ぎゃおす王国記・ラクシュミーの王様への道

『王様の慢性腎不全日記』&『日記の山トップ』はこちらです。

 2006年 2月  
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2006/2/1(水)  ph6
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 68.1KB ) 久しぶりに、らくのおしっこのph検査。 
容器に採らずに、検査薬をそのままお尻の下へ。 
色の変化はまったくなしで、ph6。心配なさそう。 
あとは昨年騒いだタンパク尿。 
そっちはどうなっているのか、近いうちに検査紙を使ってみよう。 
 
そういえばもう2月。 
年に一度の健康診断の月になった。 
1年、早いなあ。 
様子がおかしいこともなく元気なので、4月のお誕生日月まで延ばしてもいいかなあ。
  
 

2006/2/2(木)  ハンペンとヘルスウォーター
 
めちゃくちゃ久しぶりに、家で夕飯。 
夕食のおでんのハンペンを、煮込む前にらくにあげてみた。 
ワタシの指先に乗っかった、小指の爪の先ほどの切れっ端を、念入りにくんくんかしてからぺろっと食べた。 
おお、らくや。食べるのね! 
では、もう少し。 
ぺろん。 
もうちょっと。 
ぺろん。 
もいっちょいっとく? 
ぺろ〜ん。 
ささ、もそっとどうぞ。 
「もういいかげんいらんし」・・・と、立ち去るイエヤマネコ。 
 
微妙だ・・・。 
ハンペンというブツが、猫の食べ物として微妙。 
ぺろんとした量も微妙(全部で、せいぜい1.5cm角くらい)。 
だけど一応、『らくさまの美味しいものリスト』に載せておくことにする。 
 
************************ 
食べ物の次は水である。 
以前から気になっていたヘルスウォーターのボールを、ついにご購入してしまった。 
らくは放っておいてもびっちゃびっちゃ水を飲むので、必要ないと思っていたけれど。 
2歳児には100円ショップのお茶碗で充分で、こういうのは遠い将来の『イザ』というときのために取っておくつもりだったのだけれど。 
必要だからではなくて、好奇心で買ってしまった。 
Mサイズで1890円。 
絶妙な値段設定だ。 
猫の水のみ茶碗として、お買い物カゴをついポチっとしてしまう価格の上限といえよう。 
で、まんまとポチっと。 
 
届いたばかりのボールを早速洗って、浄水を入れる。 
30秒くらいかき混ぜろと説明書に書いてあるので、その通りにする。 
「おいしくな〜れ〜おいしくな〜れ〜らくにゃのおみず、おいしくな〜れ〜、おいしくっていいおみずにな〜れ(以下リフレイン)」 
呪文を唱えろとは書いてなかったが、念には念を、である。 
 
ズルズルしたガウンを着て髪の毛はザンバラで、ぶつぶつ呟きながら水をかき回していたら、くりくりが「魔女みたいだ」と言いやがった。 
ああ、いいところに気がついたねえ・・・(にやり)。 
魔法をかけてらくの美味しくてスバラしいお水をつくっているところです。 
邪魔すんな。 
 
さて、それでは。 
美味しくてスバラしいお水をさっそく飲んでいただきましょう。 
と、らくの鼻先に器を持っていったが、無視ったら無視。 
まったく飲まない。 
ま、ね。イエヤマネコにも気分というものがおありでしょう。 
放っておいてもそのうち飲むはずなので、お水置き場にボールを置いて様子見。 
らくさん、しばらくたってカリカリを食べ、すぐ横にあるお水をびっちゃびっちゃと・・・。 
って、そっちは違〜う! 
 
らくの水場は、1・山猫ご膳のカリカリの隣、2・流しの横の調理台の上、の2箇所。 
本当は調理台には飛び乗って欲しくないのだけれど、らくがどうしても「ここで飲む」と言い張って、お水茶碗がないと流しの水滴を舐めてしまうので、仕方なく設置してある。 
いつもここでばかり飲んでいて、山猫ご膳のお水を飲んでるところなんて、らくがうちに来てから数えるほどしか見ていない。 
だからヘルスウォーターのボールも調理台に置いたのに。 
ああそれなのに。 
なんで今日に限って山猫ご膳のお水を飲むの? 
ご膳にもお水が用意されていることに今日始めて気がついたという顔で、びっちゃびっちゃとたっぷり飲んでいる。 
 
ワタシにだってまだ作戦はある、負けないわ。 
秘儀、茶碗の位置の入れ替えだ! 
山猫ご膳にヘルスウォーターを置き、調理台には今までのお茶碗を。 
するとらくさん、今度は調理台に飛び乗って、またもや今までのお茶碗からの飲む。 
・・・むう。かくなるうえは。 
禁断の荒業で対抗してやる。 
今までのお茶碗は片付けて、お水は山猫ご膳のヘルスウォーターだけにしてやった。 
うはははは〜。これでどうだ〜。 
するとらくさん、今度は当然のような顔をして、流しの水滴を舐める・・・。 
 
や〜め〜て〜! 
分かりました。今までのお茶碗を戻します。 
だから流しを舐めるのはお止めになって(懇願)。 
 
ヘルスウォーターから飲まないのは、もしかしてイエヤマネコの危機管理? 
いっちゃんは器が変わっても気にしたことはなかった。 
らくだって、猫缶用お茶碗を何回か変えたけど、今まで平気だったじゃない。 
ヘルスウォーターはちょっと大きめで茶色くて、存在感があるから警戒しているのかなあ。 
そのうち慣れれば、美味しくてスバラしい水を盛大に飲んでくれることでしょう(期待)。 
 
******************** 
写真:ヘルスウォーターのボールから逃げ惑うラクシュミー 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 97.0KB )  
 
こちらはハンペンとイエヤマネコ。 
くんかくんかするばかりで、千切って指先に乗せてやらないと食べられない。 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 76.7KB )  
 
******************** 
後日追記:2月5日現在、らくがヘルスウォーターからお水を飲む姿はいまだ目撃していない・・・
  
 

2006/2/3(金)  知覚の扉
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 76.6KB ) 夜、眠りに落ちる直前、時おりいっちゃんが「どっすん」とベッドに乗ってくる。 
私の左側、胸の横から乗ってきて、身体に沿って足元のほうまで歩き、また戻ってきて胸の横で少し立ち止まり、それから頭の上まで移動して長々と寝そべる。 
らくじゃないと、なぜか分かる。 
ラクシュミーの動きとは違う、いっちゃんの足の運び。 
 
あんまりリアルに感じるので、らくが乗ってきたのを王様だと勘違いしているだけなのかと思い、無理に目を開けて何度か確認したことがある。 
やっぱり、らくじゃなかった。 
らくは猫ベッドで寝ている。 
いっちゃんがいるんだ。 
そう確信したときには、さっきまで枕元にいたはずのいっちゃんは消えている。 
何もない、誰もいない。 
 
私の頭の上にはいつも王様が乗っかっているが、それは気配というか存在感のようなもので、見ることも触ることもできない『いっちゃんの粒子』のような感じがする。 
無色だけれど濃密な、煙のような『粒子の王様』。 
それに対してベッドに乗っかってくるいっちゃんは、しっかりと重量があり、はっきりとした現実感がある。 
動いたり止まったり寝そべったり、こちらの世界にいたときの王様そのままの動き。 
触ることはできないが、息遣いや体温までも感じられそう。 
 
