室温と湿度
かかりつけの獣医さんによると、猫にとっての快適な温度は20〜25度。
人が快適な温度とほぼ同じということでした。
しかし低体温になってし まったいっちゃんには、これでは寒すぎるようで、体温が下がってしまいます。
だいたい25〜30度くらいがいいようです。
ちょうどいい温度は猫さんによっ て違うので、それぞれの快適温度を捜してね。
湿度も人間に快適な50〜60%くらいが、猫にもナイスだそうです。
身体の保温と室内温度調整
1年中
◆ マッサージ
身体は温かくても手足の先(肉球)が冷えていることがよくあるので、肉球近辺を重点的に手でマッサージ。
毛並み、スキンシップ(猫を安心させる)、血行促進(保温)、身体の痛みを和らげるなど全身マッサージの効果はいろいろあります。
いちゃんには1日に何回もやっています。
ただし猫さんが嫌がるときは無理にやらないこと。
猫にもつぼがありマッサージの仕方があるようですが、私はただ身体を撫でていただけでした。
頭のてっぺんから足の先まで「気持ちよくなれ、元気になれ、暖かくなれ」と念じながら、優しく撫で撫で。
◆ 温度計
室内の床に近いところ(いっちゃんは床に近いところにいることが多いため)と、猫こたつ内部に温度計を置いて、常に適温になるように細かく調整。
春と秋
過ごしやすくて一番良い季節のように思えますが、体温、室温の調整が一番難しい。
猫こたつの中が微妙に暑すぎて外に出てしまうと、部屋は微妙に寒すぎる。
猫こたつのスイッチを切ったりつけたり、こたつを切ってカイロを入れたり。
また、昼間は暖かくても朝晩に冷えるので、夜間の保温にも注意。
夏
◆ 除湿
湿度さえ下げれば室温は30度くらいあっても、いっちゃんには暑すぎないようです。
うちは使っていたエアコンが古くて、除湿でつけても寒くなってしまうため、室温を下げずに除湿できるエアコンに買い替えましたが、除湿機でもいいのかも。
◆ エアコンの風除け
エアコンの風が直接当たらないように、ソファに王様シェードを設置。
ハウス型やかまくら型のベッドなども、風除けになるし、冷房が寒ければ自分で中に非難してくれる(と思います)。
ソファの背と後ろのデスクの段差に支柱をはさみ、ショールを掛けています。
◆ 冷んやりボード
大理石やタイル、アルミなど素材はいろいろありますが、冷んやりボードの類はいっちゃんには不向きなので買いませんでした。
お腹が冷える心配と、普段から軟らかいクッションやベッドの上にしかいないので、硬いものの上には乗らないだろうと思ったからです。
フロ−リングの床に直に寝転がることも絶対ない王様です。
若い頃はたまにあったので、年を取ってからは関節や骨が痛くて硬いところには寝れなかったのかもしれません。
◆ 扇風機
クリップで留められる小さな扇風機を、猫さんに風が直接当たらないようにして使っている方もいらっしゃいます。
風で室内の空気が動かすことは、暑さにもよりますがエアコンよりも身体の負担となりにくいかもしれません。
◆ まとめ
部屋(家)の中で、冷房の効いた涼しいところと冷房が避けられる場所を、猫さんが自分で無理なく移動できるとナイスのように思います。
冬
◆ いっちゃんの場合
ひたすら王様シェルター(猫こたつ)の中にいます。
暑くなると自分で外に出て涼む。
こたつに入っていても体温が下がってしまう時には、身体に直接触れないように、コタツ内部にカイロを仕込みます。
部屋の暖房は以前はストーブを使っていましたが、目の見えない王様が突っ込む危険があるため廃止。
エアコンとこたつです。
乾燥が気になるので加湿器も使用。
湿度50〜60%に設定。
↑王様シェルター1(猫コタツ、クリックで拡大)
↑王様シェルター2
ちょっと暑くなってくると、自分で適当にコタツからはみ出して寝ています。
・
◆ 暖房、保温グッズいろいろ
◆ ペット用コタツ
上の写真の、いっちゃん御用達のコタツ。
温度は中と強の2段階です。
中に温度計を入れて、こまめに温度を確認して調整しています。
コタツに入ったまま、お腹マッサージもしています。
いっちゃんの使い方は、一箇所掛け布団を持ち上げて、出入り口を作っています。
●目が見えないので、開口部がないと自分で入れないから。
●中の温度が上がりすぎたり乾燥を防ぐため。
●コタツ内部の空気をよどませない。
●いっちゃんの様子がよく見えるように。
・・・などなどの理由です。
コタツの掛け布団の上に、さらにショールも掛けています。
内部の保温効果を高めるためと、より暗くしてぐっすり眠れるように(←失明する前ね)。
コタツ内部は、痩せて3kg前後のいっちゃんが中で充分寝れる面積ですが、高さが足りません。
痩せたとはいえ、もともとの骨格は大きい王様なので、背中がぶつかって立ち上がれない。
中で急に立ち上がって背中を擦りむかないだろうか、箱座りしているときに背中がヒーターと近すぎて低温やけどにならないだろう か
