ぎゃおす王国記・ラクシュミーの王様への道

『王様の慢性腎不全日記』&『日記の山トップ』はこちらです 。

 

 2004年2月 

2004年02月01日(日) 心音 
今度の土曜日はお出掛けで人と会うので、ベロベロになっていないTシャツを着て行きたいと思い、買いに行った。そして、重くてかさばる写真集を抱えて帰宅。
本屋で有り金を全部使ってしまったので、Tシャツは買えなかった。よくあることだが、何かが間違っている気がする。
この世に本屋とCD屋がなければ、私はおしゃれだったのに。流行の服やきれいな靴を買って、ばっちりキメていたはず。なにかのワナだ。

本屋のレジのカウンターに、なぜか聴診器がぶら下がっていた。黒、赤、黄色、ピンクと4色あって、580円。おもちゃだろうと思ったが、一応レジの人に「これ、ちゃんと聞こえるんですか」と聞いてみた。きっぱりはっきり「聞こえます!」と答えが返ってきたので、買ってしまった。
これで、お財布の小銭まですっからかん。ま、いいや。らくとお医者さんごっこができる。
黒は本物の聴診器みたいで、なんだか怖い。赤はチューブが血管みたいで怖い。黄色は「危ない」の色の感じで、怖い。ピンクにした。いかにもおもちゃっぽくて、ごっこって感じでいいじゃない。

帰宅して、まず自分の心臓の音を聞いた。びっくりした!おもちゃでも、すごく大きくはっきり聞こえる。うわ〜、ちゃんと打ってるねえ。でもやけにゆっくりな感じ。自転車を飛ばして帰ってきたばかりなのに、遅すぎないか?みんなこんなもんなの?
くりくりのも聞いた。私より5割り増しで早い。くりくりのほうが、普通にイメージする心音のスピードだよ。
それで、らく。う〜わ〜、早い!トットットットット・・・競歩みたい。そんなに早く打ったら疲れちゃうよ。もっとゆっくりやろうよ〜。のんびりゆっくりが好きです。

写真:お医者さんごっこに励む、らくとくりくり

2004年02月02日(月) 食習慣 
人用の、マグロと水のみで作られた缶詰を初めてあげたら、ちょこっと食べて終了。
ワイソングの缶詰を初めてあげたら、ぼそぼそ舐めて終了。
ウェルネスの猫缶を初めてあげたら、爆食一気食い。
あ〜、ね〜。らくも食にこだわりがあるのは、重々承知しております。
でもそのこだわりが、どうやって形成されたかがよく分からん。
小さいときには食べていたものを食べなくなったり、食べなかったものを食べるようになったり。「猫の食習慣は離乳直後で決まる」という本を読んだけど、それだけでもなさそうだ。

2004年02月03日(火) おまけ 
フレックスというネットショップで猫ご飯とコロイダルシルバーを買ったら、おまけがいろいろついてきた。
その1:トルマリンのブランケット・・・小さいので、ひざ掛けが精一杯。らくベッドには、いっちゃんのお古のショールが敷いてあるけど、これと換えてやろう。マイナスイオンが出るので、いろいろと身体にいいらしい。
いっちゃんのお古は、私が使う。もう毛が抜けてペラペラだけど、一生使う。

その2:ミネラル酵素・・・腸内微生物を活性化し、ペットを身体の中から健康増進!だって。
舐めると、ほのかに苦い。そのままくんくんさせても、らくは食べない。ちょっとずつ猫缶に混ぜてみようかな。

その3:ラムラングス・・・羊の肺ですか?買い物をするたびにおまけでくれるが、いっちゃんは食べない。らくは興味があって食べようとするけど、うまく噛めなくて食べられない。

写真左:さっそく身体にいいトルマリンブランケットの上で眠る、らくさん
写真右:ラムラングスと格闘する、らくさん。結局お腹には入らなかった。

2004年02月04日(水) 夜行性
猫草が発芽したので、陽にあてるために窓際へ。さっそくらくがやってきてプランターを覗き込み、くんくん匂いをかいで離れた・・・。え、それだけ?土は掘らなくていいの?チビ芽は放っておいて育った草の鉢のほうへ行き、そっちを食べてる。
なんだかちょっと分かっているみたい。

ここのところずっと、昼過ぎから夜までほとんど食べずにひたすら寝ている。
夜8時くらいになると猫ベッドから起きてきて、ご飯を食べて暴れる。らくはどういうわけか、食べると興奮するらしい。うんこちゃんをして大暴れ、ご飯を食べて大暴れ・・・。
今夜は天然の真鯛のお刺身、大4切れをぺろりと食べて(もっと食べたそうだったが、最後の一切れをくりくりがぱくっと口に入れてしまった。らくと私の非難の眼差しに「ごめんごめん」と明るく謝るくりくりだった)、猫缶も食べてかりかりも食べて、どすばたどすばた破壊活動。

夜12時くらいまでパワー全開で遊び回り、それから本棚の上で昼寝(?)。午前4じくらいになると再びパワー全開。朝の7時から午前11時まで猫ベッドで寝て、起きると午後2時くらいまでまったりと日向ぼっこ・・・が最近のらくの生活パターン。
暴れるのも食べるのも、夜ばっかり。私に似て夜行性なのね。それとも猫だからですか?

