツンツンしても、知らんぷりで放置。 らくや・・・。 ほんとに届かないのかなあ。とほほ〜。 写真・ヒトをガブガブする暇があったら、ケツの掃除をしてください。 |
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| 帰宅途中で、新しいおもちゃを3つ購入。 らくは買い物袋の中から、ちゃんと自分のおもちゃだけを引っ張り出す。 こんなとこは、もしかしたらもしかして、賢いような気もするイエヤマネコ。 |
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| 掛け布団の上から私の脚に寄りかかって寝ようとしたラクシュミーを、すかさず拉致して布団の中に引っ張り込む。 今日は逃げられずに、添い寝実現。 最初は私の腕にお尻を乗っける「お尻腕枕」だったけれど、そのうちぐるんと180度回転して、ちゃんとした腕枕で、くーくー寝るラクシュミー。 ああ幸せ〜。らくちゃん、かわいすぎっ! |
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| 帰宅すると、書留が届いていると、くりくりが言う。 差出人は、キャットカレンダーを製作・発売している会社、ゆとり人。 ハテ? 書留で何の御用かと不思議に思いながら開封すると、カレンダー2冊分の定額小為替と、手紙が一枚。 先日、カレンダーの追加注文をしたのだが、売り切れで代金が払い戻されてきたのかな? 売れるの早いな〜。らくが表紙だからかな〜。 などとアホなことを言いながら手紙を読んで、驚いた。 【お詫びと お知らせ】 「THE 365 CATS CALENDAR 2006」掲載の猫画像の一部が、他からの盗用・応募された画像であるという事実が証明・確認されました。 DOGS & CATS CALENDAR 制作部はこの事実を重く受け止め「THE 365 CATS CALENDAR 2006」を出荷停止といたします。 この様な結果になったことにつきまして、真の画像著作権者様をはじめ掲載者の皆様・関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。 今後は二度とこのようなことが起こらぬよう一層の努力をするとともに、ペットを愛する多くの皆様に信頼されるカレンダー作りに精進いたします。 ご注文いただきました商品代金は返却させていただきます。 何卒よろしくお願い申し上げます。 ・・・・・・・・・・ 残念としか、言いようがない。 せっかく表紙にらくを載せてもらったカレンダーだったのにという気持ちは、もちろんある。 しかしそれ以上に、詳細は分からないが、『盗用・応募された写真』という言葉が悲しい。 やった人は、「軽い気持ちで、つい」だったのだろうか? 製作しているスタッフの誠意も、楽しみにしている人たちの気持ちも、頭にはなかったのだろう。 残念であると同時に、製作している会社への金銭的な打撃も心配である。 来年からはどうするのだろう。 ネットの海の中には、猫さんの画像は無限に存在している。 全ての応募写真を、本当に応募者のうちの猫かどうかを調べるには、一軒一軒お宅訪問でもしない限りは、完璧には無理のように思う。 そんなことは、実際には不可能である。 応募者の良識に頼るしかない部分は、どうしたってある。 非常に難しい課題が出てしまったけれど、カレンダーのファンは多い。 どうか来年も製作を続けてくださいますように。 何もお手伝いができなくてすみませんが、エールを送ります。
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| 11月になったら、少しは時間ができるはず・・・ ハズ・・・ ハズだったのに・・・ 忙しいじゃねえかゴルァ! 働けば働いただけ、深夜にネットで買い物をして散財する。 必要だから買うのだが、目に付いたモノまで勢いで買う。 で、荷物が到着して、頭の中はハテナマーク。 なんでご購入ボタンを押したんだろう? お金がなければ買い物をしたい気持ちもないし、意味不明の散財も少ない(ゼロとは言わない)のに。 働いても働かなくても、残るお金は同じ。 もとい。 働いても働かなくても、お金は残らない。 なら、こんなに働くのはやめよう。 そう決意して、今年の5月からお付き合いを始めた会社からの仕事は、すべて断ることにした。 なのに、ちっとも労働が減らない。 なぜだと不思議だったが、11月といえば、もう年末進行の時期なのであった。 ということは、クリスマス過ぎくらいまでは、このペースが続くということで。 あーあーあーあーあー |
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| 午前中に家の中の雑用をテキトーにやっつけて、午後から仕入れで問屋&明日の労働の準備。 バタバタだけど浮き浮きで、鼻歌なんかも出る勢い。 だってこれが終わったら夕方からは薫さんちに押しかけて、千太組の野郎猫軍団にお会いするのよおっほっほ〜! お部屋に入るなり、ホットマット(名称が違うかも)の上で眠っている六ちゃんを発見。 おおおおおっ。 薫さんのブログを毎日読み写真を見ていた私は、六ちゃんのことをモグラとかネズミとかそういう生き物と思っていたが、ワタクシは間違っていた。 六ちゃんは、すっかりしっかり、立派に猫であった。 六ちゃんを抱っこして、おっかなびっくりだけど(私が)、授乳させてもらう。 ミルクタイムの六ちゃんは、両手でがしっと哺乳瓶を掴んで、んぐんぐんぐっ!と、力強く飲んでくれる。 そして、噂どおりに目がイっちゃっている・・・。 う〜わ〜。わはははは〜。 ニンゲンの赤ちゃんも、こんな顔してミルクを飲むよね。 うっとり?恍惚?無心? すごいなあ。かわいいなあ。 六ちゃんの立派な猫ぶりは、ミルクタイムだけではないのであった。 1ヶ月お兄ちゃんの染ちゃん&1年半お兄ちゃんの幸ちゃんと一緒になって、ネコジャラシで遊ぶ遊ぶ〜。 いくらでも遊ぶ。 隙あらばお兄ちゃんたちのカリカリにも手を出そうとし、た〜こさんの膝を経由してテーブルにジャンプして(今日、初めて成功したそうだ)、とうとうカリカリまで行き着いて、がっしがっしと頬張っていた。 食べる様子も遊ぶ姿も、元気の塊。 不安を感じさせるものは、何もない。 