・・・と、いろいろ心配な点があって、上げ底をして使っています。
初めはソファに細工して猫こたつを持ち上げた状態にして高さを足していました(上の王様シェルター1の画像)。
ソファをばらしてクッション部分だけで使うようになってからは、こたつの脚を上げ底して高さを足しました(王様シェルター2の画像)。
脚を上げ底する方法はいくつか試しましたが、一番安定したのは、ゴムの板(スピーカーの下などに敷く防音・振動吸収用)の上にハンドタオルをゴム板と同じくらいの大きさに折り、重ねて太い輪ゴムでくくる。
それを猫こたつの脚に敷くというものですが、猫さんが中で暴れるとずれてしまうかもしれません。
ほとんど動かないいっちゃんでも、毎日上げ底の位置を直しています。
ゴム板がたくさんあれば、ちょうどいい高さになるまで重ねて輪ゴムで固定し、猫こたつの脚の下に敷いたほうが安定すると思います。
上げ底したゴム板が段差になるので、猫こたつの中にはタオルを厚く大きめに敷き、段差ごとすっぽり被せます。
スクープ!みみ母さんちの「みみ」ちゃん、猫コタツの上で寝ていて低温やけどに! | |
↑ 低温やけどが治りきらず「肉球痛いのよね〜」のみみちゃん。 みみは、コタツの上に寝ていて右前足にハゲ、肉球は赤くなり触ると痛がる状態でした。 そんなにひどくはなかったので、病院にはいってません。 |
●管理人より
みみちゃんは、コタツの中ではなく上で寝ていて低温やけどになってしまったそうです。
ニンゲン用コタツと違って天板がないので、思いのほか上が熱くなってしまうようです。
みみちゃんは、その後は付属の掛け布団の上に、さらに掛け布団を足して使われているとのこと。
猫コタツの上で寝る猫さんには要注意ですね。
かもさんちの、かもめちゃんの場合 | |
かもめちゃんは、乾燥防止のために小春日和の中におしぼりを入れてもらっています。 |
◆ ドーム型・ハウス型・かまくら型ベッド
夏は冷房の風除けになり、冬は保温効果がある。
中にペット用ヒーターを入れられるようにコード穴が開いているものもあります。
すっぽり囲まれていて薄暗くてせまくて、猫さんが安心してくつろげそう。
いっちゃんは便秘でお腹マッサージが毎日の日課ですが、すっぽり型のベッドだと中に入ったままマッサージができないので使えません。
代わりに夏はテントのようにソファに布を張り、秋・冬・春は猫こたつです。
↑参考資料・ハウス型ベッド(クリックで拡大)
モデルは二代目ラクシュミー
寒い季節には入り口にのれんをかけて、保温効果を高めている方もいらっしゃいます。
◆ ペット用ヒーター
電気使用。上に乗って温まる。
いっちゃんに買わなかった理由はいくつかあります。
○ほとんど動かずじっと寝ていることが多いので、低温やけどが心配。
○寝たままおしっこ・うんこちゃん・ケーがあるため、電気が心配。
◆ 保温マット
猫さん自身の体温で暖めるので電気は使いません。
何種類も製品があり、呼び方はいろいろ。
穏やかな暖かさで低温やけどの心配はなさそうです。
いっちゃんに買わなかったのは、この類のマットは直接上に寝ないと暖かくないのですが、上記のように、おしっこ・うんこちゃん・ケー・があるため、いっ ちゃんはペットシーツの上にタオル類を敷いて寝ています。
なので、保温マットの上に直接寝かせることができないため買いませんでした。
◆ 人用ホットカーペット、電気毛布など
ホットカーペットは、猫さん専用に使うなら、椅子に敷いて使うクッションサイズのものが便利かも。
購入しましたが、いっちゃんには不評で、使ってくれませんでした。
電気毛布系は、いっちゃんのときには使いませんでしたが、二代目ラクシュミーには電気ひざ掛けを買ってみました。
が、ラクシュミーは警戒して乗ってくれません・・・。
●温度の調節が無段階でできる
●コードの接続部分にさえ水分がかからなければ、本体はおしっこやケーで多少濡れても大丈夫(すぐに取り除く必要はありますが)
●手軽に洗える
など、良いと思ったのですが、猫の好みはニンゲンの思うようにはいきません。
◆ 遠赤外線ヒーター、パネルヒーター
うちでは二代目ラクシュミー用に、サンラメラというヒーターを使っています。
長所は
●火がないので火事の心配が極めて少ない
●燃焼しないので空気を汚さない
●エアコンのように風が出ないので埃がたたない
●空気を乾燥させない
●サンラメラは、万が一触ってしまっても火傷しない
(長時間、至近距離で同じ場所があたっっていると、低音火傷の危険はあると思います)
●サンラメラは24時間つけっぱなしOK
短所は
●素早く部屋全体を暖めることはできない
●電気代が・・・
など。
うちにはサンラメラしかないので、他の製品と比較はできませんが、細かい使い心地などはけっこう違うものでしょうか?
