ぎゃおす王国記・ラクシュミーの王様への道

『王様の慢性腎不全日記』&『日記の山トップ』はこちらです 。

 

 2004年8月 

2004年08月1日(日)  盛夏のネコバカ祭り〜女王様謁見 / ケー

本日、盛夏のネコバカ集会。会場はてれじあさんち@ねこの森。主役は
★あきら女王様・・・19歳。慢性腎不全。一時の大波をお見事に乗り越えて、お元気に君臨中
★ちょびちゃん・・・鼻水がおでこに溜まって瘤になり、治療のため綺麗なお顔にハゲができたが、現在回復して美人も復活
★アプリちゃん・・・1歳9ヶ月。元気元気

なにしろ女王様に謁見なので、失礼があってはなりません。一張羅のスカートと、伸びていないし穴が開いていないし、ヘソもはみ出ないタンクトップを着て気合を入れて出かけたのに、30分以上も遅刻した。なぜだろう?
到着して部屋に入るなり、目の前にはアプリちゃんがっ!この時点で理性は吹っ飛び、駅からの道々を歩きながら考えていたみなさんへのご挨拶や、遅刻の言い訳(うまいこと思いつかなかったけど)などは、すべてどこかへ行ってしまった。
だって生よ、動くアプリちゃんよ、そりゃ興奮するでしょう。
しかもちょうど、私のバッグの中にはネコジャラシがあるではないか。ほほほ、ナゼかしら。
さっそく取り出してちょろちょろ振ると、アプリちゃんはちゃいちゃいっとしてくれる。 おおお、じゃれてるよ〜。
お義理でもいい、嬉しい。
ちょびちゃんは抱っこさせてくれて、表情に『忍耐』という文字がうっすら浮かんでいるのには気がついていたけれど、ヨクボウに勝てなくて隙あらば手を伸ばし、抱き寄せようとする私。
らくは骨格が小さいと思っていたけれど、アプリちゃんやちょびちゃんを触ると、らくがやたらでかいように思えてくる。
女の子と男の子って、ずいぶん違う。

ちょびちゃんはわりとマイペースであまり動じていない様子だったが、自分からキャリーの中に入って底をかしかし掻きはじめたので、忍耐も限界にきたのかも。
アプリちゃんは興奮しているらしく口を半開きにしていることがあり、やはりストレスを感じているようなので、適当なところで猫さんふたりは退室。

それからみんなで持ち寄った美味しいものを食べておしゃべりして、あっという間に5時間がたった。
部屋を片付けつつ、順番にあきら女王様に謁見。みんな一回ずつのお目通りだったが、小細工を弄して私だけ二回会えたのだった。そういうことには(悪)知恵が働くのだ。
あきら女王様は、ふかふかの毛並みも美しく、足取りはしっかりで、とてもお元気。そして何より、やはり女王は女王だった。
お姿にもお声にも、威厳がある。「ひかえおろ〜、近寄るでない。」
聞こえないふりをして、手を伸ばす私。
「あっ、こらっ、下賎な手で触るでないっちゅうに!や〜め〜れ〜っ!!」と女王。
えへへ〜あきら女王様に叱られちゃった〜と喜ぶ私。
今思えば、ああ、なんというご無礼の数々。女王様、すまんことでした。

ちょびちゃんとアプリちゃんにもまた会えて、あろうことかまたもや、ちょびちゃんを無理やり膝に乗せるという暴挙にも出た。うっとり・・・。
そして一方ちょびちゃんは、またもや表情に『忍耐』という文字を浮かべつつ、しばらく我慢してくれてた。
あああ、楽しかった! 女王様もちょびちゃんもアプリちゃんも、みんな元気が嬉しいよ〜!!
が、当の女王様はじめてれじあさんご一家は、疲労困憊だったに違いない。すまんことです、ありがとうございました。

ネコバカ隊名簿:Kazumiさん、Mintmama!、こだまさん、さえこぽん@ネコでっせい!、なるさん@露地猫、ぽんぽこさん@にゃんころりん、みかりん@Under Trees、ミケさん@space彩+てれじあさん@ねこの森、私の総勢10名。
なるさんとぽんぽこさんは初対面。
なるさん、色っペー。そして「メシ食ってるか?」と思わず聞いてしまったほど、細い。
姿も声も風情ある大人のいい女だが、話すことといえば「うちのネコ達は可愛いんですっ!みのるさんは女の子です、可愛いんです。ハルちゃんは大きいけど女の子です、可愛いんです。ろっちは・・・リクオは・・・アキは・・」きりがないので略としますが、延々ネコです。さすがです。

ぽんぽこさん、席が端と端だったので、ほとんどお話しできなかった。あいちゃんのかーちゃんがそこにいる!のに、人見知りで近づけない私。あああ、そばに寄ったらあいちゃんの匂いがするかもしれないのに!
畳に『のの字』を書きながら、ちらちらと偵察。・・・あ、もしかしてぽんぽこさんも、人見知りの恥ずかしがりや?
うおお、人見知り同士の接近遭遇接触は、タイミングが難しい。しかししっかり、ぽんぽこ家までの所要時間は聞き出した。
よしよし、収穫だ。

てれじあさんの家の周囲は緑が多くて静かで、猫と暮らすにはとてもいい環境に思えた。
建物同士が密接していなくて、敷地に余裕があるのもうらやましい。
違う職業だったらこの辺に住みたいと、本気で思った。

帰宅して、床にケー発見。ご飯がこんもり。
「食べさせすぎるからケーするんじゃ」と指摘されてきたばっかだよ〜。とほほ・・・。


2004年08月2日(月)  妨害活動

今日は、らくの妨害がやけに激しい。
今まではPCのキーボードの上に寝転がってアピールする程度だったが、ここ一月ほど、椅子に座っている私の脚にカブカブ攻撃を仕掛けてくるようになった。
短パンばかり着ているので、脚は丸出しで無防備な状態。そこにいきなりやられると、かなり痛い。
もっとも傷ができるほどではないので、らくなりに手加減しているのだろうけど・・・やっぱ痛いって!

今日は私がPCの前に座ると、なぜか慌てて追いかけてきてガブガブ。仕方がないので疲れるまで遊んで、らくが行き倒れている隙にPCの前に戻るのだが、しばらくすると復活した山猫が、またガブガブしにくる。
はいはいはい、遊びましょうねっ!
やっと寝たと思ったら、マウスを身体の下に押さえ込んでるし・・・。
PCよりらくが大事だよ。でも少しは作業させてくれ〜。

らくや、普段はこんなに我が物顔で威張ってるんだから、それならそれを貫いてくれ。誰か来ると、一瞬で姿を消すのはやめてください。ていうか〜、内弁慶の人見知りが激しくなってるじゃん!
らくに会いたいといってくれる、奇特な人もいるんだよ。頼むよ〜。


2004年08月3日(火)  作戦変更

やたらと攻撃を仕掛けてきた昨日とは打って変わって、今日のらくは大人しい。
労働から帰宅した私の後を付いて回るのは同じだが、ただ傍に居るだけで、声も爪もキバも出さない。
時たま「くるるるるぅー」などと情けない声で鳴くので、どしたどした可愛いらくやと頭を撫でると(常に手が届く距離にいるから簡単)、いっしょけんめ顔を押し付けてくる。
具合が悪い?しかし、ご飯ははぐはぐと食っている。動きは機敏。おしっこヨシ、うんこヨシ、熱はなし。
単に甘ったれてるだけらしい。

後追い猫は可愛い。可愛いが、らくは社交性がゼロなので心配になる。
何かあっても、入院はできない。したら余計に悪くなる。
知らない人は怖いから、誰かに世話を頼んで出かけることも難しい。
いっちゃんと同じじゃないか〜!
内弁慶は猫の標準的な性格だろうし、家族にしかなつかないというのはある意味、飼い主の醍醐味でもあるのだが、あまり極端だと先々が心配になる。後追いされて甘えられて、嬉しさ4割心配6割。
くりくりは私が過保護にしすぎるからだと言うけれど、いっちゃんの時は来客も留守番も家移りも多かったのに、そうなった。いっちゃんを抱えて友人の家に転がりこんだり、うちに友人が転がりこんできたことも何度かあったが、いっちゃんはひたすら私一筋で、父やくりくりにさえ、慣れても愛想はなかった。
だからいっちゃんやらくの内弁慶は、そういう性格なんじゃ?
私が過保護だからではないと思うし、だいたい猫を甘やかさないって、どういうことか分からない。
普通にご飯をあげてトイレの掃除をして、撫でて話しかけてるだけだもん。まったく普通の、マンション猫の生活のはず。


2004年08月4日(水)  おしっこのペース

今日もべったり続きのらく。嬉しいけどね、暑くないですか?

