ぎゃおす王国記・ラクシュミーの王様への道

『王様の慢性腎不全日記』&『日記の山トップ』はこちらです。

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2005/2/1(火)  さっそくですが、探検開始
 
うちのホットカーペットは6時間で切れてしまうので、夕方4時半にエアコンがオンになるようにタイマーをセットして労働に行く。 
しかしホットカーペットが切れると中で寝ているらくが寒いのではないかと心配で、40度の温度が20時間持続するというホカロンを3つ、コタツの中の三角クッションに置き、その上にα波がドバドバ出て猫いい気持ち〜・・・になるはずのマットを敷いて出かけた。 
先に帰宅したくりくりによると、らくはタワーで寝ててコタツには入ろうとしないので、ホカロンとマットをどかしてやったら、すぐさま中にもぐって熟睡だったらしい。 
ホカロンは嫌いになったのか。 
この前の冬は、カイロを仕込んでα波マットを敷いた猫ベッドでぐーぐー寝ていたくせに、もう忘れたの。 
って、1年前なんて、らくにとっては大昔のことだよね。 
そりゃ忘れるわなあ。 
 
****************** 
うちでずっと使っていないミニコンポを、伊藤さん(仕事仲間)が引き取ってくれるというので、深夜2時、労働帰りに家まで車で送ってもらったついでに持っていってもらった。 
本棚にぽっかり空いたミニコンポのスペースに、さっそくはまり込むラクシュミー。 
らくや、これからいくらでも探検できる場所ができるよ。 
お楽しみに。 
 
******************* 
一昨日の日曜日には隣の隣の部屋の空君ちが引っ越していって、ぎゃおすマンションの空き部屋は6つになった。 
まだ住んでいる部屋も6つで、ちょうど半分ずつ。 
今小学校2年生の空君のことは、生まれたときから知っている。 
3〜4年前までは廊下や階段で会うたびに、「きみ、どこのこ?」と聞きながら、ぎゃおすまで付いてきちゃううような人懐こい子だった。 
先日は夕方に「こんにちは」と声をかけると、「もう、こんばんはでしょ」と大人の様な口調で私に注意して、忙しそうにとっとと行ってしまった。 
 
以前は台所の窓を開けていると、お風呂で洗髪されているらしい空君の「しんじゃう〜」などという泣き声が届いてきたが、それもいつの間にか聞こえなくなった。 
子供の成長は早い。 
 
空君のパパは私と同年代のバンドマンで、偶然にもくりくりと共通の友人がいたり、空君が生まれる前だが、ぎゃおすマンションの駐車場に捨てられた猫さんが生んだ子猫を引き取ったり(助からなかったそうだが)していた人達だった。 
引越し先はすぐ近くだそうで、軽トラと小さい乗用車で何回も往復して荷物を運んでいたが、一目でバンドマンと分かるお兄さん達がわらわらと集まって搬出している様子には馴染み深いものがある。 
私達も今まではそんな感じだったけど、今回はアートだ。 
少しでも楽をしたくてプロに頼んだが、私も根性がなくなったものよ。 
 
たまに立ち話をするくらいで仲がいいという程ではなかったが、空君がいないぎゃおすマンションは、ちょっと寂しい。
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2005/2/2(水)  アートで爪とぎ、サイコーです
 
らくさん、甘えび食べて、アートが持ってきたダンボールに飛び乗ってバリバリ爪を研いで、絶好調。 
あああ、これから梱包が始まると、らくはさらに大張り切りで点検しまくるに違いない。 
徹夜で箱詰めして、はっと気が付くとらくがいない。 
慌てて片っ端から封をした箱を開けて、山猫を探すようなはめには、なりたくないものです。 
 
************** 
引越しを機にネットのコース変更を申し込んだら、2週間くらい繋がらないと言われ、あれこれ策を練っていた。 
ホットスポットはどうだと調べたら、引越し先の駅前のマクドナルドには、無料で使える無線LUNがある。 
よし、これだ。 
私のノートは古いので、無線の機能はついていない。 
が、カードを買えばいいのさ。 
ADSLが開通するまでの2週間のために5〜6千円の出費は節約にならないが、なあに構うもんか。 
繋がればいいのだ。 
それに今度のADSLコースは今までより毎月約1400円安くなるから、無線カード代くらいはすぐに元が取れる(なんか違う気もするけど)。 
 
というのは、新しい部屋に合わせて棚だのなんだのを買い足す必要があるのだが、なんせ壁がナナメなので実際に荷物を入れてみないと、どういう感じになるかさっぱり分からず、あらかじめ買っておくことができない。 
棚などはほとんどネットで注文するので、繋がらないと激しく不便。 
それに借りているレンタル日記の契約がそろそろ切れるので、更新のお知らせがくるはず。 
2週間もメールを受信できず更新の手続きもできず、ラクシュミー日記が消えてしまうのは困る。 
 
そんなこんなで無線計画を目論んでいたところに、NTTから確認させていただくことがあると電話。 
確認事項は簡単に終わり、気になっていたことを聞いてみた。 
「フレッツADSLのままなら、移転先に電話回線を繋げるときにADSLの局内工事もしてもらえるんですか?」 
答えは「はい」だった。 
やっぱり・・・。 
「それは、引っ越した当日、電話が繋がったらADSLも繋がるということですよね?」 
答えはまたもや、「はい」。 
こうもはっきり聞いてしまったら、かくなるうえは 
「じゃ、フレッツを解約するのを止めます。で、いちばん早いの、今は47Mでしたっけ。それに変更してください。モデムが変わりますよね。早急に送ってください。9日には越してしまうので、8日までに着くようにお願いします」 
と言うしか・・・。 
 
ネット接続料節約計画は、ころっと頓挫。 
堅実な生活への道は、果てしなく遠い。
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2005/2/3(木)  vs工事〜迫力で一本勝ち
 
労働が早く終わり、昼間の3時前には帰宅。 
そしたらなんてこと、ぎゃおすマンションの真裏では重機がドッカンドッカンと、盛大に鉄骨の打ち込み作業中じゃないの。 
最近ちょっと、工事の音がまたもやうるさくなってきたとは思っていたけど、今日のはこりゃひどい。 
らくが怖がってたらどうしてくれる。 
 
外廊下から下の工事現場に向かって、腹立ち紛れに「うるさい!」と怒鳴った。 
4階からだし騒音だしで聞こえないと思ったのに、ちょうど私が口を開けた瞬間に機械の音が小さくなって、真下にいた兄ちゃんに聞こえてしまったよ。 
しかし何と言ったかまでは聞こえなかったようで、兄ちゃんが「何でしょうか」と聞いてきた。 
まあええわ。このさい、ガツンと言ってやる。 
「この作業はいつまでやるんですか。あと何日も続くんですか」と質問すれば、14日までだという。 
ふ〜ん。9日に引越しするからいいけどね。 
ああそうですかと部屋に入ってドアを閉めると音はだいぶマシだが、部屋がかすかにだけど、ずっと揺れてて気持ちが悪い。 
しかしちょっとしたら工事がやんで、作業の責任者(監督?)だという○○建設のおっちゃんが家にやってきた。 
 
うるさくてすみませんができるだけ騒音がでない機械を使用しておりまして・・・とくどくど始まったが、そんなことは聞いても仕方がない。 
おっちゃんは仕事をしてるだけで、やらないと会社から叱られる。 
生活がかかっているのだし、会社から言われたことはやらなきゃならん。 
おっちゃんの会社は、某私鉄会社から言われたことをやらなきゃならん。 
現場の人達は某私鉄会社の計画を実行に移しているだけで、おっちゃんがいくら謝ってくれたって、工事をやめるわけにはいかないでしょう。 
一言うるさいと言いたかっただけだし、もういいよ。 
怒ってるんじゃなくて、話してもどうにもならないことだから。 
 
私の帰宅と同時にコタツから飛び出てきたらくが、おっちゃんと窓越しにしゃべっている間はまたコタツに逆戻り。 
騒音で怖い思いをしたかもしれず、おっちゃんに怯えて、らくが可哀相だ。 
しかしアパートの解体のときにはタオルを持って挨拶に来たくせに、それよりうるさい工事を突如始めるのはどういうことなの。 
なにしろうちには大事なイエヤマネコがいるんですから、気をつけていただかないと。 
だんだんまたもや腹が立ってきて、勢いで某私鉄会社に電話。 
スーパーで賞味期限が切れたものを買ってしまっても面倒くさいから何も言ったことはないのに、初めて『クレームの電話』というものをした。 
 