写真:らくとくりくりが仲良くテレビを見ている横を通ったら、2人していっせいにこっちを見た。

2004年02月05日(木) サプリメントは悩ましい 
リフレックスでもらったミネラル酵素を、ちょっとだけ猫缶に混ぜた。らくは特に気にするふうもなく完食。少し続けてみようかな。

ミネラル酵素の効果:酵素やバランス良く含まれる栄養素の働きにより
●免疫力や代謝機能の強化
●皮膚のコートの改善
●肝機能や血圧の改善
●中性脂肪、コレステロールの改善
●腸内細菌を活性化し消化吸収を良くする
●下痢や軟便などの改善に
●便臭、体臭の軽減
など、体内のアンバランスを改善し健康維持、体質改善に効果的

主材料:米ぬか、おから、ふすま、植物抽出成分
詳細:リフレックスのオンラインショップ内 http://www.pn-reflex.com/item/a_su/me.html
(お勧めしているわけではありません。らくは健康なので効果が分かりにくいし、今日初めて食べさせたばかりです。)

良さそうだけど、らくには特に健康の問題はない。なくても与えたほうが体力がつくとか、何かいいことあるのかな。
サプリメントでは、いっちゃんのときからいつも迷うし悩む。
あれもこれも良さそうなのが山ほどあって、どれがいっちゃんに本当に必要で合っているのか迷う。
できるだけ数を絞らないと、飲まされるストレスでかえって免疫力が落ちやしないかと悩む。
迷って悩んでやっと飲ませ始めても、どのくらいで効果がでるのかはっきりしない。個体差も大きい。効かないのなら、飲ませるのはとっととナシにしてやりたい。でももうちょっと続けてみないと分からないかも・・・と、いっちゃんの口にカプセルを押し込むたびに心は千路に乱れた。

くりくりの仕事が夕方からだったので、お留守番は4時間だけ。らくさん、最近ラッキーが続いているね。

写真:猫草を足蹴にする、らく

2004年02月06日(金) 山猫VS猫草の若芽 
猫草の芽が大きくなってきて、らくが食べようとした。
昨日までは無視してたのに、食べごろがわかるのかい?でもまだ赤ちゃんだから、あと2日くらい待ってくれ。らくの口が届かないように、プランターを棚に避難させた。
そのくらいで諦めるらくじゃない。伸び上がって食おうとする。負けない山猫だ。
私のほうが諦めて、食べてもいいよと折れるしかない。らくは大興奮でくんかくんかしたが、食べなかったし意地悪もしなかった。そして育ったほうの猫草の鉢へ行き、そこから食べた。
一昨日と同じ行動。ちょっと不思議。

2004年02月07日(土) 感謝祭 
今日は大塚のホテルで、ネットの猫友達のお誕生日会・・・は仮の姿で、秘密の感謝祭。
集まった猫友達全員がとてもお世話になっている方がいて、彼を囲んでランチを食べましょうという集まりだった。
2月生まれのサエコポンとスタルカさんが企画してくれたサプライズ感謝祭に私も乗っからせてもらい、穴の開いていない服を着てお出掛けしてきた。遅刻しなかったぞ!
ネットというサイバーな場所で知り合った人達の集まりだけど、会の進行は紙芝居形式でとってもアナログ。それがとても可愛くてウケた。
あっという間の2時間半。出されたものは全て食べたのに、味の記憶が全然ない。半分以上お腹に入れた料理を「これ、鶏肉よね?」と途中でスタルカさんに確認したほど。緊張なのか、耳も目も忙しくて味わうどころじゃなかったのか。

今日のメンバーとそれぞれの印象を書きとめておく。あくまでも印象なので、「本当は違う!」な人もいるかもしれないが、あしからず。

主役の彼:2度目の逢瀬。初めてのときは緊張のあまり汗ばんだ手で握手してもらうのが精一杯だったが、今日は少しお話できた。本当はもっともっと話したかったし、あわよくば膝の上に乗るくらいはしたかった・・・。せっかくお向かいやお隣の席になれたのに〜。チャンスだったのに!
彼はシャイで、穏やかなお人柄だと推測。なので強引に迫ればあるいは・・・と妄想。

サエコポン@ねこでっせい 3回目。彼女の文章は中毒になるが、しゃべりも同様。もっと〜、もっとサエコポンをくれ〜。
スタルカさん@猫とシエスタ 初対面 日本人離れしたマダムの貫禄。出てるオーラは柔らかいが、仕事になったら豹変しそう。
どりちゃん@DIRIAN CANDY 2回目 背が高くてすらっと上品。中身は、ニコタマの話題にはすかさず食いつく趣味人。
みかりん@Under Trees 初対面 席が遠くてほとんど話せなかったが、視線を向けると天下一品の笑顔でニコニコ。次回こそ!
こだまさん 3回目 見た目は上品で清楚。まさしくお嬢の風情。しゃべると可愛らしい声で、キレのある突っ込み。
Mintmama! 2回目(最初間違えて初対面と書いてしまい、掲示板でMintmama!を大泣きさせてしまった・・・) ヨヨとした風情を想像・・・が、外見はともかく中身は違った。童顔で理路整然と話を進める、できる女。そのわりには遅刻・・・。わははっ。好き好き〜。猫クッキー、うまかった。
ミケさん@Space 彩 5回目 人間に化けてるけど、正体は猫なのがバレバレ。家ではしっぽが生え、耳が立ち、全身ぼーぼーに違いない。
moomama@老猫介護 3回目 童顔でmooちゃんそっくり。人の良さが一目瞭然。頭ぼさぼさ仲間だと期待していたのに、きれいだった。裏切り者〜。
てれじあさん@ねこの森 2回目 初対面から、なぜかてれじあさんとは緊張しないでしゃべれる。私にとって貴重な人材。彼女の人柄のなせる業。

