ぎゃおす王国記・ラクシュミーの王様への道

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2005/6/1(水)  巻き物は苦手です
 
掲示板に貼ってもらった、ココちゃんとブンジ君のロールケーキ写真(一六タルトというらしい)に触発されて、らくにもやってみた。 
ぜ〜んぜんちが〜う。 
耳が隠れるように巻くと、がぶがぶ噛むし〜。
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2005/6/2(木)  昼はph、夜は美帆ちゃん
 
昨夜というか今朝方というか、みっちゃんから教えてもらった365catsカレンダーに大慌てで応募した。 
ほとんど電池が切れた状態で作業をしたので、写真の選択がちょー適当。 
朝起きて送ったものを見直したら、もっといい顔のがあったのに〜っとジタバタ地団駄。 
しかしどんな写真を送っても、今年で3回目なので、係りの人には面が割れているんじゃないか? 
「ま〜た来たよ。このびっくり顔」とか思われたりして。 
 
*************** 
再度、尿のPH検査にトライ。 
おとといの夜に7.4くらいあったので、うっすら不安に思いつつも、らくのおしっこのタイミングをはずしまくりで「ま、いいか〜」と再検査せずそのままに。 
が、こだまさんが心配して掲示板に書いてくれたのを読み、やはりもう一度測っておこうと考え直した。 
今回phが下がっていればそれで安心できるし、高いままなら獣医さんに尿検査をお願する。 
その結果、何もなければいいし、何かあれば早期に対処できる。 
 
前回は深夜の測定だったので、今日は朝にやりたい(世間では昼だけど)。 
しかし肝心のラクシュミーは、私がph試験紙を握り締めているときに限ってトイレに行かない。 
今日か明日に採尿できなきゃ、あさってから私は労働トライアスロンです。 
協力してよ〜。らく〜。 
 
また私がちょっと目を離した隙にシッコする気か? 
ぼ〜っと待っててもしなさそうなので、積極的アプローチに出ることにした。 
トイレを洗って、砂の総入れ替えだ!これをやった直後に、らくは急いでトイレを使うことが多い。 
できればお天気のいい日に洗い、しばらく日光消毒したいのだけれど、今日は仕方ない。 
で、実行した。 
作戦通り、砂を入れ終わるなりトイレへ入るイエヤマネコ。 
 
うっしっし。まんまと採尿成功。 
続けてうんこちゃんまで出たのは計算外。 
が、らくや、いい子だね。おしっこもうんこちゃんもキチンとしてくれて、なんていい子なの。 
前回は直接お尻の下に検査紙を差し込んだが、今日は紙の小皿に受けてから試験紙を浸した。 
もしphが高いままなら、採った尿は動物病院に持ち込むつもり。 
 
結果は、ほとんど色の変化なし。ph6か6.2といったところか。 
しかし私はそもそも、ph試験紙の色の変化の見方が分からなくて自信がない。 
白い紙の上でためすがめつ眺める。 
むう。いまいち確信はないが、どうやら大丈夫そうな・・・。 
 
というわけで、あっという間にお気楽なバカカイヌシに逆戻りし、だいじょぶだ〜なんつって病院での尿検査は中止にし、採った尿を捨ててしまった。 
流した後で、せっかく採ったのだから、やっぱり病院に持っていけばよかったなどと思ったり。 
いつまで経ってもアホですなあ。 
 
***************** 
夜、妹の美帆ちゃんが来た。 
近所の怪しいインド料理屋でご飯を食べてから、一緒にぎゃおすマンションへ。 
玄関に迎えに来たらくは、私の後ろにいる美帆ちゃんを見たとたん、たぬき尻尾の背中ザウルスになって飛びすさり、奥の部屋に逃げていく。 
あのう、らくさん。 
私たち、これからその部屋でおしゃべりするんですけれど・・・。 
 
美帆ちゃんと私が部屋に入ると、追い詰められたラクシュミー、ぐるぐるとコタツの周りを闇雲に4〜5周し、それからタワーの天辺に駆け登る。 
そこから監視することにしたらしい。 
あら、進歩だよ。 
その気になれば台所やあっちの部屋にも逃げられるのに。 
しばらくして、タワーの天辺から一段降りた。 
また一段降りて、さらに一段降りた。 
そしてとうとう、床で寝そべった。 
うひゃあ、スゲい大進歩! 
結局、美帆ちゃんに触らせるまではいかなかったけれど、かなり近くまで寄ってきてたし。 
いい傾向です。 
 
画像:美帆ちゃんとの最接近遭遇の現場写真。 
この直後、らくは飛び上がって逃げていった。 
なぜからくは、美帆ちゃんのにおいをかぐたびに飛んで逃げる。 
「あたしって臭いの?」とまたもや傷つく美帆ちゃんだが、違うと思うよ〜。 
らくと初めて会ったときの第一声が、「いっちゃんのが目が大きかった」で、今日のは「らく、太った。でぶ。」だったからじゃな〜い? 
仕返しされたんじゃなあい? 
らくはまだ、でぶぢゃないもん。小でぶだもん。
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2005/6/3(金)  久しぶりにユルい
 
今日のらくさん、けっこう軟便。 
最初に出したのは、お見事なご本尊様。 
最後のほうのだけ、ぐにゃりと形が崩れてた。 
軟らかは久しぶりだね〜。 
ま、元気だし大飯食ってるし、だいじょぶでしょ。 
私もしょちゅうユルくなるけど、なんてことないもん。 
と、相変わらずのお気楽カイヌシ、しばらく様子見の放置とする。 
 
写真:鳥さんの番組に釘付けのイエヤマネコ。 
らくや、ご執心の相手はコンドルだよ。 
らくの獲物じゃなくて、らくが獲物だよ・・。 
 
*************** 
夕方から裕子ちゃんと、お茶して散歩して食事。 
裕子ちゃんは13日にインドネシアに戻ってしまうので、次に会えるのは1年後かな。、
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2005/6/4(土)  仔猫の季節です
 
今日のらくの運光さま。 
程よい硬さのステキな逸品(くりくり談)。 
ああ良かった。 
放置といいつつ、やっぱ少しは気になってたよ。 
 
**************** 
以前の日記にも書いたが、自宅マンションのベランダに猫が住み着いてしまったので、「飼っているわけじゃない」と言いつつも防寒日除け風除け雨よけハウスを設置し、ご飯を与え、夜な夜なマッサージで猫をもだえさせているカメラマンがいる。 
今日、労働が一緒だったその彼が、仔猫を2匹抱えてスタジオにやってきた。 
住み着いた猫に避妊するつもりだったが、手術しようと思った矢先に妊娠が発覚し、仔猫を生んでしまったそうだ。 
1歳にもならない猫なので、まだまだ子供だと油断していたらしい。 
そして仔猫が生後2週間くらいになったころ、親猫が失踪してしまった。 
待てど暮らせど親猫は戻ってこない。 
仔猫4匹のうち2匹は事故でお空に帰り、2匹の乳飲み子が彼のベランダに残された。 
途方にくれた彼はネットで猫の育児を勉強し、それ以来、カメラ機材と一緒に仔猫を車に積んで、仕事に通っている。 
 
仔猫たちは全身真っ黒の女の子で、まだ生後一ヶ月弱。 
スタジオの中には連れてきてもらえずに、、窓を少し開けた車の中で待たされていた。 
カメラマンは仕事の合間にミルクを飲ませ、離乳食を湯煎で暖めて運び、お尻を拭いてやっている。 
が、優しいばかりでもなく、しがみついてくる仔猫の胴体をむんずと掴んで、ケージにポイと戻したりしている。 
そして、「こいつらが一人で生きていけるように育てなきゃならないから」と言う。 
 
知り合いに声をかけたが、なかなか里親は見つからない。 
ネットで募集すればと言ったのだが、知らない人に渡すのは心配だからイヤだという。 
気持ちは分かるが、彼が仔猫たちを『うちの子』にできない以上、ある程度育ったら、仔猫たちはペット不可マンションのベランダに居候する半野良さんになってしまう。 
失踪してしまったお母さん猫と同じように。 
 