「こんなにうるさい工事をするなら、立ち退きを昨年いっぱいとか1月中旬までとかにしていただきたかった。 
まだ住人がいるのに、うるさすぎます建物も揺れてます。」 
と訴えると 
「実は工事が計画よりも進んでまして。本来なら皆様の立ち退きが完了した後にやる予定だったのですが」 
と、おっしゃるではないですか。 
それって・・・それって・・・ 
ひどくね?ナメてんのかおい、ばかかおめ、こっちにはイエヤマネコが〜 
などと頭の中でぐるぐるはするものの、なんと言い返せばよいものかと言葉に詰まり、思わず無言になってしまった。 
すると電話の兄ちゃんは、「そんなにうるさいですか?実は私どもでは、まだ現場を見たことがないもので」とのたまうではあ〜りませんか。 
こちらは、「うるさいです・・・」 
とつぶやくのが精一杯。それって・・・それって・・・ 
気が抜けて、どうでもよくなってしまったではないか。 
・・・そういう作戦ですか? 
「もういいです。どのみち工事はやらなきゃいけないんでしょうから。話を聞いてもらって少しは気がすみましたので、どうも」と電話を切ろうとしたら、「いえ、検討させていただきます」と言っていたが、どうせ口だけだろ。 
 
と、思ったが。 
それから、工事はストップしたまま。 
最初は3時の休憩かと思ったが、再開することなく夕方になり、みな帰っていった。 
もしかして私が工事をやめさせたのか? 
私の声か形相かが、よっぽど怖かったのか。 
すげい。 
らくや、明日はどうなるんだろうね。 
 
******************* 
夜、本の整理。 
要るもの、売るもの、捨てるものに分類。 
あああ、とりあえずと取っておいたものが、ただのゴミと化して大量に溜まっている。 
データなので目に付きにくいが、PCの中にもガラクタをいっぱい溜め込んでいるに違いない。 
 
それにしても、なんでこんなにモノだらけなの。 
引越し当日までに片付けられるのか? 
そもそもいったいぜんたい、搬出にこぎつくことができるのか。 
引越し王日通のCMでは、引越し屋さんが梱包したり搬出したりするのを奥さんが鼻歌を歌いながらベランダから眺めているが、それって本当にありえる状況なのか? 
ゴミもないし、捨てるものもないし、家の中すべての物をそのまま移動すればいいのか。 
普通は、いくらおまかせ楽々パックでも、ちょっとはなんかあるだろ〜。 
つか、ベランダで鼻歌奥さんのオツムが弱そうに見えるのは、本の整理だけで気力を使い果たした私のやっかみでしょうか。 
 
写真:真上から見たイエヤマネコ。また丸くなったような気がする・・・。 
2年前のいっちゃんが食べなかった不安を思えば、食いすぎの心配なんて幸せのうちとはいえ、らくや、あんた本気で痩せなきゃいかんのよ〜。
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2005/2/4(金)  タラもいいかも
 
今日も某私鉄会社の工事はやっているが、くおんくおんくおん〜という大人しいもので、昨日のような騒音はない。 
もしかしてわし、本当に鉄骨打ち込み工事をとめたのか? 
というより、そんなに簡単にやめてもいいものなの。 
謎だ。 
 
*************** 
午前中は公共料金や粗大ゴミの申し込みやらで、あちこちに電話しまくり。 
どこもお姉さんが出て、てきぱきと事務処理を進めてくれる。 
私が住所などをしゃべると、カタカタカタとプロなスピードで、キーボードを叩く音が聞こえてくる。 
そんな中、水道局の○○出張所だけはおぢさんが出て、 
「え〜と・・・。セ・・・タ・・・ガ・・・。あ、間違えた。ガを間違えた。ちょっと待ってて。え〜・・・セ・・・タ・・・ガ・・・ガ・・・なんだこれ、ガになら・・・ああ、ヤ・・・ク・・・。 
はい、次は?」といったペース。 
おまけに、タメ口。 
おぢさん、配属で慣れない仕事に回されたのか。 
お互い頑張ろうね〜。 
 
午後からは、バタバタと雑用で外出。 
新しいガスコンロや浄水器を買って新しい部屋に置いてきた。 
明日は不用品をバラしたりと、やることはいっぱいある。 
箱詰めはまだ全く手をつけていないし、労働に行く日もあるし、引越し、本当にできるのかあ? 
 
****************** 
夕食は寄せ鍋。 
生たらを煮たから、らくもこっちで一緒に食べよう。 
昨冬はタラを拒否したけど、今年はどうかな。 
 
ふんふんと臭いをかいで、さっさと歩み去るイエヤマネコ。 
やっぱり嫌いなの?つまんないなあ。 
お皿に入れたまま台所のカウンター棚に置いておいたら、1時間後くらいにキレイに食べた。 
小指のツメくらいの量だったけど、また煮てやるからね。 
少しずつ、受け入れてくれる食べ物が増えてきて、嬉しいことです。 
 
以前は興味なしだった鰹節も、好きになった。 
あんまり食べないカリカリでも、鰹節をぱらぱらすると、よく食べる。 
たま〜に少しだけにしてるけど、好きな食べ物が増えるのは、いいことだと思う。 
イザというとき(ないように願っているが)の切り札は、たくさんあったほうがいい。
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2005/2/5(土)  流血のダダダ
 
パソコン及び周辺機器は、引越し屋さんではなく個別に運びたい。 
ノートはリュックに入れて背負って移動すればいいが、デスクトップはどうする。 
電車で運ぶには重過ぎる。 
レンタカーを借りて、前日に持っていってしまうか? 
で、誰が運転するの。 
くりくりは何年、運転してないんだろ。 
ううむ。 
 
考えていたところに、妹の美帆ちゃんから電話。 
PCの話しをしたら、美帆ちゃんの友人が車を出してくれることになった。 
持つべきものは、顔の広い妹である。 
で、今夜のうちにデスクトップ、プリンター、スキャナーをぱっと運んでしまった。 
ゆうさん(友人さんの名前)、美帆ちゃん、ありがとう。 
 
*************** 
らくが夢中でダダダ中、私の足を踏んで駆け抜けていった。 
ド派手な引っかき傷になり、流血。 
いててててて。 
怪我をしたのが山猫でなくて良かったが。
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2005/2/6(日)  楽勝のはず
 
労働で身動きが取れん。 
ま、明日と明後日で梱包を終わらせればいいのさ。 
楽勝でしょう(たぶん)。
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2005/2/7(月)  引越しのココロエ〜美帆ちゃんのご指導
 
一日中、梱包。 
棚の中のものを箱に詰めるだけ、すぐ終わると思っていた私は甘かった。 
ぎゃおすマンションにあるもの全てに、埃が積もり汚れがこびりついている。 
そのまま持っていくのもナンなので、払ったり拭いたりしていると、えらく時間を食うのであった。 
そのうえ、あまりにもゴミが多い。 
「今までありがとう。お疲れ様でした。」と暇を出すものも、やたらと多い。 
くりくりが最初少しバラしたが、あまりにも数があるので、「無理です〜。もうできません〜」と、泣きが入った。 
そりゃそうよね。 
で、粗大ゴミを21点、申し込んだ。 
 
冷蔵庫の中のものを引き取って欲しいので、妹を呼びつける。 
夜8時頃、「手伝うことある〜?」と、美帆ちゃん登場。 
玄関から入るなり、「やだ〜。この家、全然片付いてない〜」とおっしゃる。 
腹蔵のないご意見ご感想をありがとう。 
だって引越しはあさってだもん。 
明日なら焦るけど、明後日だから大丈夫だって。 
 
などと言い訳していると、美帆ちゃんから「箱の中身は上に書いてもダメなんだよ。箱の横に書かないと、積み上げたときに分からないよ」と、ご指導をいただく。 
なるほど、ごもっとも。 
「書こうか?」と言ってくれたので、遠慮なくお願いする。 
5分も経った頃、「終わっちゃった。だって梱包が終わってる箱が少ししかないんだもん」と、これまた腹蔵のないご意見ご感想が。 
だ〜か〜ら〜。 
引越しは明後日だから大丈夫なの〜(たぶん・・・) 
 
美帆ちゃんはその後ひたすらしゃべり、「やだ〜。手伝いに来たのに〜。なんか邪魔しに来たみたい〜」と言いながら、冷蔵庫の中のものを目いっぱい押し付けられたせいで、ヨロけながら帰っていった。 
 
************** 
明け方の4時。 
「あお〜んあお〜ん」と、らくがひたすら鳴きっぱなしになった。 
誰か来ると、いつも明け方に2時間くらい鳴きっぱなしになる。 
それとも部屋の様子が違うので、文句を言っているのか。 
大丈夫だから寝ようよ〜。
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2005/2/8(火)  セタガヤ楢山節考
 
終わらない・・・。 
梱包が終わらない。 
綺麗にしてから持っていくのは諦めて、ひたすら詰めるが終わらない。 
 
なぜ終わらない? 
それは、ゴミの処理に莫大な時間を食うから。 
 
粗大ゴミの収集日は16日だが、マンションの玄関先に出しておいてもいいと大家さんの許可をもらったので、話しは簡単。 
明後日は燃えないゴミの日なので、ズルだが明日の朝に出してしまうことにして、不燃ごみも解決。 
問題は、可燃&資源ゴミである。 
 
明日、水曜日に引っ越して、newぎゃおすマンションでもやることは山積みで、金曜日の可燃ごみと土曜日の資源ゴミを出しに、ここに戻って来れる自信がない。 
どうにかせねば。 
 