粒子の王様は私の脳みそが作り出した幻覚・・・ちょっと違う、幻聴・・・ますます違うし、幻臭・・・でもなくて、つか、いっちゃんはお日様のいい匂いで臭くないし! 
という話じゃなくて、言ってみれば幻感覚とか幻感触だと思うけど、ベッドにどっすんの王様は、あまりにリアルすぎる。 
 
寝入りばなは、幻覚を見やすい状態にあるらしい。 
何かを思いついたりヒラメイタりするのも、そんなときが多いという。 
それは何もないところから何かがヒラメクのではなく、覚醒しているときに得た情報や気にかけている事柄などが無意識下で結合し、ゆらゆらと交じり合い、ぱっと出てくるもののようだ。 
魔法ではなくて、やはり自分の脳内から生まれてくる。 
だからきっと、ベッドにどっすんの王様も私の幻覚なんだろうと思う。 
 
でももしかしたら。 
覚醒と眠りの境目の、こちらとあちらの世界の境界線上のような時空間で、本当につかの間、いっちゃんと邂逅しているのかもしれない。 
楽しいことばかりの世界と苦労の多いこちらの世界を隔てる扉が、少しだけ開く瞬間。 
 
そうだったらいいな。 
 
いっちゃん。 
そうだったらいいな。 
 
写真:いっちゃん、13歳。私の首から頭にかけて乗っかっている、いつもの光景。 
これは現実(た、たぶん・・・)。 
 
(タイトルの『知覚の扉』は、オルダス・ハクスリーさんのパクリです)
  
 

2006/2/4(土)  煮干ベタ
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 99.2KB ) イエヤマネコご飯をネットで買ったら、ほんのちょっぴり、おまけの煮干がついてきた。 
そういえばラクシュミーに煮干をあげたことはなかったな。 
いっちゃんには山盛りで食べさせまくりだったけど、らくにはやったことがない。 
たまにちょっぴりだったら、別になんてことないよね。 
ということで、実験してみましょう。 
 
らくの鼻先に煮干を持っていくと、しきりにくんかくんかして、ぺろぺろ舐めて、ぱくっと・・・ 
ぱくっと・・・ぱくっと・・・ぱくっと・・・ぱくっと・・・ぱくっと・・・ぱくっと・・・ 
 
何回ぱくっとしても、ちっともお口に入らない。 
粉になるくらいまで砕いてやって、手のひらから舐め取って、4〜5cmの煮干をやっと2本、胃に収めたイエヤマネコ。 
らくさんや。 
わりと煮干好きなのは分かりましたが、ほんと食べるのヘタだねえ(しみじみ)。 
 
いっちゃんは山盛り煮干をあげると、頭を尻尾だけ残してきれいに食べた。 
カラカラと見事に頭と尻尾だけをお皿に残し、職人技のようなお食事マナーだった。 
らくもいつか、こんなふうにちゃんと自分で食べられる日が来るのかなあ。 
食べるのがヘタでも可愛いからいいけど。 
元気で健康ならそれでよし。 
 
といった矢先に、尿の検査紙を使ったら、また尿タンパク。 
しかも++だあ〜!ぎゃああああっ!! 
獣医さんは心配ないと言ったけど、気にするなというほうが無理ってもんだ。 
らくや。 
やっぱ今月、健康診断に行こう(焦)。
  
 

2006/2/5(日)  ニンゲンには不可解なフェチ開発の巻
 
らくがゴミ箱に上半身を突っ込んで、そのうちゴミ箱ごと転がって、それでもまだ上半身はゴミの中。 
生後1年くらいまではゴミ箱の中身をブチまけて遊んでいたので、その頃はゴミ箱に何も捨てられなかったのだけれど、飽きたのか卒業したのか、やらなくなってから久しい。 
それが今日、突然再燃。 
いったい何がそうさせる? 
 
イエヤマネコがゴミ箱から引きずり出したものを見てみれば・・・ 
くりくりが捨てた、きったない軍手であった。 
 
なぜ軍手・・・。 
フェチなのか? 
らくや、軍手フェチなのか〜っ?! 
 
こうで 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 46.5KB )  
 
こうで 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 39.1KB )  
 
こう 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 33.9KB )  
 
 
そのあげくが、汚い軍手。 
すぐに取り上げてしまったので、画像はなし。 
・・・かわいそだったか? 
だってどんな薬品や埃がついているか分かんないしなぁ。
  
 

2006/2/6(月)  殿かカッパか
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 72.0KB ) バカ殿ごっこをして遊んだが、アンテナつきカッパ星人のようになってしもうた。
  
 

2006/2/7(火)  効果絶大・王様の脱力系大丈夫
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 61.2KB ) うちには鏡台というものはなく、棚に鏡を置いてあるだけ。 
そこにはいっちゃんの写真も飾ってある。 
 
毎朝、出かける支度をしているときに、いっちゃんと目が合う。 
「眠いなあ」とか「疲れたなあ」とか「ラクシュミーと家でゴロゴロしていたいなあ」などと思いながらコンタクトレンズを入れたりするとき、鏡に写った自分の顔と並んで、いっちゃんがこちらを見ている。 
まっすぐに私に向けられた、王様の視線が突き刺さる。 
 
痛いような視線だけれど、「しっかりせい」とか、「頑張れ」とか、気合を入れられているような気がしない。 
「本当に辛かったら、ま、休めばぁ?仕事先に迷惑はかけるけど、それで世界が終わるわけじゃないわよぎゃおす。」とか、「大丈夫、なんとかなるってぎゃおす」とか言ってるみたい。 
それで私は、そうだねシんでも労働にいく必要はないもんね、どうしても辛かったら休むけど今日は元気だから行ってくるねと返事をする。 
それからラクシュミーを守ってくださいとお願いして、家を出る。 
 
たぶん私がそう言われたいと思っているから、そう見えるだけなのだろう。 
だけどやっぱり、いっちゃんが日本語をしゃべれたら、「なんとかなるさ」って言ってくれそうな気がする。 
ネガティブで小心者で心配性な私に、真剣にまっすぐに、「大丈夫ぅ〜」っと、脱力系で言ってくれそうな気がする。 
だから結局は毎朝いっちゃんに励まされて、労働に出かけている。 
 
王様、いつまでもお世話になりっぱなしですまないねえ。 
ありがとう。 
 
*************** 
帰宅深夜、雪だった。 
らくは前回ほどの興味を示さないが、いちおう窓にはかぶりつき。 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 53.6KB )  
 
上の写真はいっちゃん。鏡の横に飾ってあるのと同じもの。
  
 

2006/2/8(水)  ベッドいろいろオレさまのもの
 
猫ベッドの位置を再編成。 
押入れ用の新しいベッドにはまったく入らないのでエアコンの下に。 
よく使っているベッドは押入れに。 
同じくまったく使ってくれないマザーボールには、お気に入りらしいオレさま用毛布を敷いてみた。 
 
エアコンの下に置いた新しいベッドには、入れてやると落ち着くようになった。 
マザーボールも自分からは乗らないが、寝せてやるといつまででも寝ている。 
作戦成功。 
だんだん慣れてきたら、自分から使うでしょう。 
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 54.8KB )  
クリックで拡大表示 ( .jpg / 61.1KB )  
エアコンの下に置いた、新しい猫ベッド。 
小さくて身体がはみ出してるけど、こういうもの猫としては好きだったりするはずということで。 
 
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 55.7KB )  
マザーボールはゆったり 
美帆ちゃん、プレゼントしてくれてありがと〜。
  
 

2006/2/9(木)  年中行事と格闘中
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 69.5KB ) 領収書やら源泉徴収票やらの束に囲まれて、エクセルと格闘。 
行方不明の領収書も多数。 
確定申告!ああ〜面倒くさい。 
 
