ぎゃおす王国記・ラクシュミーの王様への道

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2003年8月 

 2003年08月03日(日) メールで問い合わせ 
朝寝る前に、里親募集の掲示板で見た仔猫の問い合わせのメールを出した。もう5日くらい前に見たものだが、写真が小さくて顔がよく分からないので見送っていたもの。しかし昼間、他の仔猫を問い合わせたら「常に誰かいるお家じゃないとだめ」という理由で断られてがっかりし、とりあえず茶白だしと問い合わせてみることにした。

 2003年08月04日(月) 面会の約束 
メールの返事が来たので、昼過ぎに電話をかけた。
私は今日にでも会いたかったが、先方が忙しい人のようで、9日に会いに行くことになった
時間はまたあとで連絡をくれるらしい。仔猫を保護しているのはYさんという猫ボランティアの方。渋谷に住んでいるそうだ。掲示板には2ヶ月と載っていたが、仔猫はもう3ヶ月くらいになると言っていた。

 2003年08月05日(火) 時間決定 
Yさんから電話。
9日の2:30pmに神泉駅で待ち合わせすることになった。

 2003年08月09日(土) 大雨で会いに行けなかった 
台風。一部で電車も止まったほどの大雨で仔猫に会いに行けなかった。
お見合いを月曜日の2:30pmに変更してもらった。仔猫に会う気があるのかないのか。
もう大きいみたいだし、あまり期待はしていない。

 2003年08月11日(月) 仔猫と面会 
2:30pm、神泉駅から電話して迎えに来てもらう。着いた先は松涛のお屋敷だった。古くて大きな、広い庭や中庭まである、りっぱな家だ。
広い玄関や、入ってすぐの階段にも猫さんがいっぱい寝そべっていた。おじゃまします、おくつろぎのところ、すみません。

これまた広くてりっぱな応接室のような部屋に通され、仔猫とご対面。うぎゃっ、かわいい!!そしてけっこうでかい。今3ヶ月半くらいだと言われた。微妙に月齢が増えている。体重は1週間くらい前に1.9kgだったらしい。もうすぐ4ヶ月くらい?じわじわと、しかしすごいスピードでまた育った。でもこのくらいの仔のほうがお留守番も安心でいい。1ヶ月2ヶ月じゃかえって躊躇してしまう。いっちゃんは1ヶ月ちょっとで私のところに来たけど、今はいろいろ心配性になってしまって、王様の時とまったく同じというわけにはいかなくなっている。

抱くとイヤ〜ンと身体をよじって逃げる。猫ボランティアの保護主さんに抱かれると逃げない。
健康状態を聞いた。血液検査済みで、白血病、エイズ共に陰性。ワクチンも1回目は終わり、明日2回目だそうだ。食欲もあり、元気。

なかなかちゃんと顔やお腹が見れない。仔猫は身体に斑点模様があるので、テンちゃんと呼ばれていた。確かに斑点がある。顔が小さくて三角で、身体はスラリとしている。山猫みたい。目ばかり大きくて、よく見たらちょっと変な顔。同じ茶トラ白だけど、いっちゃんとは全然タイプが違う。しかしなんの勢いか「もらいます。欲しいです。ください」と言っていた・・・。今まで何匹か仔猫にあったけど、その場で決めたのはこのこが初めてだ。いつも「今夜一晩考えて・・・」と帰ってきて、「いっちゃんじゃない。違う猫だ」と当たり前のことに落ち込み、結局断ったり、私が迷っている間に他の里親さんが決まってしまったり。

テンちゃんは、いっちゃんとずいぶん違う。いっちゃんの写真を見せたので、保護主さんも「前の猫とタイプが違いますけど」と心配されたようだった。でもテンちゃんに来てもらいたかった。「いいんです。このこ、かわいいです。前のことあまり同じじゃないほうが、かえっていいんです」と思いついたことを、自分でも何を言っているかよくわからないまま、べらべらしゃべった。

明日2回目のワクチンなので、それが済んで体調の良さそうなときに、うちに届けていただくことになった。

帰ってから、なぜテンちゃんが良かったのか考えたが分からない。あのちびねこがいい、という気持ちは変わらない。

 2003年08月12日(火) 仔猫の名前 
仕事中も仔猫の名前をあれこれ考えてしまう。テンちゃんもかわいいけれど、やはり自分でつけたい。

 2003年08月13日(水) とうとう明日
テンちゃんの保護主さんに電話した。昨日ワクチンを打って、元気なので明日連れてきてくれることになった。
ペットショップに子猫用のフード類を買いに行った。網戸のストッパーはお店がお盆休みで買えなかった。いっちゃんには必要なかったけど、仔猫にはいるだろう。

いっちゃんのものが全てそのまま残っている。成猫用のフードだけは友達の猫にあげたけど、あとはみんなそのまんま。介護棚も、王様シェルターも、何もかもが、そのままの場所にある。

明日仔猫が来るので、それらを少し片付けた。広い家なら何もかも、そのままにしておきたい。飲ませるはずだったカプセルに詰めた薬を捨てた。残っていた病院の内服薬を捨てた。ほとんど無臭だったのに、すごいきつい臭いになっていて、むせたほどだった。その臭いをうんと薄めると、最後の頃のいっちゃんの体臭になる。捨てたくないけど、捨てよう。いっちゃんは薬を飲むのをいやがっていた。王様がいやがっていたものは取って置かなくてもいいかな。

うんこちゃんほじほじ用の、オリーブオイルにつけた綿棒も捨てて・・・腐るから取っておけない。
トイレには砂が入れたまま。最後の最後に、お引越しの引き金になったゲーの黄色い液がそのまま砂に残っている。これは取っておきたい。密封すれば大丈夫だろうとやりかけたが、やはり捨てることにした。これはいっちゃんの20年の中で一番苦しかった瞬間のものだから、捨てたほうがいい。トイレの容器は、仔猫が使う。お茶碗や王様ご膳も仔猫が使う。