今回は会えなかったけど、協賛者の方は、みくさん、まりきちさん、キャサさん、モンママさん、みっちゃんの5名。いつか会う機会があったら嬉しい。
サエコポン、スタルカさん、企画ありがとう。お疲れ様〜。

ネットで知り合った人達と実際に会うのは、最初にあれこれ妄想してしまう。勝手なイメージを持ってしまうが、それが外れたり当たったりで面白い。
今のところネカマさんはいなかったし(いたら楽しいが)、皆さん常識のある社会人・家庭人のきちんとした大人の方ばかり。個性的でまともな人達です。人の不思議な縁に感謝して、それを作ってくれたいっちゃんは偉大だと感謝した。

らくのお土産に甘エビのお刺身。らくが5匹食べたところで、最後の一匹をくりくりがぱっくん。お約束なのね・・・。
主役の彼からいただいた入浴剤を使ったら、お湯がぶくぶくするのにらくが興奮。最後にポンと黄色いおサルが出て終了。今年の私は金運がいいらしい。プカプカ浮かぶおサルにも、らくはちょっかいを出す。
そしてハイパーになったまま風呂蓋から飛び降りて、勢いがつき過ぎていたので蓋を蹴飛ばしてしまい、浴槽に落ちた・・・。
またかよ!今日のは入浴剤が入っているから、よ〜くくりくりに拭いてもらいなさい。しかし毛がお湯をはじいて、表面だけぬぐったらもう乾いてしまった。
落ちてから3分後には、風呂蓋の上に舞い戻ってきたらくさん。スバラシー。

写真:お土産の袋に入り、なぜかムッとしているらく

 2004年02月09日(月) 天井からのダイブ(計算外) 
初めてのサーモンのお刺身。ちらっとくんくんして、軽〜く猫またぎ。いつまでたっても食べないので猫缶を開けはじめたら、早く寄越せとぴったりくっついて、手元を覗きこんでいる。
サーモンのお刺身は嫌いなのねっ?もう絶対買わないからね。ナチュラルバランスのターキー缶は好きなのねっ?じゃあ食え。
まだ子供のせいか、食べ物の嗜好の変化が激しい。最初の頃は魚のお刺身は食べなくて、獣肉が好きだった。今は逆になった。そのうちまた変わるだろう。

朝の三時半に消灯。二時間半はぐっすり眠ってやる・・・うとうとうと・・・うみょ〜ん!うみょ〜ん!(らくさん、明日遊んであげるから今日はもう寝ようよ)・・・ばりぼりがり・・・(らくがタワーのハウスで暴れている・・・?)・・・うとうとうと・・・
どっすん!  5.1kgの山猫が降ってきた〜。
私の腰を直撃したが、故意(あるいは攻撃)か事故か?びっくりしてらくを抱き上げたが、一瞬で腕からすり抜けて逃げた。そのまま弾丸と化し目にも止まらぬ勢いで走り回り、絶好調だか大興奮だか、どちらにしても怪我はなさそう。
暗い部屋の中で滑空しているらくを見ながら、脳みそが半分眠ったまま考えた。降ってくる前に聞こえていた「うみょ〜ん!うみょ〜ん!」と「ばりぼりがり」は、タワーハウスの中か上から落ちそうになってもがいている声と爪の音だったのか?
・・・落ちたんだね。過激な遊ぼう攻撃ではなかったらしいが、ハウスはタワーの天辺についている。てことは天井近くから、床で寝ている私の上にダイブしたんだね・・・。どうりで衝撃が重かったよ。

2004年02月10日(火) ケー 
らくがタワーから降ってきた二時間後に起床。朝かららくはやる気まんまんで、遊ぼうとちょっかいを出してくる。私が寝ていた間にもらくの絶好調はずっと続いていたらしく、なかなか布団から出られない私の顔をふがふが嗅いで、起きろの催促。なにしろ鼻息が荒いので、耳元でやられるとうるさいくすぐったいで最強の目覚ましになる。まるで時計が鳴るのを待ち構えていたかのように、まつわりつく。
・・・待ってたのか?身体の上に落っこちて、そのあと更に起こしちゃ悪いと遠慮してたのか?可愛いし賢いじゃないか。だけど残金ながら、今遊んでやる時間はない。

1:30am帰宅。くりくりが夕方に帰ってきたら、私のノートPCの上にらくのゲロがあったとチクり報告。・・・朝遊んでやらなかったからですか?ひどい山猫だ。これ以上被害があってはたまらないので、ネコジャラシ&お風呂で足ぴょこ、再びネコジャラシ。もう寝ようよ〜、らくさん。

2004年02月11日(水) 犬系猫(王国伝統)
朝くりくりが起きるなり、らくがおもちゃを咥えてきて、くりくりの足元にポトンと落としたそうだ。無視していたら、また違うおもちゃを咥えてきて足元にポトン。くりくりはそれも無視して仕事に行ったらしい。
私が起きたときにも「待ってました」の勢いで遊びに誘ってきたので、寝起きでネコジャラシ。眠いからって適当に振っていると「ちゃんとやれ」と、らくに叱られる。ここ2〜3日は遊びたくて仕方がないらしい。元気で大変嬉しいです。
しかしらくさんや、行動が犬っぽい。いっちゃんも呼べば返事しながらやってきて、犬っぽかったな。

夕食のまぐろのたたきを2口くらい食べて止めて、お皿をじっと見つめたまま、じわじわと後ずさり。それからパッと逃げて、猫草をむしゃむしゃ。なんで?腐ってないよ、さっき買ってきたばかりだよ。私が食べてもなんでもなくて美味しいが、何かあるのかな。

