ぎゃおす王国記・ラクシュミーの王様への道

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 2004年5月 

2004年05月01日(土)   小さいほう希望

らくは、ご飯をわざわざ床にこぼしてから食べることがある。今日読んだ本の中に『猫は20cm以内に近づくと対象物が良く見えない。お皿から食べ物を床に出してちょっと距離を置いて眺め、見て確認したいのです。』という一節があった。一瞬なるほどと思ったが、お皿に入ったままちょっと離れて眺めて確認じゃダメなの?わざわざ床に出すのはなぜ・・・。疑問は深まるばかり。

らくさん、大きい箱がいいですか?小さい箱がいいですか?
自分で小さい箱を選んだ。謙虚な山猫だから、ざくざく宝物を手に入れるに違いない。きっと最高に幸せな猫生を楽しめるよ。昔話の保証つき。


2004年05月02日(日)  お刺身怖い

今日は平目と本まぐろのお刺身。平目はやる気で突進したが、半分以上残してそれっきり食べない。
まぐろはくんかくんかして、じわじわと後ずさり。舐めもしない。やっぱまぐろは嫌いらしい。
いっちゃんは好きじゃないご飯だと、くるりと背中を向けて歩み去る。猫またぎという言葉そのままで、鼻もひっかけない感じ。
らくは、 気に入らないお刺身をじっと見つめながら、そろそろと後ずさる。とっても怖いものから、そ〜っと離れたいというそぶり。まぐろのお刺身に噛み付かれるとでも思っているのか?笑える。

小さい頃は思い通りにならないことがあるとヒスを起こして、めちゃくちゃに暴れてたラクシュミー。いつのまにかキレることは、とんとなくなった。かわりに粘り強さを身につけたようで、不屈の精神で要求を訴え続ける。「みょ〜んみょ〜んみょ〜ん・・・」
相手をしてやらないと、不貞寝という技も覚えたようだ。その姿がちくちく刺さり、どんな用事があっても放り出してネコジャラシを振ることになる。
結局いつも、らくが勝つ。お猫様にはかなわない。


2004年05月03日(月)  骨の個体差
写真はらくの足(脚?)の内側。ピンクの丸の中の、瘤のように丸く出っ張った骨がいっちゃんにはなかった。しょっちゅうマッサージしていた場所なのではっきり覚えているが、まったくフラットで、少なくともこういう形状じゃなかった。
らくが来たばかりの頃、獣医さんに「この骨、いっちゃんにはなかったんですが」と聞いたら、「ああ、個体差です」と言われたけど・・・。
そのときは骨があったりなかったりの個体差なのかと思ったが、ちょっと考えればそんなわけない・・・気がする。
個体差で、骨の形に違いがあるということかな?
らくのお見事なでっぱりを撫でながらつらつら考えていたら、がぶがぶ噛まれた。

2004年05月04日(火)  春なので痩せてみました

生暖かい風がびゅんびゅん吹いて、夕方には土砂降りの雨。一番雨が激しいときにちょうど帰宅がぶつかり、パンツまでびしょびしょ。濡れるのはあまり気にしないし傘が嫌いなので、雨が降るとたいていこうなる。
ぬるくて激しい風や雨は、南の島や国を思い出すので好きだった。
子供の頃から『熱帯雨林』という言葉は特別の響きで、何度も頭の中で繰り返して景色を想像してた。大人になって実際に何度も行って、もっと好きになった。何もしなくても身体は汗でべたべた、蚊に刺されていらいら、身体を起こすのもだるい・・・非常に不快な状態のはずなのに、それでも気持ちいい。
だから今日みたいな天気は以前は好きだったけど、去年からはちょっと違う。低気圧の影響でいっちゃんの体調が崩れないか、ひやひやしてた。いっちゃんがお引越しした今も、それは続いている。
たった今、去年のいっちゃんのように頑張っている猫さんと、そのご家族がたくさんいる。頑張っている犬も人も、その他の生き物もたくさんいる。
みんな低気圧になんか負けないで体調を崩しませんようにと、びしょびしょのまま隣の神社でお祈り・・・またあぶない人に見えたかも。

らくのハーネスの胴の部分が緩くなっていた。なんだか痩せたみたいだし。で、体重測定。
5.05kg・・・え?3週間くらい前は5.4kgだったよ。暖かくなったから脂肪を脱いでいるのかな。ご飯の量は少し減ったけどちゃんと食べてるし、元気に暴れてるし、気候に身体を合わせているだけだよね。

綿棒でらくの歯磨きをする度に思う(抵抗されてろくに磨けてないけど)。らくのキバは、いっちゃんのより小さい。これから大きくなるのかと思っていたけど、一歳のお誕生も過ぎたし体重は減ってるくらいだしで、たぶん今で成長しきったキバだと思う。
らくは顔が小さいし、顎は三角で細い。硬いものを食べない現代っ子みたい。それでキバも小さいのかな。こんな細い顎で、歯は全部生えて収まっているのだろうか。確認したいが、させてくれる相手ではない。
口の中をちゃんと見せろ〜!抵抗するな〜!もっとも私が見ても、よく分からないんだけど。

昨日の早朝から出ていなかったうんこちゃん、今日の夕方に大漁におでまし。重さも量り始めてから最高記録。軟らかくも硬くもなく、色艶よし。人用水洗トイレにぽちゃんと捨てたら、猫のブツには見えなかった。
ご立派ご立派と喜んだのも一瞬で、こんなに立派になるまで溜めておいたら結腸が大きくなってしまうと心配になった。なんだかなあ。

ぴぴさんのみぃくんが、昨日の朝6時にいっちゃんのところへお引越ししたと掲示板で知った。みぃくんのことは、茶トラ白の可愛い子というくらいしか知らないけれど、ぴぴさんにうんとうんと愛されている猫さんだということはよく知っている。ぴぴさんのメールや掲示板への書き込みから、愛情がどんと伝わってくる。
みぃくん、どんな子だったのかな・・・。好きなご飯は、お気に入りのお遊びは何だった?どんなふうにぴぴさんに甘えたのかな。どうやって二人は出会ったのかな。
いっちゃんと同じ、楽しいことばかりの世界で元気に遊ぶみぃくんを思い、いっちゃんによろしく頼むとお願いをした・・・。