王様シェルターのうえの骨壷と写真、お花はそのままにしておいて、仔猫が来たら王様と挨拶してもらって、それから安全な場所に移動しよう。

 2003年08月14日(木) ちびねこが来た 
1pm、ちびねこの保護主さんから電話。家にいる他の猫の具合が良くないので、土曜日に届けてもいいかと聞かれた。私もくりくりも、すっかり「今日」の気持ちで待ち構えていたので一瞬とまどったが、体調の悪い猫さんを優先してもらうのは当然だ。でもなあ、ちびねこがくるぞ!の盛り上がりの持って行き場がない。「今日私がお迎えに行くのはどうでしょうか。もし良かったら土曜日にうちの環境やテンちゃんの様子を見に来ていただいて」と言ってみた。こんな雨の中を来て頂くのは申し訳ないと向こうが言い、私はテンちゃんに会えるなら雨なんて構いませんと答える。「私は車ですし、これからお届けします。具合が悪いこもあと2時間くらいは持ちそうですし」と向こうが言ったので、びっくりした。とんでもない!そんな状況だとは思わなかったので我がままを言ってしまった。土曜日にしてください、そのこのそばにいてくださいとお願いしたが、他にも付いている人がいるし、こんな風に電話している間に行って帰ってこれますから、と言われてしまった。20分くらいで着きますと電話が切れたが、狼狽した。ひどいことをしてしまった。自分の都合しか考えてなかった。

2:30pm、大雨の中、チビネコがデリバリーされてきた。
持参金は子猫用のフード(カルカンレトルト、サイエンスダイエットの小さい缶、ロイヤルカナン)、 ハウス型爪とぎ、匂い付けのためのトイレの砂が少し、猫ベッド、首輪と迷子札。すごい豪華な猫入り道具だ。
代わりにというわけではないが、いっちゃんが残したシニア用のフードや栄養補給用に買った未開封の子猫用ミルクなどを全部持っていってもらった。

連れてこられたちびねこは、ここからフルネームで「ラクシュミー・バニヤン・トゥリー」、通称「らく」と呼ばれることになる。

保護主さんがいた1時間ほどは、部屋のあちこちを探検して匂いをかぎまわって、うろうろ。
ところが保護主さんが帰られたあとは、自分でさっさとトイレに行っておしっこし、王様シェルター(猫こたつ)に潜り、そこから一歩も出てこない。
飲まず食わずでシャルターに籠城6時間。中にご飯とお水のお皿を入れてやっても、口をくちゃくちゃさせるだけで食べない。お腹すいているはずなのに。

王様シェルター籠城6時間、自分からとととっと出てきてご飯を食べた。やれやれと思っていたら、今度は押入れの下段、布団の上に籠城3時間。
出てきたと思ったら、みょ〜んみょ〜んと鳴きながら、ありとあらゆる隙間に潜り込もうとする。靴を入れている棚の下に潜ったときは、こんなところ、入り込む瞬間を目撃していなければ絶対に見つけられないと青くなった。棚板を1枚はずしてやっと取り出したが、うっかりしたら引越しのときにミイラのらくを発見することになりそうで怖い。
鳴きながら徘徊、幅5cmの隙間に潜り込もうとする。3回行方不明になり、その度にあちこちの隙間を覗き、いなければそこを塞ぐという行為を繰り返し、やっと発見。とんでもないとこに入りこんでいるので、いろいろな物をどかして動かしてつかみ出す。私は埃アレルギーが出てしまい、らくは身体が薄汚れてきた。

押入れの上段、引き出しのてっぺんの奥に籠もったので、そこでよしとした。無理に引っ張り出してもらくは落ち着かなくてまたどこか隙間に潜るだけだ。

 2003年08月15日(金) おうちに帰りたい 
朝起きたら、らくがいない。また行方不明だ。昨夜いた押入れの上段の奥の奥に潜んでいるのを発見し、引き摺り下ろす。みょ〜んみょ〜んと鳴きながら落ち着きなく部屋をうろうろ。テレビの裏のでっぱりに乗っかったり、しきりに窓の外を覗いて鳴いたり。「おうちに帰りたいよ〜」あるいは「家に帰せってんだ、コノヤロー」のようだ。あのね、らくちゃん。あなたのお家はここなの。狭くて悪いけど、ここがあなたの全世界。遊んでやるから、あきらめて受け入れろってんだ、お願いします、ラクシュミー様。保護されてたお家では、人間の家族+猫さん30数匹という大所帯だったから、さみしいのかもしれない。鏡に映った自分にじゃれかかったりしている。ごめんな。

くりくりがだらしなく寝ているベッドに乗せたら、しばらくそこにいた。落ち着いているわけじゃなく、どこに隠れたらいいのか分からずに途方にくれているようだ。私の布団で腕枕したら、これまた少しの間、そのままいてくれた。このときは固まっていたらしい。

押入れの下の段の布団の上で寝ていると思ったら、ちょっと目を放した隙にまた消えた。朝と同じ、押入れの上段の奥に潜っていた。そこが安心できるなら、そこにいなさい。どこにいてもいいよ、どこにいるかさえ分かっていれば。

夕方7時近く、押入れから無理やり出した。飲まず食わずのままじゃ身体に悪い。

ご飯を警戒しながら食べる。 トイレはOK。夜、初めてのうんこちゃんをした。
ネコジャラシで元気に遊ぶ。
寝て食べて遊んで。すごく当たり前のことが、すごくありがたい。

部屋に出てきたとき、写真をたくさん撮る。いっちゃんの子供の頃の写真は全然ない。20年前、私はカメラを持っていなくて、使い捨てカメラもまだなかったので撮れなかった。とても残念。まるで天使のようだったのに。そのかたきを打つかのように、らくの写真を撮る。今はDVカメラもあるので、ビデオも撮れる。らくのほうが有利だ。買ってやれるものも、らくのほうが多いだろう。いっちゃんには何もしてやれなかった。それをらくで取り戻そうとしているのかもしれない。

 2003年08月16日(土) いまだ警戒中 
朝まで遊んで、私が出かけるときには、らくはまだ押入れで爆睡。くりくりとお留守番。夜に帰宅、全然押入れから出てこないというので引きずり出したら警戒している様子がありあり。昨夜、遊んだではないか。振り出しに戻った。