しかし彼は、本当に仔猫たちを可愛がっている。 
ガタイのデカい髭づらのおっさんが、背中を丸めて猫缶を練っている姿は、クレイマークレイマーそのまんま。 
彼のやり方には賛否両論あるだろうが、それでも愛情のひとつの形には違いない。 
安全でのほほんと暮らせるが、刺激の乏しい完全室内飼いの生活。 
感染症や事故のリスクはあるが、自由に好きな場所に行って好きなことをして、ベランダに戻れば寝床とご飯のある生活。 
どちらが猫にとって幸せなのか、私には分からない。 
 
私が猫なら迷わずベランダ居候を選ぶが、らくや。 
らくはどっちがいい? 
ま、らくがどっちを選んでも、どちらにしろ外には出さないよ。(ごめん)
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2005/6/5(日)  いまだに新事実
 
らくさん、今朝はうるさかった。 
耳元であお〜んあお〜んとわめきっぱなし。 
今日は起きないよ。もうちょっと待っててと頑張って無視していたら、居間で寝ているくりくりのところでわめいているのが聞こえてきた。 
しかしくりくりにも起きてもらえずに、そのうちフテ寝したらしい。 
私が起きたときには、ベッドの足元でおっぴろがって熟睡してた。 
ご用はまた、遊べ攻撃だったに違いない。 
先日、早朝から付き合ったので、くせになったか? 
らくや、いつでもなんでも、らくの言いなりにばかりなれないんだよお。 
 
****************** 
くりくりが、「らくは目をじっと見ても視線をそらさない」と言う。 
え、そうかなあ。そらさないこともあるし、なんとなくそらすことも多いような気がするけどなあ。 
いっちゃんはどうだったのと聞くと、「いちごさんはめったにオレと目を合わせてくれなかったから分からない」という。 
えええ、そうなの? 
いっちゃん、私のことはじいいいい〜っと見続けていたけど。 
いまだに、初めて知ることばっかりだ。 
 
************** 
昨日、山猫ご膳のお水茶碗が2回もひっくり返っていたと、くりくりから報告。 
急にナゼだ?理由は分からないが、またあるかもしれない。 
お茶碗は底がすぼまっているので、安定が良くないね。 
よし、器を変えよう。 
これを機にヘルスウォーターシリーズのボウルを購入しようかと思ったが、らくは放っておいても、がぶがぶ水を飲む。 
今はまだ、必要ないかもしれない。 
ないほうがいいのだが、万が一のイザというときのために、作戦手段はとっておきたいし。 
って、何年何十年後のそのときには、また違う作戦グッズが出てきているだろうが。 
 
とりあえずありものの、底面積が広くて床との接触部分が大きい器に変えた。 
たっぷり水が入るし、しばらくはこれでいいや。
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2005/6/6(月)  いっちゃん祭り〜脱皮記念日・準備編
 
いっちゃんへのお供え物を買って帰宅。 
地味な住宅街の商店街でも、けっこう夜遅くまで営業しているので助かる。 
私が子供の頃には考えられなかったなあ。 
特に最近のスーパーは、夜の10時、11時は当たり前の営業時間らしい。 
花屋さんもまだ開いていたので、切花を買い足した。 
昨日、向日葵の鉢植えを用意したが、それだけじゃちょっと足りない感じがしたので、今日は可愛いピンクのバラなどを購入。 
 
食べ物は、お刺身となまりとアジの開き。 
お刺身は本マグロと、天然ものの真鯛。 
なまりは無添加の、お店にあった中で一番上等のやつ。 
アジの開きも添加物なしのもの。 
どれもらくは食べないし、いっちゃんにはもう、そういうことは気にしなくていいのだろうけど。 
くりくりと私のお腹に入るだけなら、合成添加物のひとつやふたつくらい、ぜんぜん問題ないのだけれど。 
いっちゃんへのお供えは、やっぱりできるだけ上等にしたい。 
 
味付け海苔は買えなかった。 
王様の大好物だが、いっちゃんは頑として、白子海苔しか食べない。他のメーカーのものは好きじゃないそうだ。 
買い物をした店には白子海苔が置いてなかったので、今度にする。 
あらかじめ買っておけば良かったな。 
 
帰宅して、ちゃぶ台を片付けて、祭壇の準備。 
お花を飾ったり食べ物の用意をしているうちに、その時間が近づいてきた。 
 
写真は現役ラクシュミー
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2005/6/7(火)  いっちゃん祭り〜脱皮記念日・当日編
 
夜の12時をまわり、日付が変わって、7日になった。 
くりくりと2人で、ビールで『いっちゃんに乾杯!』をして、お祭りが始まる。 
 
いっちゃん、おめでとう。 
しんどい身体から抜け出して2年だね。 
よかったね。 
楽しいことばかりの世界で友達たくさんできたかな。 
飢えも乾きもなく、寒さも暑さもなく、みんなで楽しく遊んでいるのかな。 
相変わらず「ぎゃおす」と威張っていたりして。 
よかったね。 
いっちゃん、よかったね。 
お祝いしようね。おめでとう。 
いっちゃんは苦労の多いこちらの世界でうんと頑張ったから、今は楽しいことばかりだね。 
よかったね。 
 
くりくりと2人で、いっちゃんのことを、たくさんしゃべった。 
いっちゃんの話題は毎日何かしら出るけれど、今夜はうんとうんとしゃべった。 
王様を褒め称えながら、お供え物を食べた。 
いっちゃん、おいしいね。 
 
いっちゃんもきっと一緒に、美味しいしてくれていると思う。 
だけどもう一回だけでいいから、私の手の平や指から、いっちゃんにご馳走を食べさせたい。 
いっちゃんの舌の感触を、はっきりと覚えているよ。 
とても力強いべろんちょで、舐められるとちょっと痛いほどだった。 
いっちゃんはキャットフード以外にも好きなものがたくさんあったので、私がご飯を食べるときには、いつも隣でお相伴したね。 
千切ったお刺身やほぐした焼き魚なんかを、小さい頃から私の手の平から食べていた。 
いっちゃんがいっしょけんめ食べている姿を見るのが、大好きだよ。 
 
祭りの宴は3時間ほど続き、そろそろベッドに入る時間。 
明日(もう今日だけど)の労働のために、少し寝ておかなくちゃ。 
いっちゃん、心配しないで。 
らくがいてくれるから、労働も平気だよ。 
らくやらくや、もう寝るよ。 
いっちゃん、また明日ね。 
 
お皿などを片付けて、またいつもどおりの日常に戻るけれど、心の中のいっちゃん祭りに終わりはない。 
 
お骨を、ちゃぶ台から私の机の横の棚に戻すとき、蓋を開けて中身を確認。 
開けるのは一年ぶり。 
てっぺんに威風堂々と乗っかっていた頭蓋骨が、ナナメになって横を向いていた。 
いかんいかん、直すのじゃ。 
そっと持ち上げると、完璧な形で焼き上がっていた頭蓋骨の端っこが少し欠けていた。 
引越しのときに揺れたからかな・・・。 
それだけではなくて、全体の容量が少なくなっていた。 
以前は蓋を閉めるときに注意が必要なほどパンパンに入っていたのに、今は壷の上部にかなりの余裕がある。 
そんなたくさん、引越しのときに砕けちゃったのかなあ。 
粉状になった骨が底に積もっているのかと覗き込んだが、下のほうは見えない。 
くりくりは、時間が経つと乾燥が進んで小さくなるんだよって言うけど、そういえば頭蓋骨も一回り二回り、小さくなっているように見える。 
そうなのかなあ。縮むのかなあ。 
 
頭蓋骨をまっすぐに直したときに、指に小くて薄い骨の欠けらがくっついてきた。 
うふふ、いっちゃんにくっつかれちゃった♪ 
などとお気楽なことを言いながら、その小さくて薄い欠けらをしみじみ眺める。 
小さすぎて、どこの骨だか分からない。 
 
それから、指についたままのお骨を、口の中に入れた。 
どういうつもりだったのか自分でも不明だが、自然にそうしてた。 
欠片は、歯をあてると簡単に砕けて、口の中で粉になる。 
お骨って何の味もしないんだとぼんやり思っていたら、あとから少しだけ苦味を感じた。 
そうかあ。そうなんだ。 
 