人間用のデスクパネルヒーターで、猫さんの場所を囲っている方もいらっしゃいます。
こちらも火傷の心配のない穏やかな温かさで、身体への負担が軽いような気がします。
◆ カイロ・湯たんぽ類
いろいろ種類があります。
○ペット用レンジでチン
レンジでチンすると5〜10時間くらいぽかぽか暖かいカイロ。
猫さんが上で寝れる大きさです。
いっちゃんには使っていないので詳細不明。
○人用レンジでチン
人間用のレンジでチンして暖めて使う湯たんぽ。
ジェル状で軟らかい。
製品や使用状況により持続時間はいろいろですが、だいた3〜8時間くらい。
大きさも製品によってまちまちですが、いっちゃんが上で寝れるほど大きいのはなさそうです。
薬局で1000円以内で買えます。
こだまさんちの、お嬢ちゃんの場合 | |
チンしたばかりの時は気をつけたほうがいいと思う。 上にのれるから布を巻いてもかなり熱くなるので(暖めムラができるので、特に端っこの方が注意)、暖める時間を短めにするか、こまめに猫の身体の下に手を入れて温度チェックしないと低温火傷しやすいです。 5時間使用可能と書いてありますが、時間いっぱい暖めてないせいもありますが、もう少し短いようです。 |
○使い捨てカイロ
うちでは、手足の先を暖めたり、猫こたつでは充分体温を保てない時や、夏に部分的にほんのり暖かくしたい時に使っています。
布でちょうどいい温度になるように包んで、低温やけどをしないように身体にあたる場所をちょくちょく変えます。
なにしろ、自分じゃほとんど動かないもので・・・。
カイロを食い破るイタズラ猫さん・テリーさんちの、まりちゃんの場合 | |
ベッドに、茶色い物体と黒い粉がシーツの上に点在。 見ると破けた使い捨てカイロと舌なめずりをするまり。 ネットをつないで中毒検索。 成分的には毒性は低く、心配はないんだけど、ただ口がまっくろなのは気になるだろうから(~_~;)、口のまわりを拭いて水を飲ませる程度で良いそうです。 |
○ペットボトルにお湯
そのまんまですね。
ペットボトルにお湯を入れて布で包んで抱かせます。
ペットボトルは、いっちゃんにこれは使ったことがありませんが、通院時にキャリーに入れる使い捨てカイロを切らしていたので、レトルト食品を温めて布で包んで使ったことはあります。
持続時間が短いのが難点ですが、柔らかくなかなか良い具合でした。
一時しのぎの方法ですが、参考でに。
◆ 服
保温のため服を着せる方もいらっしゃいます。
いっちゃんは胴体に何かが巻かれた状態だと、なぜか腰が抜けたようにグニャグニャで立てなくなってしまうので(若い頃から)着せられませんでした。
◆ 毛布・掛け布団
なるべく身体の負担にならないように、軽くて暖かいフリースやショールをかけています。
フリースなど、素材によっては、空気が乾燥していていると静電気が起きる。
重いものは呼吸がしにくくなることがあるので、掛けないこと。
工夫いろいろ、快適生活
ぱいなぽーさんちの、えびすちゃんの場合 | |
お手製かまくら&ホットカーペットでぬくぬく快適 名付けて『移動式住居・ちょっと遊牧民風ゲル』 ◆ 材料 ◆ 作り方 ◆ 使用感 夜はかまくら型のドームハウスにすっぽり被せて、保湿UPアンド寝ぼけて蹴っ飛ばして壊れるのを防げます。 ↓ 全景(クリックで拡大) ↓ 気になるジョイント部分。意外と安全(クリックで拡大) ↓ ゲルと猫の開き |
・
最近のコメント