しかしご飯を食べてネコジャラシしているときは、それなりに馴れた様子で夢中で遊ぶ。

らくが部屋をとととっと歩く。くりくりが「猫が部屋を横切るのっていいなあ〜」とうれしくて仕方ない様子で言う。
わたしはうれしいのと同時に、ちょっと変な気分。いっちゃんのことが頭から離れなくて、らくの元気さ、健康さを見ていると泣きそうになる。モモンガみたいに手脚を広げたいっちゃんが、私の頭の上にぺとっと乗っかっている。走るらくを一緒に見ている。

らくは口が臭い。いっちゃんが腎不全だった時より臭い。うんこちゃんも異様に臭い。兵器として使えそうなほど臭い。らくのうんこちゃんと一緒に狭い部屋に閉じ込められたら、007だってゴルゴ13だって何でもしゃべるだろう。聞かれてないことまで、しゃべりまくるに違いない。おまけに事後の砂かけがしつこい。かしかしと永遠にやっている。長〜いこと取り組んで、やっと納得。見ると砂でこんもりと築山ができている。山の周りにはほとんど砂は無い。トイレ中の砂を使って高い山を築く熱意は認めよう。自分でも、あまりに臭いうんこちゃんを封印したいのか?

王様シェルターに来た日以来いっこうに入らないので、片付けてそこに猫ベッドを置いた。王様シェルターを片付けられる日が来るとは、びっくりだ。らくパワーだ。

 2003年08月17日(日) 王様の肉球印 
朝6時過ぎに遊びつかれて押入れの上段に入ったきり出てこない。7pm、引きずり出した。
朝まであんなに夢中になって遊んだので馴れたのかと思いきや、また振り出しに戻る。警戒しながら歩き、ご飯を食べている。寝て起きると忘れちゃうのか?
そしてネコジャラシ。またもや6amまで遊びまくる。

らくの身体の斑点は、王様が押した「跡継ぎ承認」の肉球印だとくりくりが言った。王様、ずいぶんいっぱい押したね。「いろいろ手続きが複雑で」とくりくり。お役所仕事だったのか。


らくがかわいくて、撫でながら「らくが一番」と言った直後に「らくが二番。一番は王様」と言いなおし、途端に違和感を感じ「らくもいっちゃんも一番。らくは世界一、王様は宇宙一」とした。なんかなあ〜。やっぱちょっと違うが、どう言ったらいいのか分からない。

 2003年08月18日(月) 押入れの端まで自分で出てきた 
朝まで遊ぶ
プールから帰宅して押入れのらくに声をかけたら、端っこまで出てきてこっちを見ていた。抱いて降ろす。
夜中、机にいる私の足元に来て、顔を見ながら鳴く。遊べの催促だ。無視すると部屋中駆け回り、登り、部屋を破壊することで報復。
電話の上を歩き、そこから机の私のところに来ようとする。
はいはいはい、分かりました。ネコジャラシ振り振り、8amまで。

 2003年08月19日(火) 自ら押入れから出てきた 
らくは夜通し、8amまで部屋の中をうろうろ。くりくりが起きてきたら押入れへ。王様と似た行動パターン。いっちゃんは私と一緒に起きて、くりくりが起きてくると入れ違いにベッドに戻っていた。くりくり、かすかにいやな予感がしているらしい。また自分がミソッカスにされそうな気がするようだ。

11:30am、私が起きたららくも押入れから出てきた。初めて自分から押入れから出てきた。ご飯を食べて遊ぶ。1:30pm、くりくり帰宅。らくは押入れへ。そのまま出てこない。あ〜、かわいそうなくりくり。

プールから帰宅したら、また自分から押入れから出てきた。
朝まで元気に遊ぶ。 よく飛ぶ。 今夜も部屋の破壊活動に余念が無い。ネコジャラシぼろぼろ。

 2003年08月20日(水) 血便 初めて通院 
朝、私が起きたら、らくも押入れから起きてきてご飯。
12:30pm うんこちゃんのあとの猫砂に赤い血が付いているのを発見。2粒だけ、それも一部だけど、いっちゃんのときと同じ付き方で心臓がばくばくになった。
らくは元気で、しばらく遊んで押入れに寝に帰っていったが、心配だ。

4pm、いっちゃんのキャリーバッグに詰め込んで病院へ。待合室は落ち着きなく外を見たりキャリーの中でごそごそ動いたり。
診察中は思ったよりもおとなしかった。逃げようとして暴れることもなく、たいした抵抗もなし。診察室の壁を駆け上るくらいはするかと警戒していたが、どうやら内弁慶で知らない人や場所に連れてこられると固まるらしい。
お尻で体温も測らせてくれた。家じゃできないだろうなあ。

体重2.15kg 体温39.4℃
体重は順調、体温は仔猫が興奮するとこのくらいにはすぐ上がるので心配ないそうだ。
お腹の触診も痛がらないし、皮膚もきれい。
お腹の虫の検査をしているかどうか分からないので、検便をしてもらうことに。
仔猫は消化不良を起こしやすいので、フードの袋の給餌量を守って食べさせすぎないことと注意された。食べてくれるのがうれしくて、いくらでもやっていた。人間用の無糖ヨーグルトは、少しならいいそうだ。あげすぎは下痢になるからダメ。
口が臭いのも、別になんとも言われなかった。口の中が少し赤くなっていますね、歯が痒いもかもしれませんね、と言われただけ。

検便に15分くらいかかるそうなので、先にらくを家に連れて帰った。帰るなり押入れ。やっぱり怖かったらしい。
私だけ病院へ戻り、検便の結果を聞いた。腸炎を起こすと活発になる腸内細菌がほんの少しだけ多かったそうだ。ただ、今は気候が暖かいので、排泄された後に増えた可能性もあり、どちらにしてもたいした事は無いらしい。念のためで虫下しと止血剤を3日分処方された。