しかしお骨には、たぶん、なんの意味もない。 
お骨はいっちゃんが脱ぎ捨てていった肉体の残りで、魂はもっと高いところにあるのだと思う。 
お骨は、主にリン酸カルシウムなどの無機物から成る、ただの物質だ。 
それでも、お寺に納めることもできずに、手元に置いておきたい。 
いっちゃんの魂ではなく、私の未練がお骨に残っている。 
 
****************** 
宴の間のらくさんは。 
最初はちゃぶ台の祭壇に興味津々だたが、自分の好きなものがないと分かると、あっさり撤退。 
それから私やくりくりの周りを、うろうろぐるぐる落ち着きなく歩きまわる。 
視線が合うと、どってんと寝転び、びろ〜んとおっぴろがって盛大にアピール。 
どうやら、今夜は『オレさまが中心』じゃないと気がついて、自分に注目を集めたいかのようだった。 
らくのことを無視してるわけじゃないんだよ。 
らくが中心だけど、いっちゃんも中心なの。 
いつもはらくが優先だけど、今夜はいっちゃんをちょっとだけ優先させて。 
というか、どっちがというもんでもなくてえ〜。 
らくも一緒にお刺身を食べようよ。 
 
しかしらくはお刺身に興味なしで、そのうちフテ寝してしまった。 
部屋のど真ん中じゃん。 
いつものことだが、フテ寝のときまで存在をアピールすんのね。
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2005/6/8(水)  亜米利加のおもちゃ
 
キャットバルーンで購入したおもちゃが届いた。 
アメリカもんはスゲいなあ〜。 
どデカいぼわぼわが付いているよ。 
ちっこい島国ニッポンのおもちゃとは風情が違う。 
思い切りがいいというか景気がいいというか、大陸的で楽しい。 
らくも楽しいようで、盛大にダダダと追いかけてくれる。 
しかしらくや、あんためっきりジャンプしなくなったねえ。 
仔猫のころは、いくらでも垂直に飛んだのに。 
やはり腹肉ですか?そのタプタプが重いですか? 
 
ねこのきもち』も届いた。 
今月のふろくは、超吸水タオル。 
フェイスタオルの大きさの、ちゃんとしたものだ。 
らくは風呂に入らないので、かわりに私がスポーツクラブで活用してあげよう。 
 
超吸水タオルは以前から持っているので値段もなんとなく知っているが、雑誌+タオルで1080円は高くないと思う。 
しかし、いらない人もいるんじゃないか? 
私は先月号の、猫トートバッグに困っている。 
持って歩く気は起こらないが、捨てることもできないよ。 
って、もしかして、『猫の気持ち』って毎号ふろくがついてくるの? 
楽しみにしている人もいるだろうが、ふろくはいらないから値段が安いほうが嬉しい人もいるんじゃないか? 
・・・それは私です。 
 
写真:らくが気に入ったボワボワおもちゃは、イエヤマネコの動きが早すぎて写真が撮れず。 
こちらはネズミさん。
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2005/6/9(木)  今年のひんやり作戦は
 
午前中から家を出たり入ったり。 
打ち合わせが何件かあったのだが、微妙に間に時間が空いてしまい、いつもならコーヒーを飲んだり本屋やCD屋などで時間を潰すのだが、今日はそのたびに家に帰った。 
帰っても30分もしないでまた出かけるのだが、閉め切った部屋の中でお留守番のらくが心配で、短時間でも窓を開けて風を通したかったのだった。 
らくは平気そうだけど・・・。 
たぶん、このくらいの気温なら平気なんだろう。 
というか、平気じゃなかったら困るんだけど。 
そろそろ一部屋、ドライをかけて外出する季節かなあ。 
 
去年使ってくれなかった大理石ひえひえボードを出してみるが、らくはナゼか後ずさり。 
そのうち使い方に気がついてくれるかもと、しばらく出しておくことにする。 
 
今年の気になっている冷え冷え商品は、壁の中に保冷剤を仕込める『ひんやりかまくらハウス』。 
「外気温30度のところ、ハウスの中は約26度を10時間持続」だそう。 
朝7時に保冷剤を仕込んだら、夕方5時くらいまでは涼しいのね。 
一番暑い時間帯は乗り切れる。 
猫に直接、保冷剤が触れないし、いいんじゃな〜い? 
 
クッションハウスにそっぽを向かれ、大理石ボードは後ずさりされ、今までの経過を考えると結果は見えているようなもんだが。 
ああ、気になる。 
どうする、今年のひんやり作戦。 
 
写真:暑くても寒くても、いつでもおっぴろげ〜
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2005/6/10(金)  はげ疑惑
 
らくの踵に、はげのようなものがある。 
何日か前に気がついたのだが、そのときはハゲか毛が割れているだけなのか判別できず、様子見の放置。 
が、今日ははっきりと、はげに見える。 
小さいけれどまん丸で、きっぱり毛が生えていない。 
アバれているときに、どこかで擦ったか? 
たいへん元気にダダダも滑空も絶好調だが、触ると痛そうな様子で、ぴっと足を引っ込める。 
もう少し様子を見て治らなかったら、病院かなあ。 
らくや、大丈夫?
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2005/6/11(土)  テレパシー
 
帰宅、午前2時。 
イエヤマネコが玄関前で、びっくり顔でお出迎え。 
ありがとね。 
 
らくや、労働中に何回も話しかけたの、聞こえてた? 
ちゃんと受け取ってくれて・・・ 
いなさそうだ。
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2005/6/12(日)  スターえびすちゃん
 
えびすちゃんが『楽しいことばかりの世界』にお引越しをした。 
今日の朝早く、大好きな家族に見守られながら、苦しいのはほんのちょっとの間だけだったと。 
えびちゃん・・・えびちゃん・・・えびすちゃん・・・ 
身体も脳みそもクニャクニャになったようで、何かする気力がなく、言葉も出てこない。 
ベッドで布団をかぶって引きこもり、えびちゃんの写真をひたすら眺めた。 
 
美貌で頑固で甘ったれのえびちゃん。 
こちらの世界ではうんとうんと頑張ったから、今頃はリゾートでのんびりしながら、ぱいなぽーさんを守っているんだね。 
えびちゃんの目の前には、ぽーさんの愛する与那国ブルーの海が広がっているのかもしれないな。 
お日様を浴びてゆったりと穏やかに、苦労は何一つなく。 
 
ああ、でも。 
こんなに美貌でいい子でカッコいいえびちゃんを、周りが放っておかないに違いない。 
なんたってえびちゃんはスターだもの。 
こちらの世界では、たくさんのファンに愛されている。 
あちらでもきっと、うんと人気者だね。 
 
普段は穏やかでまったりの虹の橋りリゾートも、たまにはイベントで盛り上がったりしてるんじゃなかろうか。 
スターえびちゃんのビーチコンサートで、猫さんたちは熱狂の大ダンスパーティー。 
みんなで踊って楽しんで、それぞれの『最愛の人』との再会を待っている。 
ああ、私もいつか行きたい。願いはかなう。私も必ず、いつか行く。 
えびちゃんの音楽で、いっちゃんと踊るんだ。 
いっちゃんを抱っこして、いっちゃんに抱っこされて、ネコジャネコジャをくるくるを踊るんだ。 
会いたい猫さん、会いたい人はたくさんいる。 
みんなで笑いながら、心配も不安もなく疲れもストレスもなく、ただひたすら楽しく踊るんだ・・・。 
 
えびちゃんの写真を眺めながら、そんな想像をしていた。 
虹の橋リゾートには、そんな一画があるに違いない。 
えびちゃん、こちらの30年か40年かくらいは、楽しいことばかりの世界ではあっという間だよね。 
待っててね。いつか、会おうね。 
 
写真は、光り輝くえびすちゃんです。 
まこと美しい。
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2005/6/13(月)  豊作毛玉ボール
 
毎日こんな大きさの毛玉が収穫できる。 
びっくりです。 
ラクシュミーはいっちゃんより抜け毛が少ないと思っていたけど、6月に入ってからはスゲいです。
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2005/6/14(火)  有名なサプリとか大学とか
 