計画では今日中に終わらせるはずだったのに、ぜ〜んぜん終わらない。 
今日やらないと、労働が立て込んでて次に時間がとれるのは3月になってからであり、そうなると申告もズレこんで3月末になってしまう。 
遅れるのはいつものことなのだけれど、今年はまた引越しするための収入証明書が必要なので、早く提出したいのだ。 
更地で工事が始まる前に新居を決めたいから、2月中の提出を予定していたのに〜。 
うがあ。どもならん。 
 
普段から収支をつけないで1年分まとめてやろうとするから、こんな騒ぎになる。 
10何年も毎年繰り返しているのに、いまだに学習できていない。 
 
ところで更地。 
昼間も夜になってからも、背広姿の人が書類を片手にうろうろしている。 
今度こそ売れたのか? 
それとも転売で別の不動産会社に権利が移っただけか。 
立て看板に書いてある連絡先によると、最初は住友不動産の持ち物だったが、今は違う会社になっている。 
ころころ転がされているだけで、しばらくは何も建たなきゃいいのだけれど(願)。 
 
写真は、自らマザーボールに乗るようになったラクシュミー。 
慣れると一気に寛ぎまくり〜。
  
 

2006/2/10(金)  年中行事で大アバレ
 
床に広げた源泉徴収票の上にどっかりと寝そべり、揃えた領収書の束にじゃれかかって盛大に散らし、エクセルでの集計途中にキーボードの上を駆け抜けて摩訶不思議な計算式をはじき出してくれるイエヤマネコを払いのけつつ。 
年中行事・確定申告との格闘をやり遂げた。 
今年は早くできて良かった。 
つか、提出日の前に出来上がったのは初めてだ。 
それもこれも屋移りのため。 
寝ないで取り組んだかいがあるというもの。 
 
様々細々とした計算を全部やったら、あとは国税庁のサイトの『確定申告書を作成する』をポチっとして、計算済みの数字を記入していけば自動的に申告書が出来上がる。 
で、できあがったモノを見て、ひっくり返った。 
申告納税額がこんなにあるのかよ〜っ! 
ばったり・・・。 
 
寝ないで働いて(ちょっとオオゲサ)、寝ないで申告書を作成して(ほんと)、税金を納めて、そのあげくがバカコイズミの片棒担ぎではキレるってもんだ。 
私が納める税金なんて微々たるもので、ニッポン政府にとってはハナクソはおろか蚤の糞にもならないくらいだけれど、ワタシにとっては青息吐息の精一杯なのだ。 
必要なところに使ってくれるなら気持ちよく納めるが、とてもそうとは信じられない。 
 
所得税のみならず、都民税・区民税および国民健康保険料はいったいいくらになるのか? 
ちくそ〜! 
いやだよう。 
どうせインチキに使われるんだ。 
払いたくないよ〜! 
 
・・・と、床を転げ回り、しばしアバレる。 
が、イヤと言っても仕方がない。 
貧乏な一般庶民から搾り取ることを信条とするコイズミセイケンに組み込まれている以上、払うしかない。 
これはニッポンに限ったことではなく、石油でウハウハ潤っている一部の国を除いたら、どこでも多少はあることだし。 
それにしても、せめて少しでも必要としているヒトやイキモノや事柄のために使ってくれと、祈るばかりである。 
 
ヨロヨロになりつつ、出来上がった申告書に添付書類をぺたぺた貼り付け、判子を押して床に広げ、乾くまでの間ぷは〜っと一服。 
ああ、不本意だけど達成感・・・ 
と浸っていたら、背後から「バリバリバリっ」と不穏な音が。 
振り向くと、イエヤマネコが確定申告書(提出用)で盛大に爪を研いでいるのであった・・・。 
ぎゃあああああっ〜・・・・・・・・・・・・・・・・・! 
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 86.1KB )  
流水フェチは健在なり
  
 

2006/2/11(土)  言葉
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 49.5KB ) あるところのbbsに、ある方からの書き込み。 
猫さんの体調が悪いのに気がついて病院に連れて行ったら、腎不全という診断で、その場で入院。 
「何か、一言でも頂けると気持ちが落ちつくと思うので、どうか宜しくお願いします。」 
書き込みからは、その方の不安が痛いほど伝わってくる。 
 
それを読んだのは、昨日のこと。 
しかし私はつまらない確定申告なんかに追われていて、そちらを優先してしまった。 
明日、落ち着いてゆっくりレスしよう。 
猫さんが元気になりますようにと祈り、けれどレスは先延ばしにした。 
momoyukiさんが心のこもった返信をしてくださっていたので、彼女に甘えさせてもらった気持ちもあった。 
そして今夜、bbsを開いたら・・・ 
その方の大切な猫さんが、お引越しをされたという文章が。 
 
猫さんは、最後は大好きな人の腕に抱かれて、ほっと安心して旅立ったのだと思う。 
幸せな猫さん。 
けれど、その方の不安はどのくらいのものであったか。 
どうして私は昨日、ほんの少しの時間さえ惜しんで計算なんかしていたんだろう。 
私が何か書き込みをしたからといって、状況は変わらない。 
だけど、たった一言。 
ほんの数行。 
いっちゃん。それすらもできなかったよ。 
 
猫さんのご冥福とご家族の心の平安をお祈りいたします。 
時が優しく過ぎますように・・・。
  
 

2006/2/12(日)  グリーンフィッシュのチビ缶、ツナ・エビ・ハーブ
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 44.4KB ) 労働帰りに、渋谷東急ハンズに寄り道。 
グリーンフィッシュから小さい缶(85g)が発売されているのを発見、すかさずゲット。 
味は4種類で、そのうちの3つは今までもあったデカ缶(170g)と同じ、原材料も同じなのでたぶん中身は同一。 
デカ缶にはない種類のがひとつあって、ツナ・エビ・ハーブというもの。 
 
帰宅して、さっそくツナ・ハーブをぱっかん。 
らくさん、ステキな勢いで爆食。 
これは、以前は好きだったが次第に拒否するようになり、そのうち全然食なくなったので、しばらくあげていなかったもの。 
間を開ければ、また食べてくれるらしい。 
イエヤマネコにだって、好き嫌いも、飽きた〜もあるよね。 
 
新しいツナ・エビ・ハーブについて調べるつもりでグリーンフィッシュのサイトにアクセスしたが、チビ缶の情報は何もなし。 
まだ発売されたばかりなのかな。 
それにしても、少量の缶があるのは嬉しい。 
170g入りだとイエヤマネコいっぴきでは食べ切れなくて、捨てることになってしまう。 
うちはイエヤマネコタベモノもヒトタベモノも、もったいないオバケだらけ。 
少しでも捨てなくて済むようになるのは、ありがたい。 
他のメーカーもみんな、小さい缶を発売してくれないかなあ。
  
 

2006/2/13(月)  ニューネコジャラシ
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 78.5KB ) 出かける前の午前中、昨日ハンズでフードと一緒に買ったネコジャラシで遊ぶ。 
らくは新しいおもちゃが大好きで、すぐに飽きて見向きもしなくなるのだが、最初だけは面白いように飛びついてくる。 
そ〜れそ〜れダダダダダ〜とイエヤマネコを走らせているうち、あっという間に家を出る時間になった。 
らくはまだまだヤル気まんまんなのに、すまないね。 
ネコジャラシを床に置いて洗面所に行き戻ってきたら、らくは動かないネコジャラシをくんかくんかしてて、それから私を見て「びょ〜ん」と鳴いて、だけど私がネコジャラシを手に取らないので、お遊びの時間はおしまいと察したのか、自分からノソノソとマザーボールに乗っかった。 
そして、こちらをじ〜っと見ている。 
 