薫さんと出合った時には、今日の3分の1くらいの大きさで、育つかどうかわからない状態だった六ちゃん。 ここまで順調にスクスクだったわけではなく、ミルクを飲みたがらなかったり、うんこちゃんが出なかったり、虫が出たりと、心配なこともいっぱいあった。 その六ちゃんが、元気の塊になって飛び跳ねている。 感無量の嬉しさです。 薫さんが寝ないで育てた六ちゃん。 うんと大きくなって、薫さんを守って、千太組を守る強い男の子になるんだよ。 茶トラ白マニアの私にとって、染ちゃんは危険な存在であった。 く〜っ。可愛い。可愛すぎる。 タレ目のおめめも、情けない鳴き声も可愛い。 ダイニングテーブルに飛び乗って、鍋を舐めようとしたり水菜を食べたりするイタズラも可愛い。 ポケットに入れてこっそり持ち帰るには、ちっと大きすぎたので諦めたが、アブないところであった。 幸ちゃんは、とても小顔で、大きなまん丸おめめは宝石のような美しさ。 毛並みは黒とグレーで、くっきり縞々。 甘いお顔にワイルドな毛並みが絶妙で、しかも甘え上手ときては、名うての妙齢ズキラーになりそうである。 一緒に遊んでいると、ちびっこ2にゃんに『ネコジャラシに飛びつく権利』をさりげなく譲ってやっているような様子があり、オバちゃんはいよいよメロメロです。 優しいね。いい子だね。幸ちゃん、いいお兄ちゃんだね。 六ちゃん&染ちゃん&幸ちゃんと、きゃあきゃあ遊んでいるところに、真打登場。 ゆったりどっしり、満を期して百さまが部屋に入ってきました。 そうよね。百さま登場はこうじゃなくちゃね。 さすが分かっていらっしゃる。 背中の真っ黒モヒカン毛もピカピカに凛々しく、貫禄たっぷりの百さまに一瞬気圧されたワタシであったが、お顔を見てみれば・・・。 わっはっは〜。『甘ったれ』って書いてある。 童顔だね〜、百ちゅわ〜ん。 でもって、のっしのっしと部屋に入ってきて存在をアピールするたびに、「ジュサ坊、どうしてる?」とか、 「ジュサ坊を呼んできて」などと言われてしまう百さまであった。 観察していると、百ちゃんは遊んでいたりご飯を食べたりしていても、ちらちらと薫さんばかり見ている。 何気なく、通りすがりのような振りをして、薫さんの身体にくっつく。 百ちゃん、薫が大好きで、まるでお母さんを独り占めをしたいお兄ちゃんのようである。 さて、ジュサ坊。 寝室にお篭りになったままなので、こっそり覗きに行ったら、ばっちり目が合ってしまった。 でもって、『見るったら見る!すんごい見る!』状態。 怖くて逃げたい隠れたいのに、私から目を離して背中を向けるのも怖いらしく、肩越しに振り向いた不自然な体勢のまま、こちらを凝視して固まるジュサ坊。 す、すまん・・・。 ジャニーズ系美少年ジュサ坊のお顔を、一目見たかったんだよ〜。 怖がらせてごめんね。 薫さんちのお猫さまたちは、みんなとても穏やかで優しいお顔をしている。 野郎猫軍団の名前そのままに男の子の集団なのに、ケンカもないという。 猫さんも、性格・生活が顔に出る。 ちなみにラクシュミーの顔には、『オレさま』と書いてある。 美味しいしゃぶしゃぶ鍋をお腹いっぱいいただいて、薫さん、た〜こさん、Mayu-☆さんとしゃべって笑って、気がつけば11時。 5時間も騒いでいたらしい。 楽しい時間が経つのは、あっという間だ。 帰り道、王様号で夜道を走りながら、こんなことが前にもあったような懐かしい気持ちがして、なんでだろうと思ってた。 薫さんの家には初めてお邪魔したばかりなのに、不思議。 道のりを半分くらい走ったところで、思い出した。 まだ学生だった頃に、仲の良い友達同士で誰かの家に集まって、遠慮も気兼ねもなく飲んだり食べたり騒いだり。 笑ってばかりいたあの頃の、あの時間の感覚だった。 千太組のみなさん、た〜こさん、Mayu-☆さん、そして縁を繋いでくれた千太ちゃん、いっちゃん。 ありがとう。 恒例の(?)、今日のびっくり。 た〜こさんはとても女性らしく楚々とした雰囲気で、おうちにお邪魔すればお部屋は綺麗。 心の中では、『素敵な奥様』とお呼びしていた。 が、今夜、話せば話すほど、ワタシの中の『素敵な奥様』は、土台からガラガラと音を立てて崩れていくのであった・・・。 その見かけとは裏腹に、た〜こさんの中身は、オットコマエなのであった。 さっぱりさばさば、豪快である。 素敵な奥様とはズレがあったが、彼女の深い優しさ、慈悲の心は神様に近い。 猫、ヒトに限らず、彼女の心は、虫の命、たとえば蚊にさえも向けられる。 すごい人です。 Mayu-☆さんもね〜、見かけは可愛らしい女性なのにね〜。 中身はオットコマエ。 Mayu-☆さん、しゃべらないほうがモテるよ。などとつい口を滑らすワタシ。 薫さんも、もちろん、オットコマエ。 そしてみんな、優しい。 悲しさを知り、優しさといたわりを持っている人たち。 *************** 写真は、た〜こさんからいただいたもの。 イっちゃってるミルク飲み六ちゃんと、おっかなびっくりのワタシ。 六ちゃんは写真だと黒猫さんに見えるけれど、実物は淡々スモーク色で地肌が青い、不思議な色合いの猫さんです。
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| 昨日発見した、らくの爪の傷。 少し血が滲んでいるが、消毒もしないで放置。 自然治癒力でお願いします。 らくや。 「この爪の生傷が見えねえか〜」とかさ、誰にイバる必要があるのよ? 少しは気をつけてくださいよ〜。 |
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| 労働のことで愚痴っていたら、6日の日記に書き忘れた。 夜、押入れの猫ベッドから起きてきて、部屋の真ん中でぼーっと正座。 まだ寝ぼけているようなので、「らく、おはよー」と声だけかけて放っておいたら、しばらくしてから「うびょ〜ん!」と叫ぶらくさん。 声がいつもと違うので、どうしたどうしたと駆け寄ったとたん、ケーっ。 出るのは黄色い液体だけなのに、いつものように3回セット。 それから猫草を、一心不乱に齧っている。 胸やけしてるのかな(涙)。 慌てふためく私とくりくりをよそに、本猫はいたって元気。 いくらも時間が経たないうちに、ダダダ&滑空で、がしがしご飯を食べて、また滑空。 いくら元気でも食べないでケーされたのは初めてなので、こちらは激しく動揺。 くりくりに聞くと、私が帰宅するまでラクシュミーはずっと寝てて、8時間くらいは食べていなかったそうだ。 空腹ケー? 胃炎か食道炎にでもなっている? 検査に行ったほうがいいかなあ。 どうしようどうしよう。 翌日の7日、千太組にお邪魔したときにその話をしたら、た〜こさんちのボビー君も空腹ケーをすることがあると聞いて少し安心した。 それにしてもらくのケーには、毎度の事ながらひやひやさせられる。 胃が弱いのじゃないか。 これから丈夫になるかなあ。 なってくれ〜。 らくの胃、丈夫になれー! *************** らくの夕食に、今日は生タラの煮たの。 好き嫌いの激しいイエヤマネコだが、これは昨年も今年もよく食べる。 |