夜までずっと押入れに籠もっていたが、ネコジャラシを振ったら出てきた。よく遊びよく食べるが、止血剤を混ぜた猫缶は、ちょっと食べただけで止めてしまった。変な顔をして口をくちゃくちゃさせている。やっぱりなあ。ご飯に混ぜてくださいと言われていたけど、無理だ。次回からはカプセルだね。空カプセル、王様がたんまり残してくれたよ。でもあまり使わなくてもいいんだぞ。

らくパワーはとどまるところを知らず、流しに飛び乗り、お皿をつけておいた水を飲んだ。生ごみの回りをかぎ回る。床にこぼしたカリカリを拾い食いする。それが血便した山猫のやることか〜。らく〜!!
もう洗い物を置いておけない。洗ったあとの流しは洗剤をじゃあじゃあ流さなくちゃ危ない。生ごみも置いておけない。猫ご膳近辺の床はまめにきれいに拭き掃除。あ〜、この年になってチビネコに花嫁修業を仕込まれることになるとは・・・。いっちゃんはやらなかったことばかりだ。王様は器のお水しか飲まなかったし、床にこぼれたご飯には目もくれなかったし、生ごみになんて近づきもしなかったよっ!赤ちゃんの頃からねっ!
でもらくが猫として普通なんだろうな。王様は偉大だけど、普通の猫のらくもかわいい。とってもかわいい。

1am、うんこちゃん。軟らかめ。


 2003年08月21日(木) 保護主さんに近況報告 
私が寝ている間、らくもそこいら辺に転がって寝ていた。押入れに入る時間が毎日減ってきている。午後の2時くらいに、本格的に寝る決心をしたのか押入れ上段へ潜り込んだ。

昨日の血便のこともあり、らくが来て1週間でもあり、保護主さんに近況報告の電話をした。らくは検便して虫下しを飲んでいたそうだ。「言うの忘れてて」と謝っていただいたが、聞くのを忘れていたこちらの責任だ。あ〜、昨夜虫下し、飲ませなきゃ良かった。前回は7月4日だったそうだから1ヶ月半経ってはいるが、虫下しは強いらしいから腸が荒れてしまうのではないか。うんこちゃんもいつもより更に柔らかくなっているし。

うんこちゃんに少しだけ血が混じることはよくあると保護主さんが言っていた。たいていはそのまま治ってしまうそうだ。らくも昨日の昼間以来血便していないし、止血剤、やめようかな。なるべくケミカルの薬は飲ませたくない。

どうもお風呂場に興味があるらしく、身体が濡れても平気で入っていく。水が平気みたい。さすが山猫だ。冬になったら一緒に湯船につかろうと、くりくりと夢を語り合う。夢に終わりそうな気もするが・・・。

くりくりが「ら〜くにゃ〜ん♪ら〜くにゃ〜ん♪♪ら〜くにゃ〜んにゃ〜ん♪♪♪」と歌っていた。ずいぶんキャラが変わりましたね。「いいじゃん!かわいいんだから〜!!」とじたばたするくりくり。いっちゃんのことは崇拝していたので、こんな風に手放しにハートマークを飛ばす対象ではなかったらしい。常に自分より上位で、エラいのはいっちゃんだったから。「そんなに猫好きじゃなかったじゃない。いっちゃんに調教されたね」と言ったら「はい、いちごさんのおかげです」と神妙に答えるくりくり。ああ、なんて偉大な王様、永遠の王様。

うんこちゃん1pm 10pm 柔らかめ よく食べ遊ぶ

 2003年08月22日(金) 初めてのお留守番、また血便 
5am 、うんこちゃん。
私が寝ている間、ずっとその辺をうろちょろしたり私が寝ているマットレスに寄りかかって寝ていたようだ。
ご飯を食べて2pmくらいから押入れ。

4:30〜11:30pm、初めてのお留守番。くりくりも一泊で静岡に入っているので、ひとりぼっち。
王様にくれぐれもらくをよろしくとお願いする。
テレビの部屋の明かりと、今日は暑いけど、窓を開けていくのは怖かったのでエアコン(涼快)をつけて出かけた。

帰宅して、どきどきしながらそっと玄関のドアを開けた。し〜んとしている。部屋に入ったら、洋服引き出しの上から私の目の前に飛び出してきて、ネコジャラシーとわめいた。行くとこ行くとこ付いて歩く。足にすりすりごっちんはしないけど、私が止まるとらくも止まり、1歩離れたところで座る、ごろんする。さみしかったらしい。かわいそうだったな。保護されていたお家は大所帯だったから、さみしいことなんてなかったもんね。

う〜、部屋が臭いぞ。うんこちゃんです。窓を全開にしてトイレ掃除。また軟らかめで、おまけにうんこちゃんの表面に血が付いてるじゃないか!またかよ!ほんの少しだけど、前回よりは多い気がする。
止血剤をカプセル詰めして飲ませた。のどの奥に放り込むようにして、3回目で成功。お尻も拭いた。ちんちんが出てくるところに、濃い茶色の、血が固まったようなものが付いていた。ひ〜、怖いよ〜。うんこちゃんの欠片ならいいけど。

しかしラクシュミーさんは元気。ネコジャラシネコジャラシーと要求し、なかなか他の事をさせてくれない。おい、息が上がってんじゃないのか?すごい呼吸の速さだよ。

一段落したところで、私は夜食のチーズケーキ。うがっ!らくがテーブルに伸び上がってくんかくんかしてる。まさか食うんかいっ?指先にちろっと乗せてやったらべろべろ食べた。もうちょっと食べる?べろべろべろ〜。え、もっと?少しだけだからね。べろんべろんべろん!!あ゛−、もうダメ!お腹ゆるいのに、血便までしてるのに!糖尿になるからもうダメ!