2004年05月06日(木)  出迎えに差別

私が帰ってくる1分以上前から、らくは落ち着きなく玄関でうろうろしているそうだ。いっちゃんも同じだった。人間には聞こえない、遠くの足音を聞きつけているのかな。
くりくりが帰ってきても、らくは特に動かない。それどころか部屋に入ってきたくりくりを、「じろり」と寝そべったまま睨んだりもする。スーパーの袋を持っているときだけ立ち上がり、中身を点検に行く。いっちゃんも同じだった。
美味しいお刺身を買って帰るのは、私だって知ってるんだね。

写真:新しいおもちゃで大興奮。


2004年05月07日(金)  裕子ちゃんとらく
明け方、破壊活動絶好調。ああ、うるさい。
朝、くりくりの目覚まし時計。ああ、うるさい。
玄関ドアがバタンと閉まり、くりくりが仕事へ行った。さあゆっくり寝ようと体勢を整えたら、携帯電話がじゃかじゃか鳴り出した。起きたくないので放っておいたが、何回も鳴るので気になって出たら、「今から来てくれ」という仕事の電話。私のスケジュールを押さえたつもりになっていて、今朝になって連絡し忘れていたことに気がついたらしい。
ち、出なきゃ良かった・・・。
今日は、インドネシアに嫁にいった裕子ちゃんが遊びに来るのだ。彼女とは20年以上前からの友達で、インドネシアに嫁にいくきっかけになった旅行は一緒に行った。一人でふらふらするのが好きな私が、唯一共に旅行した友人だ。普段はあまり会えないうえに、今回の帰国は彼女と私の都合がなかなか合わずに、やっと『今日』とおととい約束できたところなのに。
そして一方、電話をくれた人も仕事上だけとはいえ、これまた十数年の付き合いの人である。何かあれば優先的に声をかけてくれて、お世話になっているし、もちろん好きだから長い間仕事を一緒にしている人でもある。
困っているのなら、お手伝いしたい・・・裕子ちゃんとの約束を当日にダメにしたくない・・・
迷ったが、事情を話してごめんなさいした。しかし、朝一の準備だけしたら帰ってもいいから来てくれという。うう、そこまで困っているのなら、行かせていただきます。

電話を切って10分後には家を出て、40分後にはスタジオ着。裕子ちゃんは3時頃うちに来ると言うので、2時半には帰らせてもらうことになった。
が、なんだかんだでスタジオを出たのが3時になってしまい、タクシーはつかまらないわ道は混んでるわで帰宅4時過ぎ。
玄関前に裕子ちゃんがポツンと座り込んでいたらどうしようと思ったが、気配はなかった。
5時近くになって、「遅くなっちゃった〜」とやってきた彼女。このアバウトな時間感覚がいいのだ。お互いにルーズなので、一緒にいて疲れない。

裕子ちゃんが入ってくるなり、らくは背中の毛をモヒカンにして恐竜みたいになった。しっぽはタヌキで、横っ飛びに威嚇しながら逃げていく。
しばらく放っておいたがそれきり姿を現さないので、狭い部屋の中を捜しまわってやっと見つけた。押入れの上段の引き出しの上の奥の奥で、荷物に埋もれて目をランランと光らせているらく。
何がそんなに怖いんだ〜。とりあえず居所が分かったので、そのままにして放っておく。
1時間近く経ったころ、どっすんという音がして自分から出てきたが、畳の部屋からこちらに来ない。
更に1時間後、警戒して横歩きになりながらこちらの部屋を横切り、ご飯と猫草を食べた。
裕子ちゃんも猫好きなのに、らくを怯えさせないようにと一生懸命見ないようにしていた。そこまで気を使ってもらっても、らくはお愛想を使うどころか緊張の極みにいたらしい。

約5時間後に彼女が帰り、人ベッドに横になった私にくっ付いて、らくはぐーぐー眠ってしまった。私が起きても、ひたすら眠り続けるらくさん。
添い寝してもらっても、「山猫から好かれている」と思い上がってはいけない。
以前は私が寝ているときだけ、らくは人ベッドにきて足元で寝た。今はくりくりとでも、誰もいなくても、らくはベッドのド真ん中で寝る。
人のそばにいたいわけじゃなく、場所の主張をしているだけらしい。『おれの場所』に私がいたから、しかたなく横にくっ付いて眠っただけに違いない。

らくは昏々と眠り続けて、外がうっすら明るくなってきた頃に大復活。
うんこしてご飯を食べて、破壊活動に精を出す。ネコジャラシの時間だと要求をする。あああああ〜。


2004年05月08日(土)  脚が長くなった・・・気がする ケー
らくさん、ちょっと痩せたので脚が長くなったみたい。
腹肉に埋まってた脚の付け根が出てきた気がする。うちに来たときは手足が長くて小顔で、今どきな体型だと思ったけど、いつの間にか立派なアンコ型に。それが少し細くなった。
夏は現代っ子で、冬は純日本的になるのか?でもお尻がボールみたいなのは変わらないね。後ろから見ると、見事な洋ナシです。

深夜にカリカリ食べてケー 


2004年05月09日(日)  猫の算数

以前テレビで見た、ライオンの赤ちゃんを抱っこさせてくれる動物園の人のお話。
ライオンは数字は2までしか認識できないので、赤ちゃんが4匹いれば一匹いなくなっても分からない。だからちょっと借りても大丈夫。
つまり1個2個で、次は『いっぱい』。1個2個いっぱいなので、3のいっぱいと4のいっぱいの違いが分からないらしい。
でもつい先日見たテレビでは、ライオンの群れが移動するときに、赤ちゃんが1頭遅れてはぐれてしまった。ドキドキしながら見ていたが、そのうちお母さんが捜しに来て、ちゃんと群れと合流できた。ああ、よかった。赤ちゃんは全部で7〜8頭いたのに、お母さんは「足りない」と気がついたのだった。
今日読んだ本の話。猫は7〜8匹の赤ちゃんがいて、一匹いなくなっても気がつく。猫は目がいいので赤ちゃんの顔を個別に認識していて、「あの子がいない」と探し回るらしい。個体で識別しているという。
・・・動物園の人はライオンに、「しょうがねーなー」とお目こぼししてもらっているのかな?ちょっと赤ちゃんを貸してやるよと、大目に見てもらってるのかもしれない。