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| 昨夜に引き続き、今日も夕食に生タラを煮たの。 らくは一心不乱に食べて、「おかわり!」と激しく催促。 あまりの勢いに、ついあげてしまう。 らくはまたもや一心不乱に食べて食べて食べて、食べながらケー。 大量の煮タラが、カウンター棚の上に飛び散った。 すぐ隣に置いてあったお水茶碗にも、もちろん入る。 あっちにもこっちにも、ケーの飛沫だらけ。 なのになのに。 少しだけ煮タラが残っていた器には、一滴のケーも飛んでいない。 で、いつものように3回セットでやあったあと、続きを片付けるとばかりに、おもむろに残っている煮タラを食べるラクシュミー。 あぜんとして、止められなかった・・・。 タラの器に、根性でケーを飛ばさなかったとしか思えない。 昔ワタシがアル中だった頃、酔っ払って転んでもお酒のグラスはしっかと握ったままで、何がなんでも中身をこぼさなかったときのことを思い出したほど。 らくや、そんなに煮タラが好き? でも吐くほど食うな。 なんだかんだ言っても、いっぺんにあげたワタシが悪いよね。 それは間違いない。 けれど。 らくも少しは学習してください。 腹へっちゃケー、食いすぎちゃケーじゃ、食道や胃が荒れてしまう。 らくや。 バカカイヌシとバカイエヤマネコじゃ、しゃれにならんよ。 君が賢くなって、ワタシのバカを補って。 |
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2005/11/12(土) 深夜の窓巡回(エンドレス)&コタツの遺伝子
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| 日付が12日に変わった深夜、バケツをひっくり返したような大雨。 ゴミを出そうと玄関に行くと、後ろをついてきたラクシュミー、ドアを開けたとたんに聞こえてくる大雨の音に驚いたよう。 普段からびっくり顔なのに、いよいよのびっくり顔になって、少しだけ開けたドアの向こうをいっしょけんめ覗きこむ。 その顔には思い切り、「びっくりしたっ!」と書いてる。 カイヌシのワタシだけじゃなく、誰が見ても、「ああ、このイエヤマネコはびっくりしているんだな」と分かるような、単純明快100%のびっくり顔である。 らくや。 いくら覗きこんでも、玄関から外には出してやれないの。 替わりに、窓から雨を観察しよう。 らくと私の部屋に行き、窓のカーテンを開けながら「らーくー」と呼ぶと、電光石火の勢いで駆け寄ってくるラクシュミー。 らくは窓の外をじっと見つめていたが、すぐに飽きたようで、あっちに行ってしまった。 ここはベランダの窓で、上に屋根があるから、窓を開けても雨は吹き込んでこない。 安全だけど、そのぶん、ちょっと刺激に欠けるか? じゃ、次! 台所の窓からチェックしよう。 ここは上に屋根がないから、窓を開けると雨が吹き込んでくる。 刺激的でしょ? またもやカーテンを開けながら、「らーくー」と呼ぶと、滑空しながら突進してきて、急ブレーキでつんのめるようにして、やっと止まる勢い。 らくが意気揚々と桟に飛び乗る→窓を開けてやる→らくさん、雨を浴びて、あっという間に滑空しながらあっちへ去る。 この間、たった2〜3秒の出来事。 らくや、小部屋の窓はどうかな? チェックしなくちゃ! カーテンを開けながら、「らーくー」と呼ぶ→テレポテーションでらく登場→らくが意気揚々と桟に飛び乗る→窓を開けてやる→雨を浴びて、あっという間にあっちへ走り去って行く・・・ わははわはは。 なんかおもしろ〜い。 らくの動きが早すぎて、早回しの映像を見ているよう。 ではもう一回、らくと私の部屋の窓をチェックしてみよう。 さっきと違うことになってるかもしんないよ。油断大敵、ラクシュミーさん、確認をお願いします。 で、 「らーくー」 ダダダダダーっ!!! わっはっは〜。おもしろい。 じゃ、台所・・・・と、深夜の窓めぐりは延々と続いたのであった。 らくや、新ぎゃおすマンションは窓が4つしかなくて、それじゃちょっと足りなかったね。 もっといっぱい、10個くらいあるといいのにね。 たくさんチェックする場所があったら楽しいもんね。 窓10個は無理だと思うけど、もう少し増えるように新新ぎゃおすマンションを捜すから、ちょっと待っててね。 **************** 一夜明けて、昼間は快晴。 しかし風は冷たく、陽が落ちたら、かなり寒くなった。 帰宅後、ホットカーペットとコタツを出す。 らくは一直線に、コタツの中へ。 猫の遺伝子には、『コタツがあったら、すかさず入る』という情報が書き込まれているに違いない。 それにしても改めて考えると、コタツというのは暗くて狭くて暖かく、すっぽりと閉じられていて、猫の好みを全て満たしているかのような空間である。 世界に誇る暖房器具だ! ニッポン人は、猫を喜ばすためにコタツを発明してたりして。 遺伝子に、『お猫様のドレイ』と書き込まれていたりして。 (それはそれで、ちょっとトホホな気はするが・・・) 写真・まだ電源は入れてないので、おっぴろげには至らない様子。 ちなみに、コタツの電源はいつも入れてない。 スイッチオンにするのは、ホットカーペットだけ。 それでも充分、コタツの中は暖かい。 これは、昨年、みかりんから教えてもらった技。
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| コタツを出したのは失敗だったか? 昨夜はラクシュミーがベッドに来なかった。 さみしー。 写真:らくを抱いているペチャパイは、ワタクシではなくてくりくり。 |
