ぎゃおす王国記・ラクシュミーの王様への道

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2005/1/1(土)  新年のどろぼう猫
 
海老天から数時間後の、あけましておめでとう。 
らくや、今年もよろしくね。 
元気で健康、丈夫で長生き、頼みます。 
 
ママゴトのように、ささやかなおせちを出した。 
蒲鉾と焼き海老をらくのお皿に入れたが、あっさり拒否。 
こういったものをやたらに食べたがるのは困るけど、こんなにあれもこれも興味なしなのも、いかがなものか。 
受け付ける食の範囲が、こんなに狭くていいのだろうか。 
いつか遠い未来に、困ることはないか? 
いっちゃんとはちゃぶ台を囲んで一緒にご飯を食べたけど、らくはキャットフードラバーなので、そういうことはほとんどない。 
らくとも一緒に、美味しいご馳走を食べたいなあ。 
人間の食べ物も、たまに少しならいいと思うよ、らくさんや。 
 
おせちを拒否してコタツで寝ていたらくさん、2005年になって4時間ほどが経った頃、ずぼっと出てきた。 
私のPCデスクに飛び乗って、くんくんしてると思ったら・・・ 
いっちゃん&おとーちゃんにお供えした蒲鉾に、手を出している。 
ちゃいちゃいして取ろうとするのだけど上手くいかずに、あああ、おとーちゃんの写真に蒲鉾がペタっとな。 
(証拠写真参照のこと:写真の上の白いのは、らくの手ではなくて蒲鉾) 
 
ひ〜、おとーちゃん。 
いくらなんでも、ちょっと可哀相。 
どろぼう山猫め。蒲鉾を食べたいの? 
千切ってお皿に入れてやったら、匂いをかぐだけで結局は食べない。 
ひどい山猫だ。 
 
*************** 
寝て起きたら、ぴかぴかの新年。 
綺麗な青空が光っていた。 
去年は異常気象や自然災害が多くて、おかしな年だった。 
今日のお天気のように、今年はぴかぴかで穏やかな年になりますように。 
 
らくも滑空絶好調。 
お天気がいいと、イエヤマネコの飛びもいい。
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2005/1/2(日)  テカテカで油ヤマネコ
 
朝から埼玉の母の家へ。 
お土産をいっぱい抱えて、夜帰宅。 
母が借りている畑で、その場で取ったブロッコリーと小松菜。 
雪が積もっていたが、払いのけると下から青々とした葉っぱが出てきて、ぴんぴんに元気。 
植物ってすごい。 
それから、地元で取れたみかん。 
母が作ったお赤飯と、栗入り水羊羹。 
母の水羊羹は絶品で、こんなに美味しいのは他で食べたことがない。 
母は料理が上手で私はインスタント食品は一切食べないで育ったのに、母の元を離れたら、あっという間にこんな娘に成り下がってしまった。 
お母ちゃん、すまん。 
 
らくへのお土産は、ホームセンターでゲットしてきた猫用ブラシ。 
獣毛なので、静電気が起きないそうだ。 
『艶出し用』と書いてある。 
さっそくブラッシングしてみると、油でも塗ったようにテカテカに光るらくさん。 
ブラシ目もくっきりと、まぶしいわ〜。 
抜け毛は取れないブラシだけど、毛が柔らかくてこしがないので、全然痛くないからいい。 
なんたって、油山猫になれるしね。 
 
写真:ブラシを点検するラクシュミー。翌日3日に撮影。
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2005/1/3(月)  棚をかける山猫
 
起きたら、山猫ご膳の水の器が引っくり返っていた。 
ダダダしても倒さないようにカウンター棚の中に置いてあるのに、なんで? 
棚にしまっておいた吸引パック用の袋が、引きずり出されてキバ穴が開いていた。 
ストックの猫缶の山は崩れている。 
ああそう。棚の中を駆け抜けて遊んだのね・・・。 
だから水場は、最低2箇所は必要です。
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2005/1/4(火)  立ち向かえ、イエヤマネコ!
 
らくとネコジャラシ。 
らくはときどき、伏せている時間がえらく長くて、付き合うのが退屈になってくる。 
「らくや、狙っているふりして休んでいるでしょ?」と言うと、くりくりが「狙ってるんだよな〜。この緊張感がいいんだよな」と、山猫の肩を持つ。 
 
あのですね・・・。 
私の足の間に伏せていて、緊張感もないもんだ。 
ネコジャラシをふっているのは私です。 
らくや、真の敵は私なんだよ〜! 
 
「遊べ」と要求するのだから、ネコジャラシをふっているのは私だと理解しているはず。 
それなのに、私の足の間から狙っている。 
それとこれとは関係ないのか? 
それとこれとが結びついていないのか。 
 
いっちゃんのダダダは、らくよりも速かったと、くりくりが言う。 
18歳くらいまで、たまに突然走り回ることがあったけど、らくより速かったかどうかは覚えていない。 
山猫以上のスピードじゃ走ってる姿なんて見えないじゃんと言ったら、いちごさんは見えないくらいに速かったと、くりくりは言い張る。 
そうだっけ? 
 
くりくり:追いかけっこをしていると、らくのしっぽは簡単に膨らんでタヌキになる。 
私:そうだね。いっちゃんは、1回だってなかったね。 
 
くりくり:追い詰められると、らくはすぐにべちょっと寝そべって降参するけど、いちごさんは立ち向かってきた。 
私:そ、そうだっけ・・・? 
くりくりはよく、いっちゃんに叱られていたけどね。 
私には穏やかで優しかったいっちゃんも、くりくりにはわりとスパルタだったね。 
 
くりくり:いちごさんは骨太で大きくて強かったけど、らくはタルタルですぐに負ける。 
私:らくは確かに、少々弱虫だけど・・・ 
 
なんだかいろいろ、記憶が曖昧になってきている。 
いっちゃんのことを思い浮かべていると、それがいつの間にかラクシュミーにすりかわってたりする。 
仕草や癖などがごっちゃになり、あれ、これはラクシュミーだと気がついても、じゃあいっちゃんはと思うと、うまく思い出せない。 
私のザル脳みそは、あれもこれも記憶を落っことしてしまう(涙)。 
だけどそれとは反対に、私の頭の天辺に乗っかったいっちゃんの存在は、ますます大きくなっていく。 
 