ごめん。 
今日は遅くならないから、終わったら走って帰ってくるから。 
夜にまた遊ぼうね。 
頭を撫でて話しかけて家を出たが、心がちくちくする。 
らくは私が部屋を出るまで、じ〜っとこちらを見続けていた。 
後追いしたりはしないけど、玄関のドアがバタンと閉まって私の足跡が遠くなってそのうち聞こえなくなって、そしたらあきらめたような顔をして、マザーボールに埋まって寝ちゃうのだろう。 
 
あああ。 
何か自宅でできる仕事はないかな。 
家に居ながら収入が得られたら。 
いっちゃんのお世話中も心からそう思ったが、こんなときもけっこう真剣に考える。
  
 

2006/2/14(火)  アガリクス製品にリコール
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 80.4KB ) 朝、時間を見るためにテレビをつけたら、『キリン細胞壁破砕アガリクス』の自主回収&販売中止というニュースをやっていて、コーヒーカップを手から落としそうになった。 
それ、いっちゃんに飲ませていたやつだよ〜。 
アガリクスのサプリは山ほど種類があるのに、なんでビンゴでこれなのよ(涙) 
詳しいことをすぐに調べたいが、労働に行かねばならん。 
ああどうしようどうしようと部屋の中をうろうろ歩き回ったが、考えてみれば今いっちゃんは苦労もサプリメントもない世界で遊んでいるので、今さら焦る必要はないのであった。 
 
とりあえず労働に行くことにして、王様の写真に「すまん!」と謝り、それでもまだ気持ちがザワザワしていたのでラクシュミーを撫でたらガブガブされて、負けずに抱き上げたら強烈な猫キックをかまされ、「ぐふっ・・」と一瞬、息が止まった。 
らくや、元気いっぱいのイエヤマネコパワーをありがとね。 
おかげさまで立ち直れたので、労働に行ってきます。 
 
帰宅後、検索したら一発でヒット。 
キリン ウェルフーズ株式会社のページ 
http://www.kirin-wellfoods.co.jp/company/agaricus_h.html 
厚生労働省のページ 
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0213-3.html 
 
『ラットによる動物試験の結果、発がんを促進する作用が認められた』となっている。 
 
ああ、ラットというのは気の毒な生き物です。すまんです・・・ 
という話はおいといて。 
キリンが自社で実験および検査をしたのかと思ったら、厚生労働省が毒性実験をした3種類のアガリクス製品のうち、『キリン細胞壁破砕アガリクス』に発がん促進作用が認められたので、食品安全委員会に意見を求めることとした、という内容だった。 
今のところ、引っかかったのはキリンのアガリクスだけだが、あとの2製品に『安全』という厚生労働省からのお墨付きがついたわけではない。 
今回のは中間発表で、どちらも遺伝毒性試験は陰性だが、発がんプロモーション試験は実施中の段階であり、現在、腫瘍性病変の増加は認められていないが、最終結果はまだ出ていないのだ。 
 
キリンのアガリクスについては、ラットにおいて発がん促進作用が認められたということであり、ヒトに対してただちにがんを引き起こすという結果ではないが、食品安価委員会の全評結果が出るまでの間は、念のため摂取をお控えくださいと書いてある。 
今のところ発がん促進作用が確認されていない2製品およびその他のアガリクスを含む製品についても、摂取にあたってはご注意くださいと。 
 
悪性腫瘍に効果があると言われているアガリクスに発がん促進作用が認められたなんて、できの悪い冗談にもなりゃしない。 
今回のテストではキリンが引っかかったが、アガリクスを含むサプリメント製品は他にも何十、何百、もしかしたら何千とある。 
キリンのよりアブない製品は山ほどある、と考えるほうが自然である。 
キリンウェルフーズはサプリメント会社の大手で、製品が広く一般に流通しているせいで検査対象に選ばれた。 
その大手の製品でさえ、ろくろく臨床実験もされずに、全国の薬局の棚に並んでいるのである。 
 
大手の製品=良いものではない。 
しかしキリンウェルフーズのような企業はイメージが大切なので、それなりに品質を保つ努力はしていたはずだ。 
もしキリンウェルフーズがいい加減なことをやってコケれば、世界中に広がるキリングループ全体が危なくなる可能性だってあるからだ。 
小さくて知名度が低いところなら、もし製品に問題があると指摘されたら、さくっと会社名を変えて違う製品を売れば良いのだ。 
ほとんどの人は気がつかない。 
しかしキリンのような大手でもし大騒ぎになってしまったら、社名を変えることは大変なことであり、たとえ社名を変更したとしても、「ああ、もとキリンね」と誰でも知っているということになる。 
イメージを回復し消費者の信頼を再び得るのは(そして売り上げを回復することは)、簡単ではない。 
食品関連だが、記憶に新しいところでは雪印の例がある。 
 
更に、サプリメントや薬は、服やアクセサリーとは違う。ただの食品とも違う。 
単なる『食べ物』なら、小規模な工場あるいは個人によって作られた、美味しいものはたくさんある。 
原料を厳選し、衛生面に気を使い、丁寧につくられた食べ物たち。 
服やアクセサリーなどのモノたちも、こつこつと職人技で丹精こめて作られた素晴らしいものはたくさんある。 
しかしサプリメントや薬は、原料を厳選し、丁寧に製造しただけではだめなのだ。 
サプリや薬がいくら美味しくても、芸術的な形をしていても意味がない。 
服用することによって、なにがどうしてどうなるのか、身体に及ぼす影響が重要だからである。 
 
効果、効能、起こりえる副作用を確認するには長期的な臨床データが必要であり、膨大な時間とお金がかかる。 
企業に体力がなければできないことなのだ。 
厚生労働省の認可を受けている全ての医薬品は、その膨大な時間とお金をかけて開発されたものである。 
しかしサプリメントは、そうではない。 
なんの規制もない。 
臨床データなんか一個もなくても、好き勝手に売りたい放題なのだ。 
だって薬ではなく、『食品』だもん。 
 
サプリの認識について一般消費者と厚生労働省の間には、大きな違いというか温度差がある。 
厚生労働省にとっては、サプリメントは『健康補助食品』であり、非常に曖昧で分かりにくく不親切な言葉だが、つまりあくまでも『食品』という位置づけなのだ。 
だからサプリメントを販売する際に、『効果や効能を謳ってはならない』と法で規制されている。 
逆に言えば、効果・効能を強調しなければ、誰でも何でもサプリメントとして発売できるということである。 
それに対してワタシたち一般消費者は、なんらかの健康面への良い効果を期待して、サプリを手に取っている。 
美味しくもない粉だの粒だの液体だのを、お金を出して購入するのである。 
そこに効果を期待しないわけがない。 
さらに、家族の体調が優れないなどの切羽詰まった事態になると、理屈の通らない聞いたこともないようなサプリを、自分の食費を切り詰めてでも大枚はたいて買ったりする。 
そのあげくが、『発がん促進作用が認められました』ではシャレにならない。 
 
何が書きたかったか分からなくなってきたので、これ以上話がズレないうちに終わりにする。 
今回のことは、イメージが大事(なはず)の大手のキリンでさえ臨床データをろくにとらないままアガリクス製品を発売していたということで。 
金銭的体力の低い小さい会社の製品は押して知るべし。 
「こわっ!」と思ったのは、私だけではないと思う。 
 