らくはうちに来たころからよく水を飲み、おしっこを1日3〜5回する子猫だったので、当初は腎臓の心配をしたものだった。
今年に入ってから少しずつ、おしっこの回数が減ってきたような気がしていたが、暑くなってからは2日に3回って感じになった。
たまに24時間くらいしないこともあり、それはそれであせるが、本猫が困っているそぶりはないし、トイレに入って軽くかしかし砂を掻けば、すぐに勢いよくじゃあじゃあ出て特大のおしっこ玉を作る。
ま、大丈夫でしょう。そういうペースになったらしいが、もし24時間以上しなかったらやっぱ病院を考えて・・・

という話をくりくりにしていたら、「元気で健康な猫なんだからさあ、そんなに神経質にならなくても・・・」
みなまで言わせず、「ちょっとそこにお座り」と再教育的指導となった。
猫のおしっこが出なくなるのはどんなに大変なことかを昏々と言い聞かせ、しているときの様子を観察し、おしっこ玉の色や大きさを目を近づけて、よおぉ〜ぉおく検品するようにと申し渡したのだった。

まあね、くりくりの言うことも一理あるとは思うけれど。
猫はおしっこ関係のトラブルが多い生き物といわれていて、実際に膀胱炎や結晶が出た猫さんの話をよく聞くしで、気になってしまう。
何も知らなかったいっちゃんのときと、同じにはできない。

ちょっと前だが、マダムスタルカが溺愛する七宝ちゃん@ねことシエスタに、血尿がでた。
日記では投薬バトルが繰り広げられていて、激しく抵抗する七宝ちゃんにマダムが押され気味なのを読み、大慌てで「カプセルに詰めて〜・・・スプーンで一滴の水と一緒に〜・・・」などと長々とマダムの掲示板に書いたが、すぐあとにわかにゃん@お庭にようこそ!が「バターに混ぜて手やおでこに塗るべし」と書いてくれていた。
そうよ、試すべき順序としては、どう考えてもそっちのが先。
カプセル+スプーン飲ませは、なんというか、かなり最終手段的な技である。
無塩バターぺろりんのほうが、猫にも人にもストレスと労力が少ないのは言うまでもない。
なんでいきなりカプセル?自分で不思議に思ったが、いっちゃんはバター(もマヨネーズもヨーグルトも)が嫌い&手に何かを塗っても放っておくという王様なので、うちでは却下された方法だった。
なんでもいっちゃんを真ん中・基準にして考える癖がまだ抜けなくて、他の猫さんに対してズレてるくらいならまだいいが、間違ったことを書いてしまいそうなのが怖い。
猫が体調を崩したときのせっぱつまった気持ちだけは身に染みているので、慎重になろうと思っているのに、慌てたり調子に乗ったりでついやってしまう。
あああああっ。いっちゃ〜ん、私は相変わらずで、なかなか成長しないらしい。だからいっちゃんがいないとダメなんだよ〜。と、いまだ家来に依存されている王様。ご苦労様です、すまないね。

さて、七宝ちゃん。無塩バターぺろりんでストレスなく投薬成功、順調に回復中。よかった!


2004年08月5日(木)  猫の性格と環境とぽーちゃん

深夜に労働から帰宅、らくは玄関に出迎えにはきたが、すぐにタワーへ。
真夏日のべったり強化期間は2日間で終了したらしい。
そのかわり、やたら注意を引こうとする。ちょっと離れたところから「みょ〜んみょ〜ん」と鳴くので、そばに行くとダッシュで逃げる。こちらから行かないと、山猫のほうから近づいてきて、ガブガブ噛まれる。
10分おきくらいに鳴いて、その度に用事をほっぽりだして追いかけてやるので、物事が進まない。
らくは普段から追いかけっこが好きだけど、今日はずいぶんしつこい。

私はいなかったが、夕方としどん(近所の友達)が来て、らくは押入れの上段に飛び込んで出てこなかったらしい。まあ、いつものことだ。
としどんは15分ほどで帰ったそうだけど、それかららくがずっとぐずっていると、くりくり。
鳴いて注意を引こうとするのを、私が帰宅する前から延々やっているそうだ。
15分くらい人が来たくらいで、様子がおかしいほどのストレス?難儀な猫だ。

としどんの猫、ぽーちゃん(♀、避妊済み、6歳)も、難儀さでは負けていない。飼い主のとしどんとレコチ(としどんの彼女、同居)でさえ、本気で飛び掛られて生傷が絶えない。
私などの来客(でもないけど)は、目を合わせるなと警告される。実際、うっかりぽーちゃんを見てしまい、顔から血をだらだら垂らしながら帰る人は多い。
ぽーちゃんは、らくと違って逃げない。闘う猫なのだ。
私が「らくは客が来ると逃げちゃうんだよお」と嘆くと、レコチはそのほうがマシだと言う。ぽーちゃんも闘わないで逃げてくれと、飼い主2人は声を揃えて言う。友達が流血しながら帰るのが辛いらしい。ま、それはそうだ。
あまりに凶暴なので、どこか悪いんじゃないかと心配になり、傷だらけの大騒ぎの末ぽーちゃんをキャリーに入れて獣医に連れて行った。
せっかく行ったのに、あまりに凶暴なので、「これじゃ診察できません」と、キャリーから出しもせずに返されたそうだ。
脳の障害かもしれないから大学病院を紹介しますと言われたが、もう一回ぽーちゃんをキャリーに入れられない、連れて行けないと飼い主は嘆く。よしんば連れて行ったとしても、検査ができる猫ではないと飼い主のお墨付き。
脳の障害なら長生きできないかもしれないと言っていたのが2歳の頃、それから4年、ぽーちゃんは元気でますます凶暴です。

ぽーちゃんは飼い猫の子で、人の家で産まれて、離乳してからレコチにもらわれた。チビのときから、激しい性格だったらしい。
としどんとレコチは嘆きながらも、ぽーちゃんを大事にしている。いじめられたことも、辛い生活をしたこともない。ずっと安全に守られてきている。としどんいわく、「DNAに凶暴が掘り込まれているな猫」だそうだ。
どう考えても、ぽーちゃんの性格は環境のせいじゃない。
やっぱ生まれながらもの?じゃ、いっちゃんとらくの内弁慶も、100%とは言わないが生まれながらの性格が大きいのかも。

で、今日としどんが来たのは、出かけて留守にするのでぽーちゃんの世話を頼むと、部屋の鍵を持って来たのだった。
いつものことだが、「くれぐれも油断しないでくれ」と念を押された。
今までも何回かやっているが、厚手のジーンズやシャツは必需品(怪我防止のため)。玄関先でふんばって威嚇されるので、くりくりは部屋に入るまで1時間かかったこともある。
ぽーちゃんの留守番はいつもは2〜3日だけど、去年は5日間だった。最初の3日間は、ぽーちゃん、絶好調で玄関先でふんばっていた。
4日目、玄関にぽーちゃんがいなかった。部屋の中どこを捜してもいない、気配もしない。
窓は開いていないから外に出られないはずなのに、いない。散々捜しても見つからず、とても心配したが、次の日行ったらご飯が食べてあって、うんこもおしっこもあった。存在の証拠は確認できたが、やはり気配はなかった。
6日目、としどん帰宅。ぽーちゃんは元気で変わりなかったそうだ。

ほっとしたが、同時に複雑な気持ちになった。私はぽーちゃんには触ったことがないし、ろくに顔も見せてもらえない。可愛いと思う余裕がなかった。
今でもぽーちゃんは、可愛げがない猫だと思うのは変わらない。
でも、としどんを待っても待っても帰ってこなくて、とうとう4日目で落ち込んで玄関先で番をする気力もなく、隠れて出てこなくなったのかと思うと、いじらしくてめちゃくちゃ可愛い。ぎゅうぎゅう抱きしめたいが、そんなことをさせてくれるような猫ではない。
こうなったら仕方がない。ぽーちゃんや、ずっとずっと強気で暴れながら、うんと長生きしてください。
飼い主の嘆きが聞こえるが、弱気なあなたを見たくないのは、私もあなたの最愛のとしどんも、あなたの下働きのレコチも同じだと思うから。
ぽーちゃんはあと十数年は健在だよと言ったら、レコチはため息をつきながら、「そんなに?」と言った。でもそのときになったら分かると思うし、そのときにならないと分からないのかもしれない。
いつもの凶暴なぽーちゃんが一番いいよ。
私が、いっちゃんが元気なときにはそれが当たり前で、ありがたさが分かっていなかったのと同じなのかも。


2004年08月6日(金)  いつもの感じで

らくさん、私の睡眠中に大暴れの破壊活動。
起きてからはべったりでもなく、攻撃的でもなく、しつこく注意を引こうともしない。
なんとなくそばにいて、飽きたら勝手にうろうろしている。
マイペースな感じで、大変よろしい。


2004年08月7日(土)  初盆の法要(猫じゃなく人のほう)

父の初盆の法要で、美帆ちゃん(妹)と福島のお寺さんへ。私は住んだことはないが、父の出身地で菩提寺がある。

私は冠婚葬祭の一般常識がまったくなく、きちんとした服もない。去年は大騒ぎの連続だった。
斎場では美帆ちゃんからパンプスを借りる予定だったが、彼女は体調を崩してヨレヨレ状態で、人の靴どころではなかった。
なので私は、スパイダーマンのように真っ赤で派手なスニーカーに、オスカル様のように袖が広がり胸元は紐編みというギャルブラウス&ベルボトムで、喪主ということになってしまった。
服は一応黒だったのでまだいいが、どちらを向いても白と黒ばかりのモノトーンの中で、真っ赤なスニーカーはいかがなものか。
父関係の集団でぶっ飛んでいたのは私だけではなく、斎場というおごそか且つ他の御遺族もたくさんいる場所で、妙な雰囲気をかもしだして目立ってしまったのだった。
ああ、いやだいやだ。今年は世間の善男善女の中に、違和感なく溶け込みたいものである。

ということを、前日に思った。
いったいお寺さんでの法要には、何を着ていくべきなのか?
美帆ちゃんの知り合いにお寺の奥さんがいるというので、聞いてもらった。法要には特に黒い服でなくても、派手でなければいいということだったので、それなら有り合わせでなんとかなる。
しかし駅で待ち合わせした美帆ちゃんは、しっかり黒で決めているじゃないの。なんだよお。