ということで、真夜中の丑三つ時に、明日可燃ゴミの収集場を捜してさすらいの旅に出た。 
あったよ〜。 
資源ゴミを出せる収集場も見つけたよ〜。 
 
さて。 
前回インドに旅行した帰りに、楽器や布を買いすぎてバックパックに入りきらなくなり、まるで移住でもするかのような特大リュックをタイで購入したのであった。 
それにゴミを詰めたはいいが、背負うとリュックがケツの下まで来るので、自転車には乗れない。 
カゴにも入らないし、王様号には荷台は付いてない。 
というわけで。 
徒歩で遠くの収集場まで7往復。 
途中には長い階段あり、急勾配の坂ありの道のりだった。 
 
ひいひい。 
しかし、なせばなる。 
可燃ゴミは終わった。 
次は資源ゴミ。 
同じ道のりを、8往復。 
雑誌がほとんどなので、やたらと思い。 
真夜中に、うんしょうんしょと荷物を背負って急な坂道を登っていたら、『楢山節考』という映画を思い出した。 
はたからみたら、夜逃げだろう。 
しくしく。
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2005/2/9(水)  王国移転の本番となり
 
梱包は、終わらない。 
終わらないが、少しは寝ておかねばならんと、途中でほっぽり出して3時間ほど仮眠。 
7時に起きて、また梱包。 
が、終わらねえ。 
 
8時半、アートさんが来た。 
来るなり間髪入れずに、お昼代を渡す。 
一人千円で、計4千円。 
エレベーターなしの4階からエレベーターなしの3階という過酷な条件なので、私は一人2千円か、きりのいいところで一万円を渡して4人で分けてもらおうと思ったのだが、くりくりと美帆ちゃんが声を揃えて「一人千円でいいよ!」と言うので、意見に従った。 
しかしなあ。 
会社の利益がどれだけあるか知らないが、身体を使って現場で頑張っている人達の給料は、そんなに高くないのでは。 
梱包も終わってないし、一人千円じゃ、やっぱ少なかったかなあ。 
 
そして、一人千円のささやかなお昼代が効果を発揮したのか、最初からそういう教育の会社なのか、出しっぱなしだったものはアートさんの手によってあっという間に梱包され、あれよあれよという間に素早く搬出されていったのだった。 
 
その間、山猫トイレと山猫ご膳と共に、らくは押入れの中。 
最初はお風呂場と思っていたのだが、隙間風だらけで寒いし、すぐ外の某私鉄会社の工事の音がかなりうるさいので、急遽押入れに変更したのだった。 
アートさんには「猫在中に付き、押入れは開けるべからず」とお願いをする。 
いっちゃんも引越しのときには押入れだったが、怒ってわめいて大暴れして襖をぶち破りそうだったので、当時使っていたプラスチックのカゴ型キャリーに入っていただいた上で押入れだった。それでも大暴れし、キャリーに何度も体当たりをかまして、鼻の頭を血が出るほど擦りむいた。 
そんなことがあったので、押入れのらくが心配だったが、アートさんが出入りしている間は『し〜ん・・・』として、こそとも音を立てず、気配まで消す。 
アートさんがいなくなると、あお〜んあお〜んと鳴きはするが、暴れない。 
アートさんが入ってくると、またもや『し〜ん・・・』 
たまに襖を少し開けて頭を撫でて、話しかける。 
大丈夫だよ。 
 
そんなこんなで、2時間半で全ての搬出が終了。 
ダンボールは見積もり人の予想通り、70個。 
プラス、鉢植えなどの自分達では梱包できない箱が10個で、計80個。 
アート見積もり人の眼力、恐れ入りました。 
お昼をはさんで12時半くらいにnewぎゃおすマンションで合流することにして、一旦アートさんと別れる。 
 
押入れから、らくを出す。 
空っぽになった部屋を、うろうとと落ち着かない様子で点検して回る。 
大丈夫だよ。 
みんなでnewぎゃおすマンションに行くんだよ。 
 
リュックにノートPCとデジカメを入れ、いっちゃんのお骨をショルダーに入れ、抱っこする。 
キャリーに入ったラクシュミーも、抱っこする。 
山猫トイレと山猫ご膳一式は、くりくりのリュックの中。 
荷物に埋もれて歩いている私を見て、駅までの道中、くりくりが「いちごさんか、らくを持つよ」と言ってくれたが、どちらも渡したくない。 
どちらも、私が抱いていたい。 
しかしくりくりが、「揺れるとお骨が砕けるかもしれない」というので、あわわ、そりゃいかん。 
いっちゃんを抱いてもらうことにした。 
くりくりに渡し、「いっちゃん、一緒に行こうね」と話しかけたら、お骨が大きな音で、「かたん」と鳴った。 
歩いているときには何の音もしなかったのに、立ち止まっているときに、唐突に大きな音がした。おそらくは偶然なのだろうが、できすぎのタイミング。 
私は、いっちゃんが返事をしてくれたのだと思っている。 
新しい王国に、一緒に行こうね。 
ぎゃおすの王様は、いっちゃんです。 
 
newぎゃおすマンションに到着して、私とくりくりは、とりあえずのコンビニランチ。 
山猫ご膳も用意したが、らくは食べるどころではないらしく、ひたすら歩き回っている。 
そのうち、アートさんも到着。 
ちょっと待ってもらって、お風呂場に山猫トイレと山猫ご膳をセットし、浴槽に私の毛布を引いて、そこにラクシュミーを入れる。 
たまにお風呂場をのぞいて声をかけると、毛布の中から、らくがひょこっと顔を出す。 
か、可愛い・・・。ぎゃ、可愛い! 
が、すまん。もうちょっと待ってくれ。 
 
搬入は2時間で終了。 
らくをお風呂場から釈放。 
らくさん、押入れを見つけて一直線に突入し、こもってしまった。 
ダンボールの山は放っておいて、とりあえず山猫タワーを立てる。 
ここはらくの縄張りだから、安心していいんだよ。 
しかし、らくは出てこない。 
飲まず食わずトイレせずで、夜になった。 
夜中の12時近くになって、ダンボールを隅に寄せてスペースを作り、コタツを出した。 
押入れから見張っていたらしいラクシュミー、コタツがセットされるなり、どすんと飛び出してきて、速攻で中に入った。 
そうか。タワーじゃなくて、コタツだったのね。 
 
それから真夜中になり、らくは少しだけ猫缶を食べて、おしっこをした。 
大丈夫そうだね。 
良かった。 
 
写真:newぎゃおすマンション到着直後のラクシュミー。 
「ここどこやねん。帰る〜っ!」と、全開で怒るの図。
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2005/2/10(木)  文句で始まる山猫の朝
 
王国移転のお祝いに、らくに甘えび。 
新ぎゃおすマンション近辺の店では、らくに食べさせられるような上等のお刺身が見つからず、うろうろしているうちに一駅先の商店街まで行ってしまった。 
はやいとこ、近所の探索もしなくちゃなあ。 
甘えびを買った店にも、新鮮な白魚や豆鯵はなかった。 
山猫御用達の、いい魚屋さんを見つけなければ。 
 
美帆ちゃんから、海老もホタテもコルステロールが高いので、らくにあげちゃだめと言われているが、今日は特別。 
お祝いだもんね。 
らくや、おいしかった? 
 
昨日は飲まず食わずだった山猫だが、いつもより量は少なめだけれど、今日は朝から食べている。 
お水を飲んで、トイレにも行く。 
あとは、ひたすらうろうろと歩き回り、文句を言い続ける。 
「あお〜んあお〜んあお〜んあお〜んあお〜ん」 
以下、永遠にリフレイン。 
それだけ文句が言えるのは、元気な証拠でしょう。 
 
いっちゃんは5回引越しをしたが、どこに行っても平気だった。 
新しい部屋の中を一回りし、くんかくんかと確認したら、あとは私にくっ付いて、何事もなかったかのようにどっしりと座ってた。 
いっちゃんはハエさえ怖い臆病な猫だと思っていたが、そうでもなかったのかもしれない。 
らくよりは、肝が据わっていたように思う。 
もっとも、虫を追いかけて遊び、新しい部屋では落ち着きなく歩き回るラクシュミーのほうが、普通に猫の標準のような気がする。 
 
*************** 
全てのダンボールには中身が書いてあるが、ほとんどの箱は、実際に開けてみるまで中身が分からない。 
というのは、うちの荷物は本とCDが多いのだけれど、それらをパンパンに詰めてしまうと重くて箱を持ち上げられないので、半分本を詰めて、残りのスペースにタオルや衣類などの軽いものを適当に詰めてしまったから。 
で、ダンボールに書いてある中身は、『ハードカバー』や『文庫本』だけである。 
 
靴下、どこ? 
箱を10個開けて、やっと発見。 
タオル、どこ? 
12個目の箱で、ようやく発見。 
ああ、面倒くさい。 
 
やんなってきて、開ける前に、箱をじっと見つめてみる。 
捜しているものを頭の中に思い浮かべて、「どこにいるの〜?」と、ダンボールの山に呼びかける。 
目指すは、お箸などのカトラリー類。 
お〜い、どこ〜? 
箱のひとつから、「ここ〜」と、返事があった(ような気がした)。 
よしよし、そこか。 
では、お箸よ、出てきなさい。 
ばりぼりべりと開封すると、中には大量のケーブル類が、とぐろを巻いていた。 
・・・違うじゃん。 
本当に一発で当ててしまったら怖いが、せめて10個以内でめぐり合いたいものである。 
 