そしてまた大運動会。否応無くネコジャラシで付き合わされる。らくが床においてあるライトにじゃれて、噛みっとした。すぐにだめっと止めさせたが、ライトの装飾を噛み千切り、飲み込んでしまった。一瞬の出来事だった。らくの口を開けさせても何も残っていない。ぐおら〜!!血便してるのに〜!!どうしよう〜!!うんこちゃんと一緒に排泄されるかな。大きさ的には大丈夫だと思う。柔らかいものなので、消化器官を傷つけることもないだろう。しかしもし胃液で解けて成分が身体に回ったら・・・化学物質だからな、いいわけはない。どうしようどうしよう。
らくは全く知らん顔で、ご飯を食べて走り回っている。様子を見るしかないだろう。もし少しでも元気がなくなったら即病院だ。いっちゃ〜ん!らくを守ってね〜!

いっちゃんのために買った、水道水をマイナスイオン水に変えて酵素を補給できるようにするアイを使い始めた。いっちゃんのお引越しの前日に届いたものなので、王様は使っていない。

西の玉座をらく仕様で再設置してやった。アイロン台を往診時の王様の診察台に使うようになってから取り払っていたもの。

と、そんな心配も思わず忘れるほどの、らくの元気ぶり。台所の流しに飛び乗り飛び降り、そのまま一直線に部屋の窓際まで突っ走りスピーカーの上に飛び乗り、そこから棚に飛び移り、床に降りて疾走、机の横の棚に飛び乗って電話機の上でダンス。おいっ!短縮ダイヤルのどこかに電話がかかったぞ!朝の4時10分だぞ〜!!

ネコジャラシしてやらないと部屋が破壊される。掲示板へのレスもできやしない。ちょっと書いてはネコジャラシ、ちょっと書いてはネコジャラシ。そのまま朝の6時半までネコジャラシ・・・。

写真の黄色い丸の中が、らくが食った部分 →

2003年08月23日(土) 初めてのケー 
昨夜の私の帰宅以来、らくはずっと押入れに入っていない。寝ている間に何回か目が覚めて横を見ると、らくがマットレスに寄りかかって寝ている。だいぶ慣れたのは間違いない。

12pm、うんこちゃん。血便なし。ちょうどいい硬さで、臭いも少しマシな感じ。昨夜から使い始めたアイが効いたか?早すぎる、違うよね。

いちおう止血剤をカプセル詰めして飲ませた。今日は1回で成功。続けてお尻を塗らしたコットンで拭いた。らくは文句を言いながら、終わったとたんに膝から逃げた。

うちに来て10日目。だいぶ胴体が丸くなった。中身がぱんぱんに詰まってきた。お尻もっちり。顔は小さくて細くて三角のまま。そのうち顔も少しは丸くなるかな。三角でもかわいいからいいけど。
今日は真夏日。8月としては特に暑い日じゃないはずなのに、ずっと涼しい日が続いていたせいか、とても暑く感じる。らくはいっちゃんと反対で暑がりのようなので、弱くエアコンをつけたら風が一番良くあたる床に転がって気持ち良さそうに眠っている。

12am、うんこちゃん。血便なし、ちょうどいい硬さ。 止血剤、一回で成功。

深夜、暴れ疲れたらくが私の机の横でお腹を出して寝ていた。安心しているのかと思うとうれしいが・・・ちょうど台所から部屋への通路なので、私もくりくりもしょっちゅう横を歩くのに全然平気で寝ている。なんでわざわざ交通量の多いところで?しかも爆睡。いっちゃんは床に寝ることなんてなかったよ。絶対クッションとかショールの上にいた。王様だから玉座が用意されていないところでは落ち着けなかったらしい。

らくを抱っこしてちゅうしようとしたら、前足をぐぐっと伸ばして私の顔を押し戻し「やめれ」をした。いっちゃんにもよくやられた。押すだけで爪は出さないのも一緒。瞬間、らくといっちゃんが重なって大泣き。ばか家来。しかしこれも猫標準の動きだろうな。

くりくりがちゃぶ台の上に置きっぱなしにしていたコップに前足を突っ込んで、お水をすくって飲んだ。おお、憧れの「猫手すくい飲み」だ!話には聞いていたが、実物を目の前で見るのは初めて。叱るのを忘れて、ついアンコールしたらしつこく何回もやってくれた。もういいってば。

5am、ご飯を食べて5分後くらいにうちに来て初めてケーした。あきれるほど大量のご飯が出た。食いすぎか?昼間はほとんど食べないで夜中にまとめて食べるからだよ。ケーには巨大トラウマがあるのだ。条件反射で心臓がばくばくになる。らく、大丈夫か!?
本猫様、ケーした直後から狂ったように元気に遊ぶ。6am、ご飯をむさぼり食う。
6:30am、新しい縄張りを開拓する。スピーカーが侵略されてらくの手に落ちた。
7:30am、チーフ家来、体力の限界に来てネコジャラシ振り振りの業務を放棄。らく、寝ている私の足に飛びかかってしがみつき、噛みつき、狩りの訓練を怠らない。

写真上:初めての腹だし  下:スピーカー陥落

2003年08月24日(日) 今日もケー 
昼間くりくりと二人で買い物。らくは留守番1時間半。帰ってきて玄関を開けたら、畳の部屋から「どすん」という音が聞こえて、らくが出てきた。押入れにいたのか?帰ってきたら出てくるなんて、普通に馴れた猫っぽいじゃないか。

床にこぼれたカリカリを拾い食いする・・・と思っていたら、わざと床に1粒ずつ落として食べている。何日か前に気が付いたが、そのときはまだお皿から食べていることのほうが多くて、たまにやる程度だった。今日は全部拾い食いだ。気品のない猫だ。
それに比べて王様は・・・王様は、泥棒顔でにぶい猫だ・・・とくりくりが言った。あ〜っ、なんてことを!思っても言ってはいけないことなのに。王様がここに君臨していたときは、あんなにへいこら腰が低かったくせにお引越ししたと思ってそんなこと言って、王様に怒られるぞと脅したら、「いや、偉大だよ。あんな猫はいない。この前おばさんちの猫をたくさん見たけど、いちごさんとは全然違う。みんな田舎の普通の猫だった。いちごさんのような威厳もオーラもなかった」と大慌てでべらべら言い訳し始めた。そうよ、いっちゃんは「王様」という生き物で、猫の姿を借りて私たちを助けるためにここで君臨しててくれたのよ。
しかし確かにくりくり、田舎から帰ってくるなり「いちごさんはやっぱり違う」としみじみ語っていたので、言い訳も本心だろうしさっきのは許してやろう。