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| 昨夜は、コタツよりヒトベッドを選んだイエヤマネコ。 布団の上で丸くなるより、コタツの中のほうが暖かいはずなのに。 私に寄りかかって寝るのがいいのか? やっぱそうなのか? らくや。そうだと言ってくれ。 コタツは猫にとっての魔法の箱だが、ヒトにとっては危険な魔物。 内部では、通常の地球のものより強い重力がかかっているに違いない。 一回ごろんと寝転がると、べたーっと床に身体が張り付いて、ちょっとやそっとじゃ出られない。 それが証拠に、今日は帰宅するなりコタツ重力に捕まって、2時間気絶寝。 起きてからやっとのこと身体を引っぺがし、お風呂に入ったら、起きる時間まであと2時間だった。 一気に寝る支度をしていれば、連続4時間寝れたのに〜。 こういうことが増える季節だ。 |
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2005/11/15(火) うんこちゃん型ケーについての考察
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| ご飯を食べるラクシュミーをすぐそばで眺めていたら、またもやらくさん、食べながらケー。 間近で観察できてしまった。 最初の兆候と言えるほどのものはなく、がっしがっしと食べていた顔をちょいとお皿から持ち上げたと思ったら、そのまま何の抵抗もなく、大量にご飯ケー。 らくはペースト状の猫缶しか食べないので、いつものケーは形が崩れてぺしゃっとなっているのだが、今日は上手い具合にというかなんというか、私の帰宅直前くらいにカリカリをしっかり食べていたらしく、ペースト猫缶の中に程よくカリカリが混ざっていたせいで形があった。 長細い、食道の形そのままの、俗にいう『うんこちゃん型ケー』。 一回目はなかなかご立派な太さのを出して、続けて小ぶりのもう一本。 ほぐすと中には緑の猫草と、毛が少し。 猫草は刺激になったかもしれないが、毛は吐くほどの量ではないと思う。 次、三回目は前の2回の吐出とは明らかに違い、背中を波打たせながらケケーっとやって、少量のご飯を出した。 量が少なかったせいもあるのか、こちらは形なし。 これは吐出ではなく嘔吐と思われる。 吐出をしたことが刺激になって、嘔吐を誘発したようだった。 ケーしてもらくはいつものように元気で、すぐに『ハラヘッタ、ごはん〜』とわめく。 らくや。あんたねえ・・・。 らくは平気のへっちゃらかもしれないけれど、こっちの心臓に悪いんだって! ケーをなくすには、どうしたらいいんだろうね。 食べたものが食道から胃に落ちにくいのかと思い、食べた後、身体を縦にした抱っこをしながら背中を撫でてみた。 ミルクを飲んだ後の赤ちゃんにも、こういうの、やらなかったっけ? しかしラクシュミーは赤ちゃんではなくオレさまなので、私のミゾオチに思い切り猫キックを食らわせて、滑空しながら逃げていくのであった。 らく〜!あああ〜。 そうやって食べた後すぐにアバれると、またケーがでるよ〜。 やめてくださいよ、もう。 画像:らくは猫草が大好き。 ケーの中には、必ずといっていいほど入っている。 ・・・はっ。もしや胃もたれでも?そのわりには大飯食ってますけど。 ・・・あっ。食いすぎて胃もたれ? それとも猫草爆食のせいでケー? 猫草、しばらくやめようか。 でも胃もたれで草を食べたいなら、なしにするのはいいのかどうか。悩。 |
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| 新ぎゃおすマンションの周囲から、住人がどんどんいなくなる。 ■画像参照 更地・・・9月に家が取り壊され更地になり、売りに出ている 空1・・・1階は広いテラスと庭のついた住居で、2階の一部がアパート。1階には大家さんが住んでいるのかと思っていたが、10月に引っ越してしまい、空いている。 空2・・・女学生専門の学生会館。ワンルームのみ。新ぎゃおすの廊下から確認できるだけでも、3部屋空いている。 空3・・・ジャンピング洗濯機『ダッスイ君』のいるワンルームマンション。コンビニ寄りの角部屋が、1階2階3階ともに空いている。 空4・・・大きなお庭の一戸建て。家もそこそこ新しそうなのに、春くらいから空き家。 空5・・・新ぎゃおすは1階が大家さん、2階と3階に3世帯ずつの小さなマンション。計6世帯しかないのに、2階の真ん中の部屋は夏に空いて、道路側の部屋は今月空いた。3階のうちの隣は春に越して行き、新しい家族がすぐに入居したけれど、入れ替わりが激しい。 どこもみんな、2月に私たちが移ってきたときには住人がいたのに。 駅から徒歩4分、商店街と住宅街のちょうど境目で、便利な場所であるはずなのに。 コンビニはたしかにうるさい。 コンビニの周りに溜まって騒ぐ子供や学生や暇な若者やオバちゃんや酔っ払いなど、ムキーっとなるほどうるさい。 それにしたって私が越してきてたった9ヶ月、こんなに人がいなくなるか? なんなんだ。 そういう私も、怖いとか不気味とかは一切ないが、この部屋はなんとなく落ち着かないような感じがする。 場所や広さや日あたりなど、条件的には決して悪くないのだけれど、なんていうか『仮の住まい』という気持ちが強い。 賃貸ならどこでも仮の住まいなのだが、それでも今までの部屋では好きなように飾ったり、快適に暮らせるようにちょこちょこいじったりしていたもんだ。 新ぎゃおすでは、そういうことをする気になれず、ただ物を置いてあるだけに近い。 私もいいところが見つかったら、越したいと思っている。 それにしても。 新新ぎゃおすはどこにある? らくや。らくはどう思う? 窓から鳥さんが飛ぶのが見えるマンションと、草の生えた小さなお庭つきの一戸建て、らくはどっちが楽しいのかな。 どちらにしても慎ましい賃貸だけどね。 私はね、防犯とか考えると、マンションのほうが便利かなって思うよ。 だけどらくが土のある地面を見たいなら、小さくても庭のあるところにする。 アニマルコミュニケーションでラクシュミーの意見を聞きたいと思ったが、らくは『お庭のある一戸建て』というものを理解できるかな?