というわけで。 
お箸を求めて片っ端から箱を開けるが、出てこない。 
何十個開封しても、出てこない。 
そして、とうとう最後の1個になった。 
数十個の未開封箱のうち、いくらなんでも最後の一個に入っているとは、私の勘は当たらないにも程がある。 
しかし、これでとうとうお箸はワタシのもの。 
わはははは〜。さあ、出ておいで。 
ばりぼりべり〜。 
 
へ。 
・・・違うじゃん。入ってないっ! 
そんなバカなと、最初からもう一度箱を覗いて捜したが、やっぱりない。 
考えられることは、ただひとつ。 
旧ぎゃおすマンションに忘れてきた。 
備え付けの調理台の引き出しに入れていたのだが、中身を出してこなかったのか。 
 
くりくりが取りに行き、お箸をゲットし、最後のゴミを捨て、引越し荷物には入れてなかった自転車に乗って帰ってきた。 
部屋のブレーカーを下げておくようにと電力会社の人に言われていたのだが、忘れていたので、ついでに頼んだ。 
そちらは、またもや忘れてきたそうだ。 
ま、いいか。 
私も2〜3日中に王様号(自転車)を取りに行くので、そのときでいいや。 
 
************ 
今日は写真を撮らなかったので、空っぽになった旧ぎゃおすマンションでの、昨日のらく。 
畳も壁も、笑っちゃうくらいボロだなあ。 
イマドキこういう部屋って、希少価値かも。 
(でも、大好き。)
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2005/2/11(金)  完璧な学習能力(対象限定)
 
引っ越した当日からガス屋さんや水道屋さんが出入りしたせいか、らくは早々にドアチャイムの音を覚えて、ピンポーンと鳴ったとたんに姿を消す。 
旧ぎゃおすマンションのは、「ビーッ」というブザーだった。 
今度のは正しく「ピンポーン」というチャイム音で、まったく違う種類の音なのに、それが鳴ると誰か来るということをすでに理解したようだ。 
そういう学習能力だけは、非常に高い山猫である。 
 
*********** 
写真:突っ張り棚の点検に余念のないラクシュミー。 
このあと見事に棚を落とし、タオル類をちょうど開いてた洗濯機(水入り)の中に叩き込んだのはお約束。 
怒ってないわよ〜。おほほほほ。 
ぜ〜んぶ洗えばいいんでしょっ。
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2005/2/12(土)  空気清浄機2号
 
旧ぎゃおすマンションから持ってきた空気清浄機は、イオン式とかいうもので、小さくて音がほとんどしない。 
吸い込みも吹き出す風も、うんと近づくと感じる程度。 
3万円もしたのに、これって働いてるの? 
猜疑心まんまんでフィルターを見てみると、汚れがべっとりくっ付いている。 
わ。黙々と働いていたのね。疑ってすまなかった。 
 
しかし新ぎゃおすマンションは少し広くなったので、これ一台ではパワー不足か。 
イオン式は部屋中の空気を循環させて綺麗にするようだが、本当に『黙々』と働くので、効果が実感しにくい。 
もっと、シロウトにも分かりやすい空気清浄機が欲しいなあ。 
例えば煙草を吸うとたちまち反応し、ごおおおお〜っとこれみよがしに煙を吸い込んでくれるようなヤツ。 
 
ということで。 
私にとってのアミューズメントパーク、新宿西口ヨドバシカメラに行ってきた。 
売り場についてびっくり、目が泳ぐ。 
こんなにたくさんの種類があるの〜? 
製品を眺めながら、一応それぞれのセールスポイントを読んでみるが、さっぱり分からん。 
で、結局、どれがいいの? 
 
店員さんに、「静かで、強力に煙草の煙を吸い込んでくれるのをください」というと、新発売のダイキン製を薦められた。 
「光触媒フィルターがどうこうのこうの、バイオ抗体があーたらこうたら」 
なんだか分からないが、なにやらスゴそうだ。 
『分からないけど、スゴそう』 
これこそ、シロウトに売るための戦略そのもの。 
 
「でもこれ、高いんですけど。」 
「新製品なので・・・。」 
新しく出たのを売りたいだけじゃ? 
 
「これ、でかいですね」 
「効果を考えてもらえれば、大きさには目をつぶっていただいて・・・」 
「・・・・・。じゃ、これください。」 
あああ、まんまと。 
だって選ぶのが、面倒くさいんだもん。 
 
箱は10kgなので持って帰れないことはないが、ハンズに寄りたいので、配達してもらうことにした。 
お買い上げ、ありがとうございました〜。
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2005/2/13(日)  王国掃除事情
 
昨日ハンズで細々したものを捜したが、いいものがなくて何も買えなかった。 
しかしこのままでは、部屋の中のあれこれが使いにくくて仕方がない。 
どうにかせねばと検索すると、4つ先の駅に大きなホームセンターがあるらしいので、雨の中、出かけてきた。 
 
たしかに、店舗は大きかった。 
日曜大工用品は充実の品揃えだが、日用雑貨などは微妙。 
お値段も微妙。 
安いのか安くないのか基準をあまり知らないので判断しかねるが、別にお買い得な感じはしない。 
買いたいものもない。 
散々うろうろしたあげく、激落ち君を一個だけ買ってきた。 
得に安くはなかったが、雨の中出掛けてきたのに手ぶらで帰るのは、なんだか悔しい。 
 
店で実物を手に取り細部を確認してから買うのは諦めて、帰宅後、あれこれネットで注文。 
棚やら何やら、少々ヤケクソ気味にどんどん買う。 
わははははっ。来週は宅配便ラッシュだ。 
 
************** 
ホームセンターで買った激落ち君だが、これは最近のぎゃおすにとって、欠かせない備品となっている。 
なにしろ王国内の全てのものが汚いので、片っ端から激落ち君でコシコシ擦っていると、あっという間に特大サイズがなくなってしまう。 
しかし擦っても擦っても、あれもこれも、まだまだ汚い。 
12年間、ろくに掃除をしなかったツケを、今払っている。 
 
旧ぎゃおすマンションの棚をどかした跡には埃がこんもりと積もっていて、雪景色のようだった。 
なかなか見事で笑えたが、この中で食べたり寝たり、平気で生活してたんだなあ。ぞぞ。 
何もかもがあんまり汚いので、いっちゃんの腎不全もラクシュミーのでぶも、私が掃除をしないせいかと思ったくらい。 
私のようなズボラな人間は、10年に1回くらいは引越しをするべきかもしれない。 
そうじゃないと、しまいにはテレビの取材が来そう。 
「掃除できない女たち〜汚れと共存」 
あああ、いやだよう。 
 
新しい部屋に移ったばかりで、壁の白さに対比して、持ってきたものの汚れっぷりが嫌でも目に付く。 
今はいちいち、「汚いっ。きい〜っ。」と激落ち君で擦ったりしているが、いつかそのうち新ぎゃおすマンションの壁もセピア色になり、それにつれて汚れは目立たなくなり、埃が積もるようになるだろう。 
で、また引越しの時に、「ぞぞぞ」となる。 
学習能力は山猫並み、もしかしたら以下かもしれない。 
 
*************** 
らくは新ぎゃおすマンションに慣れて、食欲はすっかりいつも通り。 
ダダダも滑空も絶好調でこなし、おっぴろがって寝ている。 
まだちょっと文句が多いが、精神状態はだいぶ落ち着きつつあるようだ。
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2005/2/14(月)  旧ぎゃおすマンションの秘密
 
セタガヤ区役所出張所に、住民票の移転手続きに行く。 
その場で、住所を書き換えた健康保険証を渡してくれた。 
同じ区内の移転だと、ちょっと手続きが簡単になるようだ。 
 
それから、旧ぎゃおすマンションへ。 
玄関の鍵を回しドアを開けると、空っぽの部屋が広がっている。 
移転当日はあたふたと後にしたが、改めてガランとした部屋を見ると、胸が痛い。 
いっちゃんいっちゃんいっちゃん。 
新しい部屋に一緒に引っ越したから、もう、ここにはいないよね。 
そうは思っても、いっちゃんが愛した部屋の窓からは綺麗な青空が見え、お日様さんさんで眩しく暖かく、そこここに日向ぼっこを楽しむ王様の残像が見える。 
そして最後の一年間、この部屋でうんと頑張ったね。 
今思うと、いっちゃんは身体の限界を超えて頑張ったのではないか。 
精神力だけで。私のために。 
私の執着心が、王様に無理をさせてしまった。 
 