お寺さんにお茶か海苔でも持っていけと母から言われていたので(父と母は離婚している)、デパートによって買い物。
店のおばちゃんに「お寺の法要なので、それ用ののし紙をつけて」と頼んだのに、店を出てから紙袋の中の包みを見たら、何もついてないじゃない。
え、のし紙って、包装紙の中についてるの?分からん。そんなことさえ知らない。

まだお盆前なので混んでないだろうと、新幹線の切符は当日買えばいいと余裕をかましていたら、指定席がいっぱいで、到着時間がぎりぎりになってしまう便のグリーン車しか取れなかった。
グリーン車!あああ、貧乏人が乗っていいのか?美帆ちゃんが「2階の席♪グリーン車♪」と喜んでいるので、よしとしよう・・・。
出発まで1時間半もあるので、構内でお昼を食べた。
メニューの『ベジベジ丼』なるものに美帆ちゃんが興味を示し、オーダーを取りに来たお兄さんに、「これ、どんな味?おいしい?あなた、食べたことあるの?好き?」などと矢継ぎ早に質問を浴びせかけている。取調べのようだ。
お兄さんはたじたじだったが、最後に美帆ちゃんがニッコリ笑って「ありがとう」と言ったら、お兄さんも嬉しそうにニコニコ。帰りに声をかけてくれたり、とても親切だった。
可愛い妹がいると、ちょっと得なことがある。

グリーン車は非常に快適だったが、冷房が効きすぎてて寒い。備え付けの毛布があって助かったが、帰りはグリーン車じゃないかもしれなくて、そしたら毛布もない。
5秒考えて、帰りの新幹線で使わせてもらうために、毛布を借りていくことにした。
帰りの車内に置いてくればいいんじゃ?袋にこっそり毛布を入れるときに『窃盗』という言葉が浮かんだが・・・。借りるだけだもん。が、やはりいかん気がする。しかもこれから法要というときに・・・。こそこそ。

福島駅についてからは忙しい。お寺さんに持っていくお金を包む封筒を買うために、駅ビルの最上階(といっても4階だけど)まで駆け上がり、文房具屋を捜してフロア中を駆け回ったが、見つからない。
なんていうことだ、文房具屋は100円ショップになっていた。やけくそで中を覗いたら、御祝儀袋の棚があり、ああ良かったと思う間もなく、次の難関が。
どれを買えばいいのだ。香典じゃないし、御霊前でも御仏前でもなさそう。袋の裏の解説をじっと読むこと30秒、どうやら法要には『お布施』か『お供』らしい。
お寺さんに持って行くのだから、お布施の気がする。よし、分かった!と勝ち誇る間もなく、次の難関が。
そんな袋、ないじゃんかよ〜っ。しかたがない、白黒の水引がついた、無記の袋を買った。筆ペンは持ってきたので、書けばいいや。

それからお墓参り用の花を買うのにまた大騒ぎで走り回り、やっとタクシーに乗ってお寺に到着したのは、開始の10分前だった。ああ、間に合ったとほっとしたのもつかの間、もう本堂には人がいっぱいで、お坊さんが何やら話し始めている。
入り口に受付のようなものがあったが、何をどうしたらいいのかさっぱり分からない。もう仕方がないので、名前を言って、「何も知らなくてすみません。包んできたものはいつお渡しすればよろしいのでしょうか」と聞いたら、今ここでという。
・・・・・。ええい、本当にもう仕方がない。何も書いていない白黒水引の封筒を渡してしまった。
中にお金を挟んだだけだが、後からよく見たら、内袋がビニールの包装の中に残っていた。
変だとは思ったのだ。薄い紙なので、中のお札が透けていた。100円ショップのだからかと思ったが、そんなはずはないよなあ。
更に後から思ったが、お布施は白黒水引の袋じゃなくてもよかったのかもしれない。だから売ってなかったのでは?あああ、ばか丸出しか。

広くてきらきらの立派な本堂に入ると、合同とはいえ初盆の人ばかりの法要なのに、ずいぶん人数が多い。70〜80人はいそう。
そしてみんな、きちんと黒い服を着ている。
私は上下ともグリーンベージュのような、ずるずるのスカートに、だらだらのブラウス。
まただよ〜、またやっちゃったよ〜。「黒じゃなくてもいい」といった当の美帆ちゃんは、びしっと黒で澄ましているし。
裏切り者めと思いつつ、美帆ちゃんの顔を見てみれば、あっ、いつのまにか顔が違う。なんでそんなに化粧が濃いのだ。ひえ〜、新幹線の中で塗ったの?
瞼がヒカリモノの魚のようで、アイラインびしびしの睫ばさばさである。
・・・・・美帆ちゃん、綺麗よ。だけどね・・・・・
ヒッピー崩れのようなすっぴん&服はまともだが、日のあるうちのお寺というシチュエーションではありえない濃いメイクの二人組みである。
もしかして、目立ってる?あっと気がつけば、私は投網を縫ったような帽子まで被り、裸足だった。急いで帽子は取ったが、足はどうもならん。ま、誰も見ないからいいやと言ったら、「仏様に失礼だ」と美帆ちゃんに叱られた。
しかしそういう彼女の胸元には、輝く十字架のネックレスが。でかいし、2個だし。急いで襟で隠していたが、受付では丸出しだったわね。あはは、あはあは・・・。

お坊さんは11人もいて、お経の合唱(というのかどうか)が美しかった。巷に溢れている下手な安いトランス音楽より、よっぽどトランスだ。
同じリズムが延々繰り返されるのはフィリップ・グラスも顔負けのミニマルだし、そこに絶妙なタイミングで鐘や太鼓が入るのは、トランス音楽の心理作用を狙った構成と同じである。しかも、洗練されている。
声や字のまずいお坊さまはいまいち威厳に欠けそうだなあなどと、ぼんやり思っているうちに、法要は終わった。

外に出ると、来るときには小降りだった雨が激しくなっていた。本堂からお墓に向かう人は誰もいなくて、みんな帰っていく。
法要は4時からだったから、みんな先にお墓参りは済ませたらしい。そりゃ近所に住んでれば、そういう時間だよね。
傘を持っていなかったので、入り口に置いてあった下足入れの透明ビニール袋を頭にかぶった。あまりにもちょうどいい大きさで、頭に被るために作られたのかと思うほどフィットする。
雨を眺めていた美帆ちゃんが、振り向いて私を見て、「ひどすぎる。みっともない。やめてくれ」と言いながら爆笑した。
頭からだらだら雨を垂らしているよりいいじゃん。気にしないでゴムゾウリを突っかけて、今度は私が振り向いたら、美帆ちゃんもビニール袋を被っていた。「わたし前髪命なの」などと言い訳をしている。
わははははっ、似合う似合う。

二人で雨の中ビニール袋を被り、お墓に花を供えて、お線香を景気良く盛大にぼうぼう炊いたりしていると、本堂を閉めたり帰っていくお坊さんたちがみな、私たちを見て笑う。
これでダメ押し、『東京から来たバカ娘2人組み』は、お坊さんにしっかり記憶されただろう。
「親の顔が見たい」と言われるところだろうが、親はここ、お墓の中である。そしてその親は、私たちが足元にも及ばないくらい、はちゃめちゃな人だった。このくらいじゃ動じないだろう。

お寺さんから通りに出て、バスを待つ。美帆ちゃんが「私たち、笑われてるよ」と言ったが、気のせいだと取り合わなかった。
しかしバス停の前に二人してしゃがんで座り、煙草を吸っていると、たしかに走っている車が私達の前に来るとスピードを落として、ゆっくり走る。
わざわざ窓を開けて見る人も多いし、子供などは窓から身体を乗り出している。
みんな満面の笑みで、嬉しそうだ・・・。
どうやら気のせいじゃないらしい。頭にビニール袋を被っているくらいで、こんなに喜んでいただけるなんて恐縮です。福島、いいところだ。
東京じゃ、全身すっぽりゴミ袋を被って歩いていても、誰も注目してくれない。

一回駅まで戻り、それから親戚の家へ。父は一人っ子で、いとこや伯母伯父などの近い血縁はいないが、父の母、つまり私達の祖母の兄の家がある。大伯父ということになるのか。
今年に入って体調を崩しているそうなので、お見舞いを包んでいこうと美帆ちゃんが言った。
大人のやることのようで、いい考えです。再び駅ビルの100円ショップで、お見舞いの封筒を今度は騒ぎもなく購入し、私は道が分からないのでただ美帆ちゃんの後ろにくっついて、大伯父の家へ。

他にもいろいろと間抜けなドタバタがありつつも、帰りの新幹線までたどり着いた。またちょうどいい時間のがいっぱいで、2本あとの指定席。
案の定、車内は寒くて、しめしめ毛布を借りてきて良かったと思ったが、よく考えたら指定席でグリーン車の毛布を使っているのは変である。さらに、来るときには『Maxやまびこ』だったが、帰りは違う名前らしい。違う名前の新幹線だと毛布も違うと美帆ちゃんが言うので、使う勇気がないまま、降りるときにこっそり座席に返してきた。小心者だ。

*************
くりくりがぽーちゃんのお世話に行った。ぽーちゃんはライオンのように玄関で番をしてて、なかなか部屋に入れてもらえなかったそうだ。
あっぱれ、それでこそぽーちゃんだ


2004年08月8日(日)  クレア

昨日発売のクレアに、らくが小さく載った。
知り合いの猫さんがいっぱいで、捜すのが楽しい。
moomama、声をかけてくれてありがとう。


2004年08月9日(月)  残り香で安全確認

ぽーちゃんのどしどんが、部屋の鍵を取りに来た。
玄関ブザーが鳴ったとたん、いつも通り一瞬で姿を消すらく。素早い。
としどんが帰った後、彼が座っていた場所を、念入りにふんふん匂いをかいで確認。
危険はないですか、大丈夫ですか〜?