らくや、弱虫とまで言われて、二代目はちょっと分が悪いね。 
曖昧になっていく記憶の中で美化され続ける王様に、かなうはずないもんなあ。 
でもらくや、あんたは世界一のイイコちゃん。 
可愛い可愛いラクシュミー。 
 
とか徒然に考えていたら、「血が出た〜」というくりくりの、嬉しそうな声。 
らくに立ち向かわれて、流血したらしい。 
満面の笑みで、引っかき傷を見せに来た。 
「らくも逞しくなってきた」と、血をだらだら出しながら笑いが止まらないくりくり。 
・・・。 
えがったね。
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2005/1/5(水)  腹がへって動けません
 
台所のカウンター棚の上から、私のことを見つめ続けるラクシュミー。 
たまに「え〜ん」と、情けな泣き声をだす。 
ネコジャラシを振ってものってこないで、ひたすらじっと座り、私を見つめ続ける。 
なんの作戦だ? 
もしや具合でも悪いのか。 
しかしさっき、ホタテのお刺身を爆食してたしなあ。 
放っておいたら、ごそごそとコタツにもぐってしまった。 
なんだったんだ。 
 
しかし30分もしたらコタツから這い出てきて、またもやカウンター棚に座り込んで私を見つめている。 
たまに情けない声で泣く。 
放っておいても、ずっとそのまま。 
 
・・・もしかして、メシか? 
好きなカリカリがお皿に入っているのに? 
猫缶を開けたら、ものすごい勢いで食べている。 
舐めたようにお皿を綺麗にして、またもや「え〜ん」。 
・・・・もしかして、おかわりか? 
ケーするなよと言いつつ、少しだけ追加。 
再びお皿を舐めたように綺麗にして、満足そうに毛繕い。 
 
それから飛ぶ跳ぶ、絶好調〜。 
らくや、まさか腹が減って動けなかったとでも? 
ということは、出してあるカリカリはもう嫌なの? 
またですか? 
え〜ん。あたしも泣いてやる〜。
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2005/1/6(木)  見掛け倒し
 
鳥さんを見ているイエヤマネコ。 
顔はなかなかスゲイけど、声は「えっえっえっ」と情けない。 
そんなんで狩りができるのか? 
というよりも、声を出したら鳥は逃げるんじゃ? 
 
************** 
全然カリカリを食べずに、ひたすら猫缶の催促。 
猫缶は1日1回と決まっているのに、それじゃ不満になったらしい。 
カリカリを入れ替えたり複数並べたりしても、「ねこか〜ん」と泣く。 
突如、頑としてカリカリを食べなくなったこのイエヤマネコをどうしよう。 
 
どうしたらいいんだ〜!!
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2005/1/7(金)  これ、なんですか
 
1 らくさん、カリカリも食べてください。 
 
2 ナニこれ。新しいおもちゃ? 
 ちゃいちゃい・・ 
 
3 あ、落ちちゃった 
 
4 ダダダダダ〜!サッカーだ!
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2005/1/8(土)  毎度おなじみ
 
イエヤマネコの、スゲい顔でございます。 
 
雄たけびは 
 
『ぎゃお〜す!!』 
 
ではなくて・・・ 
 
「えっえっうえ〜ん・・・」 
(ちょー情けない小声で) 
 
こちらも相変わらずでございます。 
 
お相手は、電線で休んでいる雀さん
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2005/1/9(日)  大きい千太ちゃん
 
薫さんの千太ちゃんが、苦労のない世界にお引越しをした。 
腎不全が発覚してから14年、療法食を食べて頑張った。 
骨の太いしっかりした体格ながら、最後の頃の体重は1.6kg。 
それでも自分の足で歩き続けた千太ちゃん。 
そして、穏やかに苦しむことなく旅立った。 
薫さんの不安を、すべて引き受けていったかのようなタイミングで。 
最後まで男の中の男を貫いて、最高に天晴れな大往生だった。 
千太ちゃん、まことにお見事なできばえです。おめでとう! 
そして、ありがとう。忘れないよ。ありがとう。 
 
この世での生に限りがあるのは、神様からの贈り物。 
自然の神様の優しさに感謝します。
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2005/1/10(月)  労働とらくケー
 
らくさん、久しぶりのケー。 
去年の11月から12月にかけて頻繁だったが、私の労働がひと段落したら、らくケーもひと段落。 
やれやれと安心していたのになあ。 
ま、たまにならね。月に1〜2回とか、そんくらいならね。 
・・・・・・ 
もしかして私の労働が再開したら、らくケーも再開? 
や〜め〜て〜
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2005/1/11(火)  山猫だのみ
 
ぎゃおすマンションでは、もう2部屋の人が引き払っていった。 
建物の前には常に粗大ゴミが出されている。 
なんとなく焦るなあ。 
困ってラクシュミーに山猫だのみ。 
らくや、どの部屋がいい? 
 
らくさん、一番ありえない部屋の間取り図の上に座り込む。 
やだ〜。そこはいや。 
らくや、あんたはまだ世間知らずだね。 
道路沿いで車の音がうるさいし、ここより古いのよ。 
地震がきたら危ないよ。 
間取りがけったいで、どう使えばいいのか分からないよ。 
もっとも、その古さとけったいさが面白くて、内見したときには大喜びだったのだが。 
 
6階建てなのにエレベーターがなくて、中庭(?)のぐるぐる回る階段は、まるでヴァラーナシーの安宿のよう。 
部屋の仕切りはアコーディオンカーテンだけど、出入り口よりカーテンの幅のほうが長いので、ぴったり閉まらずに文字通りアコーディオン状態のヒダヒダのままで隙間だらけ。 
台所の壁には冷蔵庫と同じくらい大きい湯沸かし器が頑張っていて、他に何も置けない。こんなでかいの、ビルなどに設置する業務用じゃ? 
大家さんが気まぐれにリフォームをくり返したとしか思えない、自由奔放な収納。充実しまくってて、テレビを置く場所もないじゃんかよお。 
今どきめったにお目にかかれない風情の、作り付けの棚や洗面台。不動産屋は『アンティーク』と表現したが、確かに骨董品の趣がある。 
 