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| 朝起きてカーテンを開けると、窓ガラスには結露がいっぱい。 いつの間にか労働への行き帰りには、かなり冷えこむようになっている。 そろそろ冬のコートを出そう。 ギャルのように冬でも生脚で、ヘソを出してるバヤイじゃないし。 冷えるとお腹がゆるくなるから、あったかいコートを出しましょう。 で、洋服かけをひっくり返したのだけれど、膝丈のコートが出てこない。 どこに仕舞ったんだっけ? 回想すること数秒。ああっ。そういえば。 いっちゃんのお世話をしていた3年前の冬に、コートの裏地がぼろぼろになったのだけれど、新しいのを買う余裕がなくて、そのまま着ていた。 自分のものになんかお金を使いたくないという金銭的な理由もあったが、精神的な余裕はさらになく、コートがボロなことなんて、どうでもよかった。 無我夢中でいっちゃんしか見えていなかった冬が過ぎ春が過ぎ、初夏にいっちゃんがお引越しして、一ヵ月後にはおとーちゃんまでお引越しして、茫然自失とカラ元気でやり過ごしていた真夏にラクシュミーがやってきて、てんやわんやで秋が過ぎ、2年前の冬を迎える頃にはイエヤマネコらくパワーのおかげで徐々に我に返ってきて、そうなるとボロのコートが少々気になり、同時に物欲も復活し、新しいのを買おうとしたのだった。 でもなかなか気に入るのがなくて、買えないでいるうちに春になって桜が咲いた。 昨冬は、なんだかボロのコートに慣れてきて気にもならなくなり、買いに行くのも面倒くさくてそのまま着続けた。 しかし2月の屋移りを機に大量の服を捨てたとき、ボロのコートも春になったらいいかげんに処分しようと思ってて、その通りに桜が咲いた頃にお疲れ様をして。 いっちゃんを抱いて病院に通ったときに着ていたコートなので、とっておきたい気持ちはあったが、病院通いに繋がるものは、やっぱりなくてもいいかもしれない。 そんな気持ちで、えいやっとお暇を出してしまったっけ。 すっかり忘れてた。 で、今日。 寒くなってもコートがないという事態に陥った。 お疲れ様をした以外にも少しはアウターは持っているけれど、重かったり窮屈だったりで、肩が凝るから着たくない。 ぬかった。 新しいのを入手してから、お暇を出すべきであった。 しばらくはもこもこ着込んだ上にジャケットを着るしかない。 重いコートとどっちがマシかな。 どっちにしても肩が凝る〜。 らくや。 らくはいいね。 自前の輝くコートがあるもんね。 どんなに高価な人用コートよりも美しいよ。 たとえ小でぶが原因の、脂漏症ぎみテカテカだったとしても。
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2005/11/18(金) いっちゃんと太陽の匂い
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| 今日の労働は11時集合で、ゆっくりの朝。 駅のホームで電車を待つ間、お日様さんさんのベンチに座って、労働前なのにのんびり気分。 私の頭の上に乗っかっているいっちゃんも、ふかふかになっているに違いない。 太陽に暖められたいっちゃんの背中に顔を埋めると、ちょっと埃っぽいようなお日様のいい匂いがして、こんなふうに日向に座っていると、いつでもそれがふわっと鼻に届いてくる。 それは私を幸せにしてくれる大好きな匂いだけれど、記憶の中で再現されたもので、たぶん現実じゃない。 頭の上にいつも乗っかっている王様も、私は存在を感じるけれど、それもきっと、私の脳が作り出したもの。 本当のいっちゃんは、もっともっと楽しい世界で遊んでいるはず。 いっちゃんの世界でも、日向ぼっこができますか? あったかいお日様を浴びながら、ごろんごろんしてますか? ベンチに座って電車を待ちながら、いっちゃんと会話する。 幻想でも王様の存在を感じられるのは嬉しいけれど、やっぱり本当のいっちゃんに会いたいなあ。 写真:2000年、いっちゃん17歳と半年のとき。 デカくて固太りだった王様が、だいぶ小さくなってしまったころ。 |
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2005/11/19(土) ネコの時間、ヒトの時間
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| 『一生のうた』 一・ゾウさんも ネコも ネズミも 心臓は ドッキン ドッキン ドッキンと 20億回 打って止まる 二・ウグイスも カラス トンビに ツル ダチョウ スゥハァ スゥハァ スゥハァと 息を 3億回 吸って終わる 三・けものなら みんな変わらず 一生に 一キログラムの 体重あたり 十五億ジュール 消費する 〜「ゾウの時間 ネズミの時間」 著:本川達雄 発行:中央公論新社より無断で抜粋〜 内容は、寿命が5年の生き物も100年の生き物も、一生を過ごして感じる時間の長さは同じではないか、ということ。 時計という機械が刻む時間は『物理的時間』であり、生き物それぞれが体感する時間を『生理的時間』という。 普段ニンゲンは時計を使って『物理的時間』を測っているが、生き物によって『生理的時間』はそれぞれで、それは心臓の鼓動のテンポに関係しているらしい。 鼓動の早い動物の時間は早く、遅い動物の時間はゆっくり流れる。 ちょっと分かりにくい表現なので補足すると、『時間が早く流れる=時間が経つのが早く感じる』ということではなくて、まったく逆である。 例えばニンゲンにとっての1時間は、ニンゲンより2倍心臓の鼓動が早い動物にとっては2時間分の時間=時間の流れはニンゲンよりも2倍の長さ(に感じているかもしれない)。 それでは心臓の鼓動のテンポは何によって決まるのかというと、体重(身体のサイズ)だそう。 心臓がドキンドキンと打つ時間間隔と体重を、いろいろな動物で測ると、時間は体重の1/4乗に比例するという法則があるそうだ。 どんな生き物であれ、哺乳類にはこの計算式があてはまる。 体重が増える(体のサイズが大きくなる)ほど心臓の鼓動は遅くなる=時間の流れはゆっくりになる=物理的時間では、寿命が長くなる ニンゲンが感じる物理的時間の1時間とネコが感じる1時間の長さは、どのくらい違うのか? 上記の計算式をネコとヒトでやってみる。 ネコの標準体重を4kgとして、計算しやすいようにヒトを64kgとすると、体重は16倍で時間の長さはちょうど2倍になる。 でも実際には、ヒトの寿命はネコの2倍以上。 あてはまりません。 ネコが6kgでヒトが60kgとすると、体重は10倍で時間の長さは1.8倍。 いよいよぜんぜん、あてはまりません。 ネコを3kgとしてヒトを75kgとすると、体重は25倍、時間の長さは約2.25倍・・・。 だー。まだあてはまらねえ。 だいたいですね、ネコもヒトも、特にヒトの体重は固体差がありすぎて、どの数値で計算すればいいのか分からない。 では、心拍数で計算してみよう。 どんな哺乳類でも、一生のうちに20億回心臓が鼓動したら、お引越しだそうである。 健康な成猫の心拍数は、1分間に130〜150回くらい。 まず、130でやってみる。 