じっとしている猫の顔は、とても哲学的に見えることがある。実際はたいしたことは考えていないと思うけど、縦になる瞳で何をそんなに真剣に見ているのか、やっぱり不思議。
猫の知性は怪しいが、知能は高い気がする。
頭の良さは犬と同等くらいだけど、手先の器用さでは猫のがずっと上という獣医がいる。手先が器用なら、ばかのはずがない。
ばかじゃないけど群れで暮らす動物ではないので(群れを作るネコ科の動物はライオンだけ)ボスという存在はないし、ボスがなければ命令に従うという概念もない。だから人間の言うことなんか聞かない、思い通りにもならない・・・のかな。
一見言うことを聞くように思えても、それは猫が楽しくない状況を学習しただけかもしれない。
「ダメ」と言われて止めるのは命令に従っているからじゃなくて、大きい声や険しい表情の人間がいたら快適じゃないから・・・ルールを守ったほうが自分にとっても都合がいいと理解するのかも。
なんて自分勝手なヤツだ。たまらなん、サイコーだ。

犬は単純で忠実で嬉しがり屋で、そこがいい。なんて可愛いヤツなんだ。
犬も猫も可愛いなあ。キツネやタヌキはどうだろう。象や羊や熊は?
ペリカンやネズミと話せたら楽しいだろうな。あ〜あ、語学力がないのが残念だ。


2004年05月10日(月)  添い寝の幸せ ケー
帰宅して玄関を開けたら、薄暗闇の中、とっても眠そうな山猫が一匹。半目になってるよ、そんなに眠いなら出迎えに来なくてもいいよ・・・と思っていたら、いきなりゴロンぐにゃんと猛烈なアピール。
あんた、可愛いねえ。
可愛いが、私も眠い。5分だけ横になるつもりでベッドに寝たら、らくがすかさずついて来て、一緒に布団にもぐりこんで私のお腹のところで丸くなって眠ってしまった。
らくが掛け布団の中に入って来たのは初めてで、こうなったら5分で起きられるわけがない。
あああ、幸せだ〜!お風呂に入らなきゃと思いつつ、幸せを壊したくなくて3時間もらくと寝てしまった。夜中の2時に一緒に起きて、それからあれこれ日常の業務。結局、生活時間帯はズレっぱなしになる。

ネコジャラシを上手にキャッチして、トットットとどこかに咥えて持っていく。いつもは追いかけるのだけど、今日は放っておいた。
らくさん、誰も後を追ってこないので、30秒ほどしたら怪訝な顔をしておもちゃを持って帰ってきて、私の前でポトリと落とした。あんた、おもろいねえ。

深夜に猫缶一気食いでケー。あああ・・・。


2004年05月11日(火)  ジャガイモサッカー
悩んだ挙句に買った『バイタルサポート』、全然飲ませていない。
代わりに『アイ』を再開した。たまたまかもしれないが、それからずっと、うんこちゃんの調子がいい。
艶々で色も硬度も素敵、今日は重量の最高記録を出した。ここ数日、また良く食べているのでそのせいかな。ああ嬉しい。

ベランダでくりくりが可愛がっているジャガイモのプランターを、らくが大喜びで掘りまくる。らくの娯楽だからやらせてあげなさいと私から釘をさされたので、くりくりはハラハラしながら見ているしかできない。
とうとうらくがチビジャガイモを掘り出して、得意の絶頂で咥えて部屋に持ってきて、サッカーを始めた。
らくが飽きた頃、くりくりがチビジャガイモをプランターに埋める・・・らくが掘り出す・・・くりくりが埋める・・・らくが掘り出す。エンドレス。
くりくりは、らくに掘らせるために埋めているようだ。


2004年05月12日(水)  ネズミ騒動
らくが一人で、ダダダ・ダダダと遊んでる。ずいぶん興奮しているが、らくがそんなに大喜びするようなおもちゃ、今うちにあったけ?
私の横を走り抜けていったらくの口元を見て・・・・ぎゃああああっ〜!!腰が抜けた!!もとい、もう少しで抜けるとこだった!
らくが咥えているのは、色といい形といい、ネズミ以外のナニモノでもないっ。うそ・・・どうしよう。いったいどこで捕まえたのよ。この部屋でネズミなんか見たことないぞ!
めちゃくちゃ怖いが、放っておくわけにはいかない気がする。食べちゃったらまずい。らくに捕まるようなネズミは、よろよろで弱ってたんじゃ?ネコイラズなどを盛られたのなら、体内には毒がいっぱいってことよね。うああ、だめだめだめ〜、食うな〜!!

恐る恐る近づいて、山猫に床でどつきまわされているネズミをじっと見て、動かないことを確認。おれの獲物だと主張するらくをヒジで押しのけながら、丸めた雑誌でつついてみた。・・・あれ?様子が変だ。ちょいちょいちょい・・・。
・・・綿ぼこりだった・・・気が抜けた〜、へらへらへら。
洗濯機の糸くずキャッチネットに溜まっていたやつを台所のゴミ箱に捨てたのだけど、それを拾われてしまった。
部屋のゴミ箱は中身をあさるので、使えないでただ置いてあるだけ。今まで台所のゴミ箱に手や顔を突っ込んだことはなかったのに。ネズミじゃなかったのは大変良かったが、台所のゴミ箱あさりという困った事態が勃発したらしい。あああああっ。品のない山猫だっ。

らくに使っている猫砂は、おからとコーンスターチだけでできている。同じような猫砂は他にもあるが、今使っているものは固まりがいいのでけっこう気に入っているのだけど、扱っているお店がとても少ない。
ネットショップで買っているが、そこは猫砂は一回の注文につき5袋までにしてくださいとなっている。6袋目からは箱が2つになるので、送料が倍になってしまうのだそうだ。
そして、5千円以上買わないと注文できない。
猫砂5袋で3900円。あと1100円分、なんか買わないと・・・でも欲しいものがないや。
ニュートロのグルメクラシック缶などをポイポイと買い物カゴに放り込んで、無理やり5000円以上にした。なんだかな〜、なんか違う気がするな〜。

その注文品が今日届いたのだけど、缶のひとつがボコボコになってて日本語シールはよれている。子供が貼ったみたいよ、これ?
そのシールをそろそろとはがしてラベル表記を読んで・・・よ、読めねえ。オランダ語にオーストリア語にイタリア語にフランス語お〜?ヨーロッパ向けの製品なのか?
英語ではないがアルファベットなので、なんとなく意味が推測できる単語を拾い読みして、日本語シールと比べてみる・・・。
成分値、全然違うじゃん。あっ、ちゃんと説明がありました。「ラベルの英語表記の数値は平均値です」
日本語シールは最低保証成分値だから違うのね。ふ〜ん。でも英語表記はありませんけど。
製造国は、もとのラベルではカナダ。日本語シールでは『原産国/米国』。
・・・なんか、怪しい。日本語シールにはちゃんと『正規品』と書いてある。これが偽造されたものでなければ、輸入販売代理店がいい加減なのか?