そして極めつけは、収容所か何かのようなバスルーム。畳み一畳分くらいのスペースに、洋式便器と真四角の浴槽を詰め込んである。 
ここまで小さい浴槽は特注ですか?膝を抱えた体育座りをすれば、私はなんとか。くりくりが入ることは難しそう。 
しかも便器と浴槽の間に、下から30cmくらいの高さで、水とお湯の蛇口が付いている。 
どうやって使うの?目的はナニ? 
わはははははははははは〜。 
 
気に入った。大変おもしろい。いいものを見せていただいた。 
だけど、だめ。 
唯一の取り得は眺めなのに(家賃も安いけど)、窓ガラスが透明じゃないので、らくが外を見られない。 
マンション閉じ込められ山猫の、数少ない刺激が減ってしまう。 
 
窓ガラスが透明じゃないマンションは、けっこう多い。 
プライバシーの問題だろうけど、それじゃラクシュミーがつまんない。 
山猫ルームの条件は、なかなか難しいのだ。
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2005/1/12(水)  審査の行方は
 
不動産屋に契約の申し込みに行ってきた。 
審査に通らなかったら、部屋捜しは振り出しに戻ることになる。 
さて、どうなることか。 
 
いっちゃん、どう思う? 
らくや、・・・・・。 
らくは、元気ならよろしい。 
神通力はなくていい。
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2005/1/13(木)  3分の1
 
ぎゃおすマンションの空き部屋が4つになった。 
たった4部屋だけど、小さい建物なので全体の3分の1に誰も住んでいないことになる。 
どんどん人がいなくなるなあ。
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2005/1/14(金)  newぎゃおすマンションへの道〜障害物レース編
 
申し込んでいる部屋の審査会社から電話。 
収入証明書と銀行預金残高のコピーを送れと言ってきた。 
ごく普通のお手ごろ価格の賃貸なのに、まるで購入するかのような騒ぎになっている。 
それもこれも、私に勤め先がないヤクザな自由業だからだそうだ。 
嗚呼、newぎゃおすマンションの行方は・・・。
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2005/1/15(土)  newぎゃおすマンションへの道〜長いトンネル編
 
審査会社に言われるままに、あれこれ書類のコピーを送った。 
しかしこれは・・・。 
どうにも辻褄が合わない。 
いろいろ説明すればするほどドツボにはまり、いよいよ怪しくなっていく。 
私の職業は特に珍しいものではないが、世間一般ではメジャーではないようで、そのうえフリーでお金の出入りが意味不明とくれば、信用を得るのは難しい。 
審査会社の人には、しっかり不審者と思われてしまったようだった。 
ま、自分でもちょっとそう思うくらいなので無理もない。 
審査は通らないだろうなあ。
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2005/1/16(日)  newぎゃおすマンションへの道〜不思議編
 
不動産屋から電話。 
申し込んでいた部屋の審査に通ったとの連絡。 
え、うそ。なんで? 
審査会社からあんなに不審者扱いされたのに、なぜ通ったの。 
不思議だ。 
 
しかしいまいち、喜びが薄い。 
すっかりダメだと思っていたので、違う物件を夜な夜な検索してて、審査に通った部屋からは気持ちが離れていたのだった。 
申し込んでいたところは私にとっては少し高い部屋なので、もっと安い物件を掘り起こしてやるとも考えていた。 
 
審査に通ってしまったがまだ契約したわけじゃないので、他にいいところがあれば、謝れば許してくれる・・・かもしれない。 
新たに申し込みをして、また初めから審査のやり直しを思うと面倒くさいが、家賃は毎月のことだし、もう少し捜してみよう。 
思うような他の部屋はまだ見つかっていないが、キャンセルするならできるだけ早くしないと、先方に申し訳ない。 
遅くても2〜3日中に答えを出さねばなあ。 
 
********************* 
深夜、腹が減って冷蔵庫を空けたが、何もない。 
冷凍庫を開けると、正月の餅が入っていた。 
むむう。 
餅は嫌いじゃないが、今は食う気がしない。 
違うものが食べたいの! 
が、何もない。 
コンビニに行く気力もなくて、結局そのまま寝た。 
 
あ、らくや、もしかして。 
あんたもそれなの? 
お茶碗にご飯が入っているのに、「違うの〜違うの〜」と情けない声でわめくのは、そういうことなの? 
「この前はばくばく食っただろ〜」などと言われても、今日の気分は「違うの〜」なのか。 
我がままっちゃ我がままだけど、なんだか分かるような気がしてしまった。 
そりゃね、飢え死にしそうなら私だって餅を食べるわよ。 
でもさ。 
らくや、気分ってあるよね。とほほ・・。
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2005/1/17(月)  newぎゃおすマンションへの道〜あたふた編
 
不動産屋から電話。 
申し込んだ部屋の契約金をお知らせされてしまった。 
まずい。 
今日は労働で身動きができないので、明日こそ部屋捜しをして答えを出さねば。 
どうなる、newぎゃおすマンション。
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2005/1/18(火)  newぎゃおすマンションへの道〜腹をくくる編
 
起きるなり部屋の検索。 
片っ端から電話して、条件に合う物件の詳細をファクスで送ってもらう。 
不動産屋にも出かけた。 
近所にも新宿の大手にも行った。 
 
が・・・ 
ない! 
 
広さと間取りが良くても、私の予算では、どこもみな何かしらの不具合がある。 
エレベーターなしの6階だったり、交通量の多い街道沿いだったり、日が当たらなかったり、鉄工所の敷地内に建っていたり、学生の溜まり場の居酒屋の隣だったりする。 
辛抱強く付き合ってくれてた不動産屋にも、とうとう「ペット可だったら、2階以上で南向きで日当たりが良くて静かで駅に近くてと、そんなにすべての条件は満たせませんよ。どうしてもというなら、もう1回ご予算をご検討いただいて・・・」などと言われる始末。 
訳すと「金もないくせに贅沢だ」ということね。 
それは分かってるの。だから掘り出し物を捜して、右往左往してるんです。 
これから2月3月にいい物件が出る可能性はないですかと聞くと、絶対に無いとは言えないけれど、難しいそうだ。 
ペット可は競争で決まっていくし、出て行く人は最低でも1ヶ月前には通告するので、クリーニングして2月3月に入居できる部屋は資料がもう回ってきているのだそうだ。 
 