が。 
それはそれとして。 
部屋のあまりの汚なさに、くらりと気が遠くなる。 
涙でぼやけた目にも、はっきりと汚い。 
たった数日前まで生活していた部屋なのに、靴を脱いで上がることが躊躇われるほどであった。 
しかし部屋への感謝の気持ちとして靴を脱ぎ、開けっ放しになっていた窓を閉め、忘れていた電気のブレーカーを下ろし、いっちゃんの柱にちゅうちゅうして、一礼をし、また鍵を閉めた。 
今日これから鍵を大家さんに返すので、ここに来ることは、たぶんもうない。 
12年と1ヶ月間、ありがとう。 
この部屋が大好きだよ。 
いっちゃんとラクシュミーと、くりくりと私を守ってくれてありがとう。 
 
駐車場に置きっ放しにしてた王様号(自転車)に乗り、大家さんのところへ。 
鍵を渡して、敷金1.5か月分を返してもらう。 
なぜか3月分の管理費を引かれてて、よく分からない理由だったが、別にいいや。 
 
大家さんは上機嫌で、今日はよくしゃべる。 
「今だから言いますけど」で始まる、打ち明け話まで聞いてしまった。 
あのマンションの真下には地下水脈が通ってて、ちょっと掘ると水が染み出してくるそうだ。 
外廊下に面した中庭に、何の手入れもしないのに木々が生い茂っていたのは、そのおかげだったらしい。 
隣の神社の樹も同じ。 
「地盤が弱いとこですからね〜。某私鉄会社の工事、大丈夫なんですかね。あはははは。」 
 
あはははは。 
1階の駐車場のコンクリが途切れたところに、いつも水が溜まってて不思議だったけど、そうか〜。 
地下水が染み出してたのね♪ 
 
って、あなた。 
おまけに駐車場には壁がなく、柱だけで支えられている。 
地震に弱い構造なので、今の建築法では通らない。 
それだけでも危険と思っていたが、地下水脈で地盤が弱いって? 
あはははは〜。 
ははは。はは。は・・・。 
危ねーよ! 
 
大家さんは築40年で老朽化した自宅も某私鉄会社に買ってもらったそうで、3月いっぱいで引っ越すという。 
店舗付き(布団屋さん)の鉄筋ビルなのだが、客は来ないわ雨漏りするわ窓枠は鉄でボロボロだわ、未練はないですねと笑っている。 
店にお客がいるのを見たことがなく、土地やマンションをいっぱい持っているので赤字商売は税金対策なのかと思っていたが、どうやら商品を売りたかったらしい。 
それは気がつきませんでした。 
 
何年も前から元ぎゃおすマンションに立ち退き話しは出ていたが、のらくらとかわしていたという。 
それが去年の3月に、いよいよ時間的に切羽詰った某私鉄会社が来たときに、冗談半分、ダメもとで「ここも買ってくれませんかね〜」と言ってみたそうだ。 
すると某私鉄会社は、「ぎゃおすマンションの立ち退きには、それが条件なんですか」と聞いてきた。 
大家さんはびっくりしたが、そうかその手があったかしめしめと、「そうですそれが条件です」と言い切り、目出度く売買契約が成立したそうだ。 
大家さんは、公共事業だからと某私鉄会社にイジメられて、土地を無理やりのように安く買い上げられたのではなかった。 
案外、ホクホクなのであった。 
なんだかなあ。 
でも、良かったね。 
 
*************** 
らくがダダダをすると、フローリングに傷がつく。 
持ってきた防音カーペットだけでは足りないので、新しく注文したが、届くのはちょっと先。 
が、傷は毎日増えるので、何か応急処置をしなければ。 
 
近くのスーパーで、折りたたんである安物のカーペットを買ってきた。 
それでも部屋の端っこなどは覆いきれずに、なんでもいいやとこれまた安物のハイビスカス柄のキッチンマットを買ってきて、さらに押入れに眠ってたビーチマットまで敷いた。 
つぎはぎの、なんともいえないスゲい部屋の出来上がり。
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2005/2/15(火)  ぎゃおす国道一号線
 
某私鉄会社から電話。 
昨日の夕方、旧ぎゃおすマンションの部屋を点検してきたそうだ。 
「搬出完了を確認しました。残り20%の立退き料をお支払いしたいので、書類に判子をいただきたい。」 
ええ、押しますともいくらでも。押して押して押しまくります! 
うちまで来ると言ってくれたが、今はラクシュミーが落ち着きつつある時期なので来客は避けたい旨を伝え、駅で待ち合わせ。 
 
今日の某私鉄会社は3人だった。 
新入りさんが、先輩2人にくっ付いて歩いているようだ。 
駅前のコーヒー屋で、ぽんぽんと調子よく判子を押しまくる。 
4枚終わったところで急に、なんだか判子の字が変に感じた。 
某私鉄会社の人が次の書類を用意して待っているが、しばし手を止めて眺める。 
・・・・・ 
「あの。これ、私の苗字の判子じゃないような気がするんですけど・・・」 
一斉に、判が押された書類にかがみこむ某私鉄会社3人。 
全員で、しばし無言で眺める。 
「・・・・・」 
私「これ、コンドウみたいに見えるんですけど・・・」 
某私鉄会社「そういえば・・・」「よく見ると・・・」「違いますね・・・」 
私「どうしましょう?」 
某私鉄会社「・・・・・(無言)」 
 
漢字で書くと、私の苗字は近藤さんと一字違い。 
その一字は、ペンで書くと似ている漢字ではないのだが、ぽんぽん押した判子ではそっくりだった。 
近藤印鑑は、郵便局に転送願い届けを出しに行った時に判子がいると言われ、なんでもいいやと近くの文具屋で300円で買い、ずっとバッグに入れっぱなしにしてたもの。 
これで住民票の移転届けも出しちゃったけど、区役所出張所の人も郵便局の人も気がつかなかったらしい。 
そのくらい似ていれば、私がすぐに気がつくはずはない。 
 
しばらく悩んでいた某私鉄会社の3人組だが、結局、残り一枚の書類は、私と同じ苗字の社内の人間に判子を借りて押しときます、ということになった。 
もう押してしまったぶんは、そのままでいいですとのこと。 
某私鉄会社3人組の最年長リーダーによると、判子というのは何でも良くて、コンドウでもエリザベスでも、これがぎゃおすの判子ですといえば、それで通るそうだ。 
 
そういえば。 
以前に近所に住んでいたテキサス出身のアメリカ人ネコバカが、キティちゃんの判子で銀行に口座を開設したのを思い出した。 
彼も、「判子は何でもいい」って言ってたな。 
キティちゃんでも、「これがジェイムス(アメリカ人ネコバカの名前)の判子です」と本人が言えば、それで通るそうだ。 
 
前から不思議だったが、それじゃ判子って何なの? 
たとえキティちゃんでも、銀行の届出印はまだ分かる。印鑑証明も分かる。 
しかし、特にお役所関係の書類では判子を押すことは良くあるし、領収書や請求書にもいちいち判子を押すが、ちゃんと届けを出した判子じゃなくてもオッケなものがほとんどだ。 
サインなら本人が書いたという証明になるが、その場で買った100円ショップの判子に何か意味があるんですか? 
本人じゃなくても押せるじゃん。 
 
話しは戻り、コンドウ問題が片付いたところで、いっちゃんの柱の話を切り出した。 
「部屋と部屋の間の木の枠を、一部分、ちょっとだけ欲しいんですけど。解体の時にいただけないでしょうか」 
するとあっさり、「解体の前に、お好きに持っていってください」と、旧ぎゃおすマンションの鍵を渡された。 
・・・あれ? 
昨日、「もうこれで会うことはないね」と涙ながらにお別れをした鍵が、戻ってきたよ。 
 
いっちゃんの柱(木の枠)を欲しい気持ちはもちろんあるが、旧ぎゃおすマンションは全てそのままいっちゃんの世界に送ったほうがいいような気もして、ずっと迷っていたのだった。 
いっちゃんの爪痕が残る柱はいつまでも持っていたいが、それは特に王様のお気に入りだったわけではなく、爪とぎ柱はそのときの家具の配置などによっていろいろだった。 
一番いっぱい傷が残っている木枠を、『いっちゃんの柱』として珍重しているが、それは未練たらたらの私の感傷に過ぎず、所詮はただのモノで、いっちゃんの魂とは無関係である。 
しかし、欲しい(未練)。 
切り取るかやめるか、迷ったまま決められず、もし某私鉄会社がいいと言ったら切り取る、ダメといわれたら諦めようと思っていた。 
それがこんなにあっさりと許可が出てしまったので、なんだか勝手が狂った。 
 
私「部屋を壊すことになりますけど・・・」 
某私鉄会社「どうせ壊すんです。お好きにどうぞ」 
私「「・・・。はい。」 
 
本当は、ダメと言われたかったのかもしれない。 
柱を切り取っても何の意味もないことは分かっているのに、執着している。 
それはいっちゃんに未練があり諸々の後悔があるからで、それらを違う方向に向ける手助けとしてダメと言われたかった。 
偉大な王様・いっちゃんのため、ラクシュミーのため、何より自分自身のために。 
でも、「いいよ」と言われてしまったよ。 
ははは・・・。また、迷う。 
 