としどんに、ぽーちゃんの世話を頼める猛獣使いは他にいないので、引越しは近所にしてくれと言われた。くりくりも私も、できればそうしたい。


2004年08月10日(火)  おしっこ玉の製造年月日&時間

朝、労働に行く準備をしていたら、かしかしと猫砂を掻く音が聞こえた気がした。
トイレを掘り返すと、小指の先くらいのおしっこ玉が。
こんな小さいの、普段は見ないぞ・・・あれ?そういや昨夜、おしっこしたっけ?

最近のらくは、1日1回、夜の12時前後にうんこちゃんとおしっこをする。
昨夜も11pmにうんこちゃんをしたのは、記録につけてある。
そのときに、「らく、しっこもしろよ〜」と声をかけながら掃除したのを覚えている。
その後、おしっこ、片付けたっけ?いつもは覚えているのに、昨夜は眠かったせいもあって記憶がない。
もししていなかったら、32時間ほど出ていないことになる。あげく今朝の小指の先大のおしっこ玉?ま、まずい・・・。

らくは元気そうで朝ご飯を貪り食ってるし、とりあえず労働に行って、昼過ぎにくりくりに電話。
らくはいつもと変わりなく、トイレにおしっこはないそうだ。
むむ、どうしよう。くりくりも午後には仕事に行くし、大丈夫か?

夜9時、くりくりからメール。『帰宅した、おしっこなし、元気』。
電話して様子を詳しく聞くと、いつも通りで走り回り、ご飯はがっつり減ってたそうだ。
トイレ砂を掻いた跡があったかと聞いたが、おしっこ玉を探すのに掘り返したので、分からないと言われた。

10:30pm、帰宅。らくしっこ、まだなし。昨夜出てないとしたら、48時間近くもしていないことになる。
救急で今から病院へ行くか?らくを見ると、私が帰ったので、興奮して滑空している。
あまりに元気で普通だ・・・。
お腹をさすってトイレに入れても、構える素振りもなく出てきてしまう。
尿意がなさそうで、したくても出ないという状況には見えない。
だ、大丈夫なんだろうか。

らくはいつも猫缶を食べた後にうんこもおしっこもするので、お気に入りを開けてみた。爆食して5分後、11pm、案の定らくがトイレへ。
くりくりと二人でギンギンになって見ていたら、落ち着かないのか、こちらを見返したまま固まってて、なかなか腰を落とさない。
悪かった、見ないよ。でもこっそり横目で伺っていると、さっそく構えるらく。あの体制はおしっこだー!すぐに終わって砂を掻き始めたので、トイレに突進して掘り返すと、ピンポン玉ほどのおしっこ玉を発掘。
いつもよりかなり小さいが、とりあえずは一安心。

しかし小さい・・・だ、大丈夫なんだろうか。
心配でうろうろしていたら、いきなりくりくりが「昨日、うんこのあとトイレに入っていたけど、おしっこ出てなかったの?」と聞いてきた。
え?うんこのあと、またトイレに入ってた?早く言えよーっ!!
それ、私、片付けてた?と聞いても、「覚えてない」とくりくり。半端な記憶だ。
朝の小指の先のおしっこ玉は、そのとき製造されたのだろうか。それとも覚えてないけれど、すでに昨夜のうちに掃除してて、そのとき取りはぐった残りだった?
そういや丸くなくて、欠けたような長い塊りだったな。できたての軟らかい玉じゃなくて、しっかり固まっていたし。
ということは、昨夜おしっこをしてる?
その可能性が高いが、まだ完全には安心できない。
引き続き見張る&おしっこも紙に書いて記録する。自分の海馬はアテにならない


2004年08月11日(水)  1年前のラクシュミー

朝起きたら、トイレにピンポン玉大のおしっこ玉。
夜して夜中もしたのか。最近にはないことで、いよいよ心配になる。
シャワーを浴びて出てきたら、またトイレの砂を掻いた跡があった。
掘り返す、またもやピンポン玉大のおしっこ玉を発掘。
夜して夜中して朝もしたー!!しかもみんな小さめ、これはいつもの普通のペースじゃない!!

今日からくりくりは夏休みなので、らくの様子がおかしかったら即刻病院に走り、連絡をもらうことにして労働へ。
10pm帰宅、らくは元気で食欲があって、滑空して暴れている。
おしっこは朝から出ていない。
11pm、猫缶を食べてトイレへ。おしっこ、ビリヤード玉くらいの、いつもの大きさ。
臭いも色もいつも通り(のような気がする)。
だ、大丈夫か?とりあえずは大丈夫そうだが、もうしばらくは警戒態勢解除はしないで、見張っておく。

去年の今日、松涛のお屋敷で、初めてらくと会った。
私は労働だったし特にお祝いはしなかったけれど、一年一緒に楽しく過ごして、小さかったチビらくが立派(なお腹)に育ったのがとても嬉しい。
久しぶりに初対面のときの動画を見ながら、らくの元気で健康を感謝した。
ラクシュミーさん、うちにきてくれてありがとう。
いっちゃん、見守っててくれてありがとう。
これからもよろしくお願いします。

チビらくの動画、見る?(aviファイルです。3.38MBあるので、ちょっと重いです)


2004年08月12日(木)  お盆休み

今日からお盆休みで、労働はしばらく休み。
忙しい期間が過ぎてぽかっと時間ができると、いつものことだが、身体がだるくて動けない。
肩凝りで頭痛がする。こんなの2キロも泳げば治るのに、スポーツクラブも夏休みなので、プールにも行けない。
むう。寝たり起きたりでダラダラしてたが、深夜になってよっこらしょっと立ち上がり、机の上を片付けて即席の仏壇(?)を作った。
普段はいっちゃんの写真だけだが、父の写真も並べて置いて、ちゃんとしたお線香立てがないので(くりくりのご両親用のはあるけど)、お香立てでよしとした。しかも、パンダちゃん。
おとーちゃんは破天荒な人だったが、動物にはとても優しかったので、いっちゃんと一緒くたなのもパンダちゃんのお香立てなのも、とても喜んでいることだろう。

らくのおしっこ、すっかりいつも通り。
夜に猫缶食べて、ビリヤード玉大のおしっこ&うんこ


2004年08月13日(金)  じょりぃちゃん/ワクチン

ひとみさんのじょりぃちゃんが、8月10日の早朝から姿が見えなくなり、迷子になった。
じょりぃちゃんのことはもちろん心配だし、ひとみさんのことも同じくらい心配。
仕事を休んで寝ない食べないで、ひたすらじょりぃちゃんを捜し続けるひとみさんの様子が書き込みから伝わってきて、胸が痛い。
人事ではない。らくがもし迷子になったらと思うだけで、尋常な精神状態ではなくなってしまう。どうか一刻も早く、じょりぃちゃんとひとみさんが会えますように。
じょりぃちゃんは安全な場所にいて、ひとみさんはきっと見つけると信じています。
いっちゃん、猫神様、お願いします。

**************
らくは去年の昨日、ワクチンを打った。
今年もしなくちゃね・・・するべきだよね。
いっちゃんのときは簡単だった。
「ワクチン?いるの?大丈夫でしょ」以上。無知ってすごい。
いっちゃんは外に出ていたときもあったのに、よく無事だったなあ。
たまたまラッキーだったからだろうけど。

おしっこ、今日は2回。夜に1回、明けて翌早朝に一回、どちらもビリヤード玉。


2004年08月14日(土)  王国生活一周年

去年の今日、雨降りの肌寒い日に、らくがうちにデリバリーされてきた。1年、早いなあ。
いっちゃんのときは可愛い可愛いだけで、うかうかと時間を過ごしてしまったけれど、らくと暮らす1日1日はすべてが貴重な時間だと心に刻む。
元気で健康で当たり前の日常は、元気で健康で宝物の日常だと王様に教えてもらった。永遠には続かないことも。20年か30年かの期限付き。だから、らくと遊んだり寝顔をずっと眺めたり、すべての瞬間が大事。無駄な時間なんてない。

しかしですね、大事で可愛いらくさんや、ご飯の好き嫌いだけ、もう少しなんとかならないでしょうか。今まで貪り食っていたカリカリぜんぶ、もう飽きたとおっしゃる。新しいのを入手しても、これやだあれやだ嫌い気に入らないで、それじゃあなた、食うもんないよ。
猫缶もしかり。この前あげたときには吐くほど食ったくせに、一口舐めて猫またぎ。
ならば、根競べしましょうか。らくが食べない新品のカリカリ3種類+猫缶1種類、半日そのまま置いておいたが、頑として一口も食べない。あああ・・・
さらに新品を何種類も開けて、やっと食べていただけるものを見つける。何かが間違っている気がする・・・。問題はらくじゃなく、私ですか?