らくはうちに来た頃、肛門の内側の毛が生えていない部分がぐるりと3mmくらい見えていて、獣医さんは「個体差で、異常じゃないです」と言っていたけど、いっちゃんと随分違うので気になった。
それがいつの間にか、毛なしの部分は普段は内側に収まっていて、いっちゃんと同じになった。
お尻の穴に汚れがついていることも多かったけど、それも少なくなった。今は、きれいで拭かなくていい日もあるくらい。
軟便が治ったころから段々そうなって、今年に入ってからは完全にお尻の穴の形状も汚れも良くなった。
軟便の頃は毎日2回のうんこちゃんだったから(今は一回)、肛門も常に開き気味だったとか?
汚れは当然、すっきりいいご本尊が出ればそんなに付かないよね。

2004年02月12日(木) 猫なのに・・・

リフレックスで買ったお高い馬肉のご飯を、「興味ないから」と1秒で猫またぎ。そのくせ私が食べている納豆ご飯を、口を動かしながらじぃーっと見つめる。
「あなたいいですね、ご飯があって。ああ、ぼくもお腹がすいたなあ・・・。」という目で見る。
馬肉もカリカリも、らくご膳に入っているのに。私の納豆より、らくの馬肉のほうが十数倍は高いのに。あげても納豆なんか、食べないのに。

私が食べ終わったら、つまらなさそうにグルーミングを始めたらく。
台所にいた私の耳に「うみょ〜おおん」とおかしな声が聞こえたので部屋に戻ると、らくが背中を丸めた妙な格好のまま鳴き続けている。
なんだなんだどしたどした?
よく見たら、後ろ足の先が耳の中に入っている。足を掴んで軽く引っ張ったら、何かに引っかかっているような感じがあったが、すぐに抜けて鳴きやんだ。
どうやら後ろ足で耳の辺りを掻いていたときに、足先が耳の穴の中に入ってしまい、爪が引っかかって抜けなくなったようだった。
らくさん、それって・・・面白すぎる・・・。
あまりに間抜けで笑ったが、耳の中に怪我はないか?触るとすぐに耳を寝かせてしまうので、ちゃんと調べられないが、少なくとも見える範囲内には傷はない。
良かったけど、もし誰もいないときに抜けなくなったらどうすんの?いくら猫だって、何時間も雑技団のような格好のままでいられるもんなの?それ以前に、これって猫として有り得る失敗なの??
当のらくは全然気にする風もなく、開けてやった猫缶をばくばく食べている。馬肉はゴミ箱へ・・・しくしく。

今夜もまたお風呂に落ちた。でも平気です、懲りません。


2004年02月13日(金) 寝床
いつもは私が布団で寝て、くりくりはベッドで寝る。前はみんなでベッドで寝ていたけれど、いっちゃんの体調が悪くなってベッドに来なくなったときから、王様シェルターのそばに布団を引いて私がそこで寝るようになった。いっちゃんがお引越しした後は私が布団で寝る理由はなくなったけれど、ベッドに戻るのは変に寂しくて、今は王様シェルターではなく『らくベッド』のそばに布団を敷いて寝ている。
昨夜は久しぶりに、くりくりと場所を交換してもらった。くりくりがベッドに行っても、らくは知らんぷりだが、私がベッドにはいったらなぜか慌てて追いかけてきた。偶然かなと思いつつ、ちょっと用事を思い出したので、ベッドの真ん中でうろうろしているらくを残して一回起きて、すぐにベッドに戻ったら、らくが「いっちゃんのいつもの場所」にいた。

私の枕の左半分にいっちゃん、右側にはくりくり、真ん中に私が挟まれて寝るのが、おととしの6月まで続いた長年の習慣だった。私が寝る支度をしてベッドに行くと、いっちゃんが先回りして「いつもの場所」で私を待っていたことも多かった。
昨夜はらくが、その「いっちゃんのいつもの場所」にいて、私のことを見ていた。初めてのことだった。いっちゃんと同じ茶トラ白の猫が、いっちゃんの場所で、いっちゃんと同じくベッドに近づく私を見ている。
そこにいるのはらくと分かっているけれど、半分くらいはいっちゃんだったかもしれない。一瞬だけ、いっちゃんだったのかもしれない。
いっちゃんとらくは毛色がどちらも茶と白というだけで、あとは全然似ていない。普段は表情も雰囲気も全然違うのに、そのときは猫の佇まいが、そっくりだった。気のせいかな・・・。

私がベッドに入ったら、らくは枕から移動して私の脚に寄りかかって寝た。
朝起きたときも、同じ場所で寝ていた。
くりくりがベッドに寝るときには、そんなことしないのにね〜。ほっほっほ。

2004年02月14日(土) 遊べコラ
最近は朝も帰宅後も、「遊ぼ〜遊べ〜遊ばんかいコラ攻撃」が激しい。くりくりがいるんだから、そんなに留守番ばかりじゃないはずなのに、私が帰宅すると大興奮してまとわりつく。私がPCの前に座ると、キーボードの上に寝そべって邪魔をして、どかしてもどかしても戻ってくる。
どうやら私は、らくから好かれているらしい。光栄なので、帰宅が深夜でも朝方でも、他にやることがあっても、喜んでネコジャラシを振らせていただく。はいはいはい、遊びましょうねっ。
・・・ワナか?遊びに使われているだけか?