それにしても王様、自分がこちらでやらなかった、気品がじゃましてできなかったことを全部らくにやらせているのか。らくをそそのかし入れ知恵しているのは、もしやいっちゃん?自分が便秘で難儀したので、らくは軟便?それはちょっとやり過ぎです、王様。

8pm、うんこ柔らかめ。血はなし。  
10pm、食べた直後にケー。2日連続じゃないか!らくにはまだ高すぎたようなので、王様ご膳の脚を取ってトレーを直接床に置いたら吐くようになった。雑誌を下に置いてトレーの位置を少し高くした。食べた直後に吐く場合には有効なのでやってみる。

2003年08月25日(月) 長時間のお留守番 
例によって昨夜も夜通し暴れまわったらく。破壊活動には手を抜かないのが山猫の掟らしい。どっすん、ばったん、どんがらがったんた〜ん!と実に賑やか。ほとんど眠れなかった。目覚ましが鳴った朝7時、らくはまだ目をらんらんと輝かせてやる気満々の真っ最中。私が起きるなりネコジャラシーとわめく。あのね、遊んでいる暇はないの。仕事に行かなきゃ、らくのご飯も買えないのよ。

7:05am、うんこちゃん。ちょうどいい硬さでなかなかの逸品。おかげで私も目が覚めたよ。どうも。

今日は2回目のお留守番。私もくりくりも朝から出かけて何時に帰れるか分からない。大丈夫か、らく?一人でおもちゃで遊んで、羽を食いちぎって飲み込んだら大変なので「らくのおもちゃ箱」をトイレの棚に隠した。ごみ箱の中身も全て片付ける。今日は暑くなりそうなので、エアコンをドライでかけておく。ご飯はカリカリを2種類、たっぷり入れて、お水の器を大きいのに変えて、こちらもたっぷり入れて置く。部屋の明かりを豆電球だけつけていこうと思っていたのに、それは忘れて出かけてしまった。いっちゃんに「らくを見ててね、よろしくお願いします」と頼むのは忘れない。

昼間やたらと暑かったので、弱くドライをつけただけの部屋で大丈夫かと心配だった。いっちゃんは冷房なしで育ったが、らくは暑がりだ。過保護にしすぎも身体が弱くなりそうなので気をつけようと思っているが、ついつい甘やかす。

11:20pm、くりくり帰宅。玄関を開けたら真っ暗な部屋の中から「どすん」と聞こえたそうだ。台所の電気を点けて手を洗って、振り向いたら後ろにらくが座っていたらしい。トイレにはうんこちゃん。それを片付けたところで私も帰宅。

うんこちゃんはちょっと軟らかめだったらしい。血はなし。
朝たっぷり入れておいたカリカリは2種類とも完食。1粒も残っていなかった。あれ全部食べたの?ヤケ食いか?お水もけっこう飲んであった。暇だと飲み食いに走る猫なのか。
部屋は破壊されていなかった。なんだ、一人だとつまらなくて暴れないのなかい?

帰ってきて30分ほどはちょっと様子が違ってた。抱いてもただぐんにゃりしている。だんだん、やだーっと逃げたり、手をがぶがぶ甘噛みしたりして、いつものらくになった。

「らく」と呼んだら「みょ〜ん」とはっきり返事をした。今までも返事をしたことはあったけど、偶然鳴いただけなのか返事なのか微妙なところだった。やっと名前を認識したか。よしよし、かわいいのう。褒美に抱っこしてやると近づいたら脱兎で逃げた。

いっちゃんは抱っこすると、なぜか後脚がぴーんと伸びる。らくはぐんにゃりと身体全体が脱力してる。抱っこひとつでも反応が違うもんだ。

長い時間のお留守番が不憫で、ネコジャラシに付き合ったが1時間が限度だった。

腹だしで寝ているかと思えば、ちゃぶ台の上のリモコンをピッピッと押しまくってエアコンやらテレビやらを点けたり消したりする。寝かせてくれ・・・。ああっ、破壊活動を始めた・・・やはり今夜もか・・・。

2003年08月26日(火) 今日もお留守番 
私が寝ている間も破壊活動。なんとか頑張って布団にとどまるようにする。

7amうんこちゃん。 柔らかめだが、臭いはひどい臭さがましになっている。血もなし。

今日はくりくりが午前中3時間、夜3時間くらい出かけるだけで家にいるので、昨日よりはずっと安心して仕事に行けた。

夜、くりくりが帰ってきたら、うんこちゃんがしてあったそうだ。少しだけ軟らかめだったらしい。血はなし。

私の帰宅は12:30am。眠くてネコジャラシも30分だけで寝ようとした。らくが布団の上を駆け抜けていく。ばりばりと網戸を登っている。網戸が倒れて弾みでらくが外に放り出されたらまずい。ここは4階だ。網戸に張り付いているらくを何回か引っぺがしたが、とうとう窓を3cmくらいだけ残して閉めた。ちょっと暑い・・・。

2003年08月27日(水) また血便 
らくさん、疲れて寝ている私の都合はお構いなしに、朝まで大運動会。はいはいはい、分かりました!もう決心しました。遮音カーペットを買いましょう!下の部屋の人にも迷惑だ。ほとんど寝ていないが、やけくそで起きて検索した。なんとか買えそうだ。陽がすっかり高くなって、らくもおねむ。腹だしで手にネコジャラシを持ったまま天下泰平に眠っている。それを眺めているうち、私もまたうとうと眠った。

10am、うんこちゃん。けっこう軟らかい。

日中は寝ているか、起きていても暴れないで大人しい。

10pm、うんこちゃん。けっこうやわらかい。お尻の穴をチェックしたら、毛皮の生えているところと、つるつるしているところの境界線が赤く縁取りされている。え、赤?なんでー!?濡れコットンで拭くと、薄いが鮮やかな赤。血じゃないか、これ〜。