以前の日記に、『”天然の栄養”とは、ずばり、野生動物が自然界でとっていた餌を再現した食事のことです』という売り文句のフードを販売しつつ、『本来必要な”生”の餌からとれる栄養素を補い通常の餌の質をカンタンに引きあげます。』というサプリを紹介しているキャットフードショップのことを書いた。 
そのショップサイトにはあちらこちらに突っ込みどころが満載で、私のようにヒネクレ者で理屈っぽくてイジワルなニンゲンにはウハウハである。 
突っ込みどころがあまりに多くて、日記に書ききれないくらい。 
 
本日、そのショップからメルマガが届いた。 
以前から紹介されていたサプリが、いよいよ発売開始になったそうである。 
おお、それはめでたい。 
メルマガを読み進めると、「世界的に栄養学でも権威があり有名な、パシフィック・ウェスタン大学にて、日本販売に向けての製品の成分分析や品質チェックを再度行っていただいておりました。」 
との一文が。 
 
パシフィック・ウェスタン大学は、たしかに有名である。 
ただし、お金で学位が買える大学として、であるように記憶していたが。 
もっとも、非認定の大学なので、せっかく買った学位も正式には通用しない。 
ジョーク商品のようなものかと認識していたが、ああびっくり、栄養学の権威だったのか。 
 
私の認識が間違っているのなら、改めなくてはならない。 
ということで、しばし検索してみたが・・・ 
いろいろな面で有名な大学であるのは間違いない。 
ディプロマ・ミル(学位偽造)に関するニュースでは、頻繁に登場している。 
パシフィック・ウェスタン大学で学位を取った人が、正式に通用しないものと知らずに(あるいは知ってて)経歴に書いてしまい、学歴詐称で告発されたりしている。 
もっとも、すべての卒業生がお金だけで学位を取ったのではないようだ。 
特に過去には、優秀な人材も輩出しているようである。 
しかし現在は、怪しいとまでは言わないが(実際に受講したことがなく実態を知らないので)、限りなく怪しげな位置あるように見える。 
 
わざわざそういう大学に依頼しなくても、他にも信頼できる食品分析機関はいくらでもあると思うのだけれど。 
サプリの紹介の仕方が、薬事法すれすれのようにも思える。 
サイトに太字で『パシフィック・ウェスタン大学』と書いちゃうあたり、無邪気でお人よしなのかもしれんなあ。 
しかしなんだなあ。 
せっかくの大学での分析結果のデータも載っていないし、『このサプリメントが発売されたお陰で、欧米ではたくさんの猫ちゃんの健康とその飼い主さんの人生、目標をその後大きくぬりかえ、飛躍させました。』 
というほどの凄いものなのに、欧米での商品名も製造元も書かれていない。 
日本語の製品名は「かぐすべーる」だの「むしこなーい」のような類のもので、これでは素性も欧米での評判もは調べようがない。 
 
ちなみにラクシュミーはここのショップで扱っているフードをよく食べていて(ここではなく日本正規輸入販売店から購入しているが、同じフード)、なんら問題はない。 
フードやサプリの品質を疑っているのではなく、いいものかもしれないのだが、サイトの紹介文が個人的に私のツボにはまるというだけ。 
 
大学、権威、有名。 
もしかして、こういうものにコロっと弱いのか? 
名のある人が推薦したら無条件にいいものだと思う精神構造が、人間にはあるようである。 
 
逆もまたある。 
今までいいものだと思っていたのに、副作用の症例をひとつ読んだだけで、びびってしまうことだってある。 
例えば、コロイダル・シルバー。 
多くのショップで、『抗生物質の代わりに使えて、副作用のない安全なもの』と宣伝されている。 
しかし、副作用がある人もいる。 
関連サイト 
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20030120104.html 
 
ビビるって! 
しかしこれもまた、判断するためのデータとしては非常に曖昧、不十分である。 
銀沈着症を起こしたこの人は、どのくらいの濃度の銀が含まれる点鼻薬を、どのくらいの頻度で使っていたのか。 
被害者が増え続けているというが、使用者全体の中の何パーセントくらいなのか。 
FDAは副作用の報告を何例くらい掌握しているのか。 
英語の情報元のサイトにも、詳しいことは載っていない。 
 
そもそも銀の抗生物質効果そのものがデータ不足の感があるが、副作用についてもしかり。 
もし仮にコロイダル・シルバーに効果があると仮定するなら、用法・用量を間違えれば副作用があるのは当然のこと。 
効果と副作用は表裏一体である。 
絶対に副作用がなく、効果のある薬やサプリは存在しない。 
健康に良いとされる食品だって、そればかりを大量に摂取すれば、なんらかの弊害は現れる。 
体質の差もある。ある猫さんには無害・有効でも、他の猫さん(人)には有害なことがある。 
 
今現在、健康に問題のないラクシュミーと暮らしている私は、どんなものでも冷静に判断して使うべきと考える。 
が、切羽詰ればそんなものは簡単に吹っ飛ぶのは経験済み。 
いっちゃんには、あれもこれもと取り寄せた。 
ああ、冷静を保つのは難しい。
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2005/6/15(水)  なんにもな〜い♪
 
労働に行く途中で、旧ぎゃおすマンションの前を通るたび、♪なんにもな〜い、なんにもな〜い、まったくなんにもな〜い♪ 
という『はじめ人間ギャートルズ』の歌が脳内でこだまする。 
きっぱりと更地になってしまったね。 
いつ取り壊されるのかとヤキモキしていた時よりも、さっぱりしたような気分だが・・・。 
 
写真:雨を眺めるラクシュミー
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2005/6/16(木)  銀色の友達
 
最近、仲良しになった猫さん。 
去勢済みの、まだ若そうな男の子。
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2005/6/17(金)  すっきりスリム?
 
盛大に毛が抜けるので毎日せっせとブラッシングをしていたら、らくさん、なんだか痩せてきた。 
立ち姿などひょろ〜んとしてて、ずいぶんと細っこい。 
・・・ということは。 
毛で膨らんでいただけで、らくは小でぶではなかった? 
それともまさか劇痩せしてる? 
あわわわわっ。 
確認しなくちゃ。体重測定! 
 
結果は、5.95kgだった。 
らくや、エラいね。ぎりぎり5kg台で踏みとどまった。 
獣医さん推奨の目標体重まで、あとたったの1kg減よ♪ 
 
・・・とかいう話じゃなくて。 
劇痩せどころか増えてるじゃん。最高記録だよ。 
おかしいなあ。とってもスリムに見えるのだけど。 
 
写真・痩せるもんかと食べるらく。
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2005/6/18(土)  猫の避妊
 
今日は、この前の仔猫育児中のカメラマンとは別の猫飼いカメラマン。 
彼は1歳の女の子猫さんと同居中だが、避妊しない主義で、発情の声に悩まされる毎日だそうだ。 
「なんでしないの?」と聞くと、「自分の都合でこの子の世代で終わりにするのはいけない気がする」と。 
素直かつストレートな考え方だ。 
こういう意見の前では、病気のリスクを減らすだの、発情期は本猫も苦しいらしいだのという理由は力を失う。 
あまりにもシンプルで本能的で、反論の余地はない。 
産まれた仔猫達はどうするのかと聞くと、「全部飼う」と言い切った。 
あっぱれである。 
 
しかしまだ1歳のその子はお母さんになるのは早すぎるということで、一匹だけの完全室内飼いであり、今のところは妊娠のしようがない。 
もうちょっと大人になってからと言うが、男の子を家族に迎えるのかな。 
そしてカメラマンの心配は、猫が増えることではない。 
彼の猫さんはうんと小さいときに捨てられて人間の手で授乳され育てられたので、赤ちゃんを産んでも世話の仕方が分からないのではないか、ということだった。 
それこそ本能的にちゃんと育てるような気がするが、彼の心配もありえるような気がする。 
お母さんのおっぱいで育った子でも育児放棄する猫はいるようだし。 
やってみなくちゃ分からないね。 
 
しかし猫さんは繁殖力が強い生物で、自然に任せていると猫算的に増えるぞ。 
兄弟同士でだって繁殖しちゃうぞ。 
広大なお屋敷ではなく、都心の単身者向けマンションでどうすんの。 
・・・ま、そのときはそのとき。 
多頭飼い崩壊しそうなる前に、柔軟に対策を取るだろう。 
まったく彼も、猫にずぼずぼだ。 
 