*************** 
旧ぎゃおすでは服のほとんどを押入れに入れていたが、新ぎゃおすにはクロゼットがある。 
そのようなシロモノがある部屋に住むのは、初めての経験である。 
しかしクロゼットといっても、たいした作りではない。 
ただのベニヤ板が大雑把な間隔で渡してあるだけで、そのままでは使いにくい。 
押入れとは奥行きが違うので、今までのプラスチック引き出し(衣装ケースというらしい)は、入らない。 
なので、某私鉄会社と別れたあとに近所の大型スーパーへ行き、サイズが合う衣装ケースを2個だけ買ってみた。 
使い勝手が良ければ、くりくりの服と二人分で、あと14個、追加するつもり。 
うっかり王様号で行ってしまい、かさばる荷物が積めずに、徒歩で帰宅。 
トンボ帰りでスーパーに戻り、王様号を回収。 
 
*************** 
写真:縦長羊羹の新ぎゃおすマンションは、玄関を入ると廊下で、右には5畳の小部屋(ナナメを差し引いたら4畳くらい)、左には風呂とトイレ。 
その先は台所で、さらに先にはもうひとつの部屋。 
らくが、玄関から奥の部屋まで、一直線にダダダと駆け抜ける。 
けっこうな距離&運動量になるはずで、いいことだけど、床の傷が怖い。 
なので、台所のらくが駆け抜ける部分に防音カーペットを敷いた。 
廊下はこれからなのでまだ工事途中だが、玄関から奥の部屋までの直線を、ぎゃおす国道一号線とする。 
命名:山猫街道。 
約二名の国民からは、『らくさまの花道』として親しまれている。
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2005/2/16(水)  空気清浄機のお墨付き
 
昨日、旧ぎゃおすマンションは地盤が緩いんですってね〜大きい地震が来たらヤバいっすよね〜などという話しを某私鉄会社としていたら、早朝に震度4の地震があった。 
私は起きていたが、くりくりは眠ったまま。 
旧ぎゃおすマンションでは考えられないことである。 
当たり前のことだが、新ぎゃおすマンションも揺れるには揺れた。 
しかし揺れの体感が、旧ぎゃおすマンションとは全然違った。 
旧は震度2でもだいぶグラグラとし、無抵抗のマンションの肩をつかんで誰かが揺さぶっているような軽い揺れ方だった。 
新は、揺さぶられている建物が、踏ん張っている感じである。 
揺れ方が重い。 
棚のものは、何も落ちなかった。 
旧ぎゃおすでは、ありえないことである。 
 
やはり越すべき潮時だったのかと思い、まだ旧に住んでいる人達の無事を祈った。 
住人が少なくなって建物が軽くなり、いよいよ揺れたのではないか。 
テレビをつけて、『え。ただいまの地震での被害は、建築物の崩壊が一戸。旧ぎゃおすマンションです』などというニュースをやっていたら、どうしよう。 
こわごわテレビをつけたが、そういう情報はなかった、 
良かった。 
 
************** 
新しく買った空気清浄機に、いろいろな臭いをかがせて遊んだ。 
 
納豆・・・反応なし。ダイキン空気清浄機的には、悪臭ではないらしい。 
ラクシュミーのマーキング・・・反応なし。当然です。お風呂に入ったことはないが、らくは臭くない。 
煙草・・・赤ランプ反応。煙が消えたら、すぐに通常の静かな作動に戻った。 
仕事帰りの、くりくりの足・・・マッハでターボ運転。くりくりが離れても、かなり長い間ターボのままだった。 
 
くりくりは、「失礼なヤツだ」と怒っていたが、失礼なのはあなたの足だと思うです。 
帰ってきたら足を洗ってから部屋に入ってくれ〜っ。 
前から頼んでいたが生返事ばかり実行してくれなかったのに、空気清浄機に『強烈に臭い』と認定されてからは、足を洗ってくれるようになった。 
あー良かった。ほんと、その臭いは充分に凶器ですから。
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2005/2/17(木)  一人でやりました
 
洗濯機を掃除した。 
旧ぎゃおすマンションではベランダに置きっぱなしで手入れをしたことがなかったので、外も中も汚れ放題。 
特に内部は、真っ黒になっている。ひい〜。 
今までは気にしたことがなかったが、ありえなく汚い。 
インドで、泥色をした河で洗濯している人達を見るたびに、「あれで綺麗になるのかな」と思ったが、うちの洗濯機と比べたらガンジス河も清流のようである。 
激落ち君でコシコシと汚れを擦りながら、インド人とインド河に、すまなかったと謝った。 
 
奮闘3時間、洗濯機は新品のように綺麗になった。 
ふぁ〜。本来は、こういう色だったのね。 
 
*************** 
新ぎゃおすマンションのベランダの物干し竿かけは、手すり(コンクリの柵)の内側、低い位置に付いている。 
そういうマンションはよくあるが、私は洗濯物にお日様をいっぱいにあてて乾かしたいので、できれば高いところに干したいの。 
が、もしかしたら新ぎゃおすでは許されないことなのかと他の部屋を観察してみると、みなさん盛大に高いところに干してらっしゃる。 
エアコンの室外機が壁の高いところに宙吊りにされているのだが、そこに無理やり竿を通したりピンチハンガーを引っ掛けたり、堂々と物干し一式をセットしている部屋もある。 
な〜んだ。いいんじゃん。 
 
で、うちは。 
ただでさえ狭いベランダの場所をできるだけ塞がないように、突っ張り式の竿受けにした。 
それが今日届いたので、さっそく組み立てる。 
位置を変えてみたり高さを変えてみたりで半日を費やしたが、その間、くりくりはずっと寝ていた。ま、これで洗濯物を干しやすくなったし、一人でできたからいいけどね。 
 
他にも、電話やくりくりのご両親の位牌を置く用の、小さめのスチールシェルフが届いた。 
くりくりは寝てたので、一人で組み立てた。 
ま、いいけどね・・・。 
 
************* 
らくはすっかり慣れて、食べて寝てトイレしてダダダして、オレ様が主役状態。 
えがったです。
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2005/2/18(金)  宅配便ぞくぞく
 
備え付けの靴箱は小さくて、背の低い靴しか入らない。 
私はスニーカーとゴムゾウリしか持ってないのでいいのだが、くりくりは足が臭いくせにブーツが多いので、ほとんど入らない。 
で、靴を入れるスチールシェルフを注文し、今日届いた。 
一人で組み立てた。 
 
オーディオを収めるスチールシェルフも届いた。 
くりくりが起きてきたので、二人で組み立てた。 
しかしナナメ前傾壁の寸法の読みが甘くて、高さを間違えていた。 
注文しなおし。 
またシェルフのパーツを余らせてしまった。とほほ。 
 
防音カーペットも届いた。 
私がメシを作っている間に、くりくりが一人で敷いた。 
その調子でお願いします。
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2005/2/19(土)  尾頭付きでお願いします
 
豆鯵が見つからないのでアジのたたきを買ってきたが、らくは一口も食べない。 
尾頭付きじゃないとダメですか? 
それとも鮮度が良くないのか。 
早くいい魚屋さんを見つけなくちゃ。
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2005/2/20(日)  あさっての冷蔵庫
 
シンク横の調理スペースが狭くて、食器の水切りカゴを置くと俎板を使うのも困難なくらい。 
仕方がないので、本来なら冷蔵庫を置くのだろう横並びのスペースに調理台を追加することにし、それが今日届いた。 
組み立てている途中でくりくりが起きてきて、ぼ〜っと見ている。 
手伝えってば。 
後半から二人でやったのだが、なかなか大変な作業だった。 
重さは30kgくらいある。 
こんなものを買ってしまって、今度引っ越すときに処分するのが大変だなあなどと思う。 
 
親元を離れてから、なぜか私は調理台と並べて冷蔵庫を置ける部屋に住んだことが無く、旧ぎゃおすマンションでは、玄関を開けたら唐突に冷蔵庫だった。 
新ぎゃおすマンションではスペースがあるにもかかわらず、事情により冷蔵庫はあっちのほうへ。 
この先何回、部屋を変わっても、いつも冷蔵庫はあさってのほうに置くようになるだろう・・・という気がしてきた。 
別にいいか。
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2005/2/21(月)  買えない家電
 
うちではお茶を飲むたびに薬缶でお湯を沸かしているが、それではエネルギー効率が悪いような気がしてきた。 
なんたって、節約生活を目指している(だけで実行していない)のである。 
正式名称は知らないが、世の中には電気でお湯を沸かしてそのまま保温、ある一定の温度以下に冷めてしまったら、またちょこちょこっと沸かしなおしてくれる電気ポットがあるのは知っている。 
スタジオなどでもよく見るし、機能はお湯を沸かして保温するだけとシンプルなので、ひどく高価な装置ではなさそうだ。 
では、購入しましょう。そうしましょう♪ 
 
さっそく検索して、たまげた。 
・・・イヤだよう。なんでこんなに、変なデザインばっかりなの。 
スタジオなどでは備品として購入するので、見た目などは考えずに買っているのかと思ってたが、違うらしい。 
確かに私にも購入可能なお値段だったが、積極的に欲しくない。 
こんなヘンテコなデザインのものが、しょっちゅう目に入るのはイヤだよう。 
 