いっちゃんは肛門は毛皮で覆われていて、踏ん張ったときだけ毛がないところが見えた。らくは普段からちょっと見えている。しっぽが上に上がっているときは、うんと見えている。この形状からして大丈夫なのか?先生は「大丈夫です。個体差ですから」と言っていたからそうなのだろうが・・・。脚も、いっちゃんにはなかった・・・というか気が付かなかった骨がらくにはある。これも「個体差」なのだそうだ。

しかし元気。ご飯をむさぼり食う。走り回る。そうかと思うと完全にバンザイして仰向けで寝ている。
今日急にらくが太った気がする。昨日おとといと、長い時間見ていなかったからか?すらりと長い体型だったのが、ずんぐりしている。いかにも「渋谷、公園通り出身」な感じだったのに、「田舎の元気な子」になった。お腹を触るとぽんぽんに詰まっている。抱くとずっしり重い。ちょっと怖くなった。まだ4ヶ月半足らず、うちに来てたった2週間でこんなに大きくなった。まだ歯も乳歯で糸みたいなキバだし、爪も小さくて薄い。でも身体はちょっとした大人の猫くらい大きい気がする。手足も細くて長かったのに、けっこうな太さになった。来年の今頃はどんなになっているのだろうか。本気で山猫で20kgくらいあったらどうしよう。

2am、またうんこちゃん。今日3回目。多すぎる、いやな感じ。ああ、やっぱり。下痢ではないけど軟らかいよ〜。おまけに血だよ〜。今までで一番たくさん出ている。うんこちゃん本体には付いていないけど、砂が5〜6粒赤くなっている。鮮やかな赤なので、腸の奥からの出血ではないだろが・・・うわ〜。明日は私もくりくりも仕事だよ〜。もしくりくりが早く帰ってこられたら病院へ連れて行ってもらおう。間に合わなかったら・・・あさってになっちゃう。大丈夫かな〜。うう、どうしよう。

私が涙ぐんでいたら、その横でらくがご飯をむさぼり食ってた。・・・食べすぎか?計っても規定量より多く食べているわけじゃないのになあ。フードが原因かなあ。なん種類もローテーションを組んであげているので、どれが合わないのか分からない。一種類づつ調べるしかないな。
 

2003年08月28日(木) 虫を取った 
朝起きたら猫ご膳のすぐそばにでかいカナブンがひっくり返っていて、突付くとかすかに脚をわさわさ動かした。夕べは小さい羽虫を追いかけてお風呂場に追い詰め、前足でぱしっと取ってしまった。無駄な殺生はして欲しくないけど、猫の本能だしな。人間の脳みそでこねくり回した考えを押し付けられない。虫たちにはすまないが、らくが食べなくて良かった。虫やとかげ、ねずみなどを食べちゃうと、お腹に虫が湧くことがあるそうだから。そういう機会のほとんどない室内飼いの猫が増えたのは、猫の平均寿命を延ばした一因になっているのかもしれない。

猫は虫を取るというのを、らくが証明してくれた。いっちゃんは逃げるだけだった。

朝仕事に行くとき、液体電気蚊取りをつけっぱなしにしてしまった。くりくりが家を出るときに窓を閉めてドライをかけておくように頼んでおいたので、閉め切った部屋で蚊取りをたくことになる。気化した薬剤は暖かい空気と一緒に上へあがりそう。ここ何日も見ていないが、もし押入れの上段で寝てしまったら蚊ではなく、らくが駆除されてしまわないか。あああ、どうしよう。らく、床で寝ていてくれ。うちは古くてぼろなので隙間風がいっぱい入るから、まだよかったが。
くりくりに、先に帰ったら蚊取りを切ってくれるようにメールした。

血便について保護主のYさんに電話した。猫ボランティアの関係でうちの付近の獣医さんも知っているようだったので、いい病院があったら紹介してもらおうと思った。知っている病院はあるが腕がいいかどうかは分からない、Yさんがらくを連れて行ってた病院は上手だそうだが、うちからは遠い。
Yさんがそこの病院に電話して、血便のことを聞いてくれた。元気があってご飯を食べているなら、基本的にはたいして心配ないそうだ。したばかりのや、肛門の周りについている便を持っていってこまめに検査してもらうのがいいらしい。明日からやります。

帰宅9:30pm。くりくりがいて、らくも元気。よかったよ〜。
ご飯は普通に食べてあり、少し柔らかめのうんこちゃんがトイレにあったそうだ。

元気元気でよく食べよく遊ぶ。
セカンド・オピニオンが欲しいので、近所に良さそうな病院はないか検索し、らくにネコジャラシしているうちに、私はぱったり眠ってしまった。

2003年08月29日(金) 血便 
身体の上を走られようが、耳元でネコジャラシーとわめかれようが、寝た。
起きてトイレチェック。いい硬さのうんこちゃんが埋めてある。臭いもきつくないし、血もなし。このまま治まってくれ。これはいつしたか分からないやつなので、検便にだせない。

4時ちょっとすぎ、うんこちゃんをした。らくがトイレでかまえるなり、ひどくよれよれの半ズボンを、ちょっとよれよれの長ずぼんにはき替えてビニール袋をにぎった。し終わった途端、砂かけしないうちにらくをトイレから出し、ほやほやのブツを袋に入れてぎゃあっとなった。表面に血が付いてるのが、はっきり分かる。今までで一番多いよ。うんこちゃんの形はあったが、袋に入れたらべちゃっとくっついてしまうくらい軟らかい。3秒で正気を取り戻し、目を吊り上げながら自転車をこぎ病院へ。中へ転がり込みつつ「検便してくださ〜い」と叫び、受付のおねえさんの顔面にブツを差し出した。

結果は・・・腸内細菌がいっぱいだった。球菌、桿菌も出たが、特にらせん菌がとても多くて活発に動いていたそうだ。腸炎らしい。なんでこうなったのかは分からない。フード、暑さ、変なものを舐めた、ストレス・・・。子猫はほんのちょっとしたことでなる。らくはお腹が弱いのかもしれない。いっちゃんは赤ちゃんのときから便秘だった。