2004年02月15日(日) いっぱい持ってるけど
春の新作おもちゃ、まだですか?もうみんな飽きました。
・・・まだだよっ!

2004年02月16日(月) シンプルライフ
先週から来週にかけて、仕事のスケジュールが、しっちゃかめっちゃか。行き違いに連絡ミス、日程の変更などで何が何だか分からない。あっちでもこっちでも、皆さん混乱しているようですね。私は分身の術はできないので、一度に一箇所しか行けないよ〜。

らくさんはシンプルでいいね。食う寝る遊ぶで成り立っている。さすがです。

2004年02月17日(火) 暖冬
今年の冬は暖かい。2〜3日前には早くも春一番がふき、今日の陽射しも春の暖かさ。
去年とは随分違う。冬は寒かったし春は遅かったし、やっと夏らしく暑くなったのは8月の下旬だった。
一年前の今頃はとても寒くて、いっちゃんを暖める心配ばかりしていたな。
らくは皮下脂肪がたっぷりついてて東京の集合住宅住まいだから、冬のお留守番でもたいして寒くないでしょう。理性ではそう思うが、いっちゃんのお世話をしていたときの気持ちが減速できないままなので、エアコンのタイマーをかけたり猫ベッドの下にカイロを仕込んだり、あれこれやってしまう。
まだ子供だから気をつけてやらないと・・・と、らくと自分の両方を甘やかしている。次の冬からは、少し鍛える方向で行きたいものだ。

2004年02月18日(水) 新橋の夜
ネットの猫友達のキャサさんが仕事でこちらに来ているので、ここぞとばかりに会いに行った。
こだまさんがセッティングしてくれた新橋のお店にちょっと遅れて彼女が現れたときには、「おおお〜っ!生キャサさん!!」と興奮してぺたぺた触りまくった・・・つか、どうやら揉んでいたらしい(キャサさん談)。初対面で会うなり「モミモミモミ!モミモミモミ!」。
好きだと触りたいし、くんくんして確かめたい。脳の構造が猫並みですまんです。

今日のメンバーはキャサさん、こだまさん、moomama、私の4人。もう一人とても会いたい人がいたのだけど、『最優先事項』発生中なので、彼女は欠席。きっとすぐに幸せに解決して、笑顔の彼女と会える機会があると信じている。
欠席の彼女を含め、今日会った人達とはみな、テトさんの掲示板で知り合った。
一昨年の夏にいっちゃんの腎不全が発覚し、夜な夜なの狂ったような検索が始まり、テトさんの掲示板でいろいろ話を聞いてもらって・・・。その頃には想像もしなかったけれど、それが今夜の濃ゆい新橋の夜に繋がっている。人の縁て不思議で楽しい。

しゃべる生キャサさんは、優しく強くユーモア溢れる掲示板の書き込みのままだった。外見は、艶っぽいカッコいい女で、私の想像と違ってた・・・だって「縦も横もデカい。髪の毛ゾロゾロ。」と自分で言ってたから。外見に関しての自己申告は、信じちゃいけない。ついものスゴいものを想像してしまったではないか・・・いったいどんなんだ?
色気があって男気があって、いい女だ。男からも女からもモテるに違いない。

moomamaは自分では、マダムのイメージを狙っていたらしい。「そりゃ違うよ」と事あるごとに言い聞かせたので最近は口走らなくなった。だって辛いもの食べて、涙目になって慌ててグビグビ水を飲む姿はまるで小ちゃい子供みたい。仕事のキャリアがあり社会人として多々な経験をしているはずなのだが、箱入り娘のmooちゃんと同じキャラでスレたところが全然ない。情に厚くて涙もろくて、とことん優しい。

ふとしたことから私が年齢を言ったら、間髪入れずにこだまさんから「うそでしょう」と声が飛んだ。冷静に「ほんとだよ」と返したが、心の中では涎が出るほど喜んでいた。うへへ〜、これこれ、この「こだま突っ込み」が好きなのよ〜!年齢という若干微妙な話題で、「うそでしょう」ストレートに切り返す。普通は遠まわしな詮索が始まるとこだぞ。人に気を使う繊細さと、チャキチャキのバランスが絶妙です。しかも切れ味鋭い一言が、鈴が転がるような可愛らしい声(キャサさん表現)だったりする。しかも上品なお嬢の顔で。たまらん〜(涎)。もっと〜(喜)。

怒涛のような3時間あまりがあっという間に過ぎ、回りを見渡せば私たちの他にもうひとテーブルお客さんが残るのみ。店内がスカスカなので見通しがよく、半オープン状態の厨房でもフロアでも、スタッフが片付けに入っている。
渋々店を出たが名残惜しく、キャサさんをゆりかもめの乗り場まで見送るんだと言い張り、階段の下でまた彼女の手をモミモミモミ。
そのあと一人で新橋駅内をひとしきり迷い、帰宅。何年も前、ちょうどいっちゃんと出会った頃に銀座でホステスのバイトをしていたことがあり、そのとき通っていた場所なのにまるで見覚えがない。駅が様変わりしたのか私の記憶のバグか?

さて、らくさん。今日はあんまり食べないし遊ばなかったらしい(くりくり談)。顔を見ると元気そうなので、放っておく。

2004年02月19日(木) 半端な軟便と便秘

帰宅してらくのトイレ掃除をしたら、親指の先ほどの軟便を掘り出した。もしやまた?
しかしその後は、うんこちゃんをしない。軟便なのか便秘なのか、どっちなんだ?