これだけ捜してもないということは、審査が通った部屋に越せということですか。 
あの部屋の問題は、家賃がちょっと高めということだけだ。 
月に5万円の増額は何とかなると申し込んだが、年間で60万円、更新を入れると2年間で130万円の出費増と思うと、かなり恐ろしい。 
 
以前は銀行口座が空っぽになるまで無駄遣いをしても、また働けばいいやと平気だったし、実際になんとかなってきた。 
その場しのぎで長年ヘラヘラ暮らしてきたが、いっちゃんのお世話中に、初めて切実にお金の心配をしたのだった。 
仕事を制限したので収入が減り、そのお金も右から左に、ほとんどみな獣医さんの支払いに消えていく。 
生活はなんとでもなるさと思ったが、お金がなくていっちゃんの治療ができなくなったらどうしようと、本当に怖かった。 
そして、今までなんとかなっていたのは、みんな元気でいたからだと思い知った。 
それまでは、いつまでもみんな健康で、変わらずに働いて遊んで、『まさかのとき』がくるなんて思いもしなかった。 
有り金全部を使い果たすような生活はいかんと、堅実な母から何万回注意されても何の効果も無かったが、いっちゃんのお世話をさせてもらうことで、お金は大切だと身に染みた。 
いっちゃんから教えてもらったことは数限りなく感謝は尽きないが、いっちゃんは私を育てて教育してと、大仕事だったね。 
王様、ありがとう。 
・・あ、お母ちゃん。あなたは常に、全面的に正しい人です。 
 
で、newぎゃおすマンション。 
お金がない不安を経験した私は、2年間で130万円の出費増という数字にびびっている。 
その半額でもラクシュミー貯金にできたらと、掘り出し物探しに散々ジタバタしていたが、もう腹をくくるしかないらしい。 
らくが日向ぼっこを楽しめて、静かに安心して眠れる環境は譲れない。 
あああ、節約せねばなあ・・・。 
って、どこを? 
 
まず、禁煙。これで毎月1万円の節約。 
それから・・・それから・・・。もうないよ。 
肩凝りも風邪も腱鞘炎もすべて泳いで治すので、健康で働くためにはプールが必要。スポーツクラブは止められない。 
車はないし、保険は掛け捨ての安い都民共済。 
ブランド品には興味がない、食べ物は・・・。う。 
贅沢はしてないが、スーパーで目に付いたものを片端からカゴに放り込んで、ほとんど消費せずに腐らせては捨てるという生活習慣を改めよう。 
 
あとは、全然使っていないネットのストレージサービスやヤフオクの会員をやめるか? 
どちらも月に300円くらいだったような。 
かくなるうえは、イエヤマネコに好き嫌いせずになんでも食べてもらうようにするか。 
せいぜい月に5千円程度、浮くか浮かないかのレベルだが、やらないよりは・・・ 
って、できればとっくにそうしてるって。 
 
じゃあ電気代節約のため、夜はとっとと寝て日の出とともに起きる。 
あら。禁煙するわ自炊するわ早寝早起きだわで、節約って健康的。 
いいことずくめじゃん♪ 
・・・って、そんな生活できるわけがねえ。 
いっちゃ〜ん!
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2005/1/19(水)  白魚発見
 
らくさん、初めての白魚の刺身。 
こんなに小さいのに、尾頭付きでは後ずさり。 
千切ってお皿に入れたら、むしゃむしゃ完食。 
 
らくが食べる4種類めのお刺身。 
甘えび、ホタテ、豆鯵、それに白魚。 
ひとつ食べてくれるものが増えた。 
嬉しい。 
これからも少しずつ発見していって、20年後にはたくさんの「らくの好きなもの」を知っていたい。
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2005/1/20(木)  テカテカのフケ
 
部屋の契約に必要なので、住民票を取ってきた。 
らくが楽しく、安心して暮らせればいい。 
腹を決めたら、あとは頑張るだけ。 
 
**************** 
陽だまりでゴロゴロ寛いでいるラクシュミーを撫でていたら、フケを発見。 
少しだけど、白いものが毛皮についてるじゃないか〜! 
こんなにテカテカの毛並みなのにフケ? 
ホットカーペットのコタツに入りすぎかなあ。
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2005/1/21(金)  最後のキメは
 
らくさん、爆食して大滑空。 
目にも留まらぬスピードで、押入れ上段の荷物の天辺までひとっ飛び。 
最後の仕上げは、頂上からの滝ケーで。 
 
ひどいイエヤマネコだ。
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2005/1/22(土)  newぎゃおすマンションへの道〜訳あり編
 
部屋の契約に行ってきた。 
家賃×7ヶ月+保証量+火災保険2万円を払い、あれこれ書類に判子を押して、いろいろな注意をされて、やっとnewぎゃおすマンションの鍵をもらったがなんだかなあ。 
契約書に「ペットの飼育は1匹まで」と明記されているが、そんなこと初耳です。 
だいたい今まで、猫何匹ですかとも聞かれてないぞ。 
もしすでに複数いたら、どうするつもりだったのだ。 
それに1階に住んでいる大家さんは、動物が好きでペット可にしているわけじゃないそうだ。 
入居者を集める一番手っ取り早い方法ということで、途中からペット可にしたらしい。 
・・・・・ふ〜ん 
 
今のぎゃおすマンションを契約したときのような、喜色満面のヨロコビはない。 
なんだか、しおしおした気分だな。 
まあとりあえず気を取り直して、窓や部屋の寸法を測ろうと、くりくりとnewぎゃおすマンションへ。 
 
・・・駅から近く商店街まですぐなのに静かで、日は当たるし今より広くなるし、いいじゃん。 
ぎゃおすマンションのように窓から富士山は見えないけれど眺めもそんなに悪くはないし、ベランダは少し狭くなるけど、それは仕方ないよね。 
そこまで言ってたら、本当に越すところがないよね。・・・ 
 