********************** 
ラクシュミーは数日前から食欲爆発、いつもどおりにダダダ&滑空は絶好調。 
いっちゃんがヨレヨレになったとき、ワタシは半狂乱のようになってサプリを買いまくり、「元気なうちから健康維持のためにサプリを飲ませておけば良かった」と思ったけれど。 
今は、なんだか微妙というか、よく分からない。 
よっぽどの偏食でもなく健康状態にも懸念がないのであれば、普通に美味しく食べて、楽しくアバれていれば、サプリはいらないのではないか・・・という気がしている。 
らくは蛋白尿が心配だけど、特に何も服用していない。 
「サプリはいらない」という信念からではなくて、「飲まされるらくのストレスが気がかり」だからでもなくて、単にワタシが面倒くさいだけ。 
便秘気味だからと飲ませ始めたビオフェルミンでさえ、2回だけでやめにしてしまった。 
だって夜中に帰ってくると、翌日の準備でいっぱいいっぱいで飲ませるのを忘れちゃうし〜。 
ま、1日おきくらいには出てるし〜。 
それなりの量で硬さだし〜。 
で、なし崩し的にヤメにした。 
 
・・って、面倒くさいからって・・・ 
これでいいのか? 
つか、サプリがどーしたよりも、健康診断に行くほうが先(焦)
  
 

2006/2/15(水) 今度はブロック塀
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 63.5KB ) 今日は暖かくて、日中の外ロケの間、半袖Tシャツでいられたほど。 
らくも窓辺で、ほかほかになっていることだろう。 
 
と思いながら、すっかり寒くなった夜に帰宅。 
そうしたら、なんていうことでしょう。 
新ぎゃおすマンションの隣の家のブロック塀が壊されているではありませんか! 
こりゃうるさかったかもなあ。 
らくはほかほか日向ぼっこはできたのかなあ。 
ブロック塀は半端に壊されていて、工事は明日も続きそう。 
どのくらいの音なのか確認したいが、私は家にいないしなあ。 
あああ気になる。 
隣といってもすぐ横に接している隣ではなくて、道路を一本挟んだ隣。 
しかも建物としては隣だけど、うちの部屋は一番遠い位置にある。 
らくが安心してぐーすか寝てられるくらいの音であってくれ〜! 
 
つか、ここは大きい家でお庭も広いのにずっと空き家で、不思議に思っていたところ。 
空き家のブロック塀をなぜ今ごろ壊す? 
地震対策で、塀だけ作り変えるのか? 
家はまだまだ新しそうだしなあ。 
どうなるのかなあ。 
更地の隣のリフォームはまだやってるし、なんでこんなに工事が多いの。 
あはは。ははははは〜。も、笑っちゃう。 
 
ちなみに問題の更地はまた転売されたようで、「売り出し中!」のビラというか看板の、連絡先の会社名がまた変わっていた。 
ずいぶんと転がされているらしい。 
 
工事音の確認もできないし、蛋白尿が気がかりなのにラクシュミーの健康診断にもまだ行けてない。 
携帯電話やPCで部屋の検索はしているが、たまに「いいかも」というのがあっても、内見に行く時間がない。 
確定申告の書類はできているのに、提出に行けない。 
ネコバカ集会にもすべて不参加。 
あっちもこっちも行けず、物事は片付かず、ひたすら労働に出かけるのみ。 
 
・・・なんか間違ってるような気がする・・・
  
 

2006/2/16(木)  タラちゃん、昨日だったんだね・・・
 
帰宅してPCをオンにし、タラちゃんのお引越しを知りました。 
昨日、2月15日の午後4時12分だったそうです。 
 
テトさんのタラちゃん。 
23歳でした。 
 
タラちゃん、タラちゃん。 
想いはたくさんあるけれど、何度も何度も名前を呼んで、出てくる言葉は「ありがとう」だけ。 
それがもどかしいけれど、やっぱり伝えたい。 
タラちゃん、ありがとう。本当にありがとう。 
 
2004年9月12日、苦労のない世界に旅立ったノンちゃんも23歳だった。 
肉体はこちらの世界にはないけれど、タラちゃん、ノンちゃんという希望の星は、より大きくなっていっそう輝く。 
道を明るく照らしてくれる、偉大な光。 
 
タラちゃん、ノンちゃん、ありがとう。 
テトさん、ありがとう。 
たくさんたくさん、ありがとう。 
 
お写真は、bbsにぺったんしていただいたタラちゃんです。
  
 

2006/2/17(金)  少しは物事が片付いた日
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 34.0KB ) 奇跡的に明るいうちに帰宅できたので、確定申告の書類をつかんで税務署へ一直線。 
屋移りしても、管轄の税務署は以前と同じとこ。 
提出者の列は短く数分で順番が来て、さくっと書類を渡し、はしっと納税用紙を受け取って全て終了。 
・・・じゃなくて。 
納税というメインイベントはこれからであった。 
くっ。 
 
税務署の帰り、部屋の内見にも行ってきた。 
「もしかしたら頑張れるかも」と思った場所だが、実際に行ってみると、遠い。遠すぎる。 
駅からは徒歩2分くらいなのだが、その駅というのが都心からは離れすぎというか、各駅電車しか止まらない駅なので都心まで時間がかかりすぎ。 
こりゃ無理だ。 
部屋自体は普通で、なんの特徴もないかわりに何の不都合もない。 
が、街道の近くで、窓を開けると車の走行音が聞こえる。 
やっぱ無理。 
 
さらに、家の近所のペットショップにも寄る。 
去年の年末に来たときには何も変わりなく、フードが主体のショップだった。 
それが今日行ってみたら、生体販売を始めていた。 
仔犬が数匹にアメショの子猫ちゃんが一匹。 
積み上げたケージの中に一匹ずつ入れられている。 
あああ〜。 
見たくなかった。 
いわゆるプレミアムフードも少しは置いてあるし、ちょこちょこ買い物していた店だけど、もう来れない・・・(涙)。
  
 

2006/2/18(土)  ホタテショー
 
夕方、帰宅して仰天。 
更地の隣のアパートのリフォーム、道を挟んで隣の家のブロック塀破壊に加えて、新ぎゃおすマンション2階の部屋でもコンコンカンカン。 
3箇所工事に囲まれていた。 
 
キーッと怒るのを通り越し、アハハまた工事だよアハハハハ〜と笑うのを通り越し、ヘロヘロ〜っと脱力するのも通り越し、もはやこれはミステリーゾーンのようだとキョーフさえ感じた本日の逢魔が刻。 
ここはイケナイ時空間〜♪とか歌いながら玄関を入ってドアを閉めたら、音は思ったほどではない。 
窓を開けなければ、リフォームとブロック塀は気になるほどではなし。 
2階の音量もたいしたことはないが、壁を伝ってダイレクトに響くので、それなりに気になる。 
が、これはそんなに何日もやらないだろう。 
せいぜい今日明日だけと思う。 
 
ま、いいか〜。目を吊り上げて、焦るほどのことではないか。 
更地が売れる気配は一向にないし、ぼちぼち新居を捜しましょう。。 
 
**************** 
スーパーで殻つきの生きたホタテが売っていたので、一個だけ購入。 
税込み98円なり。 
さっそくラクシュミーに食べさせてやりたいが、あいにくとワタシはホタテ解体?分解?をやったことない。 
挑戦してみる気になって、口を開けたところをちょっと触ったら、スゴい勢いで殻が閉まった。 
ひ〜。間一髪、危うく指を挟まれるところであった。 
やはりヘタレでビビリの私には無理。 
くりくりが帰ってきたらやってもらおう。 
 