夜が終わり空が明るくなった頃、突然の大雨&強風。南の島のスコールみたい。
大好きな場所はたくさんあるけど、何年も行ってない。電気も水道もないような島ばかりだけど、今では随分変わっただろう・・・。
らくといるほうがいいからもう行かないけれど、ちょっとだけ心がざわざわする。
30年くらい経ってラクシュミーをちゃんと見送ったら、リュックを背負って一人でどこかに行こうと思う。誰もいなくて美しい場所を見つけたら、棒を一本立ててぎゃおすの旗を結びつけ、じっと座って、いっちゃんが迎えに来てくれるのを待つ。ああ、楽しみだ。

前に掲示板にそう書いたら、かよさんがメールをくれた。
『いっちゃんさんね、きっと特大サイズで現れて、ひぴさんを背中に乗せていってくれると思います。おひさまの匂いのいっちゃんさんの背中で、「やっほぉぉぉ〜」と喜色満面で叫んでいるひぴさんと、「暴れちゃ危ないのよぎゃおす」と困り気味のいっちゃんさん!
何十年後かに、必ず実現することだと信じています。』
嬉しくて楽しくて、涙がドバドバ出た。
この光景を想像すると、安心して眠れる。
あんまり何回も細かいところまでシュミレーションしたので、かつて経験したことがあるような気にさえなってくる。幸せな記憶。
かよさん、ありがとう。

などとつらつら計画を立てたり南の島の記憶を掘り起こしたり妄想に耽ったりしながら、らくと並んで長い間大雨を眺めた。
らくや、地球にはそれはそれは美しい場所があるんだよ。セタガヤのマンションしか見せてやれなくて悪いけど、その代わりにお話してあげよう。
海の色や風になびく椰子の樹や、ゆったり泳ぐ亀の平和な姿や・・・・・
痛い痛いいたたたたっ!お話がうるさかったらしい。雨に集中させろと、噛まれました

写真:大雨を見張るラクシュミー。真剣。


2004年08月15日(日)  肌寒い朝の山猫は

明け方からの雨で寒い。記録的な猛暑から、いきなり20℃そこそこに。
最近はいつも足元で寝ていたらくが、今日はわき腹にしがみついていた。
へへ、寒いのもいいもんだね。

ラクシュミーと寝るにはいいが、じょりぃちゃんのことを思うと心配になる。
寒いといっても20℃以上あるし、猫はそこいら辺で濡れっぱなしになっているような生き物ではないので、ちゃんと安全快適な場所に避難しているはず。
しかしひとみさんの気が気じゃない気持ちを思うと、落ち着かない


2004年08月16日(月)  猫の伝言

らくは今朝も、わき腹にくっ付いて寝ていた。今度の冬は、私と一緒の布団で寝てくれるだろうとの期待が高まる現象です。
しかし去年は、冬になったら一緒に湯船に浸かってくれるだろうという、くりくりの期待は見事にはずれた。
布団願望は、どうなることやら。ま、元気ならいいけど。
くっ付いて寝てくれるのはいいが、目が覚めてハイテンションになったとき、タオルケットの端から侵入して私の身体の側面沿いに首から足首まで行ったり来たり、何度も疾走されるのはこそばゆくてタマらん。勢い余ってでんぐり返って、タオルケットを全部持っていっちゃうし。寒いので取り返そうと引っ張ると、嬉しそうに所構わず私にしがみついて、噛んで引っかいて猫キック。
はい、らくさん元気ですね。嬉しいですよ、ほんと。

おとといひとみさんにメールをしたが、どうやら配達されていないようなので、直接ふらふらと西早稲田の徘徊に出かけた。
うまい具合に道端でひとみさんと会えたので、強引にくっ付いて歩いたが、役に立てたとは言いがたい。
私は半分サルのようなもので金網をよじ登ったりは得意だが、猫探知機は付いてないらしく、見当違いの場所ばかり覗いていたかもしれない。
捜索中に、何匹かのノラさんと会った。「新入りの猫がいたらいじめないでね。お家へ帰りなって伝えてね」と念じながら、その場で食べきれる分だけ、ひと握りのカリカリをふるまった。
無責任な餌やりさんと言われるだろうし、1回くらいご飯をあげても、ノラさんの根本的な状況解決にはならない。
でも彼ら(ノラさん達)に、何かが少しだけ伝わったと思いたい。
人間の自分勝手な希望的解釈だろうなあ。
でも絶対に伝言が伝わらないとは、誰にも言い切れない。猫の能力はまだまだ未知で、謎だらけなんだもの。
じょりぃちゃん、ひとみさんが待っているよ。あなたを必死で捜しているよ。猫の不思議な能力で、きっとひとみさんと再会してね。
一刻も早くその時がきますように、信じて祈っています。


2004年08月17日(火)  越後屋小判

てんさんから『越後屋小判』という本をいただいた。
ひどく悲しいお話かも・・・と決意して読み始めたが(大げさ)、私の想像は大ハズレ。
切ないけれど、お話の中の一番大きなものは、悲しさよりも希望のように感じた。
短編集なのでたくさんの作品が収録されているが、悲しいだけで終わる話はなく、根っからの悪人が出てこない。
そして、てんさんがメールに書いてくれたように、タマが身を削って越後屋に与えようとしたものは小判ではなく、プライスレスのもっともっと大きなもの。
それはきっと私も、いっちゃんやらくからもらっている。
お猫様、ありがとう。てんさん、ありがとう。

ついこの前サマージャンボを買ったとき(宝くじ初体験)、いっちゃんのお骨の下に置いて拝んだり、ラクシュミーに「当ててくれたら猫缶と甘エビ食い放題!」などと頼んだりして悪かった。
いやほんと、3億円当たっても、らくが元気じゃなかったらちっとも嬉しくない。
地道に労働に励むから、宝くじは忘れてくれてけっこうです。
だからラクシュミーさん、『元気で健康・丈夫で長生き』に専念してください。よろしく。

写真:てんさんからの贈り物詰め合わせを点検する、らく


2004年08月18日(水)  じょりぃちゃん捜索

じょりぃちゃん捜索、6pmから11pmまで。
現地で、とどさん、タカさんと合流。ひとみさんのお友達も1名。
おとといの昼間もノラさんをぼちぼち見たが、暗くなってからの界隈にはけっこう驚いた。
あちこちにある駐車場すべてから、猫がわらわらわらわら、いくらでも出てくる。
しかし肝心の、じょりぃちゃんの姿がない。
ねえ、誰かじょりぃちゃんを知らない?これだけいたら、知ってる猫さんがきっといるはずなのに。
ああ、ドリトル先生になりたいっ。猫語が分かればなあ。

しかし今日も具体的な目撃情報をゲットでき、情報を元にひとみさんが狙いをつけたポイントを中心として、うろうろ歩き回ったり道端に座り込んだりしながら、じょりぃちゃんの名前を呼んだ。
ひとみさんも仕事から帰るなり、休まずに歩き続けている。おとといよりも痩せたよう。
ひとみさん、大丈夫かな・・・。少しは休んだほうがいいよといっても、とても部屋でのんびりできるような気分ではないよね。分かるだけに、ううう・・・。

11pmをちょっと過ぎて、ひとみさんもそろそろ切り上げるからということで、捜索隊も今日のところは解散することにした。
別れるとき、ひとみさんに、「明日があるよ。今夜帰るまでの道で見つかるかもしれないし、明日があるから。」と言ったが、もっと力になる言葉で励ましたいと思うのに、口から出てこなかった。
でも気持ちは本当。明日がある。
猫が跡形もなく消えるはずはないのだから、きっと近くにいるはずだから、絶対に見つかる。

時間がずれていて会えなかったけれど、かもさんとなるさん@露地猫も近辺を捜索していた。
昨日はみみ母さんと、ぱいなぽーがお手伝いした。
私が知らないだけで、他にも捜しに行ってくれた人はいるように思う。
迷子猫のバナーを貼ってくれたサイトも、たくさん。
みんなの気持ちが、なによりひとみさんの声が、じょりぃちゃんに届くと信じています。
一刻も早く、その時がきますように。

*********
わらわらといたノラさん達、みんな小さい。どの子も仔猫に見えると言ったら、「そんなことない。普通に大人猫の大きさだ」と突っ込みをもらった。
そ、そうか・・・。やっぱらく、でかいのね。しかしタカさんちの黒猫タムちゃんは、オーバー10kgらしい。おおお〜、いいねえいいねえ。抱っこしたいなあ。

界隈には本物の仔猫もいっぱいいて、ネコジャラシをぶら下げて歩くひとみさんの後ろを、わらわらと跳ねながら付いて歩く。ひとみさん、猫が釣れてるよ〜。大漁だよ〜。
じょりぃちゃんが混ざってないのがあまりにも残念だけど、か、かわいい・・・。
仔猫だけじゃなく大人猫も、人が近づいてもあまり逃げない。
病気っぽい痩せた猫もいるけど、毛並み艶々で、そこそこふっくらしている子も多い。
車の上で悠々と高みの見物をしていたり、道路の真ん中でごろんごろんと遊んだり、駐車場の真ん中で手足を伸ばし、長々と寝そべって涼んでいる子もいる。
猫嫌いの住人はいるけれど(どこにだっている)、特にいじめられている様子はなく、猫達はのびのびと暮らしているようで表情にも険しさがない。

しかし去勢されていないオス猫がほとんどで、増え続ける可能性もある。増えすぎたら、猫社会でも対人間社会でも、トラブルが起きやすくなるだろう。
表面上はのんびりに見えても、あらゆる面でノラの生活は厳しいはず。だけど彼等には、どこまでも思い切り走ったり好きなだけ虫を追いかけたりする自由がある。
ノラがいいとは決して思わないけれど、マンション閉じ込められ猫のらくに、少しだけすまなく思ってしまう・・・。
もっとも彼等も、好きでノラをやっているわけじゃない。人間の都合でそうなった。
何もしてやれなくてごめんね。みんな逞しく生き抜いてと、せめて祈らせてください。

写真:虫を見張るらく


2004年08月19日(木)  じょりぃちゃん発見!次はダイズちゃん!!