書きながら気がついたが、私がよく一緒に仕事をするカメラマンは何人かいるが、全員が猫好きだ。 
カメラマンには猫好きが多いのか、そういう人種と気が合うので猫好きカメラマンとの仕事が増えるのか。 
 
写真・イエヤマネコの背後に写っている足は、くりくりの。 
テレビの前に布団を敷いて寝ているです。
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2005/6/19(日)  コンマ01のバージョンの違いで・・・
 
先日購入したノートPCにクイックタイムをインストールしたが、ネット上のmp4ファイルが見られない。 
ページを開いても何事も起こらないので、ファイルのアドレスを直接打ち込んだら再生された。 
が、これじゃ面倒くさいって。 
.movは普通に見れるのに、mp4だけこの現象。 
どうなってんの? 
ファイルの関連づけを確認しても、ファイヤーウォールをはずしてもダメ。 
何がイケないのだ。 
 
以前から使っている2000とXPでは、問題なく再生される。 
QuickTimeのバージョンは6.51。 
新しいノートのは6.52だった。 
試しに6.51をインストールしなおそうかと思ったが、アップルのサイトにはもうない。 
もうすぐwin用の7が正式に出るみたいだけど、7にバージョンアップしたらプロキーを買いなおさなくちゃいけないようだし、6で使いたいんだけどなあ。 
 
あ〜あ。もう寝なくちゃ。 
労働トライアスロンがひと段落したら解決してやるっ。 
待ってろ、アップル!スティーブ・ジョブスめ!
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2005/6/20(月)  塩分濃度計
 
労働が早く終わったので、東急ハンズに寄り道。 
ph試験紙をチェックしに行ったのだが、欲しかったものは取り扱いがないそうでがっかり。 
うなだれながら隣を見ると、ガラスケースの中に塩分濃度計を発見。 
 
いっちゃんのときからとっても欲しかったのだけれど、『お味噌汁』だの『煮物』だのと料理名を選択して使うものか(調べたいのは猫缶で、そういう料理名はリストにない)、バカ高いプロ仕様(?)のものしか見つからなくて買えなかった。 
その頃から何度も足を運んでいたハンズの理化学用品売り場なのに、今日になってお手ごろ価格で使いやすそうなのを見つけるとは。 
見た目は電子体温計にそっくりで、調べたい食品の中に先端を差し込むと、2秒ほどで塩分濃度が出るしくみ。 
あああ、いっちゃんのときに欲しかった。 
発見するのが遅れたが、即、ご購入。 
 
説明書を読むと、調整するときには生理食塩水を使って0.9%に合わせることから、塩分濃度計となっているがナトリウム濃度計と思っていいようだ。 
精度はけっこう高いようだが、基本的に液状の食品の塩分を測るものなので、猫缶ではそのあたりで誤差が出そう。 
『粘度の高い料理では、実際よりも低めに塩分濃度を表示する場合があります』 
『油分を多く含む食品は、正しく測定できないことがあります』 
など。 
他にも、『カリウム、マグネシウムなどを多く含む食品は、実際よりも低めに塩分濃度を表示する場合があります』という注意があった。 
 
ま、おおまかな目安ということで。 
厳密じゃなくても、おおよその見当がつけば。 
って、それなら今までどおり、自分で味見でも良かったんじゃないか? 
・・・・・ 
いやそれじゃいかん。タバコで荒れた自分の舌なんか信用できない。 
測定は面白そうだし、買って良かったの!(と、強く自分に言い聞かす) 
ちなみにカリカリを調べるときには、同量の重さの水を足してふやかし、ミキサー等で液状にしてから測定し、測定値を×2にする。 
 
さっそく、らくの夕食の猫缶を測定した。 
私が味見をするとわずかに塩気を感じるこれは、塩分濃度計では『0.4%』。 
腎不全用の療法食のように低くはないけど、そんなに高くもないよね。 
 
ハンズで見つけたときには、いっちゃんのときに欲しかったと思った。 
しかし実際に猫缶の塩分濃度を計っていたら、その頃は買わなくて良かったのかもしれないという気がしてきた。 
それでなくても血液検査の数値から毎日食べたご飯の量、うんこちゃんの回数おしっこの回数、呼吸の回数に脈拍に熱にその他もろもろと、あっちもこっちも数字ばかりだった。 
数値が全てじゃない、猫さんの表情が語るものを見て・・・なんて人には言うくせに、自分はがんじがらめに数字につかまっていた。 
そこに塩分濃度計が加わっていたら・・・ 
あわわわっ。 
 
だいたいいっちゃんは、ナトリウムがどうのタンパク質がああのと言っていられる場合じゃないことが多かった。 
そういう状態のときには、極端にしょっぱいもの以外ならとにかく食べてくれるもの、いっちゃんが美味しいなら何でもありの食の無法地帯。 
塩分濃度を測るまでもなく、明らかに腎不全には良くないであろう高タンパクの生利なんかも王様ご膳に並べてた。 
そんな状況でも、塩分濃度計を持っていれば、つい気になって片っ端から測定してしまいそうな気がする。 
無駄というだけではなく、ぐるぐるもんもんの種を増やすばかりであったに違いない。 
これは0.1%・・・ぜんぜん食べない・・・こっちは0.3%・・・舐める程度・・・あれは0.5%・・・ちょっとは食べてくれる・・・ 
うがあああ〜っ!! 
とね。容易に想像がつく。 
 
やっぱ持っていなくて良かったんだと思いつつ、次はお手ごろ価格のリン濃度計があったら購入したい。 
いっそのこと主な栄養素30項目くらいを分析できる測定器でもいい。 
が、一般人のご家庭向き製品では無理だろうなあ。残念。 
って、あれ?私、ちっとも学習していないような・・・。 
若くて健康なイエヤマネコには、フードの細かい数値を測るより、美味しく食べて楽しく暮らしてもらうことのほうが大切だと思うけれど。 
 
数字は魔物だ。 
 
写真:税込み7875円の塩分濃度計と記念撮影
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2005/6/21(火)  オレさまのベッド
 
あのう、らくさん。 
私はいったいどこに寝れば・・・ 
もうちょっと端っこに寄るとかそういうことは・・・
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2005/6/22(水)  銀色日記〜発見からの経過
 
〜序章 
6月2日、近所のアヤしいインド料理屋でキングフィッシャービールを飲みベジタブルカレーセット及びナンを食べつつバカ話をしているときに、唐突に美帆ちゃん(妹)が言った。 
「○△のあたりに、猫がいるんだよね。」 
ふうん。猫はどこにでもいるもんねえ。 
「そこ、前はいなかったんだよ。散歩の途中に見つけたんだけど、急に現れたんだよ。」 
急にって、いつ頃からよ? 
「2週間くらい前から。」 
ふうん。そういうこともあるよねえ。 
「すっごく人なつっこくて、撫でて撫でて〜って寄ってくるの。」 
え。それは心配。お腹すいてるんじゃないの?なんかくれ〜って言ってるんじゃない? 
「そう思って、急いでセブンイレブンで黒缶買ってきてあげたよ。ものすごい勢いでぺろっと食べた。」 
・・・黒缶って、デカいじゃん。いっぺんに食べさせちゃったの? 
「でも、あっという間に食べて、まだ欲しそうだった。」 
そんなにお腹すいてるの、かわいそだね。でも元気なんだよね? 
「うん。脚に怪我してるけど。」 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え? 
 