今夜も私がベッドで寝て、らくは私の脚に寄りかかって寝た。私が布団で寝ると、らくは猫ベッド。らくなりの法則があるのかな。


2004年02月20日(金) お肉がいっぱい

今日はいい硬さの立派なご本尊が出たと、くりくりからの報告。

須崎動物病院の「お肉バラエティーセット」が届いていた。3週間近く前の深夜、朦朧とした脳みそでついネットでオーダーしたものだけど、なかなか来ないから注文が行方不明になったかと期待してたんだけどな。らくは生肉は食べないのに、なんでご購入ボタンを押しちゃうかな。深夜の買い物には落とし穴がいっぱい。分かっているのにやる。懲りなさ加減は、らくと同等。

タイで鶏インフルエンザにかかった飼い猫が、十数匹あちらの世界へお引越ししたとニュースで読んだ。タイ産の猫缶は多い。鶏肉を使ったものもあるけど、加熱されているから心配ないのかな。アメリカのBSEも解決されるどころか、いよいよ泥沼になってきている。地球規模で、食がおかしくなっている。


2004年02月21日(土) 生肉なんて嫌いです

昨夜から冷蔵庫で少しだけ解凍しておいた「長期無薬鶏(骨・皮)すり身」を、湯煎で軽く暖めて朝ごはんにあげてみた。・・・食わない。やっぱりね。お気に入りのアニモンダの猫缶に、小さじいっぱい分混ぜたら食べたが、半分近く残した。これはいつもの、らくの食べ方。出した分をいっぺんに全部食べることはなくて、食べて遊んで食べて寝て食べて・・・と繰り返すので、完食するまで時間がかかる。
カリカリはそれでも問題ないよね。猫缶も夏以外なら、3〜4時間は大丈夫だと思う。肉はどうなの?いかん気がするぞ。しかも「加熱するな、生で与えろ」と書いてある・・・。生肉入り猫缶を置いておくのは、1時間くらいが限度では?キャットフード以外のものも食べて欲しいが、捨てるぶんがいよいよ多くなる。フード以外の食べ物が増えれば、タウリンを始めビタミン、ミネラルなどの栄養のバランスも考えなくちゃならない。
ほんと、キャットフードって便利だ。ザラザラお皿に出すだけで半日はオッケだし、栄養バランスで悩むこともない。便利で便利で止められない。人の食事情も、似たり寄ったり。

台所に立つ私を、調理台に乗っかって見張っていたらくが、おなべに火をかけて振り向いたら、いなくなっていた。見回してもどこにもいないが、窓から「ぼりぼり・・・ぼりぼりぼり・・・」と不審な音が聞こえている。でも姿はない。ん?よ〜く見ると、窓のスリガラスの色が部分的に少しおかしいような・・・。
らくが、窓ガラスと網戸の間の7〜8cmの隙間にぴったりと挟まって、にっちもさっちもいかなくなって身動きできずに爪だけでもがいていた。換気で窓を少し開けておいたのだけど、そこから網戸との隙間にもぐりこんだのだった。
つかんで引っ張り出したが、むっちりボディでよくそんな狭いところに入ったもんだ。
さすが猫だと感心するか、さすがらくだとあきれるべきか。


2004年02月22日(日)これは何でしょう? 
正体不明の生き物が、家の中で幅をきかせている。よく滑空しているので、むささびの亜種かもしれない。妙に脚が短いな。確か去年の夏は、手足の長いスレンダーな生き物だったはずだけど。
どれどれ、観察してみよう・・・。あ、脚の付け根が腹肉に埋まっています!
膝から上がお肉の中で、胴体と一体化しています!

2004年02月23日(月)アリス君、みみちゃん 
昨夜寝る前に、moomamaの掲示板で、むっちっちさんのアリス君のお引越しを知った。アリス君はまん丸の目とふかふか真っ白の長毛がきれいな印象的な猫さんで、むっちっちさんと直接ご挨拶をしたことはないが、知っている子のつもりでいた猫さんだった。
アリス君は誰の手も煩わせることなく、突然一人で旅立った。家族に心配や負担をかけまいとして、思いやりと誇りを持って、一人でそっと出発したのだろうか。
いっちゃんのようにご飯やトイレの世話をべったりさせてくれたあとなら、残された家族は多少は気持ちの整理がつくかもしれない。アリス君はあまりに急でむっちっちさんの心中を思うとやりきれないが、きっとそれが一番いい方法だったのだろう。じわじわと痩せて衰弱していく過程を見せずに、すっぱりと旅立つことが、アリス君にとってもご家族にとっても最良だったから、彼はそうしたに違いない。
苦しい闘病や老衰の過程をスキップして旅立ったアリス君。私にお世話をする時間をくれたいっちゃん。どちらにしても思いは残るが、猫さんの優しさには変わりがない。

そして今日の朝、起きてすぐに開いたぎゃおすの掲示板で、みみちゃんのお引越しを知った。みみちゃんは茶トラ白のそれは優しいお顔の猫さんで、どこかいっちゃんと重なるところもあり、とても親近感を持っていた。
私はかつて、いっちゃんは不老不死で永遠に私のそばにいてくれると思っていて、なぜかみみちゃんに対しても同じ気持ちでいたようだった。みみちゃんの、暖かい陽を浴びながらみみ母さんのそばでお昼寝する日々は、永遠に続くと思っていたらしい。
そんな私のうっかりをよそに、みみちゃんは一足お先に『苦労のない世界』でのんびりすることになった。きっとあちらでも、ぬくぬくと気持ちの良いお昼寝をしながら、みみ母さんを待つのだろう。
でも可愛い可愛いみみちゃんの身体が、こちらの世界からなくなってしまう・・・。信じられなく寂しい気持で、優しく穏やかなお顔のみみちゃんの写真を眺めているうち、みみちゃんはみみ母さんと離れることはないと思った。
どの写真を見ても、みみちゃんのすぐそばに、みみ母さんがいる。目では見えないけれど、みみちゃんを包むようなみみ母さんの存在が暖かく感じられる。みみちゃん、だからこんなに、優しく安心したお顔なんだね。
苦労のない世界も私達のいる地上も、すぐ隣同士で境界線はないのかもしれない。あちらの住人はのんびりお昼寝したり遊んだり、こちらの私達の様子を見に来たり、瞬間移動で自由自在に行き来している。みみ母さんがみみちゃんのことを思うとき、みみちゃんはいつもそばにいる。