などと和やかに話している最中に、それまで機嫌が良さそうだったくりくりが急に「ナナメだ〜っ」と大きな声を出した。 
はい?ナナメって何が? 
「このナナメはどう使えばいいんだ。何も置けないぞ。どうすりゃいいんだ」と苦悩するくりくりの視線の先には、全面的にナナメというか前傾した壁が。 
あれ?こんなだったっけ? 
内見に来たときに写真まで撮ったのに、全然気が付きませんでした。 
くりくりが指摘しなかったら、きっと荷物を運び込むまで気が付かなかったような気がする。 
目が節穴にも程があると自分に感心しながらナナメを見ていたら、笑いが止まらなくなった。 
ナナメもすげーが、ワタシもすげい。 
どこに出しても恥ずかしくない、見事なザルの脳みそです。 
 
newぎゃおすマンションは縦長のスペースを、羊羹のようにブツブツ3つ(2部屋+台所)に切っただけという芸のないもので、縦の一辺、角部屋なので外に面している壁面が全て前傾ナナメだった。 
つまり、3部屋とも壁の一辺がナナメ。 
しかも接している2辺の壁面にもナナメの魔の手は及んでいるので、物を置けないスペースがかなり多い。 
台所はまだいいが、2つの部屋はなかなかキビしそう。 
一辺には出入り口があり、違う一辺には窓、もう一辺は収納があり、残りの一辺がナナメ・・・。 
 
わはははは〜。おもしろい。 
こりはどうにもならんね。 
単純な平米数は広くなったが、荷物を入れたらぎゃおすマンションより狭いくらいか。 
場所を考えたら無理にペット可にしなくても、いくらでも入居者はいそうなのに変だなあとは思ったの。 
事件か何かあった部屋じゃないですよねと何度も確認したけど、それとは別の訳あり物件だったのだ。 
間取りが振り分けじゃなくて羊羹なので、使いにくいからかと推測してたワタシは甘かった。 
原因は、ナナメだよ♪ 
わははははっ。ま、どうにかするさ。 
 
画像:前傾ナナメの証拠写真
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2005/1/23(日)  不思議な腹肉
 
らくや、あんた太ったでしょ。 
その盛大な腹肉の揺れはどうしたことだ。 
体重を量ってやるっ。 
 
5.65kg。 
・・・前と変わらないね。 
じゃ、なんでそんなにタプタプなの〜? 
イエヤマネコの不思議。
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2005/1/24(月)  やっと胸まで
 
らくは最近、私の胸に寄りかかって寝るようになった。 
1年かけて、やっと足元から胸まで上がってきた。 
まだ布団の上だけど、次の冬には中に入って腕枕かな。 
うっしっし。 
 
ベッドに入った私を追いかけて、らくがコタツから出てベッドにぴょんと飛び乗ってくる。 
くりくりがそれを見て、「その光景を見ると安心するなあ」と言う。 
なんで安心するの? 
「いちごさんみたいで嬉しい。らくがちゃんと、あなたと寝ると安心する」と、くりくり。 
 
なんだかちょっと、くりくりに悪い気がした。 
いっちゃんもらくも私としか寝なくて、私はそれに優越感を持っているのに、くりくりは「悔しい」ではなくて「安心する」なんて言うんだもん。 
くりくりは、けっこういいヤツだ(が、金はない)。
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2005/1/25(火)  健康診断
 
らくの健康診断に行ってきた。 
キャリーを開けた時の先生の第一声は、「あら〜大きくなった〜」。 
体重は5.65kgで夏からそんなに変わっていないが、たしかに身体はデカくなったと思う。 
香箱のときの背中が平らになってきて、テーブルがわりにお茶碗を置いてご飯を食べられそうな勢い。 
らくは診察台の上で声も出さずにじっと固まって、助手さんが手を離した隙に匍匐全身で逃げようとして、私の膝の上ににじり降りた。 
腹肉は大きいが、肝っ玉は小さい。 
 
ちょっと心配なことがあって診てもらったところがあるのだが、血液検査の結果などを含め、ほとんどの原因は、おそらく 
 
『でぶ』 
 
だから。 
 
その1:奥歯の上の歯茎が赤くなっているので、まさか2歳にもならないうちから歯肉炎かと焦って質問。 
・・・「確かに赤いがまだ炎症を起こしているほどではなく、歯石が付いているのでその影響かもしれない。 
しかし歯石もほんの少しで、もしかしたらそういう体質、つまり歯茎の色にも個体差があり、らくは奥歯の上が赤い猫なのかもしれない。 
これからも観察して赤みに変わりがなければ大丈夫、もし色が濃くなるようだったら注意してください。」 
とのこと。 
嫌がって奥歯の歯磨きをさせてくれないと訴えたら、無理に口を開けさせるのはストレスになるので、口は閉じたままでもクチビルをべろんとめくれば奥歯が出るから、濡らしたガーゼで拭いてくださいと指導してもらった。 
 
その2:少しだけどフケがある 
・・・「皮膚は綺麗なので今は問題ないけれど、ぽろぽろと角質化した皮膚炎になることがある。 
太っていると皮膚炎になりやすい。 
毛並みが少し油っぽく脂漏性傾向なのも、太りすぎだとなりやすい。肥満が解消されれば毛質も良くなりますよ」 
だそう。 
毛並みが艶々テカテカなのは、若いからだと思っていたよ。 
いっちゃんは若い頃からふかふかだったけど、ラクシュミーはテカテカの毛質なのかと。 
違うそうだ。テカテカなのは脂漏性傾向だからで、原因はたぶん、でぶ。 
お湯で絞ったタオルで身体を拭いて、清潔にしてあげることとの指導。 
 
全身の触診や心音の診察のあと、歯石と血液を採るために、らくだけ奥に連れて行かれた。 
私は待合室で待っていたが、1回だけ「うわ〜ん」という情けない声が聞こえただけで、あとはシ〜ンとしている。 
15分か20分くらいで助手さんに抱っこされて帰ってきたときも、黙って固まっていた。 
検査結果が出るまで1時間くらいかかるので、1回帰宅。 
 
ぎゃおすマンションに帰ると、らくはキャリーから飛び出して、部屋をあちこち点検して歩く。 
危険なことがないか確認しているようだ。 
しばらく落ち着かなかったが、コタツにもぐって眠ったので一安心。 
 
夕方、私だけまた病院へ。 
なんてこった。血液検査でも問題が出た。 
その1:ALT/GPTという肝機能を現す数値が、検査結果表によると正常値は22〜84なのに、らくは86。 
少しだけれど、オーバーしている。 
しかし他の肝機能の数値はみな正常範囲内なので、病気ということではなく、投薬などの治療は必要ないとのこと。 
 
