1 指:猫に怪我をさせることはほとんどない。自分の指は傷だらけになる可能性あり。必死で抵抗されると猫も人間も体力を消耗するわりには、こぼれたり吐き出されたりで飲み込む量が少ない。
2 へら状のもの(バターナイフなど):猫に怪我をさせそうで使ったことなし。軟らかくて適度に弾力がある、例えばシリコン製のものなどがあればぜひ使いたい。誰か作ってください。
3 シリンジ(針なし注射器):気をつければ猫も自分も怪我しない。確実に飲み込ませられる。しかし慎重にやらないと誤飲したり、喉に詰まらせたりする恐れあり。
液状の栄養剤・お水の場合
シリンジよりも、哺乳瓶のほうが安全。軟らかめのプラスチック製の哺乳瓶なら、押せば水が出るので自分から吸わなくても飲ませられます。軟らかい乳首は猫がもし暴れても怪我をさせてしまうこともない。
乳首のてっぺんの切込みを、少々大きめにしておきます。まず切込みだけ入れて、ボトルを押してうまく水が出てこなかったら、少しだけ先端を切り取るとうまくいきます。大きく切り取ってしまうと、垂れ流し状態で水が出てきてしまうので注意。
飲ませるときは、猫さんがむせないように少しずつ、口の横からだとやりやすいと思います。
少量なら薬の飲ませ方のページの、5:水で溶いて飲ませる・水薬の項にもいくつか便利なシリンジを載せています。
体験談bbsの強制給餌のコツスレッドにも情報あり。
強制給餌のやり方について、人様に語るような技術は何も持っていません。ごめん、へたなんです。
体験談bbsの『強制給餌のコツ』では、たくさんの方からアイディアや極意をいただいていますので、そちらをご覧になってください。
強制給餌と併用して、あるいは強制給餌するほどではなくても充分な量のご飯を食べてくれない時、少量でカロリー、ビタミン、ミネラルが補給できる栄養剤がいろいろあります。製品の紹介・成分・原材料などの詳細はこちら。
あと、子猫用の缶詰・離乳食・ミルクなども高カロリーで、食べさせやすいようなペースト状や液体が多いので便利です。
ただし高蛋白でもあるので、ある程度食べているときには、与えないほうがいいと思う。ちょっとしか食べてくれないとき限定にしてね。
全くご飯を食べない時は、強制給餌すると吐いてしまうことがあります。そういう場合は栄養剤だけでも何とかせっせと舐めさせていれば、また食欲が出るまでつなぐことも可能。
チューブ入りやペースト状の場合は、手の先に付けると汚れているのがイヤなので、猫は勝手に自分で舐める・・はずなのですが、王様は舐めない。そのまんま放っておきます。
なので、唇の横をめくってほっぺの内側に指で塗りつけていました。王様は「とっても不本意」な表情で不機嫌になります。
今は超お気に入りのチューブ入り栄養剤が見つかったので(ニュートリプラス ジェル)、口元に持っていくと自分からべろんべろんしてくれます。
水状の栄養剤は、シリンジや哺乳瓶で。与え方は上記の強制給餌や薬の飲ませ方のページと同じです。
もし強制給餌がうまくできない、栄養剤もどうしても舐めてくれない場合は、病院で鼻からチューブを入れて胃に直接、栄養を流し込むこともできます。鼻食道チューブというようです。
いっちゃんは未経験なので詳細は分かりませんが、首に穴を開けて食道チューブを入れた猫さんがいらっしゃいます。
その猫さんは抜糸のために全身麻酔をしたので、そのとき首に食道チューブも装着しましたが、通常は食道チューブのためだけに老猫に全身麻酔をかけることはないと思います。
その場合は鼻食道チューブになるのかなと思います。
首からの食道チューブ体験談はこちらです。