海水と同じ濃度の塩水を作るのが面倒くさかったので、真水を張ったボールにホタテを放り込む。 
あれこれ雑用をしている間に、ホタテが数回、「バッシャン!!」と勢い良く跳ねた。 
元気だ、よしよし。 
そのうちくりくりが帰宅したので、さっそくホタテの解体を頼む。 
するとくりくり、「これ、シんでるよ」と。 
うっそー。5分前までは跳ねてたよと言いながら突いてみたが、本当にピクリとも動かなくなっていた。 
くりくりが「この水、塩水?」と聞くので、「めんどくさかったから真水」と答えたら、「それじゃシんじゃいます。」と呆れたように言われてしもうた。 
そ、そうか・・・。 
やっぱ真水じゃいけなかったのか。 
元気に跳ねていると思ったのは、苦しくてもがいている音だったのか。 
どよ〜ん・・・。 
すまんすまんすまん。ホタテよ、すまん!! 
結局は食べるのだけれど、真水はいらん苦しみだった(涙)。 
 
さて、そんなこんなのホタテ、らくは貝柱だけ爆食。 
美味しさのあまり(?)、がっつがっつと飲み込んで、その場でケー。 
やめてくださいよう、もう。 
 
解体ショーを見つめるラクシュミー (きったない台所は見なかったことに・・・) 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 81.0KB )  
 
がっつがっつ!で、このあと、この場でケー(涙) 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 88.2KB )
  
 

2006/2/19(日)  レインボー号の船出
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 68.7KB ) 猫神様の化身の一人、葛西のご隠居さまに描いていただいたレインボー号が到着した。 
頑張った猫さんたちの魂を、楽しいことばかりの世界に運んでくれる夢の船。 
あの子もこの子も、みんな笑顔。 
辛いことは、もう、いっこもない。 
船には美味しいご飯もあるし、ミルクもお水もある。 
猫草だって生えてるし、おもちゃもある。 
たくさんの友達と追いかけっこしたり、マストに登ったり爪とぎしたり。 
それから、帆の向こう側には・・・ 
『大好きな家族と過ごした時間』や、『暖かい手』や、『優しく呼びかける声』などを詰めこんだトランクが積み込んである。 
猫さんたちが乗船するとき、大事に大事に、両手に抱きしめてきたトランクたち。 
 
ぽかぽか暖かくて、お腹いっぱい。 
楽しく遊びながら、永遠の楽園に向うところ。 
あなたの大切な猫さんも、きっと船に乗っている。 
 
そして私も、いつか乗る。 
輝く光の向こうからレインボー号が現れて、マストの先にはいっちゃんがいる。 
真っ白の胸毛もピカピカに、パタンパタンと大きく尻尾を振りながら、こっちだよって合図をしている。 
私と目が合ったら、いっちゃんはふわりと船から離れて、びゅ〜んとこちらへ飛んでくる。 
そしたら私は、いっちゃんの背中にしがみついて、上空の船まで運んでもらうんだ。 
王様と一緒に、永遠の楽しいことばかりの世界に向うんだ。 
楽しみだな。 
いっちゃん・・・。早く会いたいな。 
 
*************** 
今回は随分と無理なお願いをし、大変なお手間をかけてしまったのに、ご隠居さまはいつでも優しい。 
せつないくらいに優しい。 
私は、卑怯だった。 
口では申し訳ないと言いながら、結局はあれもこれも我がままを押し通した。 
自分でも具体的なことが固まらないまま、漠然としたイメージだけでお願いしたり。 
半端な記憶を掘り起こしたはいいけれど、それが実際のものとは違っていたり。 
そのたびにご隠居さまを振り回してしまった。 
ご隠居さまは猫神様の化身なので、いつでもどんなときでも優しいけれど、自分の至らなさには冷や汗が出る。 
ああ、いっちゃん。 
私はまだまだ、修行が足りません。 
 
でもラクシュミーが鍛えてくれてるから、いっちゃんと一緒に船に乗るころには少しはマシになっているかな・・。 
そうだったらいいけど・・・道は遠いな・・・ぼそぼそぼそ。
  
 

2006/2/20(月)  ヒドいイエヤマネコの証明、その10
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 89.3KB ) 寝ていたラクシュミーがあくびをしたので、チャンスとすかさず撫でたら、らくはぐうっと両手を伸ばして撫でていた私の腕をつかみ、胸のところにがしっと抱え込んで、また寝てしまった。 
ああ、こんな中腰の半端な姿勢で、らくに肘から先を取られてしまった。 
わしはニンゲン抱き枕か?動けない・・・。 
にしても、イエヤマネコったら。 
可愛い、可愛すぎる〜!悶絶!! 
 
と、せっかく腰のイテテに耐えながらじっとしていたのに、らくさん、突然はっと我に返ったようにぱちっと目を覚まし。 
びっくり顔でワタクシのことを数秒見つめ。 
それから、思い切り腕を振り払われた。 
 
らくが自分で抱え込んでたのよ〜。 
私が押し付けてたワケじゃないのに。 
しくしくしく。 
 
**************** 
画像・釜飯についてきたダシ汁に興味津々のらく。 
塩気もないのでちょっとお皿に入れてやり、具の鯛も少し。 
が、飲まない食わない。 
ひたすら無視。 
しつこく『くんかくんか』していたくせに。 
におってみただけですか〜。
  
 

2006/2/21(火)  明日は明日、be happy ♪
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 67.6KB ) そろそろ疲労のピークに達するか? 
何で毎日、早朝集合の深夜撤収なんだよお。 
労働トライアスロン改め、労働耐久レースのようになってきた。 
労働版パリ・ダカかよっ! 
 
なんつって怒ってみても、ジゴウジトク。 
自分で入れたスケジュールなので、誰のせいでもない。 
いつまでこんなに仕事があるのかな〜。 
永遠に忙しいような気さえするが、10年後は厳しいかも。 
なんだかんだいってもニッポンには縦社会の伝統があり、プロデューサーやディレクターよりも年上のスタッフは使いにくいだけだろう。 
それでなくてもすでに、周りからやたらと気を使われているのである。 
ダラダラと長いだけのキャリアだが、ベテランになりつつある今日この頃・・・。 
いやだなあ。 
かといって、自分は徐々に引っ込みつつ、下の人材を育てるような技量も才覚もなし。 
一人がいいのだ。 
だから各種の不便(部屋の契約時など)を押してでも、どこにも所属したくないし、人を使ったり会社形式にもしたくない。 
一人なら気が向いたらいつでもやめて、行方不明になれるのがいい。 
 
私の技術はヘタではない。 
けれど仕事で名を上げたいという野望はゼロで地味にやってきたので知名度はなく、もちろんカリスマでもなく、神業のような技術があるわけでもなく、私にしかできない何かがあるってことでもない。 
何をやっても平均点以上の仕事はするが、独特の強烈な個性はないので、『絶対に私にしかできない仕事』というものはないのである。 
もっと若くて(=あれこれ注文をつけやすくて)、もっとギャラは安くて、私と同じくらいの仕事ができる人はたくさんいる。 
そんなこんなを考えると、このパリ・ダカかと思うような労働耐久レースも、そういつまでもは続かないと思う。 
 
しかしあと10年じゃ困るのだ。 
らくはあと20〜30年は元気でアバれているはずなので、10年じゃぜんぜん足りない。 
私とくりくりだけなら河原のテントで雑草を煮て食べててもいいけれど、らくがお腹が空いたり寒かったりは絶対にさせられない。 
ということで、次の手をそろそろ考えるべき時期なのだけれど・・・ 
 
な〜んにも思いつかないや〜。 
あはははは〜。 
ま、今は仕事があるというかありすぎるくらいなので、まだいいか。 
明日は明日の風が吹く。 
 
Don't worry♪ 
Be happy! 
 