130×60(分)×24(時間)×365(日)で、1年間に約68328000回、ネコの心臓が動いているとする。 20億をその数字で割ると、約29.2705年となる。 ネコの寿命は約29年、ということになってしまう。 では、150回なら? 150×60×24×365で、78840000回。 20億÷78840000=25,3678・・・(以下略) 25年でも、まだ無理があるように思える。 確かに25歳くらいまで生きる猫さんはいらっしゃるが、『一般的な寿命』という歳ではない。 ヒトはどうだろ。 1分間に60回、心臓が動くとして、 60×60×24×365=31536000 20億÷31536000=63,4195・・・(以下略) 約63.5年になる。 もちろん寿命は、固体差や環境、生活状態によって大きく変わる。 日本は長寿国だが、世界的な統計で見たら、まあまあ当たっている数字ではないか。 基本的には、ヒトは63.5歳くらいで天寿を全うするように設計された動物なのかもしれない。 (最近は『長生きの遺伝子』なども発見されたそうだが、これ以上ややこしい話はないことにする) ところで、先に適当な体重を入れて計算した『ヒトの時間はネコの1.8〜2.25倍』は全然あてはまらないと書いたが、もしネコの寿命が25〜29歳でヒトが63歳だとすると、わりとあてはまってしまうのである。 もっと単純に計算することもできる。 ネコの心拍数(130〜150)をヒトの心拍数(60)で割ると約2.17〜2.5になり、ヒトはネコの約2倍から2.5倍の寿命ということになる。 こちらの計算でも、わりとあてはまってしまう。 こりはなんだ。 ネコは29歳とはいかなくても、もしかして25年くらいは生きるように設計されている生き物とでも? もしそうなら、25歳クラスの猫さんがごろごろ存在していないのはなぜなのか。 イエネコが暮らす環境に無理があるとでも? ネコの生活環境の『何か』を改善すれば、25歳はいけちゃう数字なのだろうか。 考えどころである。 話を時間に戻す。 よく、『ネコが感じている時間はヒトの4倍の長さ』という記述がある。 ヒトが1日で感じる時間の長さは、ネコにとっては4日分の長さ、というものである。 理屈はおそらく、ネコの歳の計算では、成長後は1年につき4歳ずつ足し算をするものが多いからと思われる。 1年につき4歳の根拠は不明。代謝率などから計算されたものなのだろうか? 齋藤昭男さんという獣医さんが考案した『齋藤式ネコの年齢換算法』では、もう少し複雑な計算である。 しかし掛けたり足したりの計算式の根拠はやはり不明。というか、専門的すぎて私には分からない。 話がまたズレた。 『ネコが感じている時間はヒトの4倍の長さ』とよくいわれるが、心拍数から計算したネコの寿命25歳ヒト63.5歳とした数字では、ネコの時間はヒトの2.54倍、早く流れている。 つまり、ネコはヒトよりも2.54倍、時の経つのが遅くに感じている(のかもしれない)。 4倍にせよ2.54倍にせよ、ネコが感じている時間はヒトのよりも長そうである。 そういわれても、理屈は分かるがピンとこない。 1日が4日とか2.5日に感じるって、どういう感覚? 太陽が昇って沈んで、1日は1日なのに? 小学生のときの6年間は、永遠のように長かった。 中学の3年間はけっこう早くて、高校の3年間はもっと早かった。 それから先は年々加速度的に、1年が素早く過ぎるようになっている。 今なんてもう、お正月に酒飲んで酔っ払って寝て起きたら師走な感じさえするくらい。 それは『大人は色々やることがあって忙しいから、そのように感じるだけ=気のせい』かと思っていたが、体内時計(生理的時間)に基づいた、根拠のあるものなのかもしれない。 成長過程にある子供は基礎代謝量が高く心拍数も多いので、生理的時間は大人よりも早く流れているのでは。 大人よりも時間をゆっくりに感じている可能性はあると思う。 でもいくら大人よりも時間がゆっくりに感じるといっても、小学生にとっても一日は一日である。 ネコ時間は、その感覚に近いのかもしれないと思った。 もっと小さい幼児や赤ちゃんになれば、お昼寝が必要である。 身体がまだ未熟なので、生理的時間である体内時計が、『夜は寝て昼間は起きる』という24時間サイクルに合わないのかもしれない。 ネコ時間は、ヒトの子供よりも幼児や赤ちゃんにもっと近いのかも。 ネコ時間の感覚は私(素人)の憶測だけど、『ゾウの時間 ネズミの時間』は科学的なデータに基づいた生物学の本である。 全てが「絶対にそう」というものではなくて、著者の仮説も含まれているので、真実とは違うこともあるかもしれない。 しかし興味深い話がたくさんで、飽きずに読める。 専門書のような難解な表現が少ないので、いっそう良い。 最後に、面白かった部分をもうひとつだけ。 生命を維持するために食べなくてはならない量は、体重の0.7〜0.8乗に比例する。 これは標準代謝量と同様、体重の3/4乗にほぼ比例するということ。 話をはしょると、体重が200gのネズミは自分の体重と同じだけの食べ物200gを4日で消費するが、体重450kgの牛は450kgの飼料を食べるのに1ヶ月以上かかるそうである。 小さい動物は年がら年中、大量に食べていなくてはならないが、それは標準代謝量が高いからである。 どうやら身体の大きい(体重が重い)動物のほうが、燃費はいいらしい。 理想の体型(あるべき姿の体型)の体重4kgの猫の場合、標準的な成人ヒト女子の体重を仮に50kgとすると、1/12.5の重さしかない。 しかし決して、猫は成人女子の1/12.5分の食べ物で健康を保てるわけじゃない。 成人女性では1日に2000カロリーを摂ることが必要だそうだが、健康で去勢・避妊された4kgの猫が必要なカロリーは238kcalであり、成人女子の1/8.4になる。 (獣医師広報版、ネコのカロリー計算より http://www.vets.ne.jp/cal/cal2.html) 体重が1/10なら食べ物も1/10、体重が1/20なら食べ物も1/20とはならない。 標準代謝量という燃費が違うからである。 体質の差はあるだろうから一概にはいえないと思うけれど、非常に興味深い話です。 **************** 写真:洗いたてのバスマットの所有権を主張するラクシュミーさん。