その2:コルステロールの正常値は、89〜176。 
らくは、235もあった。ぶっちぎりでオーバーしている。 
あわわわわっ。どうなってるの〜っ(悲鳴)! 
先生の見解は、コルステロールがあがる原因は胆管や副腎皮質機能亢進症などいろいろあるのだが、こちらも他の数値はみな正常値の範囲内なことから、たぶん食べ物の脂肪分が多いのではないか。 
つまりは、食いすぎです。 
 
総合診断結果:『でぶ』 
痩せましょう。ダイエットさせてください。 
今は若いから平気だけれど、だんだん年をとるにつれて、でぶのリスクは高まります。 
糖尿病や心臓病など、でぶだと成人病になりやすいのは人間と一緒です。 
年をとってからのダイエットは肝臓に負担がかかりやすいし、今のうちに痩せましょう。 
ダイエット用のフードが好きじゃなくて食べる量が多少減っても、これだけ太っていれば、絶食にならない限り大丈夫です。 
来院するたびに体重が増えているので、今のままの給餌量だとこれからも確実に太り続けます。 
しっかりカロリー管理をしてください。 
 
ということでした。 
あああああ〜。やはり、でぶだった。 
らくさんや、本気でダイエットしなきゃなあ。
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2005/1/26(水)  イエヤマネコの暖房
 
朝起きたら、雪だった。 
ホットカーペットは6時間で切れてしまうので、エアコンと加湿器をつけっ放しで労働へ。 
くりくりは「過保護で身体が弱くなる。いちごさん暖房なしで留守番してた。らくは若いし毛皮を着てるし脂肪もたっぷりなんだから、エアコンがなくても大丈夫だよ」と言う。 
くりくりが正しいのかもしれないけれど、こんな寒い日にらくを暖房なしで留守番させる勇気は、今の私にはない。
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2005/1/27(木)  newぎゃおすマンションへの道〜引越し業者編
 
引越し業者をどこにするか? 
前回は運送屋さんに運んでもらっただけなので、2トン車1台+おっちゃん2人で2万円とバカ安だった。 
搬出は1階だったが搬入は階段で4階だったので、作業のおっちゃん2人が気の毒で昼食代として5千円渡したけれど、それでも安かった。 
今回は荷物の量が倍に増えているし、階段で4階から階段で3回への移動なので、プロの引越し屋さんに頼まないと無理だろう。 
あちこちの掲示板を覗いて評判をリサーチし、何社かに電話しておおよその値段を聞いた。 
ポストにチラシが入っていた孫悟空という会社と、アートは部屋を見てからじゃないと見積もりが出せないというので、明日来てもらうことに。 
それから電話で値段を聞いた会社と比較して決める。 
 
引越し費用の相場って、どのくらいなんだろう。 
3.5kmくらいの移動だが、重くて大きい荷物が多いし、エアコンの取り付けもあるし、さっぱり分からない。 
前回はとにかく安ければよかったけれど、今回は私にとっては高級高額なオーディオ機器やPC類などのデリケートな荷物が多いので、丁寧に扱ってもらいたい。 
安いだけでは困るのだ。 
いくらかかるのやら。どきどき。
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2005/1/28(金)  newぎゃおすマンションへの道〜燃える闘魂編
 
朝の8時から、しつこく携帯が鳴りっ放し。 
知らない番号なので放置していたが、うるさくて寝てられない。 
11時半過ぎに、今度は玄関ブザーがビービー鳴った。 
誰だと聞くと、孫悟空が見積もりに来たという。 
 
朝から何度も電話してきたのはあなたですかと聞いたら、そうだと言う。 
昨日、「見積もりに伺う時間は、朝お電話でお知らせします」と言われたが、「午前中は電話に出られませんから、昼の12時過ぎにかけてください。来てもらう時間は午後なら何時でもいいですから」と伝えてあったのに、なんで朝の8時からしつこくかけてくるんだよお。 
 
寝不足の寝起きで機嫌が悪かったので、「電話は昼過ぎとお願いしてありました。もうけっこうですからお帰りください」とドアも開けずにつっけんどんに言い放つと、「あ、はい・・・」とつぶやいただけで帰っていく見積もり人。 
私の声が、よほど怖かったらしい。 
昨日電話で話したおねえちゃんが、きちんと「午後から」と伝えなかったからで、彼の落ち度ではない。 
朝から一生懸命にやったあげくに私に怒られて追い返されて、可哀相な孫悟空だ。 
 
次に11時55分に、アートから電話。 
同じく連絡は昼過ぎと伝えてあったのだが、孫悟空にヒドイ態度をとりすぎたと反省していたときでもあったので、5分前くらいはまあいいかとアイソよく話す。 
そしたら、「今、すぐ近くにいるのですが、これからお伺いしてもいいですか」って、あなた、もう近くにって。 
どこも見積もり人は、ヤル気まんまんのようだ。 
 
さっそくやってきたアート見積もり人+見積もり見習い人(研修生を連れて行ってもいいかと、あらかじめ承諾を求められてた)、部屋を見回していくつか確認事項があったあと、説明。 
食器や本、CDなどの梱包は自分達でやるが、棚はバラさなくてもいいしオーディオやPCには専用の箱があるのでそのままで大丈夫。 
タンスの引き出しの中の服はそのままでよい。 
冷蔵庫の電源を抜いておくのだけは忘れずに。 
荷物の埃を拭くための雑巾を2〜3枚用意する。 
 
で、気になるお値段は。 
車は2トンロング2台か1トン+3トン、作業員4名、エアコンの取り外しと取り付け、不用品3点の回収で15万7千5百円。 
 
アート「いかがですか?」 
わし「・・・・・。いかがと言われても見積もりしてもらったのは初めてなので、比較できるものがなくて分かりません。他にも何社か見積もりしてもらってからお返事します。」 
アート「そうですか。それでは・・・。これでいかがですか?」 
という具合に、私は値切っているつもりはなく本当のことを言っただけだが、勝手にだんだん値段が下がってきた。 
不用品の回収は当日でも頼めるということなので、その料金を入れないで計算してもらうと、最終的には12万円に。 
アート「いかがですか」 
わし「私だけじゃ決められないので、同居人が帰ってきたら相談してお電話します」 
それ以上は何も言わず、あっさりお帰りになるアートさん。 
 