じょりぃちゃんが、今朝見つかった。
あまりにも嬉しいお知らせ、なんていい日だ!
詳しくは、ひとみさんの『じょりぃ日記』でどうぞ♪

次はダイズちゃんの番だよ。
じょりぃちゃんの運にあやかって、ダイズちゃんも早く帰っておいで!!


ダイズちゃん、14歳で白内障で耳が遠い。
飼い主さんは心配のあまり、気が動転してヘロヘロ(のもよう)。
岡山市で捜しています。ご近所の方、どうかご協力をお願い致します。
詳しくはバナーをクリックしてください。
また、バナー&リンクを貼ってくださる方がいましたら、よろしくお願いします。


2004年08月20日(金)  酸素入りピュアウォーター/立派な胴回り

らくの本名は、『ラクシュミー・バニヤン・トゥリー』
ラクシュミーはヒンデュー教の、幸運と美と富の女神(らくはオスだけど)。幸せな猫生を送ってほしくて命名。
バニヤン・トゥリーは菩提樹で、ラクシュミー女神の住処であり、何百年も長生きすることがあるらしい。長寿の願いを込めて、後ろにくっつけた。
そこまでは計算済みの名前だが、新事実を発見。
ものの本によると、ラクシュミー女神が大嫌いなものは、”ほこりと貧乏”・・・。
すまんね、うちはどっちとも縁があるよ。でもだからって家出しないで。本当にお願いします。

いっちゃんがらくに残してくれた、「αウェーブマット」。α波がどばどば出て、気持ちよくリラックスできるというシロモノ。
らくはこれが、大のお気に入り。ただし、眠るためではない。
マットの下から、ちらちらネコジャラシを覗かせてやると、大喜びでいくらでも遊ぶ。
他のものでも遊ぶけど、マットが一番好きらしく、「こっちで」という顔をして、上に乗って遊びに誘う。
大興奮しているけど、α波どばどばの立場は?ま、らくが楽しいならいいや。

ミネラルがほとんど入っていなくて、代わりに酸素の入ったお水を箱買いした。
便器にまで顔を突っ込もうとするらくだけど、水によって多少飲む量が変わるように思う。
日田天領水は、ぐびぐび良く飲んだ。偶然かな・・・。ミネラルが気になるので、一日しかあげていないから判断できないが、もしかしてうまいのか?
今日届いた酸素のピュアウォーターは、そこそこ飲んでいる気がする。しばらく続けてみよう。
もっとも若くて元気な猫なので、効果は分かりずらい。
滑空時の滞空時間が伸びたら、さらに元気になったと言えるかも。しかしそりゃ、もう猫じゃない。

今日測ったらくの胴回り、49cm。うそ・・・。


2004年08月21日(土)  紬希ちゃん

労働中に、みかりんから電話をもらった。そのときは出られなくて、2時間以上たってから、夕方6時近くになって留守電を聞いた。普段、ネットの友達がかけてくることはないので、不思議に思いながら。

こだまさんの紬希ちゃんが、お嬢やいっちゃんのところにお引越ししたとの知らせだった・・・。
帰宅しても、掲示板に何も書けない。てれじあさんのお出かけ日記で、紬希ちゃんの写真や動画を何回も何回も見てから、やっと数行だけ書いた。
こだまさんの辛さには遠く及ばないけれど、気持ちがバラバラになったまま、うまくまとまらない。

写真や動画の紬希ちゃんは、どれもみな幸せそうで、愛情いっぱいですという顔をしている。
楽しい毎日のこちらの世界から、楽しいことばかりのあちらの世界へ。
すごいなあ。
紬希ちゃんはうんと徳を積んだ猫さんだから、こちらの世界での苦労はなしで、早めにあちらへ帰ったのかもしれないな・・・。

紬希ちゃん、あなたのことはずっとずっと、一生忘れない。

写真は、キャサリンへの誕生日カードから・・・

********
らくさん、夜に食べ過ぎてケー。
翌朝、お日様が昇りきった6am、らく、くりくり、私と家族総出でベランダで遊ぶ。
決して早起きではなく、寝る前の日光浴なのがとほほだ。
いい年して、こんな生活でいいのだろうか。育てているのがヒトの子供じゃなく、猫でよかった。
『子供に朝ごはんを食べさせずに学校へやる母親』というのが、たまに週刊誌などで叩かれているようだけれど、(情報源:電車の吊り広告)、もし子供がいたら、私もそのくちだろうなあ。


2004年08月22日(日)  ケー

紬希ちゃんの写真と動画を眺めて、一日が終わった。
紬希ちゃんとお嬢、今頃は一緒に、『こだまさん、大好き。ありがとう』っておしゃべりしているね。自慢のママだもの。
それとも泣いているこだまさんの傍にふわりと舞い降りて、そっと寄り添っているかもしれないな。
こだまさんが元気になるようにと祈りながら・・・。
しばらくかかるかもしれないけれど、紬希ちゃんからのエールは、きっとこだまさんへ届くはず。

こんなことを私が言われたら、怒るかもしれない。もっと悲しくなるかもしれない。
でもいつの日か、こだまさんがまた猫と暮らす日がきますように。
猫さんとの出会いを、受け入れられる日がきますようにと願っている。
とても勇気が必要なことは分かるのだけれど。想像しただけでも、心臓が痛くなるほどに。
出会ってしまえば、いつかまた別れがある・・・。
それでも、優しさの中で暮らす時間を受け入れてほしいと願っています。

********
今日、他にやったこと。
らくを抱きしめては、ガブガブ噛まれた。以上。
そのらくさん、また今夜もケー。信じがたいほど大量のご飯が・・・。


2004年08月23日(月)  胴の長さを測るには

寒くて目が覚めた。らくがタオルケットの上から私の脚に寄りかかって寝てて、私の身体は半分以上、何もかけていない状態。
うう、タオルケットを引っ張っても、らくは頑として動いてくれない。負けた・・・。
仕方ないので、ほとんど眠ったまま、らくを起こさないようにそうっと起きあがって押入れから毛布を出して、もう一回寝た。
朝起きたら、らくは毛布の下で、お腹の横に張り付いて寝ていた。
なんだよ〜、最初からそうしてくれ。でも嬉しい。寒いのっていいね。

何日か前に胴回り49cmにたまげたので、今日は長さを測ろうとしたが、メジャーにじゃれついて身体が伸び縮みして、どこをどう測量すればいいのか分からない。
作戦変更。
おっぴろがって寝ているらくの横に、そっとティッシュの箱を置いた。
・・・あれ?2つじゃ足りない。くりくりもう1個出してきて早く早く〜などとやっているうちに、逃げられた。ち。
それにしても、なんて見事にフラットに開く股関節だ。

くりくりとオリンピックの話をしていて、「金賞取ったの?」と聞いたらバカにされた。
いくら私だって、オリンピックの一等賞は金メダルだって知ってるよ。言い間違えに嬉々として突っ込むまれるのは・・・ま、自分でもちょっと笑ったからいいか。

夜も更けてから、ネコバカ連絡網がきた。猫さんではなく、ヒトの体調不良。
命に別状はないが(あってたまるか!)、順調な回復&完治を全力で願う。


2004年08月24日(火) まだ成長期

窓をちょっと開けていくか、ドライをかけるか。
昨日からの続きで今朝も秋って感じだけれど、昼は31℃と天気予報では言ってるし。
涼しくなってきたのはいいけれど、気候が安定するまでは、 それはそれで悩みの種に。

胴回り→体長と測定をこなして、今日は体重。
さてらくさんや、こっちへおいで〜。
・・・ 5.7kg。・・・うそ。去勢のときより800gも太ってる〜。
なんでまた増えてるの?あれイヤこれイヤばっかりで、あんまり食べない日だってあるのに。
まさか留守番中に、出前とって食い放題?
でも5kg台は、猫として普通だよね。平均くらいと違う?あっ、まだ成長期なのかもしれない。
なんだ、ははは。そんなに騒ぐほどの体重じゃないわ、まだまだ小さいくらいよ。問題ない!
でもこのままジワジワと増え続けたら・・・成長期だからいいのか。
骨格がそんなに大きくないのに、腹肉ばかりがダブついてるのは・・・せ、成長期だからいいのか?