どういう怪我なのよ〜っ!気になるではないか。 
夜遅い時間だったが、自転車なら7〜8分。今から行くか? 
が、土砂降りだよ〜。 
美帆ちゃんによると、某施設のフェンス際に建っているプレハブの下にもぐって寝ているらしいので、雨の日に行っても会えないかと諦めた。 
 
〜初対面 
翌日、猫缶とカリカリを持って出かけてみれば、あっさりと見つかった。 
細い道を挟んで公園の向かいにあるフェンスの中に、銀色の小さい猫がちんまり座っている。 
ご飯は、美帆ちゃんが言った通り、ものすごい勢いで食べる。 
美帆ちゃんには、食べ過ぎてお腹を壊したりケーしたりしないように、あげすぎないように気をつけてなどとエラそうに注意したくせに、自分はたんまり食わせてしまった。 
だって、あんまりにも『飢えてます』っていう食べ方で、ねだられると断れない。 
怪我は、両脚の内側が広範囲にハゲてツルツルになり、血がにじんでいる。 
舐めすぎてできた傷みたいに見える。 
なつこくて逃げないが、フェンスの外には出てこない。 
 
〜銀色通いの日々 
猫飯を握り締めて、銀色猫の元に通う日々。 
なるべく毎日行くようにしていたが、仕事が遅くなり翌日が早いようなときは、ご飯を持っていけない日があった。 
雨がひどい日にも行かなかった。 
が、ご飯のお届けを休むと、とても気になる。 
土日は美帆ちゃんと美帆ちゃんの同居人ゆうゆうさんが行ってくれるので、安心して休んだ。 
 
銀色猫は、最初はフェンスの内側を、フェンス沿いに3メーターくらいの移動しかしなかったのが、だんだん行動範囲が広くなってきた。 
姿が見えないときがでてきたが、しばらく待っていると遠くのほうから現れて、私を見て一瞬立ち止まり、にゃあ〜と一声鳴いて走り寄ってくる。 
盛大に甘えるしぐさをして、にゃあにゃあと鳴く。 
 
翻訳>「待ってたよ〜!めしめしめし〜!!」 
いつも飢えている。 
 
このあたりは猫ボランティアの人がたくさんいて地域猫レストランもたくさんあるはずで、他のノラさんたちは毛艶もよく、皆よく太っている。 
銀色は餌場を知らないか、猫仲間に入れないのか。 
 
〜銀色通いの日々・2週間経過 
通い始めて2週間くらいたった頃、空の犬缶が転がっているようになった。 
正確に言うと、アルミトレイの『ビタワン』。 
行くたびにゴミを片付けるのだが、翌日にはきちんと1個、空のビタワンが転がっているので、毎日あげてくれているようだった。 
好意は嬉しいが、犬缶・・・。ちと、不憫(涙)。 
 
他にも時おり、クリームパンの端切れとかお弁当のお醤油ご飯などが置いてあったが、銀色はそういうものは食べ物と認識しないようで、口をつけた形跡はない。 
気持ちは嬉しいが虫がたかって不衛生になるばかりなので、見つけるたびに片付ける。 
 
ずっと発泡スチロールのトレイなどにご飯を入れていたが、容器が軽すぎて激しく食べる銀色の勢いに押され、ずりずりと動いてしまう。 
食べにくそうなので、100円ショップでお茶碗を買った。 
行く度に公園の水道で洗ってから、新しいご飯を入れる。 
 
ご飯は、食べ終わるまで見ている。 
カラスが多くて、目を離すとカラスにご飯を取られてしまうから。 
一度、時間がなくて、ご飯が少し残っている状態で銀色のそばを離れたら、数メートルも行かないうちにカラスが銀色を襲った。 
慌てて走って戻ったが、私が着くより先に、銀色のすぐ前の道路に車を止めて休んでいたドライバーのおっちゃんが車から降りてきて、カラスを追い払ってくれた。 
 
おっちゃんの話によると、銀色はこの辺でアイドルになっているらしい。 
美帆ちゃんも、通りかかったおばさんから、同じような話を聞いたと言っていた。 
可愛がられているようだが、定期的にご飯をくれる人は犬缶の君だけのようである。 
 
とにかく人なつこいので可愛がってもらえるのだが、それが心配でもある。 
迷子猫なのかもしれないと、近辺の獣医さんやペットショップ、電柱などに貼ってあるポスターを注意して見ているが、銀色に該当する猫はいない。 
 
〜6月20日:性別確認 
いつもフェンス越しに顔をこちらを向けているので、お尻がはっきり見えず性別が分からないままだったが、今日は後ろ向きに立ってくれたので、初めてしっかり確認。 
去勢済みのオスだった。 
このことからも、たいへんに人なれしていることからも、以前は飼い猫だったような気がする。 
迷子か、捨てられたのか。 
 
脚の怪我は治らず。 
悪化はしていないが、良くなってもいない。 
あいかわらず広範囲にハゲて、血がにじんでいる。 
 
〜6月21日:ご飯の余裕 
夕方に行ったが銀色がいなかったので、スーパーで買い物をして戻ったら、銀色は今まさにビタワンを食べている真っ最中だった。 
・・・うまそうに食ってるね。よかったね。 
犬缶は、銀色にとって大切な栄養なんだよね。 
私がスーパーに行っていたのは、6時半から6時50分くらいの間。 
その間に、ビタワンの人は来たらしい。 
毎日だいたい、このくらいの時間なのかな。 
 
最近、ご飯の好き嫌いが出てきたようで、食べないフードがいくつかある。 
以前は暴食したやつなんだけど? 
それだけ余裕が出てきたってことかな。 
が、犬缶は食べる。どうやらうまいらしい。 
 
少しだけ肉が付いてきたように見えるが、まだ随分と小さい。 
 
〜6月22日:初めてのスキンシップ 
今日はフェンスの外、道路まで出てきて、私の足元でゴロンゴロン。 
らくはワクチンをしていないので、銀色に触るのは控えていたけど、お腹を出しての盛大な甘えっ子アピールに負けました。 
初めて撫でた銀色は、手の平に直接、背骨が触ったようだった。 
抱っこすると、ふわっと羽のように軽い。 
あああ・・・
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2005/6/23(木)  銀色日記〜夜道で追いかけっこ
 
仕事が遅くなったので、夜遅くにご飯配達。 
食べ終わるのを見届けてやりたいが、明日も労働で朝早い。 
夜はカラスもいないしと、まだご飯が少し残っているときに銀色のそばを離れた。 
すると銀色ったら、食べるのをやめて私を追いかけてきたよ〜。 
ぎゃああ、これ以上ついてきたら車の通る道に出ちゃうよ。 
危ないから戻りなってば! 
と話しかけながら私が道を戻ると、銀色もついて戻った。 
よしよし、この細い道からは出ちゃいかんよ。 
また明日来るからね。おやすみ〜。 
と、私が帰ろうとすると、またついてくる。 
ダメだってば〜(涙) 
 
そんなことを数回繰り返し、ラチがあかない。 
仕方ないので自転車から降りて、しゃがみこんで銀色の説得を試みる。 
この道から出たら危ないの、明日また来るから・・・ 
と言い聞かせている真っ最中に、がしがしと膝の上によじ登ってきた。 
ぎゃああああ〜。 
 
どうしようどうしよう。 
ごめんよ、うちに連れていくことはできないんだよ。 
追いかけてくる銀色を全速力で振り切り逃げ帰ったが、ああどうしよう。 
 
写真は別日に撮影
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2005/6/24(金)  銀色日記〜ぐるぐる真っ只中
 
今日は夕方に美帆ちゃんが行ってくれたので、私は夜の訪問をお休みした。 
美帆ちゃんの報告によると、背中に数箇所、新しい傷が増えているとのこと。 
心配で、ぐるぐる迷う。 
 
1・脚の傷も治っていないし、ここ2〜3日、異常に暑くて湿気がすごい。 
傷が化膿しないだろうか。 
 
2・傷でハゲてる部分を、蚊に刺され放題なのではないか。 
 
3・人なれし過ぎている。いたずらされたり、良くない人に捕まったりしないだろうか。 
 
4・ゆうゆうさん&美帆ちゃん、私以外に、ご飯をくれる人は犬缶さんだけ。 
少し余裕が出てきたようだが、相変わらずいつも飢えている。 
 
5・これから厳しい夏になり、それから秋になって次は冬になる。寒さを乗り切れるのか。 
 
6・人と暮らしたい素振りが見える(ような気がする)。 
 
保護したほうがいいのだろうか・・・。 
が、感染症の有無がはっきりするまでの1ヶ月間は、らくと一緒にできない。 
うちには隔離しておける場所は、狭くて窓がなくて暑くて湿度90%くらいで、掃除しても1日でカビが発生するような、換気扇の音がうるさいお風呂場しかない。 
どう考えても、それは外にいるよりストレスだよう。 
で、とりあえず1ヶ月間、一時預かりしてくれる人を捜しはじめたが、見つからない。 
 