2004年02月24日(火)終わってなかった 
夜帰宅して、豆電球だけつけた薄暗い畳の部屋を覗いたら、ラグマットの上に何か落ちていた。らくのおもちゃかなと手を伸ばした瞬間、よみがえる記憶。毎度お馴染みのこの感触、これはアレだ、間違いないっ!「ぎゃっ!汚〜い!!」と思わず叫んだ。おもちゃじゃないじゃん、うんこじゃん!
ヒーヒー言いながら手を洗い部屋の電気をつけると、大・中・小と3個のブツが、あちこちにばらばらと転がっているのを発見。たっぷり1日ぶんあるが、なぜ床に?トイレ以外でしたことは、今まで一度だってなかったのに。
とりあえずブツを片付けフロアマットを洗濯機に放り込み、猫トイレをちらりと見れば、こんもりとピラミッドができている。まさかと思いつつ掘ると、中からこれまた、たっぷり一日分のブツを発掘。床に落ちていたのもトイレのも、硬くも軟らかくもない素敵な逸品。
らくさん、今日はいっぱい出たんだね。すっきりしたかい?良かったね♪にっこり・・・なわきゃねーだろ!粗相をするのは20年早いんだよ!
素手でうんこちゃんワシヅカミの日々は、終わったと思っていた。少なくてもあと20年はないと計算していたぞ。いっちゃんのは『ありがたいご本尊』で汚いと思ったことはないが、、らくのは『ただのうんこ』で間違いなくバッチイ。これって差別ですか?らくさん、どうですか?

帰宅するなりバタバタと掃除や洗濯をする私に、「遊べ〜、帰ってくるのオセーんだよ、おいコラ、遊べ〜」とまとわりつく、らく。あんた、面白いねえ。

 2004年02月25日(水)お気に召さないことばかり 
あちらこちらで、猫さんの求愛の声を聞く。恋の季節だね。猫の妊娠期間は2ヶ月くらいらしい。てことは、らくはちょうど去年の今頃、お母さんのお腹の中で発芽したんだね。兄弟達はどうしているのだろう。らく、何か覚えてないの?

猫メシが届いて、いつものようにおまけでおもちゃが入っていたが、らくのお気に召さなかった。グレーの毛で丸い、ウサギのしっぽ系は好きじゃないのだけど、もらったのは3回目。次回からは「違うのでお願いします」って言おうかな。おまけに注文付ける人っているのかな?
別の店からも猫メシが届き、こちらには買ったおもちゃが入っていたが、らくのお気に召さなかった。お魚の形をした光を壁や床に映してジャレさせるものだけど、らくは「なにそれ」とシラケた態度。ち、1280円もしたのに。

夕食に久しぶりに生タラを煮たが、らくのお気に召さなかった。前は大好きだったじゃない。タラのマイブームはいつのまにか終了していたようで、2口食べたきりだった。

おとといの話。テレビの中で4〜5歳の男の子が涙をぼろぼろこぼしながら、「ママ〜!ママ〜!!」と怪獣のように泣き叫んでいた。最初から見ていないのでよく分からないが、どうやら事情があって保育所で生活している子で、ママと会える予定がダメになったらしかった。涙でぐちゃぐちゃになりながら母親を呼ぶ男の子の泣き顔は、心が痛かった。保育所の先生達は優しくて、普段はその子もとてもなついてて楽しくやっているようでも、たまにしか会わないお母さんの方がいいのかな。

私はいっちゃんの親だと思ったことはなく、反対にいっちゃんが私の保護者で教育やしつけをされているような気でいたが、本当はどうだったのか。生後1ヶ月半で私のところに来て、全ての関心が私に向いているような王様だった。
父やくりくりにいっちゃんを見てもらって、私は仕事や旅行で家を空けることが多かった。猫だから涙を流しつつ私の名前を呼ぶなんてことはしないから、「父ともくりくりとも仲良しだし、いっちゃん、大丈夫よね〜」と深く考えずに預けていたけど、いっちゃんの心の中はどうだったのか。あの男の子のように、寂しくて泣き叫んでいたことがあったかもしれない。
いっちゃんは慢性腎不全と診断される前にも、一時期、夜鳴きがひどくなったことがあった。私が起きて抱っこすれば泣き止むが、寝ようとするとまた鳴きだす。そのころから、いっちゃんは体調を崩し始めていたのだと思う。身体が今までと違うから、部屋が暗くなってみんな寝てしまうと怖くなって鳴く(後日、獣医さんがそう予想した)。私が抱っこすれば少しは安心して鳴き止むのに、いっちゃんの体調の変化に気が付かずに「いっちゃん、うるさい。山(に捨てるぞ)!」なんて言って起きてやらなかったこともある。あれはいっちゃんの「ママ〜!!」という呼び声だったのかもしれない。
みんな寝ただけで怖くなるなら、長時間の留守番だってうんと怖かっただろう。部屋が暗く寒くなり心細くなって、鳴いても鳴いても誰も帰ってこなかったことがあったと思う。
何にも気が付いてやれなかった。いっちゃんには、ひどいことばかりした。苦しいのもしんどいのも、代わってやれなかった。