2004年08月25日(水) ケーのパターン

夜に帰宅(らく興奮)→猫缶タイム(らく更に興奮で食べる)→ケー
いつものパターンだ。しくしくしく・・・
猫缶は少しずつ与えるべしと学習したはずなのに、遅い時間に帰宅して翌朝早起きだと、時間的につい焦って、いっぺんにあげてしまう。
少しずつ何回も与える時間がなかったら、あげられる回数だけで止めておけばいいのよね。
ああ、私ってほんとバカ。らくや、ごめん。
しかし飼い主がバカなんだから、少しは自分でも学習してくれ。


2004年08月26日(木) ケーの落とし穴

深夜に帰宅(らく興奮)→猫缶タイム(らく更に興奮で食べる)
でも今日はちょびっとしかあげてないから、ケーはなしで・・・・・
はて、あの音はなんだろう。「ケッケッケ」?ははは、まさかね。
らくケーを気にしすぎて、とうとう幻聴が・・・・・
って、吐いてるじゃん(涙)。
85g缶の4分の1しか食べさせてないのに、なんで?
いつも大量のご飯が出るけど、少ししか食べてないから、今日のはちょっぴりだよ。
ちょっぴりなのに、なぜケー(悩涙)?
どこか悪いのかな、獣医さんに行かなきゃ。
今すぐ行こう。ああ、深夜だった。明日の朝一で行こう。

半泣きになりながらカーテンを閉めにいったら(通気のため、寝るまで半分開けてある)、窓際に大量のケーが。
最初に幻聴だと思ったときの分だ。
内容物から推測するに、私の帰宅の直前に、がっつりカリカリを食べたばかりだったらしい。
落とし穴だった〜。
らくは私が帰宅すると興奮して、お腹いっぱいでも勢いで猫缶を食べてしまう。
これからは与える前にお腹を触って減り具合を確認してから・・・
だめだ。腹肉が邪魔して、とてもじゃないけど分からん。
帰宅してしばらくたって、らくの興奮が収まってから与えることにする。
こんなささいなことを学習するのに、なんでこんなに時間がかかるのだ。
ばかだ。

それにしてもらくは、ケーの回数が多い。
獣医さんに相談しても、「食べてすぐにご飯を吐くのは大丈夫。ただの食べすぎ。」と言われるけど、ほんとに大丈夫なのかなあ。多すぎるよ〜。
もっと気をつけて与えるようにして、それでもケーするなら、いろいろ検査したほうがいいのかな。


2004年08月27日(金) 猫エンゲル係数

いっちゃんの夢を見た。
長いストーリーがあったはずなのに、起きたら忘れてしまってた。
覚えているのは、手乗りサイズのいっちゃんとらくが並んでいるところを、真上から見ていたところだけ。そっくりで、どっちがどっちだか分からないなあと夢の中で思っていた。
実際には、らくの手乗り時代は知らないのに。
もっと頻繁にいっちゃんの夢を見たいな。毎日でもいいよ。出てきて、王様。

フードの宅配便が到着。
フードキーパーにも冷蔵庫にも入りきらないので、ダンボールに入れたまま、暫定的に押入れの布団の上に突っ込んだ。
ぎちぎちぴったりに収まっているので、押入れに入ったまま箱のフタを開けるのは人間の手でも無理だと思われたが、さすがらくさん、やってのけた。
がさがさという音に様子を覗けば、一体全体どうやったのかサンプルの袋を引きずり出し、食い破って中身が散らばっている。
うちの山猫は天才だ。天才だけど、そこまでする意味が分からん。
腹減ってるわけ、ないだろうー!
だいたい食い破って床からはぐはぐ拾い喰いしているカリカリは、たった今、山猫ご膳のお皿に入っているのとまったく同じフードだよ。

まあ、楽しそうにしているので放っておくか。どうせすぐに飽きるだろう。
ところが次に覗いたときには、ぜんぶ拾い喰いしたらしく、一粒も落ちていなかった。
は、ははは・・・。掃除する手間がはぶけたけど。
遊びで無闇に喰うな〜。でぶ有力候補なんだから。

最近、頻繁に山猫メシの注文をしている気がする。だって『あれやだこれやだ』なんだもん。
ここ一ヶ月でフードにいくら使ったか、計算してみた。
\32,224(含む消費税&送料)。・・・・・
この猫エンゲル係数の高さは、どうなってるの。
一匹よ、うちは山猫一匹なのよ!何かが間違っている気がする。


写真:ベランダで
風で飛んだ干しシイタケを発掘→口に咥えて得意げに部屋に運び→いたぶる


2004年08月28日(土) ケー

今日も夜中にケー。しくしくしく・・・。
いつもの食べてすぐの『喰っちゃケー』だけど、ご飯を小出しにしているので、ケーも小出し。いつものような大量じゃない。
だからよけいに心配。食べすぎじゃないのに、なんでケー?
いくらなんでも回数が多すぎる。おかしい。
病院決定!

でも明後日ね。だって明日は日曜日で、午前中しかやってないんだもん。
これがいっちゃんだったら徹夜して朝一で行くのだけれど、ケーした直後に元気いっぱい滑空している山猫なので、明後日でいいや。
ははは・は・・・。
書いてるそばから、元気があっても油断はできない気がしてきた。あああ、心配だ〜っ。

写真:「ナニこれ。新しいおもちゃ?黄色くない、気にいらねえ。こうしてやる、えいえいえい!」
1500円もしたピンクのマラボウなのに〜。


2004年08月29日(土) 通院/山猫的猫缶サービスについてのこだわり

深夜3時に、らくのおしっこ採集に成功。お尻をほとんど砂につけてする山猫に対抗する武器は、細長いタッパーの蓋。
スーパーの魚や野菜のトレーとか、もっといいものはありそうだけれど、トイレに向かったらくを慌てて追いかける前につかんだものがこれだった。
だいぶこぼしたけど、検査に必要なくらいは充分に受けられたからいいや。
今までは「採れたら採るか〜」とだらだらやっててタイミングを逃し続けていたが、本気で取り組んだら一発成功。やる気の問題だったのね。
どうもらくに関しては、いっちゃんのときのように真剣になれなくて。だって元気なんだもん。
でも今回は、ちょっと真剣。

採尿できたし心配なので、やっぱり朝いちで通院しようと思いながらベッドに入ったが、起きる時間が気になって眠れない。
横になっていると、ケーについてあれこれ調べたくなってくるが、らくが思いきり私に寄りかかって安らかに爆睡してるので動けない。
それでも少しはうとうとしたようで、はっと時計を見たら8時だった。
病院は9時からだから、らくを起こさないようにそっと起きてコーヒーを飲み、さて9時10分前になったので、まだベッドで寝ているらくをキャリーに詰めた。

昨年末の去勢手術以来の通院で、らくはすっかり忘れているらしく、キャリーの中で無抵抗。
玄関を出て階段を降りている頃から「うみ゛ょ〜ん うみ゛ょ〜ん」と騒ぎ出し、自転車で走り始めたら鳴きやんだ。
病院には一番乗り。受付にいきなりおしっこを押し付けて、「6時間前のです冷蔵庫に入れておきました検査してくださいっ!」と訴えた。

ほんのちょっと後から来たビーグルちゃんは予約していたそうで、そちらが先に診察室に呼ばれて、飼い主さんも先生も「ごめんなさいね」とすまなそうに言ってくれたが、いやいや、大丈夫です。
なんたってこちらは元気な山猫ですから。全然緊急じゃないし、余裕です。
それにしても今は、診察に予約ができるのね。いっちゃんのときにあったらなあ。いっちゃんを待たせるのは辛かったな。

ビーグルちゃんはらくに興味津々で、こちらに来たくてたまらない。もちろん飼い主さんが、がっちりリードを抑えているから来られなくて、欲求不満で「ひ〜んひ〜ん」と鳴いている。それをまた叱られて、「ごめんなさいごめんなさい、あっちいきたいあっちいきたい、あっ、ごめんなさい、でもあっちいきたい、ひ〜んひ〜ん」と、身悶えせんばかり。
らくはその声を怖がって、キャリーの隅っこで無理やり身体を縮めている。
ビーグルちゃんが診察室に入って静かになってからは、窓から外を眺めたり、少し落ち着いたようだった。

らくの番になって診察台に乗せたら、前回まではぶるぶる震えて固まっていたが、今日はお腹をべったりつけたまま、匍匐全身で闇雲に逃げようとする。
私のお腹に頭からぶつかって、すごい力でぐいぐい押してきた。
逃げたいのに怖さのあまり、ぶつかっていることに気がつかないで、そのまま前に進もうとしているのか。
それとも私に助けを求めているのか。それなら飼い主冥利に尽きるけれど、たぶん正解は前のやつだろうなあ。

今年に入ってからのケーした日付を一覧表にして持っていって、先生に見てもらった。
らくはコンスタントに毎月5〜6回ケーしているが、ここのところ連日だと説明。
まず口の中を見て、時間をかけて丁寧に全身を触診して、心音を聞いて、体温を測った結果(38.8℃)、異常なし。
おしっこも問題なしで、気になるところは何もないそうだ。
ただひとつを除いては。
それは、『でぶ』。

病院で量った体重は5.45kgで、数日前に家で量ったときより250gも少なかったが(抱いて測るので、引き算が間違っていたと思う)、らくの骨格なら5kgくらいが適正体重と言えるぎりぎりだそうで、500gは減らしたいらしい。
身体に負担がかからないように、ゆっくり痩せさせることと注意された。
らくはまだまだチビだと現実から目を逸らしていたのに、獣医さんからはっきり『でぶ』と保証されてしまった・・・。
でもさ、獣医さんの「理想の体重」って、ちょっと厳しくない?スーパーモデル並みの体型じゃなくてもいいんだけど。
だって5.5kgなんて、大きいうちに入らない。
しかし「フードが規定の給餌量より数粒多いだけでも、毎回だとカロリーオーバーにつながりますから、きっちり量って与えてください」なんて言われるとなあ。
これ以上肥え続けないように、今のうちにしっかり管理を始めなさいということかなあ。

つまりは今日の受診結果をまとめると、ケーとでぶで『らくは気品のない山猫だ』というオチか?