前から言いたかったが、だいたい日本語シールは情報が省略されすぎ。缶や袋に書ききれないなら、最低限HPにしっかり載せろ。もっと言えば、ネット環境のない人だってたくさんいるのだから、詳しい原料や成分値の載ったコピーを用意してほしい。ペラペラのコピー1枚でいいんだからさ。上等の紙を使ってカラー印刷した立派なのじゃなくていいんだって。
あと、製造年月日や賞味期限を会社独自の表記法(暗号)で書くのはやめてください(これはニュートロじゃないです)。そんなん社員にしか読めないだろっ!
いちいち調べるの、面倒くさいんだよ〜。なんとかしてくれ〜って、私が気にしすぎですか?おたく体質なんで、気になっちゃうんです。
しっかりやっている会社もあるけど、メーカー本社のHPやもとのラベルには詳しい説明があるのに、日本語シールや代理店のHPには「うちのフードはこんなにスバラシー。猫ちゃん元気で大喜び!」ってなことばっか書いてあって、一番重要なフードの情報がほとんど何もないところが多い。
代理店の皆様、お忙しいとは思いますが、もちょっとなんとかしてくれ。頼む。

前回爆食した『ち鯛』、今日は完全拒否。サスガだね〜、お猫様だね〜、ぜんっぜん分かんないわっ!なんでやねん。
で、ニュートロ缶は、はぐはぐはぐ。ち鯛よ、怪しい(私的には)猫缶に負けたぞ。いいのか、それで?

写真:擬似ネズミを追い詰める山猫


2004年05月13日(木)  地中海のフード

猫友達のみかりんが、山猫にご飯を送ってくれた。あて先の私の苗字の下に、らくの名前がちゃんと書いてある。う、可愛い・・・。中身は、はるばる地中海からやってきたカリカリと猫缶だった。う〜わ〜、すげーです。猫メシもここまできたか。オリーブオイル入りの猫缶もあって、地域性もしっかり出ている。
らくご飯のほうが私が食べているものより栄養バランスが良いのは前からだけど、その上おしゃれにもなった。

では、さっそくいただきましょう。お腹がすいている時間を見計らって夕飯に缶詰を開けたが、ちらりと臭いをかいで歩み去る山猫・・・。おいこら、ちょっと待て。それだけで終了にされたら、みかりんとの友好関係が危うくなるではないか。
1時間ほど置いておいたが、全然近づいてこない。ならばカリカリをやろうじゃないか。
お皿にフードを入れる音を聞きつけて、勢いよく走ってきたらく。急ブレーキでズザザーっと滑りつつ、前のめりの姿勢でやっと止まり、くんかくんかして、ぼりばりぼりと食べている。
おお、食った食った。よしよし、たんとお食べ。気に入ったなら注文するぞ。
らくが食べるカリカリは、そんなに種類が多くない。嫌いなフードは何時間置いておいても、一粒も食べない。好きなやつでも、しばらく続くとだんだん食べなくなる。そうなると次の山猫御用達を求めてネットの海に漕ぎ出すのだけど、フードの種類は無限ではないので、掘り当てるのはなかなか大変なのだ。
新しいフードが見つかるのは、とても助かる。みかりん、ありがとう!
地中海のフードについて、詳しくはこちら

写真:毎日掘り起こされるジャガイモがかわいそうなので、プランターにフタをかぶせた。
きっぱり無駄だった。山猫の手先の器用さが証明されただけ。


2004年05月14日(金)  アメリカの俳優のフード

ぱいなぽーとちょっとした裏取引があったので、ついでにらくが食べないカリカリを一緒に送りつけた。
結果報告・・・「えび(ぱいなぽーの猫さんのお名前)は一粒食べた」・・・「えびは一粒たべた」・・・「えびはひとつぶたべた」・・・ひとつぶ・・・
ぎゃははははっ!ハンパさ加減がたまらないっ。口に入れてはぺっぺと吐き出したというので、きっと純粋にまずかったのね。えびちゃん、ごめんね〜。

山猫はみかりんからいただいた猫缶その1をまったく食べなくて、えびちゃんは『一粒』だ。ひ〜、やけにおかしい・・・因果応報?ちょっと違うか。
みかりんは、「うちのお嬢様達が食べているものだけど、らくちゃんも試してみてね」と分けてくれた。私は、らくが食べないので持て余しているフードを押し付けた。動機も内容も全然違う。


2004年05月15日(土)  21回目の生誕記念日

いっちゃんの生誕記念日。部屋のあちこちに飾ってある写真は、昨夜寝る前に綺麗に拭いておいた。お祝いのお刺身は、くりくりに買い物を頼んで、私は仕事へ。
21回目の生誕記念日ではなく、21回目のお誕生日でお祝いしたかった。でもいっちゃんにとっては、お引越しして良かったと思う。もう苦しいことは何もないから。

帰宅11時。日付が変わる前に帰れて良かった。
いっちゃんにお刺身をお供えして、「いっちゃんおめでとう、王様ありがとう」と伝える。それからラクシュミーとくりくりと、みんなでお刺身を食べた。
お造りはいっちゃんの好きなまぐろと真鯛、それとらくが好きな甘エビの3種盛り。
真鯛がとても美味しくて、「いっちゃんに食べさせてやりたい」と思ってしまい、悲しくなった。ううう、いっちゃん・・・いっちゃん・・・いっちゃ〜ん!うぎゃあああ〜・・・あ?
ダムが決壊するというまさにそのとき、らくが前足で私の太ももを踏みつけて、「甘エビ、もっと寄越せ。みょ〜ん!!」といばって催促した。はいはいはいと千切ってやると、はぐはぐといくらでも食べる。
らくの健康な食欲を見ているうちに、気持ちが少し落ち着いた。いっちゃんの世界には、真鯛より美味しいものがきっとたくさんあるよね。

掲示板で、いっちゃんへのお祝いをいただいた。王様はもうお引越し済みなので、私にとってだけ特別で大事な日だと思っていたのに、「おめでとう」と言ってくださる人がいる。嬉しすぎて、上手にお礼が書けない。どんな言葉も、気持ちに追いつけない。
もうひとつ、とても嬉しくて驚くことがあった。それは秘密日記にだけ書いておく。

くりくりの『ベランダ菜園日記』
今日もジャガイモの収穫に精を出しているらくをふと見れば、プランターのふちに乗っかってトイレの姿勢で構えていたらしい。くりくりがアワアワしているうちに、らくは事を済ませてしまったと。・・・有機肥料をありがとう。
大か小かは未確認。構えた姿勢でどっちか分からなかったの?まあ、いいや。どちらにしても、プランターの土に手を突っ込む勇気は、くりくりにも私にもない。
有機肥料で栄養たっぷり、大きいジャガイモができたら・・・どうしよう。食べられるのか!?