見積もりは戦いである。 
のらりくらりと返事を延ばす私と、即決で(他で見積もりされる前に)契約が欲しい引越し屋との真剣勝負。 
和やかな雰囲気の裏に隠された丁々発止のやりとりの最中に、くりくりが電話してきて、ぼのぼのした声で「夕飯、何が食いたい〜?」などと聞いてくる。 
あの、今そういうバヤイじゃないんでと電話を切ったが、ほとんどコントである。 
 
アートさんが帰った10分後くらいに、くりくり帰宅。 
アリさんかプロレスが一番安いとの情報を職場で仕入れてきて、調べてみてと言う。 
アリさんは分かるが、プロレスって何? 
『プロレス+引越し』で検索すると、一発で『プロレス運輸』という会社が出た。 
さっそくクリックして、たちまち大ウケ。 
トップページに派手な覆面レスラーの写真がど〜んと載ってて、どうやらライガーという人らしい。 
引越しの車にも無料ダンボールにもライガーが描いてあって、笑える。 
マジ?それともネタ? 
プロレスで引越しをした人の日記をいくつか掘り起こして読んでみたが、評判は悪くない。 
きちんと仕事はしてくれるようだ。 
 
わはははは〜。面白い。 
ライガーにしようそうしよう。 
引越しは格闘技だ〜!!と、プロレスに電話。 
費用はおおよそ9万円くらいだが、部屋を見てからじゃないと正確な金額は出せないと。 
そりゃそうだ。 
しかしプロレスはなかなか忙しいようで、30日まで見積もりの予約がいっぱい。 
31日、1日は私が仕事でいないし、2日しかない。 
いちおう予約を入れたが、引越し予定日の一週間前だよ。 
ダイジョブか、プロレス? 
 
ぎゃおすマンションは敷金が返ってこない代わりに、1〜3月の家賃がタダである。 
管理費は払うので、そろそろ2月分を払いに行かなきゃと言ったら、くりくりが 
「ところで2月9日に越して、大量のゴミや廃棄物を片付けて部屋を空っぽにできるのが15日として、管理費は日割り計算の半額にしてもらえるのか? 
それと1.5か月分の無料家賃を敷金として返してもらえるんじゃないか」 
と言い出した。 
そうかなあ。敷金は返しませんと、はっきり言ってたけど。 
そのかわり家賃が3ヶ月間タダだけど、それはあくまでも家賃だし・・・。 
 
くりくりは「返してもらえ」と強気に言うけど、それならくりくりが交渉してきてよ。 
ワタシはそういうの、ダメなんだよ。へたくそなの。 
どう言ったらいいか分からないの。 
というわけで。 
くりくりが、2月分のぎゃおすマンション管理費を払うついでに交渉しに行った。 
どんなやり取りがあったか不明だが、彼は見事に『管理費半額+敷金1.5ヶ月ぶん返還』を勝ち取ってきたのだった。 
びっくりした。エラいぞ、くりくり! 
 
くりくりが大家さんのところに行っている間に、「ご主人はなんておっしゃってますか?」と、アートから電話。 
ご主人じゃないんだけど面倒なのでそこは流して、さっきと同じことを繰り返す。 
「もう何社かに見積もりをしてもらって、比較してから決めたいそうです」 
するとどうでしょう。 
敵は「それなら10万に消費税5千円で10万5千円ならどうですかと、ご主人にお聞きください。それでダメなら、うちはあきらめます」と言ってきたではないか。 
さっきは「12万円だと、安くしすぎだとワタシが会社に叱られます。でももし即決してくれたら、その場で契約してくれたお客さまなのでと言い訳できますので、すぐに決めてください」などと言ってたくせに。 
あああ〜屋移りってスリリング。まさに化かしあいの真剣勝負である。 
 
大家から帰ってきたくりくりに伝えると、「消費税を負けさせて10万円ぽっきりになれば、アートにするか」と言う。 
え〜、それ、どうやって言うの?あたしゃできないよ。 
というわけで。 
くりくりがアートに電話。 
そしてあっさりと5千円を値切り、10万でご契約とあいなったのだった。 
 
電話のやり取りを聞いていたら、くりくりは穏やかに「5千円を切って10万円にしてもらえるなら、アートさんにお願いしようかなあと思っているんですけど」と言っただけで、これで決まりであった。 
私なら「5千円まけて!」と直球勝負をかけて、玉砕必至と思う。 
しかしくりくりが言うには、あと5千円くらいの値引きは最初から敵の計算のうちで、粘ればもっと値切れたそうだ。 
そ、そうなの?厳しい戦いの世界だ。 
 
アートに決めたので、プロレスの見積もりはキャンセル。 
プロレスのほうが絶対に安かったと思うが、アートはサービスが良くて丁寧だという話なので、よしとする。 
結局、1社だけしか見積もりをしてもらわなかった。 
一番最初に来たところが、やはり有利なのかもしれない。 
そんなにあっちこっちと交渉を続ける根性は、普通の客にはないと思う。 
そこそこ納得できる金額を提示されたら、決めてしまうのではないか。 
それで各社、朝っぱらから一生懸命になるのね。 
それと、見積もりを最初の高額からどんどん下げるのが敵の常套手段だと知っていても、客の心理としてはハマるものである。 
客は値切ってなんとなく得したような気になるが、それは錯覚で、当たり前のことだが敵はちゃんと儲かっている。 
しかし、客に「勝負に勝った」と錯覚させて良い気分にさせるのは、プロの仕事だ。 
敵ながら、あっぱれな技だ。 
 
それにしてもプロレス、惜しかったな。 
ライガーダンボールやライガートラックは、いいネタになったのに。 
いつか機会があったら、ぜひ頼んでみたい。 
 
****************** 
らくのコルステロール減らそう大作戦も真剣勝負だが、これはこれで厳しい闘い。 
らくは机に座っている私の足元や背後のカウンター棚に何十分でもじ〜〜〜っと正座して、目が合うたびに情けない声で「え〜ん」と泣く。 
「メシくれ〜もっとくれ〜、ライトじゃない脂肪分たっぷりコテコテのメシをくれ〜」と訴えているのは分かるのだが、ダメなのよ〜。 
山猫に負けて、たまに一口だけ猫缶を追加してやると、爆食するラクシュミー。 
あああ、これじゃいかん。 
らくや、そんなに腹減ってるわけないだろー。 
必要なカロリーは取っているし、夕飯はちゃんと食べたじゃないか。 
あんた、本気で痩せなきゃいかんのよ〜!
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2005/1/29(土)  イエヤマネコの隙間
 