ところでケーは、吐くときの様子や状況・内容物から、「量は少しでも、がつがつ急いで食べると胃や食道がびっくりして逆流するから」だそうだ。
私が帰宅して、興奮状態で食べてケーすることが多いし、そうかなあ。
でもそれって憶測だよね。いろいろあれこれ精密な検査とかしなくていいの?そのつもりでお財布にお金を入れてきましたっ!
と口から出かかったが、そういや逆のこともよくあったと思い出した。
「いっちゃんをそんなに検査ばかりしないで〜っ。血がもったいない、エコーだのレントゲンだの眼底検査だの次から次へとっ!怖がってるよ、ストレスがあ〜っ」
検査ばかりで気が気ではなかったが、そのときは必要だったからしたのだし、らくには必要ないからしないのだろう。
先生の判断を信用する。

本当は、健康診断の血液検査やワクチンもしてもらおうと、腹に一物も二物も持って行ったのだった。
しかしあまりのらくのおびえぶりに、ケーの検査さえなくて、正直に言えばほっとしてしまった。
ワクチンは考えて悩んで、ずっと迷っていたのだけれど、今日を逃したことで心が決まった(ケーが続いているときには、そもそもできなかったね)。
接種は3年に1回にする。あるいはもしかしたら、もうしない。
3年に1回はいいとしても、まったくしない場合は、通院さえ気軽にできない。私やくりくりの靴の裏にも注意が必要。もし脱走されたら、しておけばよかったと後悔することになるだろう。
そういうリスクを全部ひっくるめて、私が全ての責任を持つ覚悟で決めたことで、万が一にも他の人には勧めない。
ま、そんな方針(?)も絶対ではなく、らくの生活環境やワクチンの改善などで状況が変われば、ころころ変わる。

★尿検査の結果
尿比重・・1.04(正常範囲は1.035以上) PH・・7(正常範囲は6〜7。ぎりぎりだが、採って時間が経った尿なので、多少PHが上がっているのでしょうとのこと)
ビリルビン、ウロビリノーゲン、タンパク、ケトン体、ブドウ糖、潜血・・全て検出せず=正常

★お会計
再診料・・\735 尿検査・・\1,890 内服薬7日分・・\1,081
合計・・\3,643

★内服薬について
ケー自体は病気ではないが、頻繁に吐くことで胃や食道に炎症が起きることがあるので、それを抑えるための薬。
名前を聞いたら『ガスター』と教えてもらった。
動物薬のデータベースにはなく、人用から出てきた。
ガスター・・発売元:山之内製薬 抗かいよう剤
けっこう強い薬のようです。
錠剤を割って、鼻くそより小さいくらいのが一回分ずつになっている。
1日2回、朝と夜。

らくの投薬、楽勝。
抵抗なし、飲んだ後も逃げずにくっ付いている。
らくはもしかして、わりと穏やかな性格かもしれないと思うひとこま。
しかしなあ、強い薬みたいだし、そんなにせっぱつまった症状じゃないのに1週間も飲ませるの嫌だなあ(本音)。

あとはいつも通り。
よく食べてよく暴れて、よく寝ている。

***********
らくは冷やし猫缶が好きだけど、それも消化器官を刺激する一因になっているような気がする。
でもチンしたのも湯煎したのも食べないし、どうしたもんか。
ならば実験してみよう。

@ 冷蔵庫から出したままのを、室温のらく茶碗に移すだけ。
A ガラスの容器にラップをかけて、軽くチン。それから室温のらく茶碗に移す。
B とろ火にかけたお鍋のお湯に、ガラスの容器を入れて湯煎。ラップなし。室温のらく茶碗に移す。
C 大き目の器に熱めのお湯を入れ、そこにガラスの容器を入れて湯煎。火にはかけない。ラップあり。お湯で軽く温めた、らく茶碗に移す。

猫缶はみな同じもの。ガラスの容器に入れて冷蔵庫に保存しておいたのを4等分にして、らくの前に一度に茶碗を並べた。どれも量は15gくらいで、@以外は温度は40℃くらい(測ったわ、ほほほ)。
Cは初めてやった温め方。

結果
C 爆食(ゆっくり喰えってば)・完食
@ 普通にはぐはぐ・完食
A&B ちらっと匂いをかいだきり、無視。口元に持っていくと嫌がって顔をそむける。

・・・興味深い。特にBとC、何がそんなに違うの?山猫のこだわりですか?
でも分かった。よし。
これからは火にかけないお湯で暖めてから、サービスさせていただきます。

写真:冷蔵庫が開いたら、すかさず食材を点検。全身で入るな、ばっちいなあ。庫内も汚いなあ・・・。


2004年08月30日(土) 台風だった

この湿気はどうしたことでしょ。風も強いし、ハテ?
新聞を読んだら(ネットでだけど)、台風だった。労働のときは天気予報チェックを欠かさないが、そうじゃないと今ごろ気が付くことになる。
各地で大きな被害が出ているらしい。人も猫も他の動物も、みんな大丈夫かな。

プロのベテランノラさんは、きっとうまく切り抜けるだろう。
今年生まれた新米ノラも、迷子の暫定的にわかノラも、みんな安全な場所に避難して。
ダイズちゃん、君もだよ!そして嵐が収まったら、とっとこ早く帰ってください。お願いします。

らくは平気。夜になって大雨&大風になったけど、全然平気で食べて遊んで爆睡。
くりくりも爆睡。こんなに風の音がうるさいのに、君たち、よく眠れるねえ。

ケーはなし。
昨日病院から帰ってきてから、食欲絶好調。
最近は1日の給餌量より食べない日が多かったのに、昨日からは量って出したご飯を、残さず平らげる。
記録をちゃんと調べていないので、はっきり言えないけれど、私が家を留守にする日が続くとケーが増えるような気がする。
帰宅後の興奮状態で食べるから、吐きやすいだけかも。
それとも少しは、精神的なものがあるのかな。お留守番いやいやケー?
でも労働には行かなきゃならんしなあ。


2004年08月31日(火)  ワクチンとガスターについての補足

8月29日の日記を読んでワクチンやガスターに不安を持った方がいるかもしれないので、補足しておきます。 

★ワクチン接種を3年に1回というのは、『アメリカ・ネコ科開業医協会(American Association of Feline Practitioners 、通称AAFP)』のサイト内にある、《お勧めする猫のワクチンガイドライン2000年度版》からです。
(PDAファイルで、29ページあります。ワクチンの摂取時期および間隔については、6〜7ページに一覧表で載っています )

大雑把に書くと、いわゆる3種混合ワクチンの内わけ、猫汎白血球減少症・猫ウイルス性鼻気管炎・カリシウイルス感染症のワクチンは初年度(仔猫のときね)は2回、その1年後に1回、その後は多くても3年に1回となっていて、すべての猫に接種をお勧めだそう。 
生ワクチンか不活性ワクチンか、最初の接種が12週齢未満か以上かによって細かい違いがあるので、詳しくはガイドラインを見てください。 

しかしこれはアメリカの一団体が推奨していることで、どの程度の獣医師が賛同しているのかは不明。
そして日本とはワクチンの種類も違えば、猫の環境も違う。 
日本ではアメリカより、猫の伝染病の罹患率が高いそうです。 
つまりこのガイドライン、日本の猫に適用できるものなの?分かりません・・・。 
『日本の猫もワクチンは3年に1回でオッケ』って勧めてるわけじゃないのよ〜。 

よく獣医さんが『ワクチンで副作用が起こる確率より、ワクチンをしていなくてウイルスに感染する危険のほうがずっと高い」と言うけれど、その理屈は分かる。 
一匹だけの完全室内飼いで脱走をしなくても、私が怖いのは、通院時の院内感染。 
すご〜く体調が悪くなっても、入院なんてさせられないかも。 
ペット保険も入れないわね。 
なのでうちのように、「先のことはわからないけど、とりあえず今はもうしない」なんてのは、誰も勧めていませんね。 
当たり前ですね。私も絶対、人には勧めません。ははは・・・。 
とにかくらくや、君は病気になれないんだよ。肝に銘じておきなさい。 

というでっかいリスクがありながら、なぜ「今の環境ではやめておこう」と思うのか。 
1回1回のワクチンでは何もなくても、だんだん年月が経ったときに、どういう影響があるか分からない気がするから。 
一見ワクチンとは無関係に思えるものでも、個体によっては何がどう絡み合ってどうなるのかは、まだまだ分からない。 
もちろん、毎年ワクチンを打ち続けて20歳以上でお達者な猫さんはいる。 
1回も打ったことがなくて、同じくご長寿の猫さんもいる。 
つまりは、分からない。長生きに方程式はないのかもしれない。 

ワクチンはそれぞれの猫さん(の環境)に合わせて、した時のリスクとしない場合のリスクを量りにかけて飼い主が決めることで、『これが正解』というのは、ないように思う。 
万が一何かあったとして、『ワクチンをしていなくて感染した。しておけば良かった』も、『ワクチンのせいで腫瘍ができたかもしれない。しないほうが良かった』も、どちらも結果論にしかならない。 
やってみなけりゃ分からない。 
そして分かったときには、もう遅いことだってある。 
乱暴な言い方をすれば、運である・・・。 
あっ、どこかから鉄拳が飛んできたので、もうやめよう〜。 

★ガスターについて 
ガスターはよく効いて、副作用の少ない部類の薬だそう。 
『強いから飲ませたくない』と書いたのは言葉足らずで、正確には『必要じゃない限り薬は飲ませたくない』です。 
らくはご飯の工夫でケーが治まりそうな気がしたので、まずそちらを試してみて、それでもケーが続いたら飲ませようかと。 
とは言っても素人判断。自信はない。どうなることやら。


 2004年8月 

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