2004年05月16日(日)  らくと電話 ケー2回
らくのご飯のことで、仕事先からくりくりに電話。くりくりが「らくに換わるから何かしゃべって」というので、「らく〜、らくちゃ〜ん」と呼んだが、しーんとして返事はない。山猫は受話器から私の声が聞こえたら、きょろきょろして姿を捜しに行っちゃったそうだ。
らくはまだ、電話の理屈が分からないんだね(私も分からないけど)。いっちゃんは電話して名前を呼ぶと、「あわ〜ん」と可愛い声で返事をしてくれた。

私がいない間にケー1回。帰宅して寝ていた朝方にも、ケー。どちらも大量のご飯が出た。1日2回は多すぎるぞ。大丈夫か?!


2004年05月17日(月)  ド真ん中の猫
深夜1時までやっているスーパーに帰宅途中で立ち寄ったら、くじらのお刺身があった。しばらくあげてないが、らくの大好物。買いたいが、わけぎが乗っているからダメだ。
店員さんを捕まえて、あれこれ問い詰める。時間が遅いので、鮮魚部の人は今日はもう帰ってしまった。最近は毎日出ているので、明日もくじらは出ると思います・・・
明日は朝早く出かけなくていいので、午前中にスーパーに来てわけぎなしのくじらを造ってもらおう。

肩凝りで、頭と歯と眼が痛い。気持ちが悪い〜。ばったりベッドで倒れている私の上を、らくがダダダ・ダダダと遠慮なく走り抜けて行く。手や足や頭にじゃれついて、しがみつき、かぶりつく。いててててっ!分かったよ、遊ぶから離してくれっ!
そ〜れそれそれと走らせて、山猫がやっと疲れて寝てくれた。やれやれ、私ももう寝るよ。
・・・場所がない。らくさん、縦も横も測ったように人ベッドのド真ん中で伸びている。でも、このくらいじゃ負けないよ。どかせばいいのだ。もっと端っこ寄んなさいよ〜。
抱っこして動かしても、起きずに眠り続けるらく。やれやれ、私もやっと寝れる。

・・・重い。身動きができない。うとうとしていたのに、起きちゃった。らくが、またベッドのド真ん中に戻っていたのだった。私のまたの上にどっかり乗っかって、天下泰平に眠っている。
睡眠を貪りつつも、じわじわじわっと移動したようだ。
らくや、『ド真ん中探知機』でもついているのかい?しかも、運転はオートなんだね。眠っていても、装置は自動で働くんだね。
ま、いいや。またどかせばいいし。抱っこして、もっと端っこに・・・あっ、起きちゃった。ああっ、元気になっちゃった。あああっ、走り回って、私の手や足にかぶりついて遊べと催促してる。
いててててっ!分かったよ、遊ぶから離してくれっ!
そ〜れそれそれと走らせて・・・以下、繰り返しになるので省略。


2004年05月18日(火)  鯨から昆虫まで
せっかく早く起きてスーパーに行ったのに、今日はくじらはないそうだ。がっかり・・・。ないとなると、むきになる。ネットで検索したら、クール便で鯨のお刺身を買える店があった。なんだ、じゃあこっちでいいや。さっそくご購入ボタンをポチっと・・・しなかった。冷静に考えてみれば、しばらくは受け取る時間がない。あとにしよう。
でもさらに冷静に考えれば、らくは好きだけど、どうしても鯨を食べさせる必要はない気がする。猫がもともと食べていたタンパク源じゃないし。そんなこといったら、ほとんどのキャットフードの原料は、もともと猫が食べていたものじゃないけどね。

メーカー各社もその点を反省し、猫の自然の食事を基にしたフードを続々開発中らしい。
ナチュラル・バランス〜ネズミ味を新発売! ワイソング〜まるごとトカゲが大好評!(たまに新鮮な生のヘビ肉もお与え下さい。) モンプチ〜荒挽き昆虫にネコまっしぐら!
売れるかな?猫ウケはどうだろう。試してみたい。
そういえば、アニモンダからアフリカ象の猫缶が出るそうだ。結婚式の引き出物として作られる特注品で、一般の販売はしないらしい。
(全てガセネタですので、メーカー及び輸入代理店及びショップへの問い合わせはご遠慮ください。)。

2004年05月19日(水)  酔っ払いの涙

寝てると思ってたくりくりがよたよたと起きてきて、キャットタワーにいたラクシュミーを抱きしめた。嫌がってびちびち暴れるらくから猫キックを食らって、くりくりは嬉しそうに「力強いなあ・・・」とつぶやいた。
「いちごさんが今日は何クラムご飯を食べた・・・って考えてたら、寝れなくなっちゃったよ。らくは抱っこすると、元気に暴れるよな。ご飯も自分でいっぱい食べるし、すごいなあ。」と泣きべそをかきながら喜ぶくりくり。
・・・酔っ払いめ。私はしょっちゅう「いっちゃ〜ん」とめそめそしてるけど、くりくりは普段はあんまり、こういうことは言わない。たまにぼそっと言うからこたえる。

さらに、「らくの顔は可愛いよね」と同意を求める。くりくりも、立派にばかだね。でもそうね。いっちゃんのような美形じゃないけど、味わい深い顔だよね。通好み。でも、そんなことはどうでもいいや。元気で健康なら、顔なんかどうだっていい。ブサイクだって可愛いよ。

そんな会話をしていたら、思わず私まで涙が・・・あり?くりくりは、もうイビキをかいて寝ているじゃない。なんだよ〜。ま、いいけど。王様のご加護のもと、ゆっくり眠れ。

明けて翌日。らくは人ベッドと猫ベッドを行ったり来たりで寝っぱなし。たまにご飯を食べて元気に暴れる。ありがたいことです。


2004年05月20日(木)  山猫流カリカリの作法
よく見ていると、らくは最初にカリカリを1〜2粒だけ床に落として食べて、それから普通にお皿に顔を突っ込んで食べている。やっぱり確認しているのか?けっこう疑り深い性格だ。