ゆうゆうさん&美帆ちゃんにも、狭いしペット不可マンションなので無理と断られてしまった。 
おまけに美帆ちゃんは、免疫力が弱いようなので動物は飼えないと。 
って、あなた。 
小さいときから猫と暮らしてたじゃん。今さら何を言う。 
が、身体の問題なので、無理強いはできない。 
美帆ちゃんがそう思うなら、やめたほうがいい。 
 
問題は、まだまだある。 
仮に、一時預かり先が見つかったとする。 
で、怪我の治療をして、感染症がなければ、うちで引き取ることはできる。 
が、あったらどうする。なくても、らくと相性が良くなかったらどうする。 
しかも、銀色がすっかり室内生活に馴染んでいたら、たとえ感染症があったとしても、また外には戻せない。 
もし銀色が捨てられて外にいるのなら、元の場所に戻したら、2度も捨てられた悲しさを味わわせることになってしまう。 
絶対にそれはできない。 
それならどうする? 
感染症がある成猫の里親を捜すのは、非常に厳しいはず。 
あああああっ。 
 
銀色は最近、行動範囲がぐっと広がって、外の生活を楽しんでいるようにも見える。 
外でたくましく生きていけそうな子なら、手は出さないのだが・・・。 
最後まで責任を持てないのなら、手を出すべきではないとも思うのだが・・・。 
労働中も気になって仕方がない。 
一応、うちの近所の動物病院に、ノラさんを診てくれるか確認をした。 
獣医さんにも、私がその子の責任を持てるならということで了承していただいたが・・・。 
ぐるぐるぐる。
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2005/6/25(土)  銀色日記〜第一関門突破
 
労働が昼からなので、午前中にご飯のお届け。 
今日は後追いはなし。 
公園のトイレの前まではついてきて、足元でひとしきりゴロンゴロン。  
その後は木陰で、のんびりグルーミング。 
あら。今朝はあっさりしてるわね。 
おととい後追いされて、あんなに悩んだのに〜。 
ま、そのほうがいいけど。 
 
美帆ちゃんから聞いた背中の傷を、明るいところで確認。 
確かにぽつぽつと、できたてのような血のにじんだ小さい傷があった。 
カラスに突かれたように見える。襲われているところを見ているしなあ。 
 
夜、美帆ちゃんと電話。 
同居のゆうゆうさんと話し合った結果、一時預かりしてくれると言う。 
もし銀色に何かあったら、一生悔いが残ってしまうからと。 
「一時だからね!」と念を押されてしまったが、第一関門は突破した。 
これで傷の治療ができる。 
ゆうゆうさんも美帆ちゃんも、悩んで迷って引き受けてくれたのだと思う。ありがとう。 
 
もし感染症があった場合の引き取り先探しという難題は残っているが、とりあえ保護してしまえ! 
ということで意見が一致した。 
するなら早いほうがいい。 
明日は私が労働で身動きがとれないので、明後日に決行することに。 
明日はゆうゆうさんと美帆ちゃんが、ご飯を届けに行ってくれる。
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2005/6/26(日)  銀色日記〜気がかりな一日
 
労働中も、銀色のことばかりが気になる。 
今日も美帆ちゃんが行ってくれてるはずなので、何かあれば連絡が来るはずなのだが、心配でしかたがない。 
あと少し、明日だからね。 
どうか車に気をつけて。 
誰彼かまわず付いて行っちゃいけないよ。 
銀色には分からないだろうけど、世の中には良くない人や変態だっているんだよ。
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2005/6/27(月)  銀色日記〜新居の日
 
美帆ちゃんと朝10時に、銀色がいる場所で待ち合わせ。 
ゆうゆうさんは所用があるため、あとから合流することに。 
が、なぜか待ち合わせ場所に着いたのは10時半。 
美帆ちゃんは私より2〜3分先に来ていたそうだが、ああ、なんて時間にルーズな姉妹。 
お父ちゃんのDNAに違いない。 
 
で、待ち合わせ場所に着いたはいいが、肝心の銀色がいない。 
すぐに戻ってくるでしょうと話しているそばから現れて、お腹を出してごろんごろん。 
とりあえず85gの猫缶をひとつ食べさせて(移動があるから、ご飯は少くなめにした)、すこし遊んで腹ごなししてから、抱き上げてトートバッグへ。 
・・・と思ったら、するりと逃げられた。 
ツツジの木の下に行ってしまい、警戒している様子。 
 
ごめんごめん。 
なんにもしないよ〜(嘘だけど) 
呼んでも出てこないので、カリカリを手の平に出して見せたら、あっという間の一目散に寄ってきた。 
そして私の手から、はぐはぐ食べている。 
そろそろよかろうか? 
で、再びひょいっと抱っこして、美帆ちゃんが口を開けてくれてるトートバッグにぽいっと投入。 
すかさず獣医さんにゴー。ちょー簡単。 
 
自転車で運ばれている最中は、あお〜んあお〜んと鳴き続け。 
獣医さんに到着したら、ぴたっと鳴きやむ。 
触診、口の中などを一通り診てもらい、採血。 
感染症と健康診断のための血液検査をお願いする。 
 
で、ここからがびっくりなのだが、獣医さんの話では・・・ 
銀色は、特別ひどく痩せてはいないそうだ。栄養状態は悪くないらしい。 
診察台を兼ねた体重計は、4.2kgとなっている。 
・・・え? 
だってこんなにガリガリで、羽のように軽いのに? 
そう訴えたら計りなおしてくれたが、結果はやはり4.2kg。 
・・・あら?羽のように軽くない? 
 
獣医さんいわく、「脚の傷も背中の傷も、鼻の頭や唇や、その他全身に散らばっている小さい傷はみな皮膚病」 
・・・え?脚の広範囲のハゲはそんな気がしていたが、他のもみんな? 
カラスに突かれたんじゃない? 
しかも、「外の生活に適応しているようですね」と。 
・・・え? 
去勢済みで人なれしていることから、てっきり迷子か捨てられた猫だと思っていたが、 
「この辺は猫ボランティアさんが活躍している地域で、小さいときから猫ボラさんのお世話になって去勢もされている、とても人なつこいノラもいますよ。」とのこと。 
・・・はい? 
 
ということは、どういうことだ? 
保護する必要はぜんぜんなかった? 
私のやったことは保護じゃなくて、拉致?誘拐? 
えええええ〜? 
だってさ、外は危ないと思ったんだよ。変な人に捕まったら大変なんだよ。 
と銀色に話しかけていたら、横から美帆ちゃんが「たった今、変な人に捕まってるよ」とぼそっと言った。 
あ、そうね。まさしく今、捕まってるからここにいるのよね。す、すまん。 
 
獣医さんに「どうしますか?元の場所に戻しますか?」と聞かれたが、混乱して考えがまとまらない。 
一回保護した以上は、それだけは絶対にしないと決めていたけれど、保護じゃなくて拉致なら話は変わってくる。 
えーとえーと。 
「とりあえず傷が治るまで(皮膚病だけど)、美帆ちゃんの家で預かってもらいます。その後は、猫が外に行きたがったらリリースします。行きたがらなかったら、戻しません。」 
と、やっと答えた。はひはひはひ。 
 
その他の所見。 
○生後一年になるかならないかというあたりかと思ったが、1歳にはなっているだろうとのこと。 
○皮膚病の原因は、まだ分からない。アレルギーかもしれないし、虫に刺されたせいかもしれない。 
今のところは薬などはなしで、経過を観察すること。 
○耳の中が真っ黒で、調べてもらったらダニがいた。薬を入れて、掃除してもらう。 
○不思議なことに、蚤はいなかった。 
 
血液検査の結果が出るまで、銀色は病院で預かってもらい、合流したゆうゆうさんも一緒に近所の喫茶店でお茶。 
20分ほどで病院に戻り、結果を聞く。 
白血病、エイズ共に陰性。 
血液検査の数値は、すべて異常なし。 
あああ、えがった〜。 
念のために1ヶ月後にもう一回検査するが、ひとまずほっとした。 
へなへなと思わず座り込んじゃったよ。 
 