くりくりがバキバキと、不用品をバラしている。 
引き取りを業者に頼むとけっこうな出費になり、粗大ゴミに出すのは面倒なうえにタイミング的に厳しい。 
そこでくりくり、セタガヤクのゴミに関する小冊子を熟読したのち、不用品を分解切断して45Lの東京都推奨ゴミ袋に入る大きさにし、可燃不燃に分けて一般のゴミとして出せるようにしてしまった。 
 
いつもはソファの角でゲル状になってテレビばかり見ているのに、今日はよく働くねと声をかけたら、「オレは金が絡むとアクティブになるんだ〜!」と咆えていた。 
ケチの成せる技だったのか。 
ま、良いことです。 
お金は大事だよ〜。 
 
くりくりが働いている間、私はアマゾンでたっぷりと散財。 
屋移り目前に本を増やしてどうする。 
節約するんじゃなかったのか?おい。 
 
くりくりには、言わないでおこう。 
 
**************** 
らくさん、ベッド下を整理したので少し空いた隙間をさっそく探検。 
あら、なつかしい。 
うちに来た日もそうやって、隙間という隙間にもぐりこんでいたっけね。 
ところが、今日のラクシュミー。 
腹肉が邪魔をして、隙間に上半身しか突っ込めず、ずるずる後ずさってすぐに出てきた。 
荷造り中やたらなところに潜りこまれる危険は減るが、喜んでいいのだろうか・・・。
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2005/1/30(日)  どないすんねん
 
newぎゃおすマンションの間取り図を何枚かコピーして、鉛筆を片手に、どこに何を置こうかとあれこれ考える。 
・・・が、どもならん。うまいこといかへん。 
 
ナナメの壁は、思ってた以上に手強い。 
一部ならまだいいが、一辺の壁面全部、床から20cmくらいの高さから前傾していては、何を置いても盛大な隙間ができる。 
・・・どういうこっちゃ。なんでこんなけったいな作りにしてけつかんねん。 
 
テレビを床に直置きにするか。それしかないな。 
・・・なんや?それじゃわての大好きな愛してやまないテレビが見難い? 
うっさいがな。テレビ見んでも生きていけるでえ。新聞とったるさかい、それでええやろ。 
え?テレビ見いひんと生きて行けへん?あかんのん?難儀なおっさんやなあ。 
 
どうすりゃええんじゃ〜。 
部屋さえ決まれば障害物レースは終わると思っていたのに、それは始まりだったらしい。 
次から次へとハードルが出てくるじゃないの。 
で、今迷っているのは、ネットのこと。 
 
ここがフレッツADSLが対応してすぐに申し込んだが、少し後にプロバイダーがアッカと提携し、so-net ADSLというコースの提供を始めた。 
フレッツだとNTTとソネット両方に使用料を支払うが、so-net ADSLだとソネットが一本化して請け負っているので支払いは一箇所だけで、フレッツより安い。 
乗り換えたかったが、フレッツからコース変更するとしばらくネットに繋がらなくなるというので、そのうち光が引けるまではフレッツでいいやと思い、そのままだった。 
しかし引越しは、コース変更のチャンスである。 
最短6日間で開通と書いてあり、どちらにしろ準備や片づけで6日くらいはネットに繋ぐ時間がないだろうから、ちょどいい。 
と、コース変更を申し込んだ。 
 
ところがどうでしょう。 
newぎゃおすマンションは同じセタガヤクだが、管轄の局が違うので、電話番号が変わる。 
こちらの部屋の回線を引越し日の午前中に切ってもらい、午後に引越し先に繋げてもらう。 
電話回線が繋がっていないことにはADSLの適合検査ができないので、コース変更のすべての手続きは、回線が新しい住所に移動してからになるそうだ。 
理屈は分かりました。 
で、手続きしてからどのくらいでADSLが開通するのよ? 
 
え〜!!! 
2週間もかかるんですか〜。 
そんなあ、困っちゃいますう〜。 
だって私、ネットがないと生きていけないんですう〜。 
などという中毒者のうわごとは、丁寧かつきっぱりと却下された。 
どもならんそうだ。 
 
確かめてないのでたぶんだが、フレッツのままなら、新しい部屋に電話回線を繋げてもらうときに一緒にADSLの局内工事もやってもらえるのではないか。 
それなら引っ越した日からネットに繋がる。 
so-net ADSLとフレッツの料金差は、月額で1400円弱。 
それくらいあってもなくても同じようなもんだが、節約は小さなことからコツコツと、である。 
so-net ADSLが開通するまではダイヤルアップで繋ぐという手段もあるが、もうそこには戻りたくない、戻れない。 
ブロードバンドを憶えてしまった身体には、ダイヤルアップはちとキビしい。 
 
今までと同じ、光かケーブルが通るまでのつなぎとして、フレッツにしておくか? 
来なかったらどうする。 
賃貸マンションだから、大家さんがダメといえば永遠に来ない。 
もしオッケーが出ても、いつまた引っ越すか分からない。 
なんせ賃貸だから。 
 
そんなことを考えるとADSLがお手軽お手頃、分相応でいいのだが、フレッツかso-net ADSLか。 
毎月1400円の差額は節約したい気がするが、2週間もネットに繋がらないと悶絶してアバれだす危険がある。 
どないすんねん。あああ〜。 
 
****************** 
本日の使用上の注意:文中の架空の言葉遣いへの突っ込みは無用とすること。
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2005/1/31(月)  歯を磨くと歯茎から・・・
 
山猫の歯磨きをしたお湯で絞ったコットンに、薄赤い血のようなものが付いていた。 
ほんの少し、一滴にもならないくらいだが、まさか歯茎から血が出た? 
やりすぎたか・・。 
同じくらいの力で自分の歯茎をこすってみたが、全然痛くない。 
コットンは化粧用の高級品で、顔の肌をこすっても刺激がないくらいのもの。 
これで血が出るとは思えない。 
この前、歯石をとってもらったときの傷が少し残っていたのかなあ。 
 
ダイエットをしているはずなのに、いよいよ胴体がぶっとくなってきた気がするし、ちょっと心配。
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 2005年 1月  →

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