2004年05月21日(金)  60gのうんこちゃん
今日のブツは60g。重量の最高記録で、とうてい猫のものには見えない。ちょっと臭い・・・軟便というほどではないけど、いつもより水分が多めのせいか。
一時期ご飯を食べる量が減っていたけど、ここのところまたよく食べている。食べれば出るよね。健康でありがたい。
しかしじわじわと体重を戻しているのは、ちょっと困る。このまま太り続ける気じゃないだろうな?
今日のらく、5.2kg。このくらいならいいけど、なるべく5kg前後で維持していきたいものです。

2004年05月22日(土)  猫の教え
以前に日記に書いた露地猫のろっち君、無事に手術が成功して傷の治りもとても早く、予想外の早期退院。なるさんはもちろん、露地猫の常連さんや私も大喜びしていたのだけど・・・またおしっこが出にくくなって、今夜再手術することになったそうだ。
原因は獣医さんもはっきり分からないようだけど、もしかしたら傷を治す自然治癒力が、少々強すぎたのかもしれない。傷を治す力があるのは、いいことだ。なかったら困る。自然治癒力が強いのはいいこととばかり思っていたので、ろっち君のようなケースがあるとは考えたこともなかった。
ろっち君は若い。体力も気力もある。なるさんと旦那様と、猫の家族もついている。
きっと大丈夫。ろっち君は元気に退院して、これからはずっと気持ちのいいおしっこが出るようになる。
ろっち君、頑張れ!みんなの祈りのパワーが届きますように。

生きている身体というのは、本当に不思議だらけ。心も不思議なことばかり。その2つが互いに影響を与え合いながら、生き物ができあがっている。いつかそのシステムが完全に解明される日が来るのだろうか。
猫さんは私達に何かを教えようとして体調を崩すわけではない。ただ一生懸命に生きているだけ。だけどろっち君やいっちゃんや、他の猫さんからもたくさんのことを教わっている。猫と暮らしていなかったら思いつきもしないようなことを考える。
猫の効用・ご利益は計り知れない。猫も私達と暮らすことで幸せでありますように。


2004年05月23日(日)  自動食器

自動でフタが開く食器というのがある。猫さんが近づくと、ぱかっとフタが開くそうだ。埃や乾燥を防げていいかもと思ったけど、猫が離れても自動で閉まらないみたい。便利なのか微妙なところ。
一年前なら欲しかったかも。いっちゃんが王様シェルターから出てくると、大慌てでご飯のフタを取っていた。食べ終わったあとは急ぐ必要はないので、手で閉めれば良い。
らくにはいらないや。らくがご飯に近づいても、すべてをほっぽり出して駆けつける必要はないし、埃くらいでそこまで神経質になる必要もない。猫缶はすぐに食べちゃうので、フタをする暇もない。お留守番のときにはいいかな?一回ご飯に近づいたら、その後ずっと開きっぱなしなら意味ない気が。狙いは分かるんだけどね〜。
あっ、もう一回ちゃんと説明を読んだら、猫が離れると自動でフタが閉まるって書いてあった。しかも食器はステンレス製。やっぱ欲しいかも・・・。
でもこういった人間がいいと思うギミックは、猫はたいてい拒否するのがお約束。むむ、悩む。
自動食器の詳細はこちら

人ベッドのど真ん中で寝ていたらくを、くりくりが掛け布団の中に連れ込んだ。いつもは「うみょ〜ん!!」とすぐに飛び出してくるのに、今日は大人しく布団の中に収まっている。
しばらくしたら、くりくりが「トイレに行きたいから、そうっと場所を換わって」と意味不明のことを言う。
トイレ?とっとと行けばいいじゃん。
「らくが布団の中でぴったりくっ付いて寝てるんだよ。らくはくっ付いていたいんだよ。トイレに行ったら可愛そうだから、そうっとオレと入れ替わってくれ」
・・・馬鹿だ。らくは誰かにくっ付いて寝ていたいわけじゃなかろう。むちゃくちゃ眠いところを布団の中に連れ込まれたので、そのまま寝続けているだけでしょう。
しかし「しょうがないな〜」と言いつつ、らくを起こさないようにそろそろと雑技団状態で場所を入れ替わり、らくにくっ付かれて嬉しがってる私も大馬鹿だ。
その幸せも5分程度で終了したけど。らくさん、起きてあくびをして、「うみょ〜ん!」わめきつつご飯を食べに行っちゃった。

昨日の日記のろっち君@露地猫。原因は傷を治す自然治癒力ではなく、もっと別のところにあるようだ。まだ確実には分かっていないけど、もしかしたら「特別な体質の子」なのかもしれない。
思わぬ展開が続いていて、なるさんの日記を読んでは毎日驚いているが、それ以上にろっちくんの頑張りに感動する。
あまり表面で話題にならないけれど、「特別な体質の子」はいっぱいいるような気がする。露地猫の詳細な記録は、それらの猫さんとご家族の大きな力になるだろう。
そしてろっち君となるさんの頑張りは、全ての猫と暮らす人に勇気を与えていると思う。
ろっち君のおしっこ物語、早くハッピーエンドになりますように。


2004年05月24日(月)  好みの握り寿司
昨夜はらくが、布団で寝ている私の股に乗っかって寝ていた。今まで人ベッドでしか股に乗ってこなかったけど、とうとう布団にまで侵略の歩を進めてきた。
「人ベッドは寝やすい」と今年の春に気が付いて、昨夜は「布団も寝やすい」と気が付いたらしい。さらには「人の股はちょうどいい枕になって寄りかかれるて、寝やすい」も学習済み。賢いね〜、ははは・・・。ま、ラクシュミーの布団記念日ということで。

夕飯に握り寿司。どれが食べたいからくに選ばせたら、ホタテと甘エビだけで他は見向きもしない。
いっちゃんがまだ若かった頃、私も若くて今以上にお金がなくて、たまにとる出前のにぎり寿司は贅沢品だった。
サビ抜きを頼んで、ネタはみんないっちゃんが食べる。私は玉子とイクラと、何も乗っていない寿司めしをひたすら食べた。
そのうち握り寿司の他にいっちゃん用のお造りを頼めるようになって、私が寿司めしだけを食べることはなくなったけど、ご飯を半分こして並んで食べるのは楽しかったな。
やたらと人間の食べ物をあげちゃいけないと知ってからは、一緒にちゃぶ台で食べる回数が減った。10歳くらいになるまでは、お膳の上のものを欲しがれば何でも食べさせていたけど、しょっぱいものもたくさんあった。腎臓に良くなかったに違いない。
いっちゃんの身体に良くないことばかりしてた・・・。でもいっちゃんも、美味しくて嬉しいを楽しんでくれたかな。少しでも楽しい時間を過ごしてくれたならいいけれど。