日本以外で保温機能付き電気ポットを見た記憶がないが、私が沈没するのは電気もろくに通っていないような場所ばかりなので、目にする機会が無かっただけかも。 
ヨーロッパ製などで、もうちょっとマシなデザインのものがあるのでは。 
検索! 
・・・したけど、見つからなかった。 
 
たとえあったとしても、性能は日本製が一番のような気がする。 
省エネタイプなどもあり心引かれたが、外見が・・・。 
『とくこさん』というネーミングのセンスが、すでにイヤ。 
ビンボで掃除もしないようなヤツからダサいなどと言われては、必死の企業努力に励んでいるメーカーとしては憤懣やるかたないだろうが、これは好き嫌いという非常に個人的な趣味の問題なので、いたしたかない。 
 
購入は諦めた。 
それに、検索中に得た情報によると、保温機能付き電気ポットはエネルギー効率が良くないらしい。 
大雑把にナナメ読みしただけなので間違っているかもしれないが、朝お湯を沸かしたら魔法瓶に入れておき、冷めてしまったら使う分だけ、その都度、沸かしなおしをするのが一番の省エネになるそうだ。 
しかし魔法瓶を買うほど毎日家でずっとお茶を飲んでいる時間はないので、相変わらず薬缶で、水からお湯を沸かしている。 
 
ついでに、もうひとつ。 
電気炊飯器のデザインが、どうしても許せない。 
どれもこれも好きくない〜。 
私は家電に興味が無いので、ほとんど何でもいいのである。 
が、保温機能付き電気ポットと炊飯器だけはデザイン的に、何でもいいやと思える許容範囲を越えている。 
 
とはいえ炊飯器は電気ポットと違い、ないと非常に不便なので持っている。 
うちのは20年近く前にタダでもらったもので、昨年調子が悪くなったときに買い換えるつもりだったが、売り場に並ぶ炊飯器の群れを見ただけでげんなりし、果たせなかった。 
どうせ同じダサいのなら、長い間働いてくれてる丸くて古びたデザインの、今持ってるやつが可愛い。 
ならば。 
帰宅して、「働いてください、お願いします」と炊飯器にお願いした。 
するとまた、しゅぽしゅぽとご飯を炊いてくれるようになった。 
めでたしめでたし。 
 
・・・じゃないだろ〜。 
デザインがどうのこうのとエラそうに言う前に、掃除しろ。
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2005/2/22(火)  落ち着かない台所
 
突っ張り棚はラクシュミーが落とすので、洗濯機ラックを購入した。 
届いたので、一人で組み立てた。 
食器棚、といっても隙間家具だが、届いたので一人で組み立てた。 
それらの作業中に、ピンポ〜ンと玄関チャイム。 
 
くりくり「誰か来たよ〜」 
出てくれ! 
「宅配便だって」 
受け取ってくれ! 
「判子だって」 
靴箱の上にあるだろ、押してくれ〜! 
 
荷物は、物干し竿だった。 
先日購入したベランダ突っ張り竿受けに付属の、物干し竿2本組のうち1本が不良品だったので、代替品が届いたのだった。 
しかし、全然違うものが来た。どういうこっちゃ。 
 
********* 
旧ぎゃおすでは、食器は全てシンク下に収納していた。 
狭いスペースなので、量は限られている。 
そのうえ、くりくりが実家から持ってきた食器がけっこうあるので、私は和食器が好きなのだけれど、仕舞う場所が無いので買えなかった。 
くりくりが持参したものは、くりくりが小学生のときに旅立った、やはり食器が好きだったお母さんが揃えたものなので、いくら私の趣味じゃなくても処分してくれとはとても言えない。 
 
新ぎゃおすではシンク下は更に狭く、今ある食器でさえとうてい入りきらない。 
ならば食器棚を購入してやる。 
それでスペースが増えれば、可愛い和食器を少し買い足せるし。 
うっしっし〜。で、買った届いた組み立てた。 
しょんぼりした。 
 
ちゃんとした食器棚ではなく、下半分はゴミ箱収納、上半分だけガラスの引き戸がついた隙間家具で、見るからにチープな化粧合板なのだが、なんだか馴染めない。 
のっぺりと綺麗すぎて、どこんちの台所?という感じである。 
床に座り込んで眺めていたら、休みの日には無印良品とGAPでショッピングしてスターバックスでお茶して帰ってこなくてはいけないような気がしてきた。 
 
ぎゃあ。落ちつかねえ。 
 
らくは全然気にならないようで、「これなに〜あそぶ〜」と、さっそく中に潜ってた。 
ま、いいか。らくが楽しければ。
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2005/2/23(水)  春風の中の廃墟
 
春一番が吹いて、空気が生暖かい。 
らくや、春だよ。 
ベランダでゴロンゴロンが楽しい季節だね。 
 
*************** 
都心に出るときに、電車の窓からチラリと見える旧ぎゃおすマンションは、まるで廃墟のよう。 
見た目が大きく変わった訳ではなくまだ住んでいる人もいるのだけれど、建物全体に「役目が終わった」という空気が漂っている。 
見るたびに、胸がちくちくと痛い。
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2005/2/24(木)  一日おきのコロコロさま
 
春一番の翌日の雪。 
まったく季節の変わり目ってやつは、あなどれない。 
ジェットコースターのような不安定な気候で、体調を崩す猫さんがいませんように。 
 
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子猫の頃の軟便時代が過ぎてから、ラクシュミーは毎日1回、きちんと快便。 
ところがここ数日ほど、運光さまが一日おきしかお出ましにならない。 
食べる量は減っていないのに、一日おきなのに、1回の運光さまの量は同じ。 
そして、ブツはロコロの硬め。 
 
らくや、便秘は止めてください。 
お願いします。 
便秘には激しくトラウマがあるんだよ〜。 
毎日きっちり、もっちり運光さまのご尊顔を拝ませて。
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2005/2/25(金)  山猫のゆずれない水
 
旧ぎゃおすマンションでは、らくの水茶碗は2箇所だった。 
山猫ご膳と、流しの横の調理台の上。 
ご膳の水を飲むことはめったになく、ほとんど調理台の上のお茶碗から飲んでいた。 
 
新ぎゃおすでの調理台は狭いので、カウンターのように使っている棚の上に水茶碗を置いた。 
らくが猫缶を食べるときはいつもそこなので(カリカリはご膳で食べる)、水もそこでもいいでしょうと思ったのだった。 
 
ところが。 
ご膳の水も、カウンター棚の水も、全然減らない。 
でもらくは、ちゃんと水を飲んでいる。 
お風呂のお湯や、流しの水滴をびっちゃびっちゃと舐めている。 
らくちゃ〜ん。こっちに浄水した水や酸素のお水があるでしょう? 
口元までお茶碗を持っていけばそこから飲むが、自分からはお茶碗の水は断固として飲まなくなってしまった。 
 
らくがそこまでこだわりを持っているのなら、仕方がない。 
調理スペースに置いてあった水切りカゴをどかして、らくの水茶碗を優先させるしか。 
本当は、調理台には乗って欲しくないのだけれど。 
食器用洗剤の泡などが飛んでいるかもしれないし、それを踏んだらくがグルーミングで舐めてしまったら怖い。 
ぶつぶつぶつ・・・。 
なんだかんだ言っても仕方がないね。 
山猫の嗜好は最強なり。 
 
写真:らくや。ちゃんと水飲み場があるのに、なんでわざわざ・・・
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2005/2/26(土)  早春の玉子フェスタ
 
サエコポン@ねこでっせいが、みとさま@ネコと絵の田舎的暮らしのキリ番を踏み、産みたて玉子50個をゲットした。 
私だったら独り占めするところだが、サエコポンは玉子フェスタを開催し、ネコバカ仲間に大盤振る舞いしてくれるという。 
部屋の掃除も労働の準備も確定申告の計算も放り投げて、行かねばなるまい。 
玉子とタラちゃんが、私を呼んでいる(ような気がする)。 
 
そして本日、どりちゃんみかりんみくさん、Mintmama!さん、こだまさんmoomamaなるさんてれじあさんまりきちさんMAYUさん、それに私の11名が、玉子とタラちゃんを目指してサエコポン宅に大集結することになった。 
 
が、またもや私は、1時間遅刻して到着。 
玄関前に立つと、ドアの内側から華やかな笑い声が聞こえてきた。 
早くもフェスタは盛り上がっているらしい。 
さっそく乱入し、みとさま玉子と持ち寄りお料理をいただきつつ、賑やかにおしゃべり。 
みんなニコニコ、平和な宴を楽しんでいる。 
たった一人を除いては・・・。 
 
その目はまん丸に見開かれ、全身からピリピリとしたオーラが放出されている。 
落ち着きなくうろうろと歩き回り、ときに立ち止まり、じっと私たちの動向をうかがう。 
「寄るな触るなこっち見るな」と態度で主張するも、みなから好奇の目でじろじろ見られ、追い掛け回され、あまっさえ背後からお尻をツンツンされる。 
ああ、おいたわしやタラネンコさま。 
 