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| いい歳をして、通りすがりに渋谷109などのギャル専門の店に寄ることがある。 仕事柄、流行のファッションを一応は把握しておく必要があるからである。 で、店内をうろうろしていると、販売員の女の子に声をかけられる。 「試着してみて〜。おねーさん、似合いそうだよ〜」 ・・・・・ そういうときに限って、手に取っているのは超ミニスカートだったりする。 自分で着たいわけじゃない。 カワイイ服を見ると、知り合いの可愛いモデルさんたちの顔やスタイルなどを思い浮かべて、あの子に着せたらメイクはこうでヘアスタイルはどうで・・・などと思い浮かべながら、ちょっと触ってみているだけなのだ。 あのね。 ワタクシはたぶん、あなたのお母さんに近いくらいの年齢なのよ。 そのワタクシに試着してみろと?似合いそうだと? 本気で言ってるのか? 小一時間、問い詰めたい。 その他にも、気になる売り子さんの言葉はいくつかある。 「それ、人気があってスッゴク売れてるんですよ〜♪」 ・・・そんなに売れているなら買いたくない。 「ここにラインストーンがついててぇ〜、前開きなんですよぉ〜♪」 ・・・見れば分かります。 という話を今日モデルさんとしていたら、彼女も言い返したくなることがあるそうだ。 「それ、可愛いでしょ〜♪」 ・・・可愛くねーよ。 「これ、いいよね。私も持ってるの♪」 ・・・おまえとオソロかよ!絶対に買わねー! などなど。 「とにかく接客せよ」と指導されるショップが多いそうなので、声をかけなくては叱られてしまうのだろう。 しかし客によってはマイナス効果だ。 タメ口は、若い子どうしなら友達気分で買い物ができて、有効なのかもしれない。 私は友達口調で話しかけられることには抵抗はないが、わっかいお嬢さんに「おねーさん♪」と声をかけられるのは、ちっとばかり恥ずかしい。 販売員さんは仕事だから言ってるだけと理解しているが、ついうろたえる。 すんませんすんません。 おねーさんというよりも、おばさんです。 だからといって、「おばさん、試着してみて〜♪」とか言われたら、やはりむっとする(まだ言われたことはないけれど)。 なら、何ならいいのか。 「奥さん、今日はコートが安いよ〜。お買い得♪」 ・・・八百屋じゃないって。それに私は、奥さんじゃない。 「お母さん、いいTシャツが入荷してるよ〜♪」 ・・・魚屋じゃないし。それに私は、お母さんでもない。 もっと年を取ってちんまりと縮んだら、「おばあちゃん」と呼ばれたいような気はちょっとする。 しかし今は若くもなく年寄りでもないという中途半端な年齢で、そこが難しい。 「おねーさん」は恥ずかしいが、「おばさん」は響きが悪い。 年増に声をかけるバヤイのナイスな二人称はないものか。 って、あれ? 年増っていいじゃない? アダっぽい色気がありそうで、ちょっと不良な感じもして。 「年増さん、試着してみて〜♪」 ・・・・・ そんなん、誰も言わねーよ! そもそも『年増』は二人称じゃないから! ああ、まことに妙齢が妙齢たる部分である。 *********** 写真は、妙齢ではなく若い猫
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| 新宿ルミネ2に駆け込んでコートを捜す。 下の階の店から順に回りいくつか試着してみたが、どれもこれも小さい。 私が「きつい」だの「小さい」だのと言うと、お店の女の子は困った顔で、「小さくないように見えますけど・・・」などと言う。 確かにTシャツ1枚の上から試着している今はいいのだけれど、真冬になったらもっと厚手のものを下に着るので、そうすると袖の付け根がきつくなって腕が挙がらないように思う。 あっちの店でもこっちの店でもそんな調子で、どうやら最近のコートの流行は、ぴったりフィットのデザインらしい。 下にもこもこ着こんでコートなんて、オサレじゃないという方向なのだろう。 そうね。 若いときは、そんなに寒さを感じないもんな。 つか、いくら寒くても、着膨れるなんてカッコ悪い。 実用より見栄え、それがワカモノの心意気。 しかし残念ながら、次第にそんなことは言ってられなくなる。 見栄えよりも実用である。 冷えるのは困るし、ぴったりフィットのコートは肩が凝る。 軽く暖かく、セーターの上からでもゆったり羽織れるコートが欲しいのよ〜。 で、だんだんと上の階に行くのだが、階数が上がるにつれて値段も上がる。 絶対ではないが、百貨店やファッションビルでは上に行くほど大人向けの店になっていく傾向があるからである。 コートは若い子向けでも普通に着られるデザインのものが多いし値段も安くていいのだが、シルエットが細すぎるという現実的な問題に背中を押されてじわじわと、とうとう最上階のひとつ下まで流れ着いてしまった。 そこで、いいかもなコートを2枚発見。 試着してみて、「軽いね〜あったかい♪」などと言いつつ値札を見たら、あらやだ、どっちも高いじゃん。 えーとえーと・・・。 ど、どうやって断ろう? 閃いた。 1枚は襟に取り外しのできるボワボワがついているので、これをネタさせてもらおう。 「こういうの、うちの猫が大好きで、噛んでじゃれてすぐにボロボロにしちゃから・・・(買えないの)。」 と、残念そうにつぶやいてみる。 嘘じゃないもん。らくはこういうの、大好きだもん(すぐに飽きるけど)。 するとお店のオネーさん、キランと目を輝かせ、「猫ちゃんがいるんですか?猫、好きなんですか?」と、思いもかけない素早い喰い付き。 「え?い、いますけど。」 するとオネーさん、更におめめをキラキラさせて、「私も猫、大好きなんですー!」と告白され、「今はアパートに住んでて飼えないけれど、いつかきっと猫と暮らせる部屋に引っ越します!!」と宣言され、それから延々と実家の猫の話を聞かされるという展開に。 う。 想定外の反応だが、もうこうなっては仕方がない。 オネーさんと共に、ねこ猫ネコで盛り上がるしかっ! で、ワタクシもしゃべりましたよ。 はっと気がつけば、閉店のご案内の店内放送。 20分ほどもオネーさんと一緒に、『猫ばっかり』をカッ飛ばしていたらしい。 店内放送で我に返り、一瞬の沈黙が流れ、見詰め合うオネーさんとワタクシ。 2人の目の前には、広げられたままのコートが2枚。 お互いの顔に、ぎこちない笑みが浮かぶ・・・。 ううう。 もうもう、こうなっては仕方がない。 「これ、両方ともいただきます・・・」 「え?ありがとうございます!」 断るつもりだったのに、2枚ともお買い上げ。 あああ。 ねこ商法か? 新手の作戦が次々と湧いてくる。 油断大敵である。 ************* ニッポン経済の活性化のため、ねこ商法に一枚かんでいるのイエヤマネコ。
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| 廊下の蛍光灯がチカチカして、切れるかなと思ったら数秒で復活。 よしよし、その調子。まだ働け〜。 などと蛍光灯を叱咤激励していたら、旧ぎゃおすマンションの台所を思い出した。 12年間、1回も取り替えたことがなかった旧ぎゃおすの台所の蛍光灯が、引越し当日の朝、外がうっすらと明るくなってきた頃に、パチンと鳴ってそれきり切れた。 自分の役目を知り、それがもうすぐ終わるのを知っていたかのようなタイミング。 完璧すぎて、本当はもうちょっと早く切れるはずだったのを、引越しの朝までうんしょと踏ん張ってくれてたみたいだった。 ただの大量生産の工業製品、無機物といえどもあっぱれで、パチンと切れたあとに「今までありがとう」と蛍光灯に頭を下げた。 それとも守り神のいっちゃんが、蛍光灯に言い聞かせてくれたのかな。 いっちゃん、そんなささいなことまで私たちの面倒をみてちゃ忙しいね。 相変わらず世話の焼ける家来ですまんです。 と、思わず王様まで引っ張り出したけど、やっぱり偶然なのだろう。 だけど今でも不思議に思う。 写真:窓の上に写っているのが、引越しの朝に切れた蛍光灯 ボロい台所だなあ。 見るからに古いなあ。 狭くてモノだらけだなあ。 とっても楽しかったなあ・・・・・ ワタクシの人生、この先どう転ぶか分からない。 何かがどうにかなって、、悠々自適の余裕な生活を送るようになることだってあるかもしれない。 でもおそらくは、一生の中で一番いい時間をこの部屋で過ごしたように思う。 旧ぎゃおすで暮らし始めた頃、いっちゃんは王様盛りで、くりくりも私もまだ若かった。 母も若くて、おとーちゃんもまだ元気で若かった。 私は盛大に働いて、盛大に遊んでいた。 老いや先の心配なんて、したことがなかった。 今は違う。 私はまだ若いと言えなくもない年齢で、体力もあり、元気で盛大に働いている。 だけど王様のお引越しを見送ったあとの私は、あの頃とは違う。 今が悲しいとか、あの頃が良かったとかいうことじゃない。 うまく言えないけれど、『てっぺん』は過ぎたのだな、と思う。 下りの道にも美しい光景はあり、楽しいことはたくさんある。 ただ、全てがキラキラと輝いていたような、頭の真上に太陽があったような時間は過ぎた。 今は穏やかな午後の光が幸せ。 ラクシュミーがいてくれて幸せ。 |