************* 
本日の新ぎゃおすマンション周りの工事事情。 
 
道路を挟んで隣(正確にはナナメ隣)の家のブロック塀を壊す工事は今日ですっかり終了し、建物には銀色のシートがすっぽり被せられているのを帰宅時に発見。 
で、解体工事と建築許可の看板(っていうのか?)が立てられていた。 
どうやら鉄骨のアパートが建つらしい。 
広いお庭に生えている木々も切られてしまうのかなあ。 
立派な松もあるのになあ。 
残してくれたらいいのだけれど・・・。
  
 

2006/2/22(水)  解体開始
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 120.8KB ) ナナメ隣のお家の解体工事が開始されていた。 
私は深夜の帰宅時に工事現場を見ただけなので、騒音の程度が分からない。 
くりくりは昼過ぎまで在宅していたので訊ねたが、「うるさくなかったよ〜」って、それだけである。 
ほんとか〜?ほんとなのか〜? 
 
難聴気味のくりくりの言うことは、どうもいまいち信用できない。 
 
画像・デッカイ鉢に挟まれて、らくがやけに小さく見える。 
ちょっと不思議。
  
 

2006/2/23(木)  新宿のスットコドッコイ(またの名を不動産屋)
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 128.3KB ) 夕方過ぎから時間ができたので、新宿の不動産屋にすっ飛んでいった。 
ネットで見た物件で良さそうなのがあったので電話で問い合わせしたところ、「ご紹介できます。猫も大丈夫です。」というから、慌ててかけつけたのだ。 
んが。 
行ってみたら話が違う。 
紹介してもらうはずだった部屋は、「確認しましたら犬のみで猫はダメでした。」としゃらっと言われ、「他にもいろいろご紹介できるお部屋はありますから、こちらにご記入をお願いします」なんて言われて、受付用紙とかいう紙を渡された。 
 
他なんてないだろう? 
こっちは日夜、携帯でパコパコ検索しまくってるのよ。 
見たことのない物件情報が、ここで出てくるわけないだろう? 
少々アタマにきていたので率直にそう言ったのだが、「あります。お探しします。」などと押し切られ、帰してもらえない。 
で、案の定、なかった。 
貴重な2時間を無駄にした。 
バカヤロ〜! 
 
だから最初からそう言ってるじゃんかよお。 
が、地元でやっているとこじゃなく、こういう広範囲の物件を扱う不動産屋ではよくあることである。 
下北沢の部屋なのに渋谷の不動産屋とか、池尻の物件なのに新宿の不動産屋に行ったりすると、たいていこういうことになる。 
内見のときにも、地元の不動産屋では現地か最寄り駅で待ち合わせするのだが、こういうことろは「まず会社に来ていただいて」となる。 
で、行くと、目的の物件だけにさくっと連れて行ってくれることなんてことは、まずないと思っていい。 
受付用紙とかいうものにあれこれ記入させられて、さんざんネットで見て条件が合わないから私的にはボツにした部屋の間取り図なんかを延々と見せられる。 
で、不毛な時間を費やしたのち、やっと目的の部屋に連れて行ってもらえれば・・・ 
まだいいほうである。 
「さきほどお申し込みが入ったらしくて」 
なんて言いやがるのだ。 
それでもまだ帰してくれない。 
更に延々と間取り図を見せて、興味のない部屋の内見に連れて行こうとする。 
この新宿スットコドッコイめ! 
 
不動産屋にも言い分はあるだろう。 
条件が合う何軒かを一気に見て回り、気に入ったのを選べれば、客にとっても効率がいいとか。 
現地で待ち合わせすると約束したのに来ない人がいるとか。 
でもどうして隣の駅、歩いてもうちから15分の部屋を見るのに新宿まで行かなきゃならないの。 
ワタクシだって忙しいのです。 
新宿や渋谷の不動産屋には、もういかないよ。 
よさげな物件があったら、地元の不動産屋さんで捜してもらいます。 
このあたりの部屋が新宿渋谷スットコドッコイの専任媒介なんてまずありえないから、他所にも情報が流れているに違いないのだ。 
 
と、プンプンしながら帰宅。 
10時近かったのに、うちの近所の不動産屋が開いていたので思わず転げ込む。 
「近辺で猫可の物件、ないですか〜。」 
「ありますよ〜。見る?」 
「見る!」 
ということで、テクテク歩いて、うちから歩いて3分の部屋へ。 
 
いいんだけど・・・いいんだけど・・・ 
重量鉄骨の建物で、玄関が2階で、階段を登って部屋は3階(最上階)。 
階段の壁にも窓が2箇所あって明るいし、らくの運動にもナイスだからそれはいいんだけど・・・。 
玄関は狭いし、そこからすぐに90度曲がって登る階段も狭い。 
ヒトもネコも上り下りにはぜんぜん支障はないが、PCデスクや本棚は通れない気がする。 
おまけに決定的なことが。 
申し込みには、入居者全員の収入証明書の提出が必要だという。 
え〜。 
契約者の私だけじゃなくて、くりくりのもいるの? 
くりくりには、収入証明書なんてないぞ。 
仮にあったとしても、「大学生のバイトですか?」ってなくらいの金額だろうし(詳しくは知らないが)。 
あっても出せない。 
 
ま、そことは縁がなかったということで。 
でも私の収入だけで、充分に審査に通るはずの家賃なんだけどなあ。 
いっそのことくりくりを、『主夫なので無職』ってことにしたほうがいいかもなあ。 
あ。結婚してなかったっけ。 
ははは。 
不動産屋には、15年前から「婚約者」ってことになっている。 
いつまでも婚約者のままである。
  
 

2006/2/24(金)  冷蔵庫の巨大○○
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 84.7KB ) 冷蔵庫に1ヶ月放置されたエノキダケを見たことがありますか? 
ワタシは今日、目撃しました。 
 
カビのようなものは発生していませんでした。 
溶けてもいません。 
つまり、腐っていないということです。 
ただ、やたらと長く伸びて、巨大エノキダケに育っていました。 
 
くりくりに言いつけて、お味噌汁にしてもらいました。 
うまかったです。 
何も問題はありません。 
 
画像は、イエヤマネコと巨大エノキダケ
  
 

2006/2/25(土)  らくはペットじゃないんだけど
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 42.3KB ) 今日は休みだ! 
労働はないけど、やることがいっぱいだ! 
新新ぎゃおすマンションも捜さなくちゃ! 
でもない! 
猫可物件、少なすぎ! 
も、やけくそだ! 
ペット不可マンションを内見してやる! 
 