しかし彼は、そんじょそこらのネコではない。 
ホストの役目を心得て、危機管理に神経を尖らせつつも、決して別室に籠もったりはなさらない。見つめられたりツンツンされたりしつつ、ネコバカ隊と同室してくれるのである。 
そして一方、タラちゃんが寛大なのをいいことに、狼藉の限りを尽くすネコバカ隊。 
とうとう一部の輩が、『カブリモノ』を取り出した。 
いやな予感にタラちゃんの目が泳ぐ。 
助けを求めてサエコポンに擦り寄れば、あっという間に膝の上に抱っこされ、「やれやれこれで助かった」と安心したのも束の間に、次々と『バカ殿』やら『不幸なお女中』やら『あんみつ姫』やらを被らされ、ぱちぱちと写真を撮られ、きゃあきゃあと嬌声を浴びせられるのであった。 
あああサエコポンまで・・・味方だと思っていたのに・・・ 
抵抗する気力もなく、されるがままのタラネンコさま。がっくし。 
うなだれたタラちゃんの頭を、サエコポンがぐいっと持ち上げる。 
そして新たなカブリモノ、そして写真と、タラちゃんコスプレショーは延々続いたのであった。 
 
やっとカブリモノから解放されたが、タラちゃんの受難は終わらない。 
箪笥の天辺まで非難しても、ネコジャラシ片手に迫ってくるヤツがいる。 
あまりのしつこさにネコパンチで撃退を試みるも、打てども打てども「叩かれちゃった〜。うふ(ハート)」などというアラレもない好きものばかりで、効果なしである。 
そこまでされても、タラちゃんは同室に留まっている。 
なんて偉いコ。 
高速ネコパンチを繰り出しても、爪は出さない。 
サエコポンのイメージ戦略でヤクザキャラにされているが、タラちゃんの真の姿は、寛容な良いコだ。 
 
そんなタラちゃんを目を細めて眺めながら、なるさんが「タラちゃんはお坊ちゃまだものね」と、優しくつぶやく。 
私はつい大人気なくも、「らくも〜。らくもお坊ちゃま〜」と対抗する。 
一瞬の沈黙の後、「らくちゃん・・・?ヤマネコでしょ。」と、ハスキー声で言い放つなるさん。 
露地の辞書に、社交辞令の文字はないらしい。 
大人気ないのは、どっこいだ。 
 
そんな会話をしている間に、箪笥の天辺まで非難しても無駄だと悟ったらしいタラちゃんが降りてきた。 
と思ったら、なにやらちょっと、様子が変。 
肩を左右に揺すりながら、のっしのっしと近づいてきて、いきなり私の背中をブン殴った。 
・・・え?・・・・・ 
はっ。 
不意打ちにびっくりしている場合ではない。 
ブン殴られたとはいえ、タラちゃんの方から近づいてきた。 
これはもしかしたら、千載一遇のチャンスでは。 
王国の威信にかけて素早く立ち直り、友好の印として手を差し出す私。 
シャーシャー威嚇しつつ更なる高速ネコパンチを連打で繰り出し、再び肩を揺すりながらナナメ歩きで去っていくタラちゃん。 
猫とは思えないほどスラリと長い彼の手足が、チンピラ歩きを引き立てている。 
それから物陰に潜み、隙間からこちらを伺う鋭い目つきは、これまたチンピラそのものである。 
ちなみに高速ネコパンチの際、しっかりと爪が出ていた。 
 
ドヤドヤと雪崩れ込んできたネコバカ隊にあっけに取られ押され気味だったタラちゃんだが、忍耐の限界に達すると共に我に返り、攻撃は最大の防御なりという本来のタラネンコ戦法を実行したもよう。 
一部始終を目撃していたMAYUさんは、「タラちゃん目つき悪い〜。歩き方がチンピラ〜。本当だったのね〜。見た見た〜。」と、大喜び。 
サエコポンは、根も葉もないイメージをでっちあげたワケではなかった。・・・らしい。 
 
書き添えておくと、私が本気モードで攻撃されたのは、『露地なるさんの近くに座っていたので、とばっちりを受けた』というのが、サエコポンの公式見解。 
タラちゃんVSなるさんの仁義なき戦いは、世に広く知れ渡ってて、証拠画像や動画がいっぱい存在している。 
 
話は戻り、あっけに取られていた時にはまん丸だったタラちゃんの目が、我に返ると共にだんだん吊り上がり、いよいよ三角になろうかというころ、サエコポンの旦那さまのご帰宅。 
旦那さまにひょいっと抱っこされ、膝の上で大人しく、おっぴろげ座りをしているタラちゃん。 
その顔は甘ったれのお坊ちゃまで、ちんぴらの面影はみじんもなく、まるで別猫のよう。 
豊かな表情は、豊かな感情がないと生まれない。 
豊かな感情は、大切にされ愛されるほど育まれる。 
な〜んだ。やっぱりタラちゃんは・・(元KGPタラネンコさまのメンツに関わる発言は、自粛とすることに・・・) 
 
先に帰った人もぽつぽついたが、ほとんどはとっぷりと日が暮れるまでお邪魔して、お土産を手に帰宅。 
あみだくじによる争奪戦で、私はMAYUさんからのハワイ土産をゲット。 
ありがとう〜! 
皆が帰り、長い長い騒々しい午後からやっと解放されたタラちゃんは、「怖かったよ〜、うるさかったよ〜、あいつらなかなか帰らないんだよ〜」と、サエコポンと旦那さまに甘えまくったに違いない。 
タラちゃん、ネコパンチしてくれてありがとね。嬉しかったよ〜。また叩いてね。 
サエコポン、みとさま、美味しい玉子をありがとう。 
旦那さま、遅くまでお邪魔してすまんです。 
ネコバカ隊の皆様、楽しい時間をありがとう。 
これからもよろしくです。
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2005/2/27(日)  オランダ名物
 
普段はほとんどやらない掃除に励んでいたら、手が荒れた。 
特に指先は、細かく皮がむけてボロボロに。 
手先が最も大事な商売道具なのに、これはまずい。 
で、尿素だのヒアルロン酸だのが配合されたハンドクリームをいくつか買って使ってみたが、どれもこれも塗って10分もすると、乾燥してザラザラのボロボロに戻ってしまう。 
クリームを塗って綿の手袋をして寝ても、ちっとも治らない。 
ま、まずい・・・。 
 
何を使っても一緒かもと半ば諦めつつ、またもや薬局を物色すると、ロコベースというオランダ製のハンドクリームを発見。 
寒さや乾燥が厳しそうな土地のものなので、もしかしたら効果あるんじゃ? 
購入してやる・・・って、1890円もするではないか。 
たかが、ハンドクリームなのに。 
たった、30gしか入っていないのに。 
1890円。 
 
むうっ。 
が、買う。 
1890円でも、効果があればいいのだ。 
なかったらアバれてやる。 
 
結果は、驚くべきものだった。 
硬いクリームをわしわしすり込むとベタつくのだが、少し経つとしっとりになり、さらさらになって落ち着き、それが一日中続く。 
お湯で洗い物をしても掃除をしても、乾燥しない。 
お風呂に入ったあとでも、今までのようなザラザラボロボロにはならない。 
ああ、びっくりだ。 
オランダ名物は、チューリップとコーヒーショップと飾り窓だけではなかった。 
ハンドクリームの国であった。
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2005/2/28(月)  ぎゃおすの蛇口
 
台所の水道の蛇口の向きを変えようとしたら、根元からぽっきり折れた。 
ひい、なんてこった。蛇口って折れるものなの?ありえねえ。 
すぐさま管理をしている不動産屋に電話して、「あのう。軽く押しただけなんですがあ。」としゃべっていたら、笑いが込み上げてきて我慢ができなくなった。 
「ぽっきりと・・・くっくっく・・・綺麗に根元から・・・あはあはあは」 
ヘラヘラ笑って説明していたら、不動産屋もつられてしまったらしく、「水道屋さんに連絡します」と笑いながら言う。 
「早急にお願いします・・・へらへらへら」 
「わかりました・・・へらへらへら」 
 
新ぎゃおすマンションは、ぱっと見そこそこ小奇麗になっているけれど、だんだんあちこち、ボロが出てきた。 
仕上げが雑だったり造作がやっつけだったりする箇所が、そこここに見受けられる。 
1階は大家さんの住居になってて賃貸目的のみで作られたマンションではないので、建物自体の設計はしっかりしていると思うが、内装が大雑把でちゃちい。 
しかしいくらなんでも、蛇口が折れなくてもいいのでは。 
不動産屋に説明していたら、その間抜けなチープさが笑えてきてしまったのだった。 
ぎゃおすらしいなあ。 
 
重厚な部屋や豪華な家具は、らしくなくて落ち着かない。 
いっちゃんとラクシュミーがいれば、どこでも豪華絢爛な王国だもん。 
甲斐性のない家来の言い訳か? 
まかり間違って大金持ちになったとたん、ロココ調でキンキラキンの部屋に越したりして。 
屋根の上にシャチホコを乗っけたりして。 
あ、それもいいかも。 
金にモノを言わせて、悪趣味の限りを尽くすのも一興か。 
なんたって、ネタになる。 
宝くじを買おう。
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 2005年 2月  

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