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| あ〜あ。 どっか遠いところに行きたいなあ。 せめてもの旅気分で、機内食のようなクラッカー&チーズセットをスーパーで購入。 かつてこんなのを食べながら、何回も何回も、窮屈なエコノミー席に座っていたっけなあ。 そんな感傷のチーズセット(おおげさ〜)、らくはひとしきり、くんかくんかして、あとは興味なし。 と思ったら、小さいキューブ型チーズを転がして遊んでいるし。 いいよいいよ。 旅に出るより、チーズを転がして遊ぶラクシュミーとの生活のほうが楽しいもん。。 らくが元気でずっとそばにいてくれるなら、旅には行けなくてもいいからさ。 らくさん、頼むよ〜。 写真:棚の上まで、ご飯を配達させるラクシュミー。 何様ですか?はい、オレさまですね。 |
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| 携帯電話で、お部屋の検索ができる世の中です。 で、労働の合間にピッピッピとやっている。 良さそうなのがあると、メールで問い合わせる。 「まだ空いてますか?猫は大丈夫ですか?」 たいていはその日のうちに、返事が来る。 「まだ空いていますが、ペットは小型犬だけです。」 あっちもこっちも、犬だけだ。 猫が何をした? と吠えたら、くりくりが一言。 「爪を研いだ」 ・・・・ そ、そうね。 らくはやらないよ〜っと言い返したいけれど、柱で爪とぎを譲らなかったいっちゃんの例があるしなあ。 写真:らくは爪は爪とぎハウスで研ぎ、キバはヒトの手で研ぐイイコです。 部屋は傷つけませんです。 |
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| 真夜中に、どっすんダダダと駆け回るイエヤマネコ。 それを目で追いながら、「近所迷惑ふぉ〜」とつぶやく、くりくり。 チミたち、もしかしたらナイスコンビかも。 アパートなら手ごろな家賃でけっこう広い部屋を借りられるので、その選択肢もありかなあと思っていたけれど。 イエヤマネコが滑空する王国には、木造集合住宅はやはりキビしそう。 それこそ近所迷惑だよね。 1階は大家さんが倉庫に使っているとか、そういう物件、ないかなあ。 写真:キャットタワーのステップから盛大にハミ出しているラクシュミー。 これ以上、身体が長く育ったら、もうここでは寝れなさそう ・・・って、ただいま2歳7ヶ月、まだ育つのか? |
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| お風呂場の点検。 それなりに忙しそうなイエヤマネコ。 |
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2005/11/27(日) 膝が痛くなって王様に謝るの巻
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| 朝起きたら、膝が痛かった。 じっとしてればなんでもないが、曲げ伸ばしがキツい。 変な姿勢で寝ていたせいの一時的なことと思うが、15kg近い労働道具を持って、駅の階段を昇り降りするのはなかなかキビしい。 今日のは一時的なことだけれど、これから歳を重ねるにつれて、ちょっとした身体の不具合がだんだんに出てくるのだろう。 いっちゃんも、関節か骨か、身体のどこかが痛かったのだと思う。 今思うと、いつの間にか背中を丸めて歩くようになり、寝姿も若い頃とは違ってきていた。 なのに、何もしてやらなかった。 痩せてきたいっちゃんの身体が痛くないように、寝床を整えることさえしなかった。 私は膝がちょっと痛いだけで階段の昇り降りにも不便なのに、いっちゃんはあちこち痛かった身体で、ソファやヒト用ベッドへジャンプしていたのかもしれない。 気がついてやれなかった後悔で、胸がつぶれそうになる。 今更いくら謝ってももう遅いから、その仇をとるかのように、らくを大事にする。 だけどラクシュミーは、いっちゃんじゃない。 らくを大事にすればするほど、いっちゃんには何もしてやらなかったと気がつく。 「こんなこと、いっちゃんにはしなかった」 「そんなに、いっちゃんのことは気遣っていなかった」 「自分のことばっかりで、大事にしていなかった」 頭の中の声が大きくなって、どんどん苦しくなる。 とか書くとちょっとアブなそうだけど、しょっちゅうこういうことを考えているワケじゃない。 普段はラクシュミーに笑かしてもらいながら、へらへら〜っと過ごしている。 平和なり。 写真はいっちゃん、10歳のとき |
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2005/11/28(月) イエヤマネコの勝負どころ
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| 『広げられた紙の上のド真ん中に、すかさず座り込む』
ネコの遺伝子・その1も復習しておきましょう。 『コタツがあったら、すかさず入る』 (既出なので画像はなし)) |
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| 美帆ちゃんが、マザーボールをプレゼントしてくれた。 なのにラクシュミーは、必死になって避けて歩く。 銀色ちーちゃんも、使ってくれるまで1ヶ月かかったそうだ。 それまではラクシュミー同様、避けまくっていたらしい。 仕方がないので、ゆうゆうさんや美帆ちゃんが足置きにしていたら、ある日そうっと乗ってきて、それ以来のお気に入りだそう。 うちもしばらく様子を見よう。 私が乗ったり座ったりして、匂い(臭い?)をつけたほうがいいかもと美帆ちゃん。 たしかに開封したては、ちょっと石油系のにおいがするもんね。 それが飛んで、(若干ヤニ混じりの)ぎゃおすの香りになったら、らくも安心して寝てくれるかも。 写真・眼光鋭くマザーボールを見張るラクシュミー。 なんかキケンなこと、ありましたか〜? |
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