らせん菌を殺す薬(水薬。小児用で甘いシロップ)と止血剤を5日分処方された。らせん菌を殺すとその反動で違う菌が増えることがあるので、油断はできないらしい。

らくはいたって元気でご飯も食べる。洗いたおした王様のシリンジ使って、シロップを飲ませた。いやがるが、やるしかないもんなあ。早く治りますように。

ご飯を作っていると、らくがまとまりつく。調理台やガス台に飛び乗ろうとするので気が気じゃない。鍋をかけている間、ガス台のまん前に突っ立って、らくが飛び乗るのを阻止しなくてはならなかった。しかも今日はカレー。お鍋を火にかけている時間も長い。ああ・・・。

 2003年08月30日(土) 体重計 
昼の12時、うんこちゃん。硬さOK、血はなし。

私は午後から仕事。今日はくりくりが家にいるので、お留守番の心配はない。
帰りに体重計を買ってきた。去年何度も買おうとしたが、いっちゃんの体重がほんの少し減ったの増えたので神経質になるのが分かっていたから、最低でも週一で行く病院で量るくらいがちょうどいいと自分に言い聞かせ、無理して買わないでいたもの。今は、同じ体重が気になるのでも「痩せる心配」ではなく「増える喜び」なので躊躇なく買える。

アナログだと、秤に乗ってしばらくじっとしていないと針が安定しないから、デジタルにしよう。抱いて量ればいいのだけど、自分の体重を引き算するのが面倒くさい。
ところが、デジタルの秤は測定が200gきざみのやつが一番多い。ちょっと高いのだと100gきざみになる。50g単位で量れるのがいいなあ。ネットで調べてもハンズに行っても、そういうのは1種類しかなかった。しかも1万3千円もするよ〜!しばし迷ったが、最低でも20年は使うことにして購入。もとは取ってやる。

帰宅して、さっそく体重測定。2.55kg。・・・うそ。20日に通院したときが2.15kgだったから、10日で400gも増えている。その計算でいくと、1ヶ月で1.2kg増えることになるが、正常な数字なのかな。分からない。
いつの間にか、最後の頃のいっちゃんの体重(2.4kg)を越えていた。身体というか骨格の大きさは、まだ2分の1弱くらいしかないのに。いっちゃんが、どれほど痩せた身体で頑張ってくれていたかが分かる。偉大な王様だなあ。・・・会いたいなあ、いっちゃん。

らくが、体重計が入っていた段ボール箱に潜り込んで遊んでいた。猫だなあ。いっちゃんは、段ボール箱に入ったことがない。部屋にあっても無視。カゴにも入らない。私の靴下入れだけには夏の昼間に入っていたが、部屋の中には他のカゴもいっぱいあるのに無関心だった。らくは箱やカゴに嵌るのが好き。フロアラグの下に潜り込んで匍匐前進して遊ぶから、踏みそうになって危ない。とっても猫のらくを見ていたら、いっちゃんは本当に猫っぽくない猫だったと気が付いた。高いところに登らないし、呼ぶと返事をしながら来る。ネコジャラシ怖い、虫も怖い。喉をごろごろ鳴らしたこともない。らくで初めて猫と家族になった気がする。やっぱりいっちゃんは、猫の姿をした王様だったんだ。

猫ご膳の下に通販のカタログ雑誌を置いて高くしていたら、床のフローリングに雑誌のプリントが写ってしまい取れなくなった。いかんいかん。木の端切れを買ってお膳の脚にした。

おもちゃと、カプセルを飲ませるピルガンも買ってきた。おもちゃは半端にうけたが、ピルガンは使えない。けっこう硬くて角があるので、口内や喉に怪我をさせそうでNG。もっと安全そうなピルガンを通販で見ていたので、そっちにすれば良かった。とりあえずは今までどおり、指でお口にポイでいいか。いっちゃんが残していった#4の空カプセルを、生後4ヶ月半のらくが問題なく飲めている。やはりいっちゃんには、#3くらい大きいカプセルでも大丈夫だったみたい。

夜の12時にうんこちゃん。程良い硬さで血はなし。


2003年08月31日(日) 1日100g
所用で福島まで出かけた。らくは今日もくりくりとお留守番。

帰ってきてトイレを見たら、うんこちゃんがあった。そんなに臭くないので、くりくりは気が付かなかったらしい。完璧な硬さで血もなし。素晴らしいうんこちゃんだった。

体重測定、2.65kg。・・・えっ?昨日から100gも増えている。信じられなくて何回も量ったが、やはり2.65kgだった。これって普通?らくは一体どんな大人猫になるのだ。まだ乳歯で糸みたいなキバだし、とてもちいさい爪なのに、身体はけっこうな大きさだ。うちにきて18日目、目に見えて確実に、でかくなっている。
いっちゃんの体重を50g増やすのに、それどころか減らないよう維持するのに苦労したことを思えば、放っておいても増えてくれるなんて、信じがたいほどありがたい。

らくは破壊活動が職務の暴れん坊だけど、変なところがのんびりしている。水薬の量が多いので少しづつ口に入れていると、途中でいやがって膝から降りて逃げるのだけど、すぐ隣に座ってしまうので、すぐつかまってまた薬を飲まされる。再度逃げてもすぐ隣に座るので、またすぐに捕まり・・・を繰り返す。逃げるなら、あっちのほうまでダッシュしそうなものなのに、走るの得意で大好きなくせに、しない。私にくっついている。おおらかなのか、学習能力に欠けるのか。トイレと爪とぎは一発で覚えたけど。
いっちゃんが私を唯一困らせたのは、柱での爪とぎだった。いくら爪とぎボードを買っても、頑として柱でバリバリを譲らなかった。らくはちゃんとボードを使う。

2am、らくがカリカリを食べて窓際まで歩いていき、ケーをした。3回に分けて大量のご飯を吐いた直後に、暴れまわって遊んでいる。食べすぎです。あ、吐いて暴れて、また食べている。学習能力が・・。


2003年8月 

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