そういう諸々の後悔が、今度はらくに向く。らくを大事にするからと、いっちゃんに約束する。とりあえず手始めに、抱っこで大事を表現してみよう。
ところが山猫は、大人しく抱かれているような玉じゃない。遠慮なく私の手をガブガブして走って逃げた。ま、いいか。

2004年02月26日(木)蜘蛛発見しました 
黒いものが床を走るのが、目の隅に見えた。私より先にらくが追いかけて窓際に追い詰めたので、らくの背中ごしに覗くと小指の爪ほどの大きさの蜘蛛だった。
らくがちゃいちゃいと猫パンチを出すので、興奮して暴れる山猫を片手で抑え、もう片方の手で窓を開け蜘蛛を逃がしたが、らくは未練たらたらで30分も窓の前から動かなかった。「オレの獲物だったのに・・・」という非難の目で私を見る。
らくさん、蜘蛛で遊びたいんだね。おもちゃより生きている虫のが面白いよね。分かるけどダメ。
無駄な殺生はしてくれるな、らくは楽しいだろうが遊ばれる蜘蛛はたまったもんじゃないんだよ・・・と猫に押し付けるのも、偽善と知りつつ。だってもし蚊やゴキブリだったら、躊躇なくバシっとやっちゃう。ご都合主義の「かわいそう」。猫のが平等だ。

2004年02月27日(金)魚ライト好き 
魚ライトは光が弱くて、パっとしないから気に入らないのか?最初から付いていた電池を抜いて新品に換えたら、うんと明るくなって山猫大喜び。ダダダドタドタと走り回る。
光を追わせて遊ばせるのだけど、その光が魚の形をしている意味はあるのか?ただの丸でも、らくにとっては同じ気がする。
私が仕事に行っている間も魚ライトでくりくりと遊び続けて、早くもまた新しい電池に変えたらしい。毎日単4を2本消費?お金のかかるおもちゃだ。

人気ドラマでクイーンの曲が使われているとかで、リバイバルでCDが売れているらしい。
私が小学生のとき、ラジオから流れてきたクイーンの「キラー クイーン」を聞いてびっくりし、それからジュリーも百恵ちゃんもほっぽり投げて、洋楽にずぶずぶになった。
クイーンの初来日に行って、周りの派手なお姉さんやお兄さんにびっくりし、あろうことか影響されてしまった・・・妙な小学生が出来上がった瞬間だった。それはそのまま、イカレ気味の人生の始まりでもあった。
でもそのおかげで、いっちゃんと会えた。いっちゃんのお母さんは、音楽を通じて友達になった人の猫だった。くりくりとも会った。
「全てはあの日、偶然クイーンを聞いたからだね。フレディに感謝しよう」と言ったら、くりくりが「偶然じゃなくて必然だったんだよ。初めから、そういうことになっていたんだよ」と答えた。
そうか、不可抗力だったのか。

2004年02月28日(土)油断大敵
最近らくは、ハーネスなしでベランダに出ている。飛んだり走ったりする気配がないので、私が見張っているときに限るが、自由にさせている。
いつもは床にごろごろ転がったり、そこらをふんふんして回るだけなのに、今日はひょいっと手すりに飛び乗った。ひえ〜とびびりつつ(私が)、そっと近づいて抱いて降ろした。
油断してはいけなかったね。なんたって、相手はらくである。

夜、ご飯を食べて1分後に大漁のケー。食いすぎです。



2004年02月29日(日)ペットショップのワンコ 
私が小さいときに随分可愛がってもらった伯母さんが入院しているので、片道3時間の病院までお見舞いに行った。
痩せてすっかり小さくなってしまった彼女の姿は、心にこたえた。人も猫も、体調が良くないときの雰囲気って変わらない気がする。波長というか、周りの空気の色が同じに感じた。悲しいのも、どちらも同じ。どうか早く元気になって、気持ちのいい春を自宅で楽しんでほしい。

病院に行く途中にペットショップがあり、ロングヘアーのダックスの赤ちゃんが狭いケージに数匹一緒に入れられていた。そのうちの一匹と目が合ってしまった・・・やばい。その子は、腫れと涙でぐしゅぐしゅの目で、一生懸命私を見てしっぽを振って、ワンと吠えた。あああ〜、ごめんよ〜!うちに連れて行くことはできないんだよ〜!!ごめんね、でもきっと、いいおうちに行けるからねと謝りつつその場を離れたが・・・う〜う〜う〜、どうにかならんか、ペットショップ。
明らかに健康とは言いがたい子を、他の赤ちゃんワンコと一緒に狭いケージに入れるな。しかもケージはショーウィンドウに置いてあって、直射日光がガンガン当たってるよ。日陰もベッドもない、逃げ場所がどこにもない。
しかもしかも、目が腫れてた子はちょっと大きかったけど、他の子達は「大丈夫か?」ってくらい小さい。丸っきり赤ちゃんじゃないか。みんな、ぐったり横たわってるぞ〜。寝ているだけか?ガラス張りの窓から見えるお店の中は真っ暗で、誰もいない・・・。ミルク、あげてるの〜?
あああああ〜!!


 2004年2月 

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