そして、らくさん。これだけ魚があるのに、食べるのはホタテと甘エビだけってどうなのよ。いっちゃんは食べ物に頑固で食欲が落ちたときにとても苦労したので、らくは何でも食べる猫になってくれと思っていたのに。願いとは正反対、逆の方向にすくすく(ボテボテ)育っている。
あああ、今もうすでに、いっちゃん以上に好き嫌いをする。20年後にはどんな頑固猫になって、いったい何を食べる気だ?心配になってきた。


2004年05月25日(火)  まろちゃん
メールのやり取りをさせていただいてた、まろの母さんのまろちゃんが、昨日『苦労のない世界』にお引越しした。
いっちゃん、まろちゃんをよろしく頼むよ。いっちゃんは先輩なんだからね、大宴会の仕切りもお願いね。
楽しいことばかりの世界は楽しいことばかりなので、まろちゃんもいっちゃんも元気に幸せに私達をのんびり待っている。
そう思っても、涙がどんどん出てきて止まらない。

古い歌謡曲に、「さよならは別れの言葉じゃなくて、再び会うための遠い約束」という一節がある。
昔は歌謡曲なんてばかにしていたけれど、このフレーズが頭の中をリフレインしている今日この頃です。
お引越しは、置いてけぼりにされたんじゃない。いつか必ず来る再会の始まりだよね・・・。


2004年05月26日(水)  猫入り布団
早朝にケー。眠りながら回数を数える。け〜っ・・・1回目。け〜っ・・・2回目。けけけ、け〜っ・・・3回目。
ここで起きて確認。といっても、私の枕の横で吐いていたので、頭を持ち上げただけ。
内容は大量のご飯。らくさん、けろりと暴れてる。
よっしゃ、大丈夫だな。心配ないね・・・zzz。ケーを片付けないで、また寝てしまった。

掛け布団を整えるのに持ち上げようとたら、妙に重い。中でらくが眠っていた。
数日前にくりくりが「らくがいなくなって30分も捜したよ。ベッドの掛け布団の中にいたけど、あんまりきれいに入っていたから分からなかった。」と言っていたのが理解できた。
外から見ただけじゃ、猫入り布団には全然見えない。まったくフラットで、きれいに収まっている。

いっちゃんは自分で掛け布団の中に入れなくて、寝ている私の頭をぽんぽん叩いて「中に入れろ」と合図した。お留守番のときは、真冬でも布団の上で丸くなってた。
いっちゃんは賢いのに、なぜ自力で布団に入れなかったんだろう。超越しているから、そういう日常のささいなことには考えが及ばなかったのかもしれない。
宇宙の深遠な神秘について瞑想していたもんね。俗っぽい賢さは、らくに任せているのかな。


2004年05月27日(木)  陽だまりの寝子

お日様を浴びてぬくぬくと寝ている猫は、幸せそうに見える。
幸せそうならくの姿は、私を幸せにする。
本当にらくが幸福で、満足しているかどうかは分からない。
結局いつも、猫から幸せをもらうばかり。

薬屋さんで、『印度カリー味』の歯磨き粉を発見。大いに興味が湧いたが、買う勇気も試す勇気もない。
・・・いくじなし


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2004年05月28日(金)  釣りたて鯵の贈り物

う〜んう〜ん・・・・。股が重くて目が覚めた。らくが乗っかっているんだな・・・。頭を持ち上げて見てみたが、布団の上には何もない。
でもたしかに重いぞ、重くて身体が動かせないぞ。もう一回布団の上を確認したが、やっぱり何も乗ってない。まさかとうとう脳みそが?こんなリアルな幻触(幻の感触)を感じるなんて。
寝ボケながらあせっていたら、股の上の幻触がもにょもにょ動いた。・・・リアルすぎる。
掛け布団をめくってみれば、仰向けバンザイのらくがいた。私の股間に、どっかりと伸びて寝ている。
らくさん、朝の4時半には少々面白すぎる光景です。 安心したのと笑ったのとで、2時間しか眠ってないのに完全に目が覚めた。
らくが自分から、人の布団の中に入ってきたのは初めてだ。冬は一人で猫ベッドで寝ていたくせに、暖かくなってきたらベッドや布団に来るようになった。暖かいを通り越して暑くなってきたら、布団の中にもぐりこんでくる。
なんかそれ、逆じゃない?らくがいいならいいけど、暑くないの?私は重くて暑い・・・けど、嬉しい。
それから寝付けなくなってしまい、そのうち目を覚ましたらくとベランダで遊んでから労働へ。

昨日はこだまさんが送ってくれた、ワイソングのカリカリが届いた。ポストに荷物を発見したくりくりは、「らく宛に手紙が来てる!」と大騒ぎ。
おほほ、ネットショップからもよく来るのよ。ご飯やおもちゃや砂なんかがね。つうか、うちに来る荷物はほとんどがラクシュミーのもの。
くりくりは「らく、いいなあ。おれ宛てに来るのは請求書だけだ」などと言っている。
今日はこだまさんからクール宅急便が届いて、くりくりが受け取ってくれていた。 釣りたて新鮮な鯵を送ってくれたのだった。 ほらほらくりくり、良かったねえ。くりくりにも鯵が来たよ。
らくのお刺身とは別に、人間用に開きを送っていただいたよ。ああ、ありがたや〜。猫メシのみならず、人メシまでお世話になっている。
私の帰宅が遅かったので、らくにだけお刺身をあげて(爆食)、私達の開きは明日のお楽しみ。