ええ、見てきましたとも。 
お部屋はナイス。ルーフバルコニーもある(涎)。 
んが、遠い・・・。 
最寄り駅は今より一駅先で、徒歩12分。 
自転車で家から直接行って、帰りは最寄り駅まで自転車を押して歩いてみた。 
と、とおい・・・。 
もしかしたら頑張れるかもと思ったけど、自転車を押して歩くならまだしも商売道具を担いで毎朝毎晩歩くことを考えたら、やっぱ無理だ。 
 
つかそれ以前に、物件情報に思いっきり『ペットの飼育は禁止』って書いてある。 
出窓もあって非常にナイスなのだが、そこでラクシュミーが日向ぼっこしてたら(するに決まっている。南向きで広くて、めっちゃ猫好みの出窓だもん)、道から丸見え。 
イエヤマネコを隠すことは、非常に困難と思われる。 
というわけで、あえなく撃沈。 
 
************** 
あれこれの雑用をほっぽらかして、夕方からは泳ぎに行った。 
更衣室で隣で着替えていた年配女性2名の会話。 
 
「嫁は働いてばっかりで、家のことは何もしないのよ〜。子供も産まないし〜。 
ほ〜んとにな〜んにもしないの。 
お金はあるみたいだけどね〜。会社では偉いらしくて、届け物もたくさんくるのよ〜。 
でも、家のことはダメね〜。ご飯の支度も私がやってるのよ〜。 
嫁がやる唯一のことは、猫の世話だけね〜。 
猫のためなら、タクシー飛ばして鯵を買いに行くのよ〜。 
でも私には、な〜んにも買ってきてくれないわ〜。 
いるものないですか?とか聞いてくれたこともないわ〜。 
タクシーに乗って、猫の鯵だけ買ってくるのよ〜。 
夕飯のおかずなんて、一回だって買ってきたことないのよ〜。」 
 
と、私が着替え終わって更衣室を出るときも、延々とおばさんの愚痴は続いていたのであった。 
 
お姑さんの愚痴を言いたい気持ちは分かるし同情もするが、ちょっと笑ってしまった。 
お嫁さん、なんか親近感・・・。 
もし私が嫁に行ってお姑さんと同居していたら、まったく同じことを言われるに違いない。 
 
延々と愚痴っていたお姑さんも、スポーツクラブで身体を動かして、友達と思い切りおしゃべりして、ちゃんとストレス解消しているのだからスバラしい。 
家のことばかりひたすらやっているより、よほど精神衛生上よろしいと思うです。
  
 

2006/2/26(日)  母の『うちの子』
 
昼ごろ、母から電話。 
近所のスーパーに貰い手を捜している猫の張り紙がしてあって、2歳のオスで茶トラで、「負けるもんかあ」って言ってるみたいな生意気そうな顔で、非常に好みの猫なので貰おうと思う・・・。と。 
 
母は通い猫のクロちゃんを可愛がっていて、できれば「うちの子」にしたかったらしいのだが、クロちゃんはそんな玉ではない。 
別宅をたくさん持っていて、あっちこっちと毎日徘徊しているのだ。 
母だけの猫に収まってくれるはずがない。 
なら違う猫をもらってくればと何回も言ったのだが、「シんだらやだ。耐えられないからもらわない。通ってくるクロくらいがちょうどいい。」と言い張ってきたのに。 
 
どうした心境の変化かと聞くと、数あるクロの別宅のうちの一軒で、そこのお嬢さんがとてもクロを可愛がっていて、布団の中に入れて一緒に寝るくらい仲良しだったそうだ。 
ところが昨年、そのお嬢さんが突然に亡くなってしまった。 
夜、ちょっとだるいから早く寝るねといってベッドに入り、翌朝お母さんが起こしに行った時にはもう冷たくなっていて、そのまま2度と目覚めることがなかった。 
まだ17歳だった。 
お母さんは何ヶ月も家から出なかったそうだが、今年になって、以前に勤めていたスーパーのレジの仕事に復帰した。 
そこで母とまたしゃべるようになったらしい。 
「家の中にいると、よけいに辛くなるから」と。 
それから、「クロは娘が可愛がっていた猫だから、うんと大事にしているの。クロには長生きしてもらわなくちゃ」とも。 
 
母の話は、心境の変化について訊いた私の質問の答えにはなっていないけど・・・。 
母は、自分があんまりクロを可愛がっては悪いような気になったのかもしれない。 
そんなことがあって、「うちの子」が欲しくなったのかな。 
なんにしろ、母が猫と暮らすのは大賛成だ。 
「いいじゃん。猫、もらいなよ。」と言うと、「うん!」と答えた。 
「家からは出さないの〜♪」なんてことも言っている。 
母の家は埼玉で、そこらじゅうに畑があって、猫は出入り自由が普通というか自然な場所である。 
そういう環境で完全室内飼いにするというのは、よくよく訊いてみれば猫の身を案じてではなく、「外を歩いた足で家に上がられるのは汚いからイヤ」だそうで。 
母は神経質なのだ。 
私も外に出さない方がいいように思うので、理由はどうあれ、「そのほうがいいね」と電話を切った。 
 
そのまま何の音沙汰もないので、夜になって休憩時間中にこちらから電話をかけてみた。 
すると、チラシをよく読んだら猫はアメショさんで、くれるのではなくて「お譲りします=売ります」ということだったらしい。 
母は、お金を出して猫を買うのはいやだからやめると言った。 
なぜお金を出して買うのがいやなのかは聞かず、「そうだね」とだけ答えておいた。 
それから、「もう2ヶ月もしたら子猫がわらわら生まれて、もらってくださいってチラシがいっぱいになるよ。ママの気に入る子もきっといるよ。」と言うと、「そうかな。いるかな。」って、ちょっと嬉しそうに言ってくれた。 
うんうん。きっといるよ。 
ママの『うちの子』と、きっと出会えるよ。 
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 71.4KB )  
写真は、『うちのイエヤマネコ』
  
 

2006/2/27(月)  イエヤマネコのお気に入り
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 132.3KB ) いつの間にか、朝も晩もマザーベッドで寛ぐようになったラクシュミーさん。 
大のお気に入りになりました 
美帆ちゃん、ありがとう!
  
 

2006/2/28(火)  渋谷・道端の猫さん
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 64.3KB ) 写真は、渋谷・松涛で見かけた猫さん。 
らくが保護してもらってたおうちの近くで。 
体格は小柄だけれどけっこう太ってて、毛艶もいい。 
まだ若そう。 
いつもここにいるけれど、野良さんなのか、飼い猫さんのお散歩なのか。 
 
渋谷の道端で猫さんを見かけるたびに、公園通りという不思議な場所で一人きりで大泣きしていた、3年前のチビらくの姿が思い浮かぶ。 
私はその頃のラクシュミーを知らないのだが、やせっぽちで三角の顔でうぎゃ〜うぎゃ〜と泣き喚いている、推定生後2ヶ月のチビらくの顔が見えるよう。 
あんまり大声でうるさかったからか、近所のオフィスの人にさくっと拾われ、猫ボランティアさんにぽんと預けられ、夏の雨の日にうちに連れてこられた。 
 
イエヤマネコにも、激動の猫生史があるのだ(本猫はもう忘れているだろうけれど)。 
でももしかして、その人にらくが拾われてなかったら。 
猫ボランティアさんに預けられてなかったら。 
うちには来なかった。 
このあたりで野良さんになっていたかもしれないなあ。 
 
家でおっぴろがって寝ているラクシュミーを見ていると、らくが野良で逞しく生き抜いている様子なんか想像できないけれど、イエヤマネコだってやるときにはやるかもしれない。 
そんなこんなをグルグル考えながら、道端の猫さんに「達者で行き抜けよ〜」と声をかける。 
猫さんは迷惑そうだ。 
「アンタだれ?はやくあっちに行ってよーっ!」という顔で、身体を低くしていつでも逃げられる構え。 
そうそう、その調子。 
気をつけてね。達者で長生きするんだよ。
  
 

 2006年2月  

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