入院の必要などはぜ〜んぜんないので、すぐにでも引き取れるが、トイレなどの必需品を揃えるまでの間、病院で預かってもらい、夕方お迎えに来ることにした。 
「怒ったり怯えたりしてますか?どんな様子ですか?」と聞くと、獣医さんはちょっと考えてから、「とほほって感じです」と答えた。 
ウケた。 
ゆうゆうさんが「顔をみれますか?」と言い出して、3人でぞろぞろと入院室へ。 
おお、いたいた。 
なるほど、『とほほ』って表情だ。 
ため息をつきながら、「やられちまった」とでもつぶやきそう。 
わはは。夕方お迎えにくるから、ちょっと待っててね。 
 
病院を出てお昼を食べてから3人でぞろぞろと、猫用品購入にあっちだこっちだとお買い物。 
トイレ、猫砂、食器、お膳用のトレイ、爪とぎ、フード、大き目のプラスチック製キャリーなどなど。 
銀色のものを揃えるのは、とても楽しかった。 
そんなことをしている間に4時になり、夕方の診察が始まる時間。 
再び3人でぞろぞろと、病院に戻った。 
銀色はちょうどご飯を食べだしたところだったそうだ。 
ちょっと気の毒だが、しかたあるまい。新居でたっぷり食ってくれ。 
らくのご飯のおすそ分けと、おもちゃを受け取ってもらい、私はここで銀色と分かれた。 
じゃあね〜。ゆうゆうさん、美帆ちゃん、あとはよろしく〜♪ 
 
新居での銀色の様子〜美帆ちゃんからの報告 
2〜3時間ほどキャリー兼ケージの中でじっとしていたそうだが、一回出てきてからはもりもり食べて、悠々と寛いでいるそうだ。 
第二関門突破。良かった〜。 
私からも連絡。 
うんこちゃんをしたら、獣医さんに検便に持っていってと頼む。 
いろいろすまないねえ。
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2005/6/28(火)  銀色日記〜2日目
 
朝から晩まで労働。 
美帆ちゃんから銀色の報告がメールではいる。 
以下、そのコピペ。 
 
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我が家は今日、可愛い可愛いにゃーすけの為にカーペットを竹ラグに買い替え、お一人様用涼しげラグもお買い上げさせていただきました。 
が・・・お一人様用ラグには乗りません( ̄〜 ̄;)  
他に喜びそうなお買い物はないかにゃ〜?と考えている私。 
おかしいなぁ。こんな予定じゃなかったのにな・・ 
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もう一通 
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ベランダにかぶりつきなので、リードを付けて出してみたらとっても怯えちゃって、部屋との段差?の所にぴたーーっっとはりついた。 
部屋に入れたら、キャリーバッグに一目散でした。 
お外が怖いの?捨てられるっていうトラウマなの??? 
どちらにしろ、もうリードを使うことも、外に脱走する事もないね。 
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銀色は、にゃあちゃんとか、にゃあすけとか、ちびとか、銀ちゃんとか、いろいろな名前で呼ばれている。 
なんて呼んでも反応してくれるそう。 
外に出たがる素振りは皆無。 
逆に、玄関が開くと、近くで寝てても部屋の奥に逃げるくらい。 
大飯食って、重役のようにエラそうに寛いで、ねこじゃらしに大喜び。 
美帆ちゃんのあとをついて歩き、すっかりストーカー猫と化し、隙あらば甘えまくっているそうだ。 
 
最初のおしっこは、クッションにやった。 
次のおしっこは、ソファの上。 
場所が悪いのかと、トイレを窓際から人用トイレの中に移したら、うんこちゃんもおしっこも、ちゃんと猫トイレでするようになった。 
無駄に鳴くことも、大騒ぎもしない。 
テーブルや机、棚に上ったりもしない。 
出されたご飯は、なんでも食べる。 
とてもいい子とのこと。
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2005/6/29(水)  銀色日記〜誰だおまえ
 
『迷子猫を保護していますポスター』を作って、ゆうゆうさん&美帆ちゃんちにお届け。 
銀色は、ソファの上でエラそうに伸びていて、以前のように走り寄って来なかった。 
あれ?・・・ま、まあね。環境が違うものね。 
気にせずに、にゃあちゃ〜ん、会いに来たよ〜♪元気でいっぱいご飯を食べているんだってね。いい子だね〜♪ 
とすり寄ったら、露骨に迷惑そうな顔をされた。 
かまわずに更にすり寄ったら、背中を向けられた。 
かまわずに撫でたら、ついと立ち上がり、あっちに行ってしまった・・・。 
なんでやねん! 
ちらりとこちらを振り向いた顔には、「誰だおまえ」と、はっきり書いてある。 
あのう。 
つい数日前、帰ろうとするワタクシの膝にとりすがったのはどこのどなたでしたっけ? 
 
今朝は横になっている美帆ちゃんのわき腹にぴったり張り付いて、わきの下に顔をうずめ、ゴロゴロ喉を鳴らしながらうっとりしていたそうだ。 
げ。そんなこと、らくは一回だってやってくれたことないぞ。 
銀色や、あんたずいぶん甘えん坊さんじゃな〜い? 
なのに、私に構われるのはイヤだという。 
釈然としないが、ま、ええわ。あんた幸せそうだし、その調子でやんなさい。 
 
獣医さんは、なつっこいノラもいるといったが、銀色はやはり飼い猫だったような気がする。 
外にいるときから、ご飯を足してやるために食べている最中のお皿にちょっかいを出しても、怒ったことがない。 
すごい勢いで食べるわりには、ただ、ぼーっと待っている。 
最初だけ失敗したが、場所を変えたら当たり前のように猫トイレを使う。 
猫缶を開ける音に反応する。 
ご飯やパンは、どんなに空腹でも食べない(生粋のノラさんだったら、切羽詰れば食べるような気がする。銀色はキャットフードで育ったのではないか)。 
室内で堂々と寛いでいる。 
ブラッシング大好き。 
外には興味がない。 
う〜ん・・・。 
 
もうひとつ。獣医さんは1歳にはなっているといったが、やはりどうしても、やっと1歳になるかならないかのように見える。 
爪を見ると、とても細い。らくの3分の1もないくらい(らくも子供の頃はこうだった。なつかし〜)。 
おもちゃの棒にかぶりついているときに口の中を覗いたら、下の前歯が一本足りない(抜けている)ようだったが、奥歯までみな綺麗。体格も仕草も顔つきも、子供っぽい。 
しかし暴れることもなく、落ち着き払ったこの態度は・・・ 
う〜ん・・・。 
 
皮膚炎の状態は変化なし。 
全身のあちこちで小さい傷になっていて、脚の大きいハゲからは血がにじんでいる。 
命に関わるようなものではないと思うので、1週間くらい様子を見て、良くなってこなかったら獣医さんに行くことにした。 
検便は、まだできていない。 
夜にうんこちゃんをするので、病院に持っていけないそうだ。 
がっちり蓋をして、涼しいところに保管して、朝一で持っていったらと言うと、やってみるとのこと。 
いろいろお手数おかけします。 
 
迷子猫ポスターは作ったが、いろいろバタバタしてて疲れてしまったので、貼ったのは2箇所だけ。 
銀色を保護した場所と(犬缶の人や、可愛がってくれてた人たちが心配しているといけないので)、保護した場所から一番近いペットショップ。 
あ、保護じゃなくて拉致だっけ?
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2005/6/30(木)  銀色日記〜爪とぎマスター
 
今日は銀色、爪とぎを使ってガシガシやったそうだ。 
ダンボール製のものを床に直置きしているのだが、手だけ爪とぎの上に乗せると、ぱったんぱったん動いてしまうので、身体ごと乗っかって使っているそう。 
他の場所では研がない。 
当然のように爪とぎを使って研ぐ。 
 
美帆ちゃんから、迷子猫ポスターのメルアドが間違っていると指摘された。 
ああっ、本当だ! 
ちょっと違うだけなんだけどな。 
でも一字違ってもメールは届かないしなあ。 
貼ってもらったところに訂正に行かなくては。 
どよ〜ん。 
 
写真:銀色のにくきうは、ツートーン。 
お外暮らしだったので、ちょっと硬い。
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 2005年 6月  

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