2004年05月29日(土)  いっちゃんのカルテ

獣医さんで、いっちゃんのカルテをお借りできないかと頼んだけれどダメだった。先生は「治療に関して不審なことがあるのなら、知りたいことを言ってもらえればこちらで調べて資料にまとめてお渡しします」と言い出したので、慌ててそんなんじゃないと説明した。
いっちゃんの記録を、ただ手元に持っていたいだけ。それに病院のカルテの保存は永久じゃないと聞いたので、いっちゃんはそろそろ1年になるから、もしかしたらカルテ処分の時期かもしれない。いっちゃんの記録がなくなる前に、コピーを取らせていただけないかと思っただけ。
しかし、ただいっちゃんの記録を持っていたいという理由は先生にとっては不可解なことらしく、警戒している表情は消えないまま。
その先生の顔を見ているうちに、不覚にも涙が出てきた。先生には一生懸命やっていただいたと感謝しているし、いっちゃんとくりくりと私と、先生と、みんなで頑張ったと思っている。
なのに、こういうことを説明というか言い訳しなくてはならないのが、あの1年間をみんなで頑張ったと思っているのは私だけのような気がしてきて、うろたえた。
先生の気分を害した様子から、感謝しているのにそれが伝わらず、相変わらず病院に面倒ばかりかけているような気もしてきた。

私が急にめそめそしはじめたので、先生は困りながら(そりゃ困るし、迷惑だろう)「カルテは5年か10年は保存します。その後の処分は、捨てるのではなくまとめて別の場所で保管になります。病院によって方針は違いますが、うちではカルテの貸し出しは一切お断りしています。すみませんが・・・。」と説明された。
それならいいんです。捨てられちゃうのは嫌だけど、ちゃんと保管されてるのなら、いいんです。

本当は、「どうしても貸してくれ」と粘る根性がないだけだけど。
頭がぐちゃぐちゃになっていたので、らくのお腹がタルタルなことなんかをちょっとしゃべり、そそくさと病院を出た。
後から、いっちゃんに処方されてた薬を教えてもらえば良かったと思った。
いつも聞き忘れたり聞いても忘れたりで、ほとんどの薬の名前が分からないまま。今さら知る意味はないけど、ただ知っておきたいだけ。いっちゃんのことなら、なんでも知っておきたいだけ・・・。
そんな説明もたぶん先生にはうまく伝わらなくて、また警戒されてしまいそうで、そう思うともう一度病院へ行ってお願いする勇気も気力も湧いてこない。

夕食にこだまさんからいただいた鯵を、らくとくりくりと、みんなで食べた。
こだまさん、ありがとう。いっちゃん、ありがとう。らく、ありがと。猫のご利益の鯵は、身が厚くて、とっても美味しい。


2004年05月30日(日)  日本の夏・山猫の夏

夏のような暑さだと思ったら、真夏日だった。東京は30℃。
らくはだるそうに床に伸びているが、脚に陽が当たっているぞ。暑がりのくせに、いいのかそれで?
去年の夏はらくのお留守番はクーラーを弱くつけっぱなしだったけど、今年はどうしよう。自然の風が入れば自分で涼しいところを捜すだろうけど、窓全開の網戸にして出かけるには山猫は信用できない。

らくは破壊活動家だけど、本当に「危ない!だめ〜!」なことは、不思議とあまりやらない。
ガス台を足がかりにして調理台に飛び乗るのだけど、火が付いているときにはやろうとしない。
網戸を開けようとしたこともない。ハーネスをつけると、窓の前で大人しくお座りして待っているだけ。
・・・けっこう、もしかしたら、そんなにやんちゃじゃないのかも?
でも完全には信用してないよ。大丈夫と思って気を抜いていたら、あっという間に隣の家のベランダに行っちゃったことを忘れるな。

さてそれで、夏をどうしよう。らくが通れないくらいだけ窓は開けておくとして、それだけじゃ真夏の室内は暑すぎる。冷え冷えボードの類は、カタログなどの「ワンちゃん猫ちゃん大満足!」的なコピーと裏腹に、「乗ってくれなかった・・・とほほ」な声をよく聞くぞ。
でももしや万が一山猫が気に入ってくれれば、クーラーつけっぱなしにしなくてすむ。
・・・検索!去年はタイルがいいかなと思っていたけれど、大理石のほうがヒンヤリが続くみたい。熱伝導率がめちゃくちゃ低いのね。
ああ、図らずもタイルから大理石に、購入計画がグレードアップしてるじゃないか。もっともトルコやギリシャではそこいら中にある石で、公衆トイレの床も大理石だったけど。
それはともかく、さっそくミケさんちで相談したら、2種類教えてもらった。
1つめ:枕が付いてて、くるくる丸めてしまえる大理石のマットは小さい石を繋いで作ってあるので、表面がボコボコ。
2つめ:一枚板の大理石のマットは表面がフラットで、すべすべ(たぶん・・・常識的に考えて)。
山猫が好きなのはどっちだ!?・・・さっぱり分からないので、今る〜あに在庫がある『くるくるでぼこぼこ』のほうに決めちゃった。


2004年05月31日(月)  大理石マット

今日も暑いが風が強くて窓が開けられないので、今年初めてエアコンでドライをかけて、王様号(自転車)でる〜あに行った。ミケさんは仕事なので会えなかったが、旦那様が相手をしてくれた。
大理石マットとフードを少し買い、出していただいたサンプルのフードに「あっ、それ、好きなんです〜」と遠慮なく手を伸ばし、懐にしまいこむ。。
サンプルは食べるかどうかを試すもの。好きだからちょーだいでは目的が違うと思いつつ、旦那様の笑顔に甘えてたくさんいただいてきた。

帰り道でペットのコジマに吸い込まれ、特に買うものもないのでぶらぶらしているうちに、手にはk/dやらロープロテインやらの腎臓用処方食を握り締めていた。だって一缶170円で安い・・・けど、買ってどうする?!
あとシャカシャカするトンネルを、らくが喜びそうな気がしてしかたがない。冬にボアの布でできたトンネルを買って全然遊んでくれなかった過去が嫌でも頭に浮かぶが・・・。
しかしこれはハリがあって上に穴も開いてて、喜ぶに違いない。そうだそうだ、買おう!店員さんを呼びつけて「これください!」と宣言したが、ただいま売り切れ中だった。
ああ、残念・・・もとい、良かった〜。「再入荷したらご連絡しましょうか」という店員さんの声をあいまいに笑いながら振り切って、なぜか処方食とおもちゃ、爪とぎボードの替えの板なんかを買って店を出た。
帰宅して鏡を見たら、顔は汗だくだくで、髪の毛は風にあおられてベートーベン。ぎゃ〜、こわいっ。ミケさんの旦那さん、あまりの私の迫力にびびって、どさどさサンプルをくれたのかしら。

写真:冬のベッドパットを洗って取り込んだら、らくが上手にカマクラをつくった。